コメント欄への返信の加筆記事です。

登戸のむごい事件の後、まず福岡でこの事件が起きました。

>引きこもり?男が家族刺す=自殺か、母と妹重傷-福岡 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019053101276&g=soc

働かない40代の息子に、母親が「働け」と言ったら、ケンカになり、母親と妹を殺そうとして、本人も自殺したのです。妹も40代であったことを考慮すると、働かない息子は、自分と同年代の団塊ジュニア世代だったと考えられます。一番、頭数が多いのに、無かったことにされている世代です。
 
ほぼ時を同じくして、東京の練馬で元事務次官・元大使によって、44歳のダメ息子の殺処分も行われたのですが、3つの事件は実質的に一体だと考えられます。登戸の事件が余りに衝撃的で、働かない息子共が、ああなる前に何とかしなければと思った親が、無数にいたことは想像に難くありません。きっと日本中で、親とダメ息子との間で激しい口論が起き、それは今も続いているはずです。

練馬の事件は、第一報の段階では、詳細不明でしたが、その時点で、経過はほぼ正確に推測出来ました。

30年近く前、宮崎勤による凶行が明らかになり、彼の部屋が公開された直後、日本中のヲタクが犯罪者扱いされましたけど、あんなむごい事件が起きたら、引きこもりがいる家庭内で何が起きるかは容易に想像出来ます。

ダメな息子を殺処分した父親の気持ちは手に取るように分かりました。それが自分でも不思議だったんですが、今朝、思い出しました。20数年前に、父親に死んでもらってたんです。まともに生きようとしてないし、生きていられると周囲に甚大かつ回復不可能な被害が生じるし、それでも何とか命だけは助かる段取りをしたら、勝手にぶち壊しにしたので見捨てたら、すぐに死にましたね。農薬飲んで自殺です。

その間、様々なやりとりがありましたが、端的に記すと、生きるか死ぬかの闘いですよ。しかし、非が無いこちらが死ぬ道理はありません。死ぬなら、お前が死ねって話です。会社の倉庫に材木を吊る大型のクレーンがあったので、それを使って逆さ吊りにして、叩きのめして、それまでの悪事を吐かせることを本気で考え、実行寸前でした。

死んだ後に、愛人の弟の虎尾という男に経理をやらせていたことを知り、憤慨しましたが、生きてるうちに知っていたら、縛り上げて、殴り殺してたはずです。どうせ殺すなら、楽にやったりはしません。ジワジワ痛めつけ、ゲロを吐かせて、徹底的に反省させた上で絶命させるんです。

結論から申して、まともに生きようとしない人、助かろうとしない人には何を言っても無駄でしたね。しかも、厄介なことに、追い詰められて、まともな思考力を喪失しているので、本人に判断させると確実に道を誤り、事態をより悪化させます。

立場が逆なら、止めようもあったかもしれません。しかし、こちらは当時22歳の若造で、金も政治力も何も無いので、助けようがありませんよ。励まし? 相談? 上辺のキレイごとで、借金や、過去の悪事・失敗が全て消えるなら幾らでもしますけど、残念ながら世の中は、そんなに甘くありません。しかも、本人が必死に隠ぺいしようとするので、全容が全く見えず、足下は大量の地雷と落とし穴だらけです。助けようも、助かりようもない。絶望的状況でしたね。

なので「助かる気が無いなら、死んで下さい」と判断せざるを得ませんでしたし、今も間違いを犯したとは全く思ってません。あのとき、死んでもらわないと、こちらの命も危うくなってましたから。生物は、自らの生存を最優先します。その障害は、何であろうと駆逐します。

息子を殺処分した元・事務次官は、送検される際、顔も隠さず警察から堂々と出て来てましたけど、全てを覚悟した上で、正しいことをしたと考えているからでしょう。その気持ちは、自分もよく分かります。

当面は、44歳のバカ息子を精神病院に入れるとか、刑務所に入れるとか、他の選択肢もありますけど、いずれは戻って来ますからね。家の隣は小学校ですし、統計に基づき、順当に行けば、父親が死んだ後に、年老いた母親にたかって、何かやらかすことも確実ですから、最終的かつ完全な解決法が息子の殺処分だったのでしょう。確実に殺すために、何度も刺してるのは、むしろ温情ですよ。

ダメな息子の命より、長年連れ添った奥さんと周囲の住民の安全を選択したのだと解釈してます。真面目で、立派な方だと思う一方、我々世代を四半世紀前に無かったことにしようとした親世代への復讐が、こういう形で起き始めたんだなとも感じてます。

そもそも、最も数が多いのに、無かったことに出来る訳が無いんですよ。これから、我々世代が、老人になったら、これくらいじゃ済まない大きな社会問題が次々と顕在化するはずです。きっと、ダメな年寄りは死ねって方向性になるでしょうね。

下の世代の人には、申し訳ないと思うんですが、我々が成人した時点では、どうにもならなかったんです。就職氷河期真っ直中で、間口は狭いし、入っても後輩が入って来なくて、多くが潰されました。今の50代にも、30代にもこの世代の苦難は、想像も共感も出来ないと思います。

本来は、組織の中核になるべき40代が、抜けてる社会って、その時点で詰んでるんです。今、この国の活力が低下している原因の多くはこれだと思います。

20年前に多大な過ちを看過したキャリア官僚が、息子の殺処分という形で報いを受けているのだとしたら、それも天命だと思いますね。責任感が強かったが故に、災いも呼び込んでいるのかもしれません。いろいろな意味で、気の毒な事件です。

登戸の事件は、ほじっても何も出て来ないでしょう。生まれたこと事態を呪っていたオッサンの道連れ自殺ですから、深い意味はありません。一方、練馬の事件は、この国の最も深刻な社会問題の縮図です。

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確か、二期目のときの選挙ポスターなので、30代後半だと思います。何か、違和感があるなと思ったら、髪を染めてますね。