「ガールズバーいかがですか?」。ネオンの光に包まれた大阪・ミナミの宗右衛門町。実際に店に行き問題点を探ってみようと歩くと、コート姿の若い女性たちが次々と声をかけてきた。多いときは交差点に5~6人の女性が立ち相手をしきれないほど。ミニスカート姿や清楚な女子大生風など、格好もさまざまだ。

 控えめに声をかけてきた女の子のけなげさに誘われ、雑居ビル2階にある店に入った。料金は焼酎やウイスキーなどの飲み放題で1時間2千円。昼間は専門学校生という19歳の女の子と、カウンター越しにとりとめのない話をする。

 店内の女性は4人。「バーテンダーが女性」という建前だが、カウンター内でカクテルを作っている様子はない。いずれもキャバクラのような派手なドレスは着ておらず親しみやすい雰囲気。身構えずに楽しめるのが人気の秘訣(ひけつ)と納得する。

 会話が盛り上がったところで「飲んでもいいですか?」とドリンクをねだってくる。笑顔で求められると断れない。結局2人が小さめのグラスでビールを計4杯飲み、1時間で店を出ると会計は1万2千円。内訳を聞くと女性のドリンクは1杯2千円という。どこにも表示はなかったが、今まで話していた笑顔の女の子に文句は言えない。

 別の店では“おねだり”を断ってみた。一瞬気まずい雰囲気が流れ、しばらくすると別の女の子に交代した。女の子へのドリンクは、気持ちよく接してもらうための「サービス料」と、気に入った女の子をつなぎ止めるための「指名料」であることに気付く。

 別の店では、ホームページで料金を表示しており、女性にドリンクをおごっても客のものと料金は同じ。男性店長(24)によると、それでも黒田さんの事件後は新規客が減り、路上で声をかけても「ぼったくりなんやろ?」と言われることも多いという。

 「一気にイメージが悪くなった。本当にいい迷惑です」

(八木択真)

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