■「芝の神様」松本栄一さん

 堺市の臨海部に完成した日本サッカー協会公認のサッカー場「堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(NTC)」が19日、報道陣に公開された。正式な利用開始は4月1日から。

 約35ヘクタールの敷地に、サッカーフィールド14面(天然芝5面、人工芝9面)、フットサルフィールド8面、クラブハウス、サイクリングコースなどを備えている。

 協会公認のNTCは福島、静岡に続く3カ所目で、西日本では初めて。堺市の指定管理者が運営し、大阪府や日本サッカー協会などと協力し、日本代表チームや国内外のプロチームの合宿を誘致する。一般の利用も可能で、すでに受け付けが始まっている。

 西日本初のナショナルトレーニングセンターを管理するのは、「芝の神様」と呼ばれるNPO法人「日本スポーツターフ」(東京)理事長の松本栄一さん(54)。2002年の日韓ワールドカップでも手腕を発揮した名人は「堺の芝から日本代表を」と最後の調整に余念がない。

 芝生との出合いは、旧浦和市(現さいたま市)の市職員時代。Jリーグ開幕に向けて平成2年から、市公園緑地課の職員として浦和レッズの本拠地、駒場スタジアムの改修計画に携わることになった。

 松本さんは当初、「世界で戦える選手が育つように」とヨーロッパと同じ芝を導入することを提案、リバプール(イングランド)など名門サッカークラブに足を運ぶなどして研究を重ねた。その結果、「激しいプレーに耐える強い芝生」として、根が横に張るタイプと縦に伸びるタイプを組み合わせることを考案。当時Jリーグに在籍した外国人選手らに「日本にこんなピッチがあるのか」と称賛された。

 この実績を買われ、8年に市職員から日本サッカー協会施設委員に転身。日韓ワールドカップでは全国の合宿地や試合会場を駆け回り、根が弱くはがれやすい芝だった「大分スポーツ公園総合競技場」では、2カ月間泊まり込みで作業を行い、開幕に間に合わせた。

 また、福島県の「Jヴィレッジ」で合宿をしたアルゼンチン代表は、「複数の試合会場に合わせてJヴィレッジの芝を調整してくれた」と感謝を惜しまなかったという。

 理想とするのは「青く広がり踏むと弾力がある、思わずボールをけりたくなる芝生」。堺のピッチは、根が強くて激しい運動に耐えられるほかに、温暖な大阪の気候も考慮した種類を採用。昨夏植えた苗は4月の利用開始を控え、順調に育っている。

 公園や校庭の芝生化のサポートに全国を飛び回る忙しい日々だが、当面は維持管理のため大阪を拠点とするという。堺のピッチは市民や地域の子供たちにも開放される。松本さんは「ここから未来の日本代表が育ってほしい」と願っている。

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