本当に概説レベルでざっくり行くよ(´・ω・`)
数学は字面の通りに考えると「数」の学問である。実際、古代ギリシャより盛んに研究されている数論は「数」そのものの学問であるし、代数学は方程式を満たす「数」を求めることに、幾何学は物体から長さや角度などの「数」を測りとることに、それぞれの起源を見出すことができる。だから確かに「数」は古来より数学最大の関心事だったといえよう。
しかし、数学が「数」だけを研究する学問であるかというとそれは誤解である。現代の数学はあらゆる抽象的な対象に適用されうるものなのだ。これから紹介する群論は対称性という数の範疇に収まりきらない事物の性質を解き明かすために非常に有用である。そして、それは数学者の自己満足で完結せず、実際の自然界に存在する構造の解析にも応用されている。それでは群論の紹介を始めよう。

雪の結晶、非常に対称に近い形をしている(´・ω・`)

クリスタル、対称性を持った構造が積み重なることで形成される(´・ω・`)
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数学は字面の通りに考えると「数」の学問である。実際、古代ギリシャより盛んに研究されている数論は「数」そのものの学問であるし、代数学は方程式を満たす「数」を求めることに、幾何学は物体から長さや角度などの「数」を測りとることに、それぞれの起源を見出すことができる。だから確かに「数」は古来より数学最大の関心事だったといえよう。
しかし、数学が「数」だけを研究する学問であるかというとそれは誤解である。現代の数学はあらゆる抽象的な対象に適用されうるものなのだ。これから紹介する群論は対称性という数の範疇に収まりきらない事物の性質を解き明かすために非常に有用である。そして、それは数学者の自己満足で完結せず、実際の自然界に存在する構造の解析にも応用されている。それでは群論の紹介を始めよう。

雪の結晶、非常に対称に近い形をしている(´・ω・`)

クリスタル、対称性を持った構造が積み重なることで形成される(´・ω・`)
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