【北京時事】北京を訪問中の菅直人副総理兼財務相は3日午前、日中の経済問題などを協議する「日中財務対話」の開催に先立って温家宝首相と会談した。菅副総理はこの中で、米国が求めている人民元の切り上げについて「賢明な判断を期待している」と述べ、柔軟な対応を促した。これに対し温首相は「一方的に言われることではない」と応じ、米国などからの要求をけん制した。
 菅副総理が中国首脳と会談したのは就任後初めて。会談は約40分間行われた。
 菅副総理は、2008年の金融危機後の状況について「中国が為替を安定させたことが、混乱を収めることに役立った」と語り、人民元の対ドル相場が事実上固定されてきたことに一定の理解を示した。一方で日本のバブル崩壊に触れ、「今でも経済成長の足を引っ張っている」と説明。「不動産バブルはマイナスもあり得る。為替は過剰流動性などとも関連性がある」として、為替制度改革は中国自身の利益だとの考えを伝えた。
 これに対し、温首相は「まだ金融危機に対応する肝心な時期。協力して対応することが必要だ」と強調。人民元問題に対する中国政府の取り組みを説明した上で、高まる切り上げ圧力に警戒感をにじませた。 

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