TorinGi
2009年09月21日
TorinGi『捨てる。』
9月21日(月)18:00~
エビス駅前バーにて。
未成年なのでワンドリンクはオレンジジュースをオーダー。ホントはアルコールが200円も高かったから…。妙なところでケチなのデス。
フライヤーの文句からしてとってもセンスフルだなあと思っていたら、芝居自体も期待通りだった。キャパ20程度のバーで、目の前に濃密な芝居空間が出来上がる。日常でごく普通にありそうで、でも見逃してしまっている光景。意識することと、無意識でいることには大きな隔たりがあり、でもその隔たりを超えるのは案外簡単なことじゃないかと思う。
親に捨てられる子供というのは決して珍しくない。現代だろうと200年前だろうと、少なからずいる。でも現代の捨て方は200年前とは異なり、親のエゴが非常に強いように感じる。子供を産んでおいて勝手に捨て、自分の幸せを追う。捨てられた子供も、200年前なら路頭で彷徨い死んでいただろうが、現代では餓死で死ぬようなことはない。なんだかんだ生きて行けてしまう。捨てられた子供だと自覚しながら、親の愛情を知らずに育つ。
僕の周りにはそういう人はいず、だからこそこれまで目につかなかった。今まで意識せずに生きてきた。無意識だった存在を、演劇を見ることで意識するようになる。これはとてもいいことだと思う。知らなかった、もしくは見ようとしてこなかった社会問題を、演劇を通して知ることができるのはうれしい。
知らないことは罪と言うが、「知る」ことは怖いことでもある。もう元に戻れなくなってしまうからだ。一度知ってしまえば、もう知らなかったとはいえない。たとえ無意識でも、一度知ったことというのはどうしても自覚せずにはいられないものになってしまう。
しかしそれだけに、知ることには大変な意味がある。一つ知るだけで、社会の見え方はグンと変化する。それだけで価値観が大きく変わる可能性もある。「観客の価値観を変える演劇」はとても重要な存在意義があるし、僕もそんな演劇を作りたいと常々考えている。
虚構の中で見るからこそ見える現実。それを作り出せるのはサブカルチャーではなく、まさしく古代より正当なカルチャーとして存在している演劇だと思うんだな。だから演劇から何かを発信し、観客一人一人の意識を目覚めさせ、問題を植え付けてやればいい。それで、きっと、世界は変えられると、思う。
魅力的だった役者さんは細井里佳さん、中村貴子さん、福原冠さん。
細井さんと福原さんは国道五十八号戦線でも拝見したが、今回の方がより映えて見えた。今回稽古期間が短かったらしいけれど、やっぱりうまい人は稽古時間に関係なくうまい。
演出の池田智哉さんと制作の北澤芙未子さんとごあいさつ。
次回、ダルカラの公演でまたお世話になるお二人。
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feblabo×エビス駅前バープロデュース 第5弾。
TorinGi(トリンギ)
(育児休暇中のトリコ劇場の脚本の人と活動休止中の劇団ギリギリエリンギの演出の人のユニット。)
「捨てる。」
-血は水よりも濃くはなく、
そこから逃げてゆくことも
悪くないと思う。
身軽になったわたしは
いつか捨てたものたちを
いつまでもいつまでも振り返る。
脚本 米内山陽子(トリコ劇場・育児休暇中)
演出 池田智哉(劇団ギリギリエリンギ・活動休止中)
○日程○2009年9月19日(土)~22日(火・祝)
全日18時/21時開演
OPEN(受付開始・開場)は開演の60分前。
○場所○エビス駅前バー(各線恵比寿駅徒歩3分)
○出演○
蒻崎今日子(JACROW)/長岡初奈(チャリT企画)/熊谷高太郎/中村貴子/福原冠(国道五十八号戦線)/細井里佳/山内一生(りんご)/池田智哉
○料金○
前売・予約:1800円/当日:2000円
(別途1ドリンクオーダー制)
○WEB○
http://blog.livedoor.jp/toritoringi/
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