時々の野鳥たち

季節ごとに移ろう“漂鳥”のごとくあちこちを歩いて、野鳥を撮らせてもらっています。 その「時々の野鳥」を記したいと思います。                       

2014年01月

冬鳥を探したけれど…

冬鳥が少ないとは言え、まさかゼロではないだろう。探せばいくらかはいるんじゃないか? そう思って、比較的鳥がよく集まる自然公園を丁寧に探鳥してみました。

ここへ来てツグミは大分増えてきましたね。渡って来た頃の警戒心もいまは薄れ、地表で採餌する姿を随分近くで見られるようになりました。
(1)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv160 Av3.5 ISO200

(2)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv100 Av3.5 ISO200

お次はシロハラ。やはり例年ほどあちことでは見られませんが、なんとかカメラに収めることができました。
こうして見ると、シロハラってなかなか魅力的な鳥だと思いません?
(3)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv60 Av3.5 ISO200

(4)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv40 Av3.5 ISO200

(5)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv30 Av3.5 ISO200

アカハラはもっと少なくて、かろうじて一羽と出会えましたが、遠くて樹木の枝の中でしょうもないのですが、まあ証拠ということで。
(6)
akahara7934
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv60 Av3.5 ISO200

カモも今年は少なめですね。
このオナガガモはけっこうお気に入りです。

シメはいくらかは見られますが、数が少ないせいか警戒心が強く、ロクなものが撮れません。こちらも空抜け証拠写真。
(7)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv160 Av3.5 ISO200

(8)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv500 Av3.5 ISO200

(9)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv500 Av3.5 ISO200

ここからは自宅近く、S川沿いのカモたちです。
ここで毎年たくさん見られるヒドリガモは、例年の半分くらいの印象です。雄雌の順に。よく晴れた日は、この川は水面のたゆたいがとてもきれいなので、好んで撮るようにしています。
(10)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv500 Av3.2 ISO200

(11)
hidorigamo9295
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv500 Av3.2 ISO200

ヨシガモも例年の半分以下です。この日は雄2羽、雌3羽という淋しさでした。しかも休憩モードに入っていて、いくら待っても動き出してくれませんでした。
(12)
yosigamo9267
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv500 Av3.2 ISO200

ハシビロガモにも漸く会えたなという感じ。
(13)
hasibirogamo9408
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv800 Av3.2 ISO200

タシギは留鳥でしたっけ? でもこちらでは冬にのみ見られます。
(14)
tasigi9519
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv800 Av3.2 ISO200

普通この川はどこを見てもコガモだらけになるのに、ほんとにポツンポツンです。う〜、寂しい〜〜!
(15)
kogamo9560
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv640 Av3.2 ISO200

(16)
kogamo9562
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv640 Av3.2 ISO200

実に久々にこの川でイカルチドリに会えました。確か2年ぶりです。ただしたった1羽でしたが。
(17)
ikarutidori9765
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv640 Av3.5 ISO200

オカヨシガモって実にシックで、いいですよねえ。いつも惚れ惚れして見ています。
(18)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv500 Av3.5 ISO200

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okayosigamo9839
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv500 Av3.5 ISO200

遅ればせながら今年も葦原の遊水池にオオハクチョウ(すみません、コハクチョウに訂正します)が来てくれました。たった6羽ですが、それだけに貴重な子たちです。
(20)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv640 Av3.5 ISO200

(21)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv1000 Av3.2 ISO200

(22)
ohakutyou1522
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX-100M Tv1600 Av3.2 ISO200

そんなわけで少ないながら何種かの冬鳥に会うことができました。
そうこうしているうちに1月も終盤。梅の便りもちらほら。
月日の経つのが早いですねえ。

(観察種)
ホオジロ ホオアカ ヒバリ タヒバリ カシラダカ ジョウビタキ スズメ モズ ヒヨドリ ムクドリ カワセミ アオジ オオジュリン ドバト キジバト ハシブトガラス ハシボソガラス ツグミ シロハラ アカハラ シジュウカラ コゲラ ウグイス メジロ ハクセキレイ セグロセキレイ タシギ イソシギ イカルチドリ バン オオバン キジ チョウゲンボウ ノスリ オオタカ ハヤブサ ハイタカ チュウヒ オオハクチョウ カワウ コサギ アオサギ ダイサギ ゴイサギ カイツブリ エナガ カワラヒワ シメ オナガ カラス コガモ カルガモ オナガガモ マガモ ハシビロガモ ヨシガモ オカヨシガモ ヒドリガモ

荒涼とした、けれども惹かれてやまない背景で(2)

いやあ、この冬は本当に鳥が少ないですね。カモなんかも例年の三分の一もいないんじゃないかしら。カシラダカだけは場所によっては多く見ますが、例年そんじょそこらで見られるツグミもシメもアオジも数えるほどしかいません。
今日、久々に葦原へ行ってみましたが、オオハクチョウこそようやく六羽来ていて、それはそれで嬉しかったのですが、もうそれ以外は閑古鳥しか鳴いてなくて…。とにかく葦原が静かなのです。小鳥の声がほとんどしない。カモもほとんど飛ばない。アオサギだけが20羽ほどかたまっていましたが、あと目立つのはモズだけ。
オオジュリンは今年は元々少なめでしたが、よく鳴いていたベニマシコの声も一切聞かれず、何種もの鷹は結局今日は一つも飛びませんでした。

こんなボヤキは皆さん同じようで、どこへ行っても知り合いと出会った際の挨拶が「鳥、いませんねえ」ですからね。

まあそんなときは、留鳥を中心に(私の場合いつもそうですが)身近な鳥たちをゆっくり撮らせてもらうことにしましょう。
ではまずカシラダカ・ホオジロ雌 雄・ジョウビタキ雄と続きます。タイトルどおり、背景は冬ざれて荒涼としていますが、これはこれで…。
(1)
kasiradaka6539
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv640 Av3.2 ISO200

(2)
hojiro6620
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv500 Av3.2 ISO200

(3)
hojiro7594
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1000 Av3.5 ISO200

(4)
jyobitaki6693
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv800 Av3.2 ISO200

(5)
jyobitaki6824
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv500 Av4.0 ISO200

同じジョウビタキがノイバラの実にやってきました。なかなか可愛いです。
(6)
jyobitaki8016
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv400 Av3.5 ISO200

こちらはアオジ。
(7)
aoji7879
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv80 Av3.5 ISO200

さて、この冬はスズメをテーマにしています。
一羽一羽をデジスコらしく大きめに撮ることと、一方で集団でいる様子や飛び出す様を写すことを目標にしていますが、これがまた簡単じゃないんですね。

スズメをどう撮るか。どの瞬間、どの表情を捉えたいのか。どういう光を望んでいるのか。それに見合ったフィールドは? とつきつめてゆくと、どんどんどんどん可能性が狭まり、何百枚撮っても得心のゆくものが撮れません。
何百枚撮ってもダメなので、いい加減ココロ折れそうになります。もうやめようかと思います。なんでスズメなの? と疑心暗鬼に陥り、自己嫌悪すら感じるようになります。もちろんスズメに罪はなく、下手でセンスのない自分がダメなだけなんですが。

それでもスズメと決めた以上、簡単に引き下がってはなんにもなりません。あれこれ考え、手を変え品を変え(実際、品は変えませんが)、ああでもないこうでもないと粘り強く試行錯誤します。
幸か不幸か、やや(かなりかな)偏執的なところがある自分ですので、とことん突き詰めるのは苦ではないのです。セッカもメジロもノビタキもそうしてきました。三種とも十全に納得はしていないけれど、中間報告的な成果ならばあったかなと思います。
ならばスズメとて同じこと。取り組めばなんらかの成果が…。
ところがスズメは上述三種とは性格も行動も容姿もまったく違い、どう言えばいいのか…、撮り方や、いえそれ以前に自分にとりスズメはどんな鳥なのかといった、謂わば取り組むに値する前提みたいなものがなかなか手の内に入ってこないのです。ごくごく当たり前の鳥だからということも意識の中にあるのでしょうが、それにしてもとらえどころがなく、ピタリと決まらない、そんな感じなのです。
もっと分かりやすく言えば、メジロなら“ここが好き”と、そのポイントを即座に言えるのです。セッカもノビタキもそうです。ですからこれまで、この三種については熱く厚く本ブログ上で語ってきましたね。
ところがスズメは…。
もちろんキライなわけではないですよ。それなりの思い入れもある積もりです。でも、キマらない。

撮り方についての目標のようなものは持ってるんですが、またこの場所で、この光でという設定も描いているんですが、イメージばかり先行して、実がついてこない、まったくついてこない、そんな状況です。

その得心のいかないスズメを何枚か見ていただきます。いろんな条件で撮影していますが、あえて電線物を。たかが電線、されど電線っていう感じかな?
(8)
suzume8534
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1250 Av3.5 ISO200

(9)
suzume7402
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1000 Av3.5 ISO200

集団飛び出しは、デジスコでは難敵です。
(10)
suzume7009
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1000 Av4.5 ISO200

(11)
suzume8423
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1600 Av3.5 ISO200

(12)
suzume8470
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1250 Av3.5 ISO200

ここからは別フィールドのスズメ。
枯れ草に降り立つシーンです。
(13)
suzume9071
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1000 Av3.2 ISO200

(14)
suzume9129
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M Tv1250 Av3.2 ISO200

スズメはここ20年ほどで半減しているようですね。
それでもこの田圃では推定400羽ほどのスズメがほぼ一緒に行動しています。そして集団で枯草の上に舞い降り、種を食べ、何かのきっかけで一斉に飛び立つ、その瞬間を狙うわけです。
ただ被写界深度が狭いことと、なによりよく晴れていると枯草の上には陽炎が立ってしまい、ことごとく写真がダメになってしまいます。(上の13がそうですね)

それではと、また別の撮り方を模索するのですが、それはまた次回以降にご報告します。

たまには音楽の話でも

日本列島は正に「厳寒期」にあり、寒さも今が底でしょうか。
二十四節気で言えば今年は20日が“大寒”に当たりますから、暦の上でも今が一番寒い時期になります。

最近は健康のために歩いて職場まで行っています。すたこら早足であるいて35分の距離ですから、どんなもんだいと威張れるほどのもんじゃありませんが、それでもこの寒さでも、10分もすると体がホカホカしてきて、少し寒さが緩んだ日などは汗ばむようです。こうして往復70分(約6辧吠發のはなかなか爽快で、悪くありません。行きは道々鳥の声を聞いたり山茶花や蝋梅の花など愛でつつ歩き、帰りはもちろん真っ暗ですからウォークマンを耳に、音楽に合わせてすたこら歩を進めます。

その音楽ですが、最近は日本のフュージョンバンドを主に聞いています。若手では「Mr.Fusion」、中堅では「Trix」などが小気味よいサウンドを聞かせてくれます。「Mr.Fusion」は数年前、“墨田ジャズフェスティバル”を見に(聴きに)行った際、広場でちょうど演奏をしている所に出くわし、若さゆえ粗削りながら実に瑞々しい演奏に惹かれました。ギターとドラムスの技術も高く、今後プロとして十二分にやっていけるであろう質の高さにココロ動かされた私は、その場で発売して間もなかったCDを買ってしまったくらいです。ただ、リリースされるはずの次のCDがなかなか出ないのは、レコード会社が決まらないのか、はたまたスポンサーが見つからないのか、まあ若手ではよくあることでしょうが、どうやら苦労しているようです。
お勧めのアルバムは、Mr.Fusionなら「Strike!」、Trixでは「Power」がいいです。共にタイトルどおり元気が出るサウンドに満ち満ちていて、耳に心地よいです。両バンドともギターがとても若く、23〜25歳だそうです。

下のYou Tubeですが、このLIVEが正に“墨田ジャズフェスティバル”のものです。こんな街角で演奏させるのは少し気の毒でしたし、録音もヒドイものですが、私は正にこのライブを見ていたのです。
TRIXの「Costa Rica」もすごくカッコいいですよ。
 


FUJI ROCK(フジロック)だかSUMMER SONIC(サマーソニック)だかのフェスを何気なくWOWOWで見ていたら、雅―MIYAVIという若者のステージをやっていて、これがまた実にエキサイティングかつ面白いサウンドで、思わず身を乗り出して見てしまったのです。
基本的にはギラギラしたロックなんですが、ステージにはギターとボーカルのMIYAVIとドラムスの二人だけ! 面白いのはピックを使わないギターで、なんでもスラップ奏法という主に低音部の音をスラップさせる手法なのですが、これがなんとも五感に響いてきてイイんですな。
さっそく最近のCDを3枚ほど購入しましたが、海外進出を狙った最近のアルバムがなかなかでした。既に彼の名は欧米ではかなり知られているようで、ヨーロッパでは数千人気規模のコンサートを開けるとか。まあこんなオッサンがオオッと身を乗り出すくらいですから、嘘ではないのかも知れません。日本語の歌詞の歌も歌いますが、圧倒的に英語の方がいい。発音も問題なさそうです。
先日J-WAVE(FM)を聞いていたら、MCやっている方が「MIYAVIのボーカルはモノスゴイネ」と手放しで褒めるというより、ぶっ飛んでいたのが印象的でした。
布袋寅泰が、自身のコンサートのゲストに、このMIYAVIを呼んでいるくらいですから、やっぱり力があるんでしょう。You Tubeで見たら、冒頭でギターを弾き合うシーンが見応えがあって面白かったです。
下は、ちゃんと映像監督が撮ったプロモーションビデオです。



まあ人によりこの手の音楽は騒々しいだけと思われるかも知れませんね。いえ、そう感じられる方はそれでいいわけです。万人に受け入れられる音楽なんてありませんから。あのビートルズだって、騒々しいだけだと切って捨てた御仁は、かつてあまたいたわけですから。

私にとっては音楽のジャンル分けはまったく意味をなしません。したがってバッハもビートルズもMIYAVIも大川栄作も、すべて同一線上にあって分け隔てはまったくないのです。そのサウンドがココロに響いたら、その曲はそのシンガーは、私にはベストなわけです。バッハの「平均律クラヴィーア」も、曲名は知らないけれど、ちょうど二十歳の年に、夕闇迫る江の島を女の子と歩いていて、どこかの食べ物屋から流れてきた、それが私を捉えて離さずその場を動けなくなった、そんな私をどう扱ってよいか分からず、女の子を困り顔にさせた大川栄作のド演歌も、Nothing's gonna change my world…とリフレインを続ける、ジョン・レノンの魂の叫びであろう「Across the Universe」も、さらに5歳のときにラジオから流れてきた美空ひばり、(ぽっかり浮かんだ白い雲、何やらさびしい旅の空…)と一緒に唄っていた曲は「花笠道中」、これもそう、19歳の時になけなしの金をはたいて買ったビリー・ホリデイのLPに涙した日々、曲名は幾つも浮かぶが、スタンダードにもなっている「Stormy Weather」もそう。

つまりあらゆる音楽が、生きてきたその時々の過程で裏で表で流れ続けてきたわけで、それがロックなのか演歌なのかなんて実にどうでもいいのです。その音楽が内包する本質こそが、人の琴線(最近この言葉良く使います)をかきならすわけですからね。
5歳で分かってしまった美空ひばりは、世間の評価とはまったく関係なしに私にはもはや永遠なのです。18歳で聞き始めたショパンのノクターン(ルービンシュタインでした)の珠玉の一音一音もまた、多感な少年の懐深く刻まれたのでした。ジム・モリソン(ドアーズ)の「Light my fire」然り。ジャニス・ジョプリンの「Summer time」然り。カトリーヌ・ドヌーブの歌声が切ない「シェルブールの雨傘」は曲も映画も切なく、ブラジル映画「黒いオルフェ」(1959年)の主題歌はもっと切ない。「鉄道員」のテーマ、ジュリエット・グレコの「パリの空の下」、ああ、古いなあ。でも、いいなあ…。

思い起こせばいくらでも出てくる私にとっての“珠玉の音楽”は、そのどれ一つをとっても、思い出すほどに鼻の奥がツンとしてきてしまいます。

音楽は、特に若い頃は、私にはただの友達だとか癒しなんかではなく、睡眠や食事と同等、あるいはそれ以上に生きていく上での絶対必要条件でした。音楽なしの生活などあり得ませんでした。
しかし貧乏学生の私に高額なLPレコードを買うゆとりがあろうはずがなく、で、様々なバイトで糊口を凌ぐと同時に、多少なりとも余分が出るとその金でLPを買う、のではなく? だいたいパチンコに当ててましたね(アチャ〜〜)。
で、当然ほとんど負けます。負けたらその晩にもう日雇いに出るわけです。夜勤の方が時給も良かったし、晩ご飯も出してもらえたし(工事現場で出た草鞋みたいにでっかいトンカツがものすごく美味しく嬉しかったこと、今でも忘れません)、なにより日払いなので、それを3日ほどやると軍資金がたまるので、懲りもせずパチンコ屋です。
まあでも神様もたまには貧乏学生の見方をしてくれて、そうねえ2〜3000円ほど手にすることがあります。私はその足ですぐにレコード屋に飛んで行き、LPを1枚手に入れるのです。ビートルズのほとんども、ビリー・ホリデイも、クリーデンスクリアウォーターリバイバルも、グレン・キャンベルも、スリードッグナイトも、ステッペンウルフも、クリームも、シカゴも、みんなこうして手に入れたのでした。

ああ、これも青春…、てか?

昔を懐かしむって、あまり好きじゃないというか、いやキライではないんだけれど、昔のことばかり話すのは今が充実していないからでって思ったり思われたりするのがとてもイヤなんですね。
まあでも、そういうことにもあまりこだわることなく、ココロに浮かぶよしなしごとを徒然なるまま記せばいいのかなと、最近は柔らかく考えています。

音楽のこととなるとキリがないくらい書けそうですが、また次の機会に譲ることとしましょう。
鳥ファンの皆様、鳥が出てこなくてすみませんでした。次回には是非!

干潟にて ―シロチドリとの出会い

更新が滞りがちですみません。
特に滞る明確な理由がある訳ではなく、ただ写真を整理していたり、文章を推敲したりする際、その集中力が続かないのです。気力に欠けているわけでもなく、もっといいものをというような向上心も失ってはいません。
にもかかわらず、何かの作業をしていると、“茫漠”という名の蜘蛛の巣状のものにいつしか絡め取られてしまって、自分が何をしていたのか、何をしたいのかの焦点がぼやけてしまい、なんだかわけが分からず手が止まってしまうのです。
そして、ああ今日はダメ、また明日と立ちあがり、少しだけ本を読んで寝てしまいます。そのような非生産的な、不満足な、今日の足跡を残せないまま1日1日が過ぎ去ってゆく、そんな日々が続きます。

ま、ボヤいていても何も始まりません。とにかくやり続けることでしょう。来月には大きなイベントもあるので、停滞し続けているわけにもいきません。

さて、今日は干潟の鳥です。
最近、ちょっと干潟から遠ざかっていましたが、久々にたくさんの鳥を見たくて暮れに行ってきました。ただ、潮の時間などを調べずに行ったので、到着した頃にはどんどん上げてきている状態で、1時間半ほどで満潮になってしまいました。たくさんいるはずのハマシギも分散しているせいか、そう多くいるようにも見えません。彼らの集団飛翔をカメラに収めるのが何より楽しみだったので、少々拍子抜けでした。
とりあえずは沖合にいるミヤコドリにカメラを向けてみました。
(1)
miyakodori5577
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv800 Av3.2 ISO200

暫くはこんなふうにたむろしていましたが、やがて次々と飛び始めました。
(2)
miyakodori5622
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv800 Av3.2 ISO200

(3)
miyakodori5816
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv800 Av3.2 ISO200

中には再び着水するものも。
(4)
miyakodori5840
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv500 Av3.2
ISO200

(5)
miyakodori5858
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv500 Av3.2
ISO200

浜辺ではダイゼン。この子は大柄でぼ〜っとしていることが多いですが、愛くるしい目をしていてけっこう好きです。
(6)
daizen5575
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv640 Av3.2 ISO200

(7)
daizen6200
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv800 Av3.2 ISO200

ハマシギは採餌中はずっと動き回っているので、どうしてもきれいな画が撮れません。
で、逆光を活かして、こんな画づくりをしてみました。
(8)
hamasigi6089
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1600 Av3.2 ISO200

(9)
hamasigi6135
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1600 Av4.0 ISO200

さらにあえてピントを外すと…
(10)
hamasigi6165
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1600 Av4.0 ISO200

(11)
hamasigi6171
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1600 Av4.0 ISO200

ちょっとやり過ぎでしたか?

シロチドリは、この浜ではいつでも会える鳥です。可愛いので近づくと、近づいた分だけトコトコトコと遠ざかります。なので、彼(彼女)を近くで見たかったら自分が棒になり、じっと動かないことです。するとどうでしょう、何故かは分からないのですが、彼(彼女)はどんどん近づいてきます。
(12)
sirotidori6042
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv800 Av3.2 ISO200

(13)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1000 Av3.2 ISO200

(14)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1000 Av3.2 ISO200

その後すっかり潮が上げてしまうと、鳥たちはほとんど浜辺から飛び立ち、遠くの防波堤上で長い休憩に入ってしまいました。
湾の中、遠くを飛ぶハマシギとハジロカイツブリを撮って、そろそろ引き上げることにしました。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1000 Av3.2 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv800 Av3.2 ISO200

帰りがけ、またシロチドリに会います。カメラを向けるでなく、なんとなく眺めていたら、なんだか歩様が変です。よく見ると片足でケンケンしながら歩いています。スコープで覗くと、やはり片足がありません。無い方の足は、それこそ根元からないのです。
干潟はどうかすると何千という単位のシギチがいますので、かなりの確度でこうした障害のある鳥を見かけます。しかしこうした鳥たちは存外逞しくて、もちろん不便ではあるでしょうが、特にそれを苦にしている様子はなく、己のそんな状態を意識などしていないかのように、懸命に採餌します。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1000 Av3.2 ISO200

そしてこの子もまた、なんだか知らないけれど近くまでピョンピョン、そうまさにピョンピョンしながら近づいてくるのでした。片足が無いからといって、ことさら感情移入する必要などないんだと、そう頭で理解はしていても、そんな姿がなんだかいじらしくて、シャッターを押す手もいつもよりはふんわりとしたものになっていました。
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sirotidori6393
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M Tv1250 Av3.2 ISO200

さあ、今日はもう引き上げましょう。
じゃあな、シロチくん(さん)、達者で暮らせ。

(観察種)
シロチドリ ハマシギ ダイゼン ミユビシギ オオソリハシシギ ミヤコドリ ユリカモメ セグロカモメ アオサギ ダイサギ スズガモ ハジロカイツブリ ハクセキレイ スズメ カラス メジロ オオジュリン 

荒涼とした、けれども惹かれてやまない背景で

小寒をむかえた昨日は、日本列島をすっぽりシベリア寒気団が包み込み、震えあがるような寒さに日本全体がくるまれているようです。

鳥見に出られない日が続きます。なので、暮れに少し撮ったものを今日は掲載したいと思います。
この季節は、どうしても背景が寂しくなりますね。厳寒期といえども、ピラカンサスなどの色ものも少しは見られますが、基本的に写真の背景は、冬ざれたものにならざるをえません。
そんな背景が私は嫌いではないので、むしろ好んでカメラを向けます。
たとえばこんなカワウはどうでしょうか。咥えているのは大きなボラです。
(1)
kawau3646
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv500 Av3.2 ISO200
(2)
kawau3678
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv640 Av3.2 ISO200

あるいはノスリ、モズ、ホオジロなど。華やかさはないけれど、いずれも好みの絵柄になりました。
(3)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv640 Av3.2 ISO200

(4)
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv640 Av3.2 ISO200

(5)
mozu4744
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv320 Av3.2 ISO200

(6)
mozu5410
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv250 Av2.8 ISO400

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv500 Av3.2 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv100 Av3.2 ISO200

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hojiro4871
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv125 Av3.2 ISO200

(10)
hojiro4891
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv125 Av3.2 ISO200

こちらはベニマシコ。冬鳥が少ない中で、よく相手をしてくれます。
食しているのはイノコヅチの種子でしょうか。周囲に食べられるものが何種もある中で、好んでこれを食べていました。
(11)
benimasiko3271
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv250 Av3.2 ISO200

(12)
benimasiko3310
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv200 Av3.2 ISO200

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benimasiko3384
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv400 Av3.2 ISO200

秋、ノビタキを留まらせていたセンダングサにジョウビタキ。
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jyobitaki4529
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv250 Av4.0 ISO200

カシラダカは、枯田や休耕田で結構な数に会えます。
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kasiradaka4699
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv500 Av3.2 ISO200

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kasiradaka4715
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv500 Av3.2 ISO200

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kasiradaka5484
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv125 Av3.2 ISO400

さあ、今年のテーマの一つにしようと考えているスズメです。
スズメは“これは!”というのがなかなか撮れない難しい鳥です。
これは! というのは、俗に言う「様になる」「絵になる」ということもありますが、特に食料に乏しい冬、懸命に餌を探し、必死で喰らう姿や、集団で移動する姿などの「まさに今生きている姿」、そうした瞬間をも指すわけです。

そんな風に目的をもって接したとき、ただのスズメがとっても難しくなる、そう思うのです。
そうシャチホコ張らずに、自然体で接して、力みかえることなくありのままを撮ればいいのだと、頭ではそう理解するのですが、いざ、群れを前にするといつもどこか必死になってしまう自分がいて……

修業が足りませんなあ。

ただ、集団で枯田で落ち穂(?)などを懸命に食べている姿や、右に左にと一斉に飛び出す彼らと過ごす時間て実に楽しく、時の経つのも忘れるほどです。
しかしながら繰り返しになりますが、写真は難しい。納得のゆくものなど1枚もないに等しい状態です。
ま、一応雰囲気だけ感じてくれれば幸いです。なんとかその内、いくらかでも納得のゆくものをと精進する所存であります、はい。
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suzume4612
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv500 Av3.2 ISO200

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suzume4670
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv500 Av3.2 ISO200

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suzume4921
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv320 Av2.8 ISO400

曇り日はさらに難しく、少しはISOを上げてみるものの、そうは簡単に止まりません。まあ、止まらなくても雰囲気が良ければよかったんですが…。
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suzume5128
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv320 Av2.8 ISO400

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suzume5132
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv320 Av2.8 ISO400

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suzume5142
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv320 Av2.8 ISO400

最後は留まりものを。留まっていても相当ワイルドです。
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suzume5214
KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M供Tv400 Av2.8 ISO400

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suzume5334
KOWA TSN774 TE-17W SONY RX100M供Tv640 Av2.8 ISO400

このスズメについては、今後何度もリトライしてゆく積もりです。

初春を寿ぐ

sirotidori賀状

一本足のシロチドリと出会った。
干潟では特に珍しい現象ではない。
彼は片足でケンケンしながら、干潟で懸命に餌を採る。
特に痩せてもいないし、羽のツヤも悪くはなく、一本足がないことを除けば
他の普通のシロチドリとなんら変わったところはない。

けれども私は、彼(彼女)の姿に、やはり何がしかの感銘を覚えないわけにはいかない。
彼は、己と他のシロチドリとを比較して、己の境遇を嘆いたりはしない。
生まれつきか、何かのアクシデントで失った片方の足に、固執することもない。
嘆かず慌てず騒がず、ただ己の生を生きる、生き切る、それだけだ。

生命力ということを思う。

同時に人の愚かさを思わずにはいられない。
いつもいつも他人の目を気にし、較べ、不安に慄き、食物連鎖の下位に位置する生き物のような卑屈を内に隠し、己の存在の是非に確信が持てず、わななき恐れつつ日々をやり過ごすヒトという生き物について。

それでも偉ぶる人、威張りちらす人、虚勢で表面を繕う人に比べれば、正直でいいのではないか。
一寸の虫にも五分の魂。
食物連鎖の最下層に位置づけられたとして、それがなんなのだ。

一寸の虫でも、美や徳を受け入れる魂を持つ。
それでいい、それで十分ではないか。パンとワインと美と徳。それで十分なのだ。

一本足のシロチドリに出会った。
彼(彼女)は、他のシロチドリとなんら変わることのない愛らしさと生命力に満ち満ちていた。
満ち満ちている彼(彼女)に出会えた幸福に、その歓びに、ちっぽけな虫のココロの中に、彼の琴線の響きが溢れた。


本年も宜しくお願いいたします。
                                           ―漂鳥

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