アマデウス
 「オペラの小部屋」にこの映画はジャンル違い??という気もしないでもないけれど、オペラ初心者に(と言っている私が、ド素人ですけど…)、いきなりオペラ作品をご紹介しても、それこそ???になってしまいます。

 そこで「オペラなんて…」と思っている私のご同類の皆さまに、オペラ世界への第一歩を踏み込んでいただくために、この映画を敢えて「オペラの小部屋」の第一番目に持ち込みました。

 そもそも「クラッシック音楽」「オペラ」なんて言うと、警戒警報発令しちゃう人も多いと思うのだけど、何事によらず「きっかけ」というのが非常に重要ですよね。
 特にオペラなんてのは、なかなか日常生活の中で接点がないから、馴染みが薄いし取り掛かりにくいわけで、ある意味仕方がないのね。
 
 「ある世界に触れるきっかけ」っていうのはとても大切だと思うのだけれど、今日はモーツアルト、オペラの世界への第一歩ということで、この映画をご紹介しようと思います。

 1984年にアマデウスが公開(確か日本では翌年)されて、私がこの映画を観たのは数年後の話だけど、この映画はモーツアルトとかオペラとかいうことの、恰好の入門映画になりました。

 映画自体は「モーツアルトは暗殺されたのか」という昔からある疑惑をもとに、モーツアルトの生涯を、当時の宮廷作曲家であったアントニオ・サリエリの回想という形式で描いたものです。

 セットなども雰囲気が出てるし、配役がいい。モーツアルトやサリエリがどんな人物であったかは分からないけど、「そうかもしれない…」と思ってしまう感じですね。ちなみに、ストーリー自体は史実とは異なりますから要注意ですけど。

 劇中、モーツアルトの音楽がふんだんに使われていて、どこかで聞いた曲がたくさん出てきます。「あっ、これってモーツアルトなんだ!!」て。
 また、モーツアルトの有名オペラ、「後宮からの逃走」「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「魔笛」の一部分が出てきますけど、もちろんハイライト、いいとこ取りですから、非常に親しみやすく入りやすい。
 ここで、ある程度アタリをつけて、しかる後本式のオペラに取り組む、というのはお勧めの手法です。

 まずはこのアマデウス、10回ぐらい、そうですね、フィガロ4幕の、サリエリが「舌を巻いた…」(訳によっては「感服した…」)と評する、「コンテッサ、ペルドノ…」のあたりが脳裏に焼き付くぐらいしつこく見ていただいて、本物に取り掛かるとよいでしょう。

 アマデウスを卒業したら、まず何を見るか。当然前述の4作品の何れか、というのが馴染みが(多少)あるわけですから順当なところですけど、私は「フィガロの結婚」がお勧だな…。

 ストーリーが分かりやすく、劇中人物も個性があって分かりやすい、何といっても音楽がいい。第一幕から四幕まで、心ひかれる音楽が散りばめられています。(アマデウスの中でも、一幕冒頭の練習風景出てきますよね。)

 ただ難点は、長い…! 皇帝が欠伸するぐらいですから、下々の私たちが、いきなり全編通しで見るなんてのは、苦行ですよ。
 だけど最近はDVDですから、いいとこ取りで飛ばし飛ばし最初は見ればいいと思うんです。ある程度筋が頭に入ったら、休日にポテチ、飲み物を準備して、気合を入れて通しで見る!、いいですねぇ。

 アマゾンなんぞで検索しますと、フィガロの結婚だけでも幾つもDVDがでています。
 何でもいいか?と言えばさにあらず。やはりよく選ばないといけない。
オペラは音楽であり芝居ですから、登場人物も、音楽がいい(歌唱力がある)、ルックスが良い(役にあっている)、という二重の基準をクリアしないといけない。

 伯爵は伯爵らしく、スザンナは可愛らしく、というように音楽以外の要素が大きい。
当然最初は歌い手の容貌や歌唱力なんて分かりませんから、ここはレビューなどを参考に選択するしかありませんね。

 最近はDVDの普及で、以前に比べてはるかに安価にオペラDVDを手にすることができるようになりました。私が興味を持ち始めた20数年前なんて、レーザーディスクでしたもの。しかも何万円もしました、1枚が!!
 そんな意味では非常に良い時代になりましたね。そうそう昔、こんな「そうだ、京都へ行こう」なんてCMがありましたね。
最後にこれにあやかり一言だけ
、「そうだ、アマデウスを見て、オペラに行こう!!」。
(平成24年11月13日)