文部科学省の「大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会」(座長=中山洋子・福島県立医科大看護学部長)は1月18日、第7回会合を開き、同省の委託事業で看護系大学へのモデル・コア・カリキュラムの導入について調査している研究班から中間報告を受けた。この中で同班の野嶋佐由美研究員(高知女子大看護学部長)は、23項目から成るモデル・コア・カリキュラム案を初めて示した。

 野嶋研究員が示したモデル・コア・カリキュラムの案では、▽ヒューマンケアの基本に関する実践能力▽根拠に基づく看護を展開する実践能力(看護の対象である個人、家族、集団、地域に対しての看護の計画的な展開能力)▽対象の全体像を把握し、知識と看護援助技術を統合した特定の健康課題に対する実践能力▽ケア環境とチーム医療づくりに関わる実践能力▽専門職者として研鑽し続ける基本能力―の5つの能力別に23項目に分かれ、項目ごとに卒業時の到達目標(計89)が設けられている。

 医学部のモデル・コア・カリキュラムが技術項目ごとに細分化されていることから、意見交換で医師側からは、「表現があいまいだ」「戸惑ってしまう」などの指摘があった。
 これについて小山眞理子委員(神奈川県立保健福祉大教授)が「1980-90年代には行動目標がかなり入っていたが、その結果、学生が“チェックリスト人間”になった。いかにも看護ができるような錯覚を持ってしまった」と過去の経緯を説明すると、坂本すが委員(日本看護協会副会長)が「それは先生の問題。チェックリストではない」と反論する場面もあった。

 この日の会合では、同検討会が昨年夏、統合カリキュラムの保健師教育に関する単位履修を選択制にする方針を示したことを踏まえ、大学院教育における専門職養成の在り方についても意見交換した。

 次回会合は3月26日に開かれる予定で、大学院教育の有識者らからヒアリングを行う。


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