100km歩行に参加して                   谷内悠希

                   

 今回初めて100km歩行に参加させていただいて、私の結果は45kmでリタイ
アというものでしたが、短い距離ながらも、学ぶことが多くあるものとなりました。

 参加する前は100kmという距離がどれくらいのものなのか想像がつかず、自
分はどのくらい歩けるのかな?と軽く考えていたところがありました。スタート
地点に到着して、他の参加者の方々の気合に圧倒されてしまい、少し不安を感じ
ながらのスタートでした。

 以前練習で35kmを歩いたときは、足の痛みはあったものの、そこまで苦しい
と感じることはなく歩くことができたので、今回もまず35kmくらいまでは普通
に歩けるだろうと考えていました。しかし甘かったです。延々と続くコンクリー
トの道、じりじりと照らす日差しは予想以上にきつく、練習の35kmとは比べも
のにならないくらい苦しいものでした。

 歩いているうちに自分自身に余裕がなくなっていくのがわかりました。自分の
ことで精一杯な状態でした。なんでこんな苦しい思いをしなくてはいけないんだ
ろうとか、100kmも歩くのなんて無理だという気持ちに何度もなりました。し
かし、サポーターの皆さんや他の参加者の皆さん、そして沿道の地域の皆さんか
ら「お疲れ様です」「頑張ってね」という言葉をかけていただくことで、よし、
頑張ろうと気持ちを持ち直し、歩いていました。「頑張れ」という言葉がこれほ
ど心に響く経験はめったにないと思います。普段なにげなく使っている言葉で
も、このときはとても大きな励ましとなりました。自分も辛いのに他の人を励ま
してくれる他の参加者の方の優しさや、私が過呼吸になってしまったときに背中
をさすってくださったり、また、家まで送ってくださったサポーターの方の優し
さ。たくさんの優しさに触れることができました。本当に感謝しています。

 社長と久古さんがゴールしたという連絡をうけたときは、私も感動してしまっ
て涙がでそうなくらい嬉しかったです。私には想像もつかないくらい辛く苦しい
ものだったと思います。しかし同時に、とても大きな感動もあったのだなと思う
と、私はそれを味わえなかったことが少し悔しくも感じました。

リタイアしてしまったことは悔しかったけれど、人の優しさ、それに感謝するこ
との大切さを学ぶことができました。100km歩行はただ歩き続けるという単純
なことのように思えるけれど、そこには普段の生活では経験できない多くの感動
があるのだと思いました。こういったことに気付けた良い機会を与えていただき
ありがとうございました。