時々の野鳥たち

季節ごとに移ろう“漂鳥”のごとくあちこちを歩いて、野鳥を撮らせてもらっています。 その「時々の野鳥」を記したいと思います。                       

セッカ

セッカ通信2015(6)

9月も早や半ば。そろそろかなと農地に秋のノビタキを探しに行きましたが、二度目にして一羽だけ見ることができました。と言っても、実はデジスコで覗いてるときはセッカの雌だと思い込んでいたのです。というのも、辺りにはセッカの幼鳥が何羽も飛び交っていて、遠くのあの一羽も成鳥雌かな、なんて早合点していた次第。
で、家でパソコンで見たら、お〜ノビちゃんではないですか。
言い訳ですが、そのくらい遠かったのです。肉眼であそこの葦になんか留まっているらしい、と漸く見える程度の距離だったのです。
ま、一羽いたということは、今後は少しずつ増えていくことでしょう。楽しみですね。

で、なんだかそれが悔しくて、翌日予定ではなかったのですが再びフィールドに行ってみると、いましたいました。あちらに3羽、こちらで2羽という具合に。そんなことで、例年通り今年もまたノビタキ詣でが始まります。その記事は、多分来週あたりから始められるかな。

さて今日はセッカです。前回に引き続き、子育て中の雌が中心です。しかもこの雌には気の毒なほど近いです。もちろんこちらから近づいたわけではないのですが。

ご承知のようにセッカの子育ては、雌が単独で行います。雄は春先から縄張りを確保し、何ヶ所にも巣を構え、雌を迎え入れるところまでが仕事で、あとは縄張りのパトロールはしますが、直接子育てには関わりません。強い雄は何ヶ所もの巣に何羽もの雌を迎え入れるという、ウグイスなどと同様の典型的な一夫多妻の繁殖形態を持ちます。
雌は大変です。一人で産卵し、一人で卵を温め、雛が孵ると一人で餌を探し、雛に与えます。ですから初夏から晩夏にかけて、バッタや蛾などをくわえていったん草木に留まり、それから草の中に潜ってゆくのは、ほぼ例外なく子育て中の雌だと思って間違いないようです。

2週間ぶりくらいに訪れたここは、いつもの原っぱ。到着するとすぐに虫をくわえた雌が現れました。
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バッタをよく見ると、後肢がなくなっていますね。これは多分雛の喉にバッタの長くて堅い肢が引っかからないように親がもいだのでしょう。例えばアカショウビンがサワガニを雛に与える際、手足をもいであげるのと同じですね。

ときどきは自分で食べていました。
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なかなか美しく、凛々しいお母さんです。
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さてこちらは、同じ原っぱにいる別の雌。巣の修復に余念がないようです。
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ときどき雄が飛んできますが、初夏にはあんなにたくさん撮らせてくれた雄が、なかなか近くへは来てくれません。以前の本通信にも記しましたが、なんらかの理由で縄張りの雄が入れ替わった可能性が大きいのです。
それというのも、この雄の縄張りが以前の雄よりは広大なのです。ここの原っぱと隣の原っぱ、さらに土手を越えた遥か向こうの原っぱにまで飛んで行きますから、まあアッパレというか、力強い雄なんですね。ですから入れ替わったというより、ここの原っぱも自分の縄張りにしてしまったという方が正しいのかも知れません。
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おや、別の雄がいるぞ。おいおい、そんな目立つ所に出てくると、あの雄に追い出されちまうぞ!
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と、思ったのですが、よく見るとなんだか初々しい雄です。
さらに頭部にシマシマが。そうか、きっとこの雄は今季生まれの一番子に違いありません。もう自立して一人で生きているようです。ですから雌は今、二番子だか三番子だかを育てているのでしょう。
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それでは雌のいろいろをご覧ください。
咥えているのはセスジツユムシかな? それにしても長い産卵管です。
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留まっているのはクサネム。
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野性味あります。
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いわゆるセッカどまり。
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グリーン、グリーン…
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さあ、いつまでもここにいては、この雌が落ち着いて子育てできませんから、そろそろおいとましましょう。
良い子をしっかり育てておくれ。

セッカ通信2015(5)の続き

セッカ通信の続きになります。

午後になり、もはや息苦しいほどの暑熱が私の四方八方から押し寄せてきます。真夏にサッカーをやると、ある時点で思考能力が落ちてきて、同時にまるで6000探蕕旅盪海砲い襪茲Δ法聞圓辰燭海箸呂覆い任垢)酸素が薄く感じられ、吸っても吸っても酸素がうまく入ってこない感じで、すごく苦しくなります。こんなとき無理して続けると倒れてしまうのでしょう。私も社会人サッカーをやるようになってから、何度かそんな経験をしました。まだ死にたくはないので、ちょっと足が痛い振りをしてタッチラインの外に出て水分補給しながら息を整えて再び参戦する、というような対応をしてなんとか死なずに済んだのでした。
セッカ観察は、さすがに走り回ったりはしないものの、ときどき頭がぼーっとなることがないではありません。こんなときはまず水分を取り、意識を近くの草むらの虫や水路のザリガニに集中させたりして、平常心・平常体を保つよう努めました。

このザリガニ、まだ小さいのに近づいたら逃げもせず、果敢に鋏を掲げて懸命にこちらを威嚇してました。なかなか見所のある奴です。
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この前後も、ザリガニたちはしきりと水の中でピシャピシャと音をたてて動き回るので、いったい何をしてるのかなと不思議に思っていたのです。
暫くしたあとでその水路沿いを歩いてみたら、どうしたことかたくさんのザリガニが仰向けになってしまっているのです。動き回っていたのは、多分苦しかったのでしょう。しかしいったい何があったのでしょう? 浅い水路なので水温が上がりすぎて酸欠になったのか? 最近、ここいらにはしきりと除草剤がまかれるので、その影響か? はっきりしたことは分かりませんが、あまりいい気持ちはしません。

そうやって1時間以上も待った午後2時過ぎ。一番暑い盛りにセッカ雌がまたひょっこり顔を出しました。それにしてもこのセッカ、メスのくせに(こういう言い方も差別になっちゃうのかな?)野性味のあるいい顔をしてます。
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早くも出始めたガマの穂に留まりました。
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こちらの雌は多分別個体で、巣材を咥えているので巣の補修か完成を急いでいるのでしょう。雄に追い回されたのはこちらの雌でした。
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久々のセッカどまり。
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ちょっと枚数少なめですが、今日はここまで。

それにしても毎度同じことを言って恐縮ですが、セッカが少ないです。
かつて、ここならいつでもセッカの鳴き声が聞けたという場所に、いまはその声も姿もなく、夏の暑い風が吹き抜けるのみです。

寂しいな…

セッカ通信2015(5)

台風と一緒に梅雨前線も吹き飛んでしまい、例年と寸分も違わず7月19日に梅雨が明け、今年もまた猛暑がやってきました。、我が町の最高気温が36度に達したその19日、まったく酔狂というのかアホというのか、早朝や夕方ならまだしも、昼の日中にのこのこと出かけて行ったのです。
そのまま熱中症であの世行きでも、本人的にはいっこうに構わないのですが、さぞ周りは迷惑でしょうから、1.5箸凌綸にお茶を入れ、コンビニで1箸離櫂リスエットと缶コーヒーと少ししょっぱめ系のおにぎり3個をを買い求め、現地に赴いたのです。

田圃の畦に着くと、三脚に傘を取り付け直射を浴びないようにしながら鳥を待ちます。
覚悟して来たので、暑さはさほど気にならないといえばならないのですが、そこはそれ、「汗っかき選手権」の日本予選3位の資格で参加した「世界汗っかき選手権」(今年はフィジー諸島開催)では、見事に8位入賞の実績を引っ提げて日本に凱旋した自分ですから、それはもう到着したその瞬間から、あのラスベガスの噴水ショーのように、全身から滝のような汗が勢いよくほとばしり出たことは言うまでもありません。
ですからデジスコをセットし終わるとまず水分補給です。コチドリが休耕田の水たまりでイイ雰囲気で佇んでいるのを見つけますが、レンズを向ける前にまず水分。
あれ、自分はここへ何しに来たんだっけ? 水分補給に来たんだっけ?
と、暑さで早くも頭がどうにかなりそうな感じになりながらも、鳥を待ちます。

あ、草叢からぴょんと飛び出しました。これは雌ですね。暑くて口を開けています。
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このアワダチソウを出たり入ったりしていたので、下に巣があるのかも知れませんが、餌をくわえているシーンは見られなかったのと頻繁に出てきたので、まだ産卵もしていないのかも知れません。

雄が上空を飛んでいます。飛び出したときから上空高い所を飛んでいる間はヒッヒッヒッと甲高い声を出して、縄張りをパトロールします。このヒッヒッヒッの鳴き方と鳴き声に個性が出ます。ヒステリックな甲高い声でせわしなく鳴く雄と、わりとゆっくり、そう高くない声で鳴く雄もいて、区別がつきます。

ただ今日いるこの雄は、ちょっと様子が違います。

雄が上空から下降してくるときや、低い位置をパトロールするときはジャジャ、ジャジャと鳴きますが、いつもなら比較的近いところに留まるのに、今日は休耕田の草むらの一番遠くにしか留まりません。
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そして暫くすると、隣の原っぱへと飛んで行ってしまい、そちらで長い時間を過ごしているようなのです。まるでこちらの原っぱが“ついで”でもあるように。

あ、そういうことか!

1ヶ月ほど前に来たときにはまだいたこの原っぱのオーナーが、何らかの理由でここからいなくなり(縄張り争いに負けるような弱々しい奴ではなかったので、病気か、猛禽なんかにやられたのか)、そこでちゃっかり隣の雄がこっちに進出してきたと、そんなシナリオが浮かびました。

それが証拠に(多分、証拠になると思う)、夕方近くになって再びこちらに飛んできた彼は、あろうことかここの雌を追い出しにかかったのです。
きっとここの雌は、前にここにいた雄の“連れ合い”であって、それが彼にはどうしても許せず、追い出そうとするんでしょう。

まったく鳥の世界も人の世界も、男と女はどうしてこうもドロドロしちまうんでしょうね。これって生き物にとっては、永遠のテーマなんでしょう。

え、私? 私はそんな経験は皆無…、だったと記憶していますが…?

雌の様々な表情を。
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午後になると、いよいよ暑さはピークに差しかかります。気温は36度まで上昇。しかしこれは百葉箱の中の気温に過ぎず、陽光を遮るものとてない農地での実際の気温は、優に40度を越えているものと思われます。
三脚に据えた小さな折りたたみ傘が作る小さな影だけが頼り。パイプ椅子に座り、身を折るようにしてその影の中に身を潜め、何もせずじっとしていますが、それでも止めどなく汗は流れ続けます。1本目のタオルは既にビショビショ。
とにかく水分を摂りながら待ちますが、暑さのためかセッカの動きも止まります。
ときどきコチドリが鳴きながら上空を飛び、隣の休耕田(雨水が溜まって、いかにもシギチが好みそうな状態になっている)に降りているようです。
そっと立ち上がり、彼らを刺激しないようにそっと移動します。するとどうでしょう、およそ20羽ほどのコチドリが集まっているではないですか。
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こちらは幼鳥かな。
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午後2時。最も暑い盛りに、再び雌が出てきました。
雌のくせに野性味のある良い表情をしています。
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近くでオオヨシキリも子育てをしていて、しきりと餌捕りをしています。
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ヒバリが砂地で蹲っているので何をしているのかと思いきや、スズメがよくやる砂浴びをしているのでした。
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それにしてもこのセッカ雌は、とても良いモデルです。いろんな表情を見せてくれたのですが、それはまた次回に。

セッカ通信2015(4)

梅雨入り宣言が出された関東地方です。そのわりに雨は多くは降りませんが、ただ宣言以前よりは確実に湿度が高く、気温がさほどではなくても、歩いているとじっとり汗ばんでしまいます。

セッカの様子を見に行きます。
さすがに6月ともなれば、農地の周囲はどこを見てもグリーン、グリーン、グリーン。写真を撮ると、セッカの背景もすべてグリーン。緑色は自然界の基調となる色ですから、もちろん好きだし癒されもするのですが、休耕田で撮るセッカの背景としては、変化に乏しくて単調に過ぎるきらいがあります。
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それを回避するには、別フィールドを開拓し、別の背景を探ればいいわけです。ところがこれまで何度も記していますように、別フィールドにセッカがいないのです。5〜6年前なら、近場だけでも少なくとも5ヶ所以上のセッカポイントを知っていましたから、その日の気分でフィールドを変えながら撮影できたので、極端な話、毎日セッカと遊んでいても飽きなかったほどです。

ところがたった5〜6年の間に、あそこもここもセッカがいなくなり、いま近所で撮影可能なのは、ここの農地だけなのです。
広い田んぼに、ところどころ休耕田が点在するというこのフィールドは、セッカが繁殖するのに条件が整っていることの顕れなのでしょう。ざっと数えて、7羽ほどの雄が、それぞれ縄張りを抱えているようです。
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でもその雄たちがすべて撮影条件の良い所にいるかというと、なかなかそうもいかないのです。背景が悪い。留まりどころがない。留まりどころがきれいではない。通路から遠い。警戒心がヤケに強い。縄張りが広過ぎて、なかなかやって来ない、などなど…。
考えてみれば、こちらが思うような画を撮らせてくれる場所って圧倒的に少ないといういうことです。ま、自然が相手ですから当たり前といえば当たり前なんですが。
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まあそれでも、探れば良いポイントもあるかも知れないので、近いうちにじっくり観察してみましょう。

今撮影しているこの場所は、背景が空抜けず、人工物も入らず、セッカが留まれる枯れ葦や枯れ木なども適度にあり、まずまずのポイントです。何よりチガヤがほぼ全面に生える休耕田なので、好んでここで撮影しているわけです。
ただ、休耕田の様子も年々少しづつ変化があり、今年などはチガヤの生育が悪くて、思うような画が撮れなかったり、冬の野焼で原っぱの様子が変わっていて、画になりにくい年もあります。
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周囲の田圃では、当然農作業が行われます。トラクターによる田起こしがあり、畦作り・畦の補修がなされ、周囲の草が刈られ、除草剤が撒かれる場合もあります。水が入り、苗が植えられ、その後も見回り・点検にも来ます。
もちろん私はそうした作業の邪魔にならないように気をつけながら、農道の一部に立たせてもらっているわけですが。

そしてたまに農家の方とお話もします。
「あ、おじゃましてます」
農家の方にしてみれば、こやつはここで何してるんだろうと、素朴な疑問にかられますね。
「あれ、こんな所で何撮ってんだい?」 
「ああ、あの、セッカっていう、地味でちっぽけな鳥を撮ってるんです。こういう休耕田に好んで巣を作るんです。ほら、ヒッヒッヒッって鳴いてますでしょ。あれです」
「ふ〜ん、セッカねえ。キジならあちこちにいるけどなあ」
「はい、キジは多いですよね」
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そんな挨拶から始まり、天候の話から米の話、ひいては後継者問題、米価のTPPによる影響の話まで、人にもよりますが、聞けばたくさん話してくれる方もいるのです。
そんな風に農家の方とコミュニケイションをとっておけば、私はいつでもセッカに会いに来れるのです


セッカの魅力については過去にさんざんといってよい位語ってきました。寄せ集めれば一冊の本にでもなりそうなほどに。
けれどもそれほど身近に接してきたセッカなのに、ときに遠く、ときによそよそしささえ感じてしまうほどに距離感を覚えてしまうことがあります。
それはもちろんセッカ側に起因するものは一切なく、すべてはこちらの心理状態によるものなのですが。
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同じフィールド、同じ個体であるにもかかわらず、機嫌良く撮らせてくれる日と、なぜかちっともこちらにやって来ず、暑いさなか、ただただ汗をかいただけで終わってしまうこともあるのです。
彼は私の友だちではないのだから、少しはこちらのことも考えろよ、とは言えないわけです。彼の縄張りに勝手にこっちが邪魔しているだけなので、彼を恨んだりつらんだり、冷たい奴だなと逆恨みしたり、愛想のない奴だと腹を立てるのは大いにお門違いなわけです、当たり前ですが。
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ま、結局こちらに余裕がないだけなのでしょう。自然相手なんですから、いつもこちらの思い通りになどゆくはずもないのに、昨日今日鳥の撮影を始めたわけでもないのだから、そんなことは重々承知しているはずなのに、やれこっち来ない、よい所に留まらない、他を探してもいない、鳥運がない等々の嘆き節をうじうじと放つだけのテイタラク。差別語とみなされそうな言葉を敢えて使えば、もはや自分は女々しさの権化みたいな奴になり下がってしまったのです。
相手との距離感を作っているのは、とりもなおさず己そのものなのです。
はぁ〜、やれやれ。
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まあそれでも飽きずに懲りずにセッカ撮りに通うのは、自分ががどんなに惑い、愚痴り、ボコボコの状態でもとにかくセッカを見に行ってしまうのは、やっぱりセッカがスペシャルなんですね、自分にとって。
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ハリー・ニルソンの「Without you」は、私自身の音楽史に残るラブソングです。
セッカへの思いは、この曲の歌詞に象徴されていると個人的に思っています。

I can't live if living is without you  君なしの人生なんてあり得ない
I can't live I can't give anymore  君なしで生きてゆけない これ以上愛せないよ


もしかしたら私は、そんなセッカという鳥に出会えて、ものすごく幸せなヤツなのかも知れません。

セッカ通信2015(3)

もういい加減イイ歳なんだから、小さなことで一喜一憂することなく、日々を淡々と過ごすべきなんだろうなとは思わないではないのですが、まあいつまで経ってもヒトとして成ってなくて、日常のさまざまなできごとに焦り、怯え、恥じらい、俯いてしまう情けない自分がいつもいます。
仕事もそう、人の言葉もそう。さらに探鳥していて良い出会いがないこと、ロクな写真が撮れないこと、今更のように良い写真(自分にとって)って何?と考えてしまうこと、そんなこんなの負のイメージが積み重なり、しだいに落ち込んでゆくこと、それら納得のゆかぬすべての原因は紛れもなく自分にあるのに、それを何かのせいにしようとすること。
そうした所謂「負の連鎖」のような悪い循環がずっと断ち切れず、まあ有体に言えばこの頃はあまり元気がありません。なにかに溌剌と取り組んでいる人は、見ていて気持ちが良いものですが、自分は、なんだかその対極にいるようで、寂しい限りです。
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鳥撮りも10年以上続けていれば、次第にその興味を失ったり、興味の対象が変わっていったり、ないしは数種の鳥に特化して追究したりと「変化」してゆくことの方がむしろ自然かもしれませんね。私の知人の中にも、そのように変わっていった方が何人かいらっしゃいます。

自分の場合、熱意をなくすということはないのですが、というのも“これで決まり”みたいな超納得の写真がそれこそ1枚もないので、まあ「飽くなき探究心」的な熱意は未だに消えてはいないと思うのです。
ただ、ではその超納得に至る道筋は、10年以上もやっているのだから少しは見えてきているのかと問われれば、これが哀しいことに「まったく、全然」なのです。どころか、今年より去年、去年より一昨年の方がイイ写真を撮っているみたいで、たまに過去のものを見返していて、そのことに気づいて愕然となってしまうことしばしばなのです。
これは結構コタえます。だって進化することなく、停滞ならまだしも、どうかすると後退しているようにも見える、認めたくはないけれどそんな実際を見てしまうと、ありゃ、もしかしていろんな面が衰えてる? なんて考えちゃったりもするわけですから。
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セッカなんかも、以前のを見ていると、なんだか生き生きしていてとってもいいんですよね。然るにこの頃のセッカは、舞台も同じなら表情もポーズにも背景にも見るべきものがなく、単調で退屈に見えて仕方がないのです。
いや、言い訳はいくらかあるんです。セッカが少ないとか、機材がイマイチしっくりこないとか。まあでもこれはやっぱり言い訳でしかなく、そこに生産性や未来や希望はありません。
漂鳥さん、次のセッカはどんなのを見せてくれるかな、なんて思っていただけた方が、かつては何人かいらっしゃったのではないかと内心威張っていたときもあったのですが、この頃ではすっかり自分で自分に期待できない始末です。その写し方も、捉え方も、センスにもまったく自信がありません。

他の鳥ならいざ知らず、あれだけこだわってきたセッカですら停滞、あるいは後退しているというのは、いったいどうしたことなのか?

己の写真を、あるいは己自身について客観的に見ることってなかなか難しいですね。“スゲェいい写真が撮れた”なんて思っても、ひとえにそれは当人の思い込みであって、人から見たらフツーだったなんてことがよくあります。
逆に撮った写真が自分ではぱっとしないと思っても、人からみれば悪くないというケースもあります。
停滞や後退を感じるのは、結局キャリアを重ねてゆくうちに、知らず知らずのうちにいろんな面で“スレて”きちゃうんですね、きっと。

それはそうです。例えば初めて見たカワセミ、初めて撮れたカワセミには多くの方が感動したと思います。地元のS川へ行くと、その感動そのままに、まるで修行僧のようにカワセミをじっと待つオジサンがいつでも複数名いらっしゃいます。カワセミのためならば、何時間でも、暑くても寒くてもじっと待つことができるのです。いいトシこいたオッサンたちが、それほど思い上げてしまうほどに、カワセミの魅力は半端ないんですね。オッサンたちにとりカワセミは、決してカワセミとカタカナで安っぽく表す鳥ではなく、あくまで、そして絶対に「翡翠」でなくてはならないのです。
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けれども人は、10年間ずっとカワセミだけ見ているわけにはいかないのです。カワセミを待っていたら、きれいなキセキレイがひょいとやってきた。いやあ、世の中にはこんなきれいな黄色い鳥がいるんだ、とビックリし、もちろんレンズを向けます。おや、コガモなんてたくさんいるんでバカにしてたけど、よく見るとキレイだなあと気づき、こちらにもレンズを向けます。
かくしてカワセミから始まった(私の場合はクイナからでしたが)鳥撮りの幅が順次広がり、さまざまなフィールドにも出向くようになり、どっぷりと鳥撮り沼にはまることとなるのです。
きれいな鳥、珍しい鳥、夏鳥、冬鳥と順次撮影し、ライファーも増え、機材もだんだん充実し……。

ところがどうしたことでしょう。あれだけ喜々として出かけていたのに、それが10年もするうちに、その溌剌感が薄れていることに否応なく気づかされるのです。玄関を出るのが、いつか惰性になっていることに気づいてしまうのです。
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それでも、その日目的の鳥に出会え、写真も撮れれば、それはそれで嬉しいのです。その嬉しさは、次の鳥見行の動機付けになります。
けれどもやはり何か浮かない表情の自分が、内側から自分を見ているのです。
これはやはり“スレて”しまったんですね。かつてのような純粋さを失ってしまっているんですね。
もちろんフィールドでは一所懸命に探鳥し、真剣に撮影もし、こまめにパソコンに取り込み、写真の整理も怠りません。にもかかわらず、あの頃のような充実感は、己の内にわいてこないのです。

慣れと惰性と経験が内側に巣食い、新鮮味という栄養素をどんどん食いつぶしていっているのです。
なるほど、こんな状態ではいい写真もへったくれもありません。それ以前の精神性の問題です。
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何を大げさなと笑うかも知れませんが、たかが鳥撮りにも精神性はとても重要なファクターなのです。と言うより、精神性なくして優れた(素敵な)ネイチャーフォトを撮ることは不可能ではないでしょうか。それはファクター(要因)ではなく、根幹なのです。
写真は機材と知識と経験に裏打ちされた技術があれば、だれでもきれいに撮ることができます。カメラもレンズも日進月歩で進化していますから、どなたでも満足度の高い写真は撮れるのです。撮れてしまうのです。でもだから飽きてしまうのです。スレてしまうのです。
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きれいな、だけでなく、優れた写真には、それが風景であれ人物であれ鳥であれ、撮影意図というものが内在しています。被写体への撮影者の思い入れ、撮影企図、周辺知識、それらを総合したものが撮影者の精神性です。写真には、その精神性が表に裏に、明に暗に滲み出てくるのです。絵画のように、写真もまたその作品のいちいちは、作者=撮影者そのものなのです。

鳥の場合なら、熱意はあっても、その鳥の習性を知らなければ、それはただ写しただけの画像に過ぎません。習性を知っていても、なぜこの環境にその鳥がいるかについての知識が欠けていれば、それはただの写真です。まして、近づきがたいから、ないしは見つけにくいからといって、餌付けやテープによるおびき寄せなどの間違った、自然を冒涜した(コバカにした? なめきった?)手法で撮影した写真などは言語道断、問題外となります。
鳥の習性や自然環境を知り、さらに鳥を含めた自然全体に対するリスペクトの念、いえ、もっと言えば「いま、自分の目の前で生きていること」への畏怖の念を持つ、そうした深い精神性をもって撮影に臨んだとき、初めて優れた画像が再現されるのではないかと、そう考えるのはいささか抽象的でしょうか。分かりにくいでしょうか。
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結局、当たり前のことながら、“スレ”を含めてすべての問題は己の内にその原因を有しているわけです。
さてではこの状態からリフレッシュするには、どうしたらよいのか。

私の場合、マンネリだろうが今日も同じ鳥だろうが花だろうが、そんなことは気にせず、とにかくフィールドに出るようにしています。それではかばかしい成果がなければ、あるいは撮った写真が少しも解像していなければ余計に落ち込むことになるのですが。
それでも、ふて腐れて家に閉じこもるよりは、外へ出た方がよほど精神的には健全だからです。
そして、もう良い写真、人に褒められる写真を撮ろうという気持ちを薄めようと努めることにします。神や仏じゃないんだから、完全に私利私欲を消し去ることは不可能ですが。
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そうではなく、写真を撮りに来たという意識から、自然の中に身を置きに来たんだと、そう思うようにします。
(アジサイの仲間が咲きだしたな。あれはウツギ系かな、アマチャかな。イトトンボがいるぞ。アジアにクロイトにアオモンだ。ベニイトはまだかな。あれはセスジか、いやアジアの雌かな。難しいなあ…。)
こんな風に、目の前の花や生き物を単純に楽しむ、純粋に驚き、慈しむ。
ニワゼキショウのたくさんの笑顔が可愛い。ホオジロの無心な囀りが耳に心地好い。
欲得抜きに見回してみたら、世界はかくも面白く、楽しく、美しく、愛しいものにあふれているのです。いまさらのようにそのことに気づき、感応し、歓び、癒されてもいる自分がそこにいました。
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こうして徐々にですが、私は感受性を取り戻し、精神性をも取り戻したいと願っています。つまらない、疲れた、飽きたのような後ろ向きな思いは暫く脇にやり、ありふれた一木一草に目を向け、感情移入することで、私は私の回復を図ろうかと、いまは考えています。
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セッカ通信2015(2)

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか。
私はどこへ行っても良いシーンにめぐり会うことができず、少々落ち込んでおります。

さあ、つべこべ言ってないで「セッカ通信」の第2弾です。
セッカ撮影の前半のポイントは、やはりチガヤでしょうか。地元の農地に様子を見に行きましたが、まだ十分には生育していませんでした。ただセッカは、少なくとも4羽の雄がそれぞれ縄張りを形成していて、まあホッとさせてくれました。
と言うのも、この農地以外に、M田圃を含めてどこへ行ってもセッカの声が聞かれないからです。
昨年、いや一昨年からのこの現象は今後も続くのでしょうか。確かに土手の草をどんどん刈ってしまうののでセッカが巣作り・繁殖を行えないという事情はありますが、土手以外の休耕田などで繁殖していたところでも、彼らの姿が見られなくなっているのです。
休耕田そのものは、むしろ増えているのにです。

セッカ待ちをしている間に、とある農家の方とお話ししたのですが、今後休耕田はもっと増えるんじゃないかなと仰るのです。と言うのも、昨年米の価格が暴落したことが大きいようです。政府の農政改革の行方、TPPへの不安、後継者の問題等から嫌気がさして米作りを止めてしまう方が増えるんじゃないかと仰るのです。
セッカにとってどうなのかはともかく、休耕田が増えることが良いわけはなく、のほほんと鳥撮りなどをしている身にとっても、そうした現実が垣間見えると、いろんな考えが脳裏を横切ります。

さあ、それでは今季の地元のセッカの表情を見てやってください。
夕方近く、やや斜光の光を受けて少し立体感のあるセッカです。
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留まっていても囀るセッカ。
まずは、何か用か、という表情でこちらを見つめます。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/400 Av4.9 ISO200

お〜、そうだ、囀らねば!
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/640 Av4.9 ISO200

周辺の鳥。
こちらは囀るヒバリ。ここにはヒバリはいっぱいいます。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/800 Av4.9 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/800 Av4.9 ISO200

人工物でも囀ります。斜光って、なんかいいです。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/250 Av4.9 ISO200

キジも多くて、季節柄4方向から雄のケンケーンという縄張りを宣言する声が届きます。彼らが鉢合わせすると、どちらかが逃げ出すまでドロップキックの応酬が繰り返されるシーンを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/400 Av4.9 ISO200

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OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL 75-135 Tv160 Av6.7 Ev±0 ISO250

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OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL 75-135 Tv160 Av6.7 Ev±0 ISO250

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OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL 75-135 Tv250 Av6.5 Ev±0 ISO250

コチドリもペアが確定していて、そろそろ巣作りの段階でしょう。
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OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL 75-135 Tv250 Av6.7 Ev±0 ISO250

再びセッカのいろんな表情を。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/1300 Av4.9 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/1000 Av4.6 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/1300 Av4.6 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/1000 Av4.9 ISO200

時折り、相当近くまでやって来るので、思わずズームを下げます。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/1300 Av4.7 ISO250

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/1300 Av4.9 ISO250

やはりチガヤでも咲き出さないと、全体に単調な画ばかりになってしまいます。ですので次は、チガヤが伸びてからにしましょう。ほんとはこことは別の環境でのセッカを撮影したいのですが、近くにいない悲しさ。
遠くの大河の河川敷まで足を運べばいるんでしょうが、セッカって、身近な子を相手に遊んでもらう、そんな印象を持っている私としては、敢えてセッカのために遠くまで行く気はおきないんです。

これまで何度も記しましたが、たかがセッカ、されどセッカ、探鳥も含めてなかなか難しいものがあります。

セッカ通信2015(1)

4月も末になると、夏日を記録するような日が何日も続くことがあります。すると野の草も森の緑も昨日よりは今日、今日よりは明日と、その濃さと密度を一気に増してゆきます。
花も春のそれが一通り咲き切ると、初夏の花が堰を切ったように次々と咲き出します。これはもう嬉しい悲鳴というやつで、その全部を撮影することなど到底できません。まして鳥も花も虫もと欲張っていると、体がいくつあっても足りませんね。ただねえ、どれも季節季節のものですから、どれも見過ごせないんです。
そんなこと言ったって、毎年のように同じ花・同じ鳥を撮っているんだから、いい加減もういいかな、とは思わないんですか、と聞かれてしまいそうですね。
う〜ん、これに答えることは結構難しいというか、ちょっと考えてしまいます。
例えば桜は、去年見たから今年はいいやとは誰も思いませんね。桜ね、なんて斜に構えていても、いざ咲いてみれば、その華やかさ・艶やかさには目を瞠らないではいられず、ちょっと見に行こうかとなります。

花がそうであるように、鳥も1年ぶりにその声を聞き、姿を見れば、やはりなにがしかの感銘を受けないわけにはいきません。キビタキもオオルリも里の雑木林にやってきますが、その声を聞けただけでも感慨深いものですし、センダイムシクイなどの元気な囀りを耳にすると、こちらの意気も上がろうというものです。
撮影にこだわる方は、早くもお山へ行き、清新な空気・若葉青葉のもとで鳥を美しく撮ろうと努力されます。私も来る連休には近くのお山の空気をいっぱい吸って来ようと思います。

さて、そんな森の夏鳥を尻目に、個人的には早くも“セッカ撮り”を始めました。
例年セッカは、チガヤが十分に成長する5月から始めるのですが、今季は4月からスタートさせました。
カラシナなどが咲き誇る野辺にセッカやノビタキが来るようなフィールドでは、もちろん4月からスタートするのでしょうが、残念ながらこちらにはそうしたポイントがありません。いえ、カラシナは盛大に咲く場所はいくらでもあるのですが、鳥がいないのです。7〜8年前ならセッカも土手のあちこちで繁殖していましたが、数年前からここM田圃ではほとんど姿が見えなくなりました。せっせと土手の草を刈ってしまうのが最大の理由かと思われます。
ですから4月までは森の夏鳥を見に行くのが通例でしたが、ここ最近、鳥撮りに関して少々行き詰まりを感じていて、どうしても撮りたい鳥がいない、という言い方がこの閉塞感を説明するのに近いかも知れません。
ただしメジロ・セッカ・ノビタキのような、私にとっての特別な鳥は別格です。普通種ながら、彼らへの気持ちが褪せることはこの先もないだろうと思われます。

そんなこともあって、早々とセッカに会いに行き始めたわけです。
遠い遠いセッカから今季もスタートです。デジスコ(1500mmくらい)でこの大きさですから、いかに遠いか分かりますね。でも、これだけ遠くても、あ、セッカだ、って分かるのがセッカの偉大なところです。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/100 Av3.5 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/100 Av3.5 ISO200

もう少しだけ近いもの。しかし私のセッカは、いかにも背景が地味です。空抜けず、背景が抜けているところであれば(これがありそうでなかなかないんですが)それでよしと思っていますが。
今季初めての1枚がこれ。雨がぱらついていました。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/250 Av4.8 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/160 Av3.5 ISO400

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/100 Av3.5 ISO200

この真っ白なお腹こそは、セッカ(雪下)という名の所以でしょうね。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/100 Av3.5 ISO200

周辺の鳥も。カワラヒワ。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/250 Av3.5 ISO400

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/500 Av4.8 ISO250

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/400 Av4.8 ISO250

ホオジロ。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/125 Av3.5 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/100 Av3.5 ISO200

キジ。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/60 Av3.5 ISO200

ホオアカ。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/50 Av3.5 ISO200

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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/250 Av3.5 ISO400

それからコチドリ。
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KOWA TSN774 TE-17W SONY DSC-RX100M2 Tv1/250 Av3.5 ISO400

ここまで暗めな曇り日の撮影だったので、発色やらがイマイチでした。
なんだかなあ、って感じ?

タネツケバナを吸蜜するのはツマキチョウの雌。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv1/125 Av4.6 ISO250

アオハムシダマシ。昆虫の世界では、○○ダマシと名付けられているものがけっこうあります。これなど、どこからどう見てもクビボソハムシ系に分類してもよさそうなものですが、どこか性格が違うんでしょうね。
それにしても美しい甲虫です。
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OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv640 Av2.8 Ev±0 ISO250

地元のセッカも撮り始めたのですが、それはまた次の機会にしましょう。

2014「セッカ通信」(4)

(1)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv200 Av4.9 ISO250 (セッカ幼鳥)

今季の「セッカ通信」ですが、ようやく第4回目となります。昨年は第7回まで連載し、秋のノビタキへとバトンタッチしていったのに…。

他の地域はどうなのかは分かりませんが、少なくとも私の地元ではセッカは、決して大げさでなく“激減”していると言わざるをえません。今季このことは何度も書いてきたと思いますが、その原因がよく分からないので困っています。
川の土手の草をどんどん刈ってしまうのでセッカが繁殖できない旨は、これまで何度も記してきましたが、特に環境が変わっていない所でも、まったくもってセッカがいないのです。いつも行く農地では、いっとき雄が5羽前後いたのに、その後鳴き声がどんどん減り、夏の終わりには2羽しかいないようなのでした。
(2)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv200 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

(3)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv200 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

ハクチョウが飛来し、冬の猛禽で賑わう地元の調整池は、夏はそちこちでセッカの声が聞かれ、数年前まではmy ownセッカポイントだったのに、昨年からまったく声が聞かれなくなりました。草刈りをしてしまっているのが主要因かと思われますが、川沿いの、特に環境が変わっていない所でも、彼らの姿は全く見られないのです。

(4)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av4.9 ISO250 (セッカ幼鳥)

(5)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv200 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

今日掲載しているガマの穂ポイントは、実は春から晩春にかけてチガヤで真っ白になるフィールドなんです。今季はあまりいい写真が撮れなかったなあ。
夏はセイタカアワダチソウなどが伸びて、グリーン背景のシンプルな画となり、晩夏から初秋にかけて、このようにガマの穂が伸びてくる、そんな場所です。
(6)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

(7)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv500 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

本「セッカ通信」は、毎年数ヶ所のセッカを撮らせてもらって掲載していますが、今年はどこへ行ってもセッカがいなかったり、いてもまったく写真を撮らせてくれなかったりで、今季は地元のこの農地のみでの撮影になりました。しかも夏場は、隣の原っぱにいたはずの雄もいなくなり(理由は不明)、そのせいでここの雄がしょっちゅうパトロールする必要がないのか、何時間待っても一度も現れなかったことも。こんなこと未だかつてなかったですよ。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av5.0 ISO250 (セッカ成鳥雄)

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av5.0 ISO250 (セッカ成鳥雄)

そうこうしている内に時はめぐり、季節は初秋、9月となってしまいました。
もちろんセッカのことを忘れたわけではないのですが、暑い時季にあまりに出会いが少なく、そのため心身のダメージ著しく、心ならずもフィールドから足が遠のいたのでした。
9月の声を聞き、このまま今季を終えてしまう訳にはいかないと、改めて気力を振り絞って現場へと赴いたのです。

数週間のあいだにガマが伸び、そして多くの(少なくとも5羽はいます)幼鳥が元気に飛び回る姿を目にすることができたのです。

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av4.8 ISO250 (セッカ幼鳥)

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av4.8 ISO250 (セッカ幼鳥)

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv80 Av4.8 ISO250 (セッカ幼鳥)

(14)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv50 Av4.8 ISO250 (セッカ幼鳥)

連続して通いましたが、初回に何度も姿を見せてくれたお父さんが、2回目以降はその姿が見えなくなりました。

いったい、何があったのでしょうか?

不幸にも天敵にやられた?
子どもたちも巣立ったので、自分は他所へ消えた?
幼鳥の中に早くもヒッヒッと鳴き、上空をパトロールする真似をする雄の子がいて、この子に縄張りを譲った?

ほんとのところは分かりません。
ただ間違いなく言えるのは、これまで縄張りを、しかも他に雄がほとんどいないので、広い縄張りをたった一人(一羽)で守り続け、幾つもの巣を作り、、多くの雌を迎え入れ(多分)、子をなし、半年に渡る繁殖行為を立派に成し遂げた雄の存在が、ずっと見続けてきた私にはとても頼もしく、逞しく、雄々しく、けれどもときに可愛らしく、いつしかすっかり情が移っているのでありました。

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av5.0 ISO250 (セッカ成鳥雄)

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv200 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av4.9 ISO250 (セッカ成鳥雄)

こうして今季のセッカとの付き合いが終わりました。
もちろんセッカは留鳥ですから、その気になればほぼ1年中見ることはできるのですが、個人的にセッカは夏の鳥と定義づけていますので、子育てが終わった段階で私のセッカシーズンも終わるということです。

来年はもっと多くの場所で、もっと多彩な姿を撮影したいと思います。子育てする雌なども、子育てを邪魔しない範囲で撮影してみたいと思います。

「セッカ通信」楽しみにしているよと、複数の方からお声がけいただいています。本当に嬉しいことです。セッカへの思いが少しでも伝わるなら、この通信を書いている意味も意義もあろうかと、また次への力にも繋がっていきます。

来季、また元気なセッカたちとの出会いを夢見て、今季の「セッカ通信」を終えます。
いつもご覧いただき、ありがとうございました。きっとセッカも喜んでいることでしょう。

次回からは、セッカと入れ代わるように今季の「ノビタキだより2014」が始まります。

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av4.9 ISO250 (セッカ幼鳥)

いろんな生き物

田圃では、いつの間にか稲が伸び、穂が垂れ下がり、来たる収穫を待つだけといった風情になっています。
近所を散歩していたらハナトラノオ、オシロイ、ニラの花など、晩夏を彩る花がいつしか盛りになっています。季節は着実に移ろっているんですねえ。

さて今日は、8月になって撮った様々な生き物を「五目チャーハン」風に並べてみます。
まずは最近、地元の休耕田で見つけたアオアシシギ。たった一羽でしたが元気に採餌していました。まあ気の早いシギだこと!
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv200 Av4.7 ISO200

(2)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av4.9 ISO200

(3)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av4.9 ISO320

同じ場所のコチドリ。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av4.9 ISO200

セッカは「セッカ通信」として独立した記事にしたいのですが、今季はなかなか写真が撮れません。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv160 Av5.3 ISO320

(6)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv100 Av5.3 ISO320

(7)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv100 Av5.3 ISO320

(8)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv80 Av5.3 ISO320

(9)
sekka30073
KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv100 Av5.3 ISO320

(10)
sekka30100
KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv60 Av5.3 ISO320

後半はいろんな虫です。
ホソヒラタアブとツユクサ。
(11)
hosohirataabu90270
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv320 Av3.5
Ev−0.3 ISO250


コガタルリハムシでいいのかな。
(12)
kogatarurihamusi90231
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av4.5
Ev−0.3 ISO250


色違い。
(13)
kogatarurihamusi90229
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av3.5
Ev−0.3 ISO250


マメコガネ。1枚目は写している私が映っています。2枚目はほぼ等倍で写しています。クリックして見てみてください。
(14)
mamekogane90181
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av3.5
Ev−0.3 ISO250


(15)
mamekogane90191
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av5.0
Ev−0.3 ISO250


白い筋があって見かけないコオロギだなと思っていましたが、調べたらエンマコオロギの幼虫でした。
(16)
korogi90387
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv320 Av3.2
Ev−0.3 ISO250


ヒメジュウジナガカメムシ。最近増えているらしいです。
(17)
himejyujinagakamemusi90227
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av3.2
Ev−0.3 ISO250


花はクサフジ。
(18)
kusahuji90035
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv640 Av6.3
Ev−0.3 ISO640


チャバネセセリ。
(19)
tyabaneseseri90060
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av5.6
Ev−0.3 ISO640


アシナガバエの仲間。チビですがきれいでしょ?
(20)
asinagabae90068
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv800 Av6.3
Ev±0 ISO640


(21)
asinagabae90083
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv320 Av4.5
Ev−0.3 ISO640


コフキゾウムシ。
(22)
kohukizoumusi90141
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv400 Av5.0
Ev±0 ISO640


(23)
kohukizoumusi20295
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv320 Av5.0
Ev−0.7 ISO250


ブチヒゲカメムシ。
(24)
butihigekamemusi90105
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av5.0
Ev±0 ISO640


ホソヘリカメムシの表情。
(25)
hosoherikamemusi30400
OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED60 MACRO Tv500 Av3.2
Ev±0 ISO250


もうきりがないのでこの辺で。
あと2週間、13時間労働が続きます。がんばらねば!

2014セッカ通信(3)

(1)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv800 Av4.8 ISO250

関東ではなにやら不穏な天気が続きます。いわゆるゲリラ豪雨的な雨が局地的に降り、加えて雷が鳴ったり雹が降ったもします。原因は、上空に冷たい空気が入り込み、地上で暖められた空気が水分とともに急激に上昇し、積乱雲を発達させ、強い雨を降らせるということです。この時期になっても冷たい空気が入り込むのは、今年は偏西風が日本列島側にぐにゃりと蛇行し、それで北からの空気が入り込みやすいのだそうです。

ただでさえ気圧の低い梅雨空は決して愉快とは言い難いのに、豪雨に雷に雹まで降ってきて、当然のことながら気分は晴れませんね。今は日本の雨季ですから、あと数週間は我慢しなければならないことは重々承知之介なのですが、でもねえ、暑いのは嫌だけど、それでもたまにはからっと晴れて欲しいものです。

さて、そんなお天気の間隙をついて、その後セッカはどうしているかと農地に足を運びます。

前回、ある雄の縄張りに別の雄が巣作りしていて、これはどうしたことか、こちらの雄は縄張りの雄の息子なのではないか、という仮説を立ててその現象の説明としたのでした。
はたしてその説は正しいのかどうか、興味津々のていで出かけました。

現地に着くなり、例によって縄張りの雄が元気にヒッヒッと鳴きながら飛び回っています。で、そのすぐ隣の休耕田、前回この雄がドロップキックをかました原っぱの上空で、別の雄が負けじとヒッヒッと鳴いては上空を旋回しているではありませんか。この原っぱは、前回来た時まではいつもの雄の縄張りでもあったのに。
(2)(縄張りの雄)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

さあ、また考えねばなりません。選択肢はいくつかあります。

(未琉磴ν此△修領藁未眛貭イ蠅陵困搬戎Г覆い曚匹陵困やってきて、こっちの原っぱを縄張りにし、元の雄もそれを認めた。二羽は、接近することはあっても決して争いはしないので、認めていると考えられる。
△笋呂蠢芦鵑硫樟發匹り、こっちの雄は息子であり、縄張りの雄がこっちの原っぱを空け渡した。前回まで縄張りを主張することはなかった息子は、今は堂々と声を出して縄張り宣言している。

もちろんこの考えを証明する手立てはないので(DNA鑑定でもするか?)、ま自分的には△諒が夢があっていいかなと思っています。
それでは縄張りの雄を。縄張りが狭くなった分、頻繁に私の前に留まってくれました。
遠いものから。最も遠いのは、田圃一枚の縦の長さ分≒50胆茲砲覆蠅泙后50胆茲13cmの小鳥を撮れるのは、やはりデジスコならではでしょうかね。
(3)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv640 Av4.7 ISO250

後ろの白い軽は、農家の車です。
(4)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.6 ISO250

もう少し手前。セイタカアワダチソウが伸びてきたので、こうした草どまりが撮れるようになりました。
(5)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

突然ですが、すぐ近くに飛んできたものを。
いつも思うんですが、セッカはときどきこうして、どえらく近くに留まることがあります。もちろん私の存在には気づいていて、こいつは一体なんなんだ? と様子を見に来るんですかね。
おかしなヤツです。
(6)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

(7)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

(8)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

スイバに留まった!
(9)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

(10)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

草どまり。
(11)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av4.7 ISO250

(12)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv800 Av4.8 ISO250

いろんな表情・ポーズを惜しげもなく見せてくれましたよ。
(13)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

(14)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv320 Av4.7 ISO250

(16)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av4.7 ISO250

(17)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av4.7 ISO250

(18)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv640 Av4.8 ISO250

巣材をくわえて入るところを見ると、さらに別の巣を作っているようです。
(19)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv800 Av4.8 ISO250

(20)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv800 Av4.8 ISO250

遠くにぽつんとタチアオイが一本。
(21)
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv400 Av4.8 ISO250

さて、隣の原っぱに行きましょう。
この雄が、新たにこの地を縄張りにしたセッカです。
息子かなあ、別の雄かなあ…。神のみぞ知る、ですな。
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KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv500 Av4.8 ISO250

(23)
sekka90333
KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv500 Av4.8 ISO250

(24)
sekka90348
KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv500 Av4.8 ISO250

(25)
sekka90360
KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv500 Av4.8 ISO250

(26)
sekka90420
KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv500 Av4.8 ISO250

帰りがけに、この雄を遠くから撮ってみました。
(27)
sekka90466
KOWA TSN774 TE-17W LUMIX DMC-GM1K LUMIX G VARIO 12-32 Tv640 Av4.8 ISO250

また暫くしたら様子を見に行ってみます。
今度は雌をとってみたいのですが、この二羽の雄を気に行ってくれる雌が来るかな?
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