反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」メンバーが、南極海で日本の調査捕鯨船の監視船「第2昭南丸」に侵入したとして逮捕された事件で、海上保安庁は1日、SSの抗議船「アディ・ギル」号の船長だったニュージーランド人、ピーター・ベスーン容疑者(44)を傷害、威力業務妨害、銃刀法違反の容疑で東京地検に追送検した。海保関係者によると、ベスーン容疑者は「けがをさせるつもりはなかった」と傷害については否認しているという。

 追送検容疑は、2月11日午後11時ごろ(日本時間)、ベスーン容疑者が抗議行動用の小型ボートから第2昭南丸に向け、手製の発射器を使って酪酸入りのガラス瓶を複数回発射し、酪酸を飛散させるなどして妨害、甲板上にいた船員1人に全治1週間程度のけがをさせた。また、第2昭南丸に不法侵入する直前の同月15日午前7時半ごろ(同)、ナイフ(刃渡り19センチ)をブーツに隠して携帯したとしている。

 ベスーン容疑者はナイフを使って第2昭南丸の防護ネットを破って不法侵入したとして艦船侵入容疑で逮捕された。ネットを破るのに使ったナイフは「捨てた」と話していたが、実際は携帯しており、海保は器物損壊行為の証拠書類も送検した。

 海保は、第2昭南丸の船員が撮影していたビデオテープを解析。ベスーン容疑者の発射した瓶が壊れて飛沫(ひまつ)が船員にかかったとまでは断定できなかったが、乗組員への事情聴取でベスーン容疑者の行為と特定。甲板にいた3人のうち1人は、飛沫がかかるなどして全治1週間程度のけがをしたことから傷害罪に当たると判断した。

 東京地検は拘置満期の2日、ベスーン容疑者を艦船侵入と追送検された傷害などの罪で一括して起訴するとみられる。【石原聖】

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