「ちょっと」がちょっとでなくなった！オトコ5人の『メロス』

大盛況だった『走れメロス』

　1月が終わってしまう！お正月以来のご無沙汰になりましたが、「ちょっと」報告です。
1月12日（日）ゆいぽーとにて第6回「ちょっと聴いてみよう」会の『走れメロス』、大盛況のうちに終了しました。気軽に「ちょっと聴いて」頂くつもりの会ですが、今回は68人ものお客さまにご来場いただき、「ちょっと」が「ちょっと」でなくなり、嬉しい悲鳴を上げた次第です。写真上は物語の終盤、人質になったセリヌンティウスの弟子・フィロストラトスがメロスと一緒に走りながら会話をするシーンです。


資料をもとに、少し解説をしてから始めました。「万歳、王様万歳」という民衆の声は来場者のみなさんにも練習して頂いて、本番に臨みました。以下、いくつかのシーンをご紹介します。







シラクスで出会った老爺に町の様子を尋ねるメロス。原作には表立って登場しない衛兵を配して、緊張感を高めました。










妹の結婚式のシーン。メロス以外の朗読者は結婚式の客たちとして登場。「乾杯！」











シラクスに向けて走り始めたメロスは大雨のために氾濫する川に行く手を阻まれ、ゼウスに祈る。









やっとのことで川を渡りきったメロスを山賊が襲う。意外に強いメロスの姿を動きで楽しく。山賊役の朗読者も楽しそう…。










長丁場の「メロス狂乱」。疲れきって悪夢の中をさまようかのようなメロス。長い独白的な部分をブロック分けして構成する「見本」を見せる役割も。朗読であってもメロスの疲労と苦悩は出したい。言葉ははっきり伝えたい。









疲労困憊から復活したメロスが再び走りはじめます。私は信頼されている。「正直な男のままで死なせて下さい」。2人のメロスの掛け合いで力強く。









メロスはやっと刑場に間に合い、セリヌンティウスは救われた。メロスはセリヌンティウスに頬を打たせ、セリヌンティウスもまたメロスを疑ったことを告白して頬を打たせる。印象的な「友情」の場面。






人と人の信頼を知った王。「仲間に入れてくれまいか」。

5人揃ってフィナーレ。


休憩後の第2部では、講談調の読みのお試しや、来場者のセリフのお試しなどもあって盛り上がりました。









会場の一部ではこれまでのNotteの活動を振り返る「のっ展」も開催。チラシやパンフレット、衣装、台本なども人気がありました。











熱心に見て下さる来場者。












最後に今回の朗読者、スタッフをご紹介。たくさんの方々のご来場、ありがとうございました！
第7回「ちょっと聴いてみよう」会は6月の「朗読夜会第五夜」のあとになる予定です。

【朗読者】
メロス　　梅原拓也　　谷田俊治　　（部分）坂田幸三　日高徹郎　橋本勇
地読み　　朗読者全員
暴君ディオニス　　日高徹郎
セリヌンティウス（メロスの親友、シラクス市の石工）　坂田幸三
フィロストラトス（セリヌンティウスの弟子）　坂田幸三
シラクス市の老爺　　日高徹郎
シラクス市の衛兵・旅人　　橋本勇
山賊たち　　橋本勇　梅原拓也　坂田幸三　日高徹郎
シラクス市民　　　Notteメンバー・来場者全員

【スタッフ】
構成・演出　　多和田さち子
小道具作製　　隼田聖子　　
代役稽古　　　隼田聖子　　宮野鼻操　　菅原理恵　
製作・展示　　隼田聖子　　新宅由三枝　　永山安子　　宮野鼻操　　菅原理恵　　花谷敦子　　
　　　　　　　やまなみ　　石橋磨季　　森生真弓（記録撮影）
【スペシャルサンクス】
ゆいぽーと（広島市男女共同参画推進センター）
己斐公民館　　中央公民館
（財）広島市未来都市創造財団　to you
（財）ひろしま文化振興財団　ブンカッキーネットひろしま
　FMはつかいち「劇団Tempaのゲキラジ」