2007年09月11日 22:02

1.On Box Hill
2.Some Things Don't Matter
3.Lucky One
4.Empty Bottles
5.North Marine Drive
6.Waiting Like Mad
7.Thirst For Knowledge
8.Long Time No Sea
9.You're Gonna Make Me Lonesome When You Go
10.Walter And John
11.Aquamrine
12.Slipping Slowly
13.Another Conversation Wgth Myself
14.A Girl In Winter
「EVERYTHIG BUT THE GIRL」の片割れのBen Wattが'83年にリリースした唯一のソロアルバム(#1-9)に、ロバート・ワイアットと共演した'82年の5曲入りEPを加えたもの。
このアーティストに関しては全く無知だったんだけど、某GEOで友人と中古CDを見ていたら偶然\380コーナーで見つけて、美しいジャケだしレーベルがCherry Redだったんで、
「この値段ならジャケ買いしてもいいよなぁ」
と思い、友人に尋ねると、
「それはニック・ドレイク好きなら絶対買い!」
と言われ、ビックリして購入。
聴けば確かにニック・ドレイクの様な欝な魅力満載。
ニックが「田園の憂鬱」
なら、こちらは
「波打ち際の憂鬱」
とでも言いましょうか。
まず聴いて感じたのが、初期STYLE COUNCILに似てんなー、という事。
ライナーを読むと、JAM在籍時のポール先生はEBTGの初コンサートにゲスト出演していたとの事。
アイディアをパクったとは言わないが、何かしらのヒントは得た事でしょう。
やや勢いのある曲にはPALE FOUNTAINSの1stにも似た感触もあり、時代の空気というものを感じますな。
このアルバムのサウンドはと言えば、ドラム抜きでBOSSA NOVA風なギターのリズムが主体で、ベースやラッパとパーカッション等で味付けした様なシンプルなサウンドで、沈鬱なボーカルが何とも冴えております。
先日、海沿いの道路を走りながら表題曲の#5を聴いたら、泣けて仕方なかったです。
情緒不安定です。
ボブ・ディランの70年代の最高傑作として呼び声高い「血の轍」に収録されている#9は原曲を上回る寂しさ、情けなさで、聴くと自然と泣き笑いしてしまいそうな良い出来。
一雨毎に秋に近付く今日この頃、夏が旬の音楽を最後に堪能したいと思います。
好きな年中は季節を問わずに聴けるけど、やっぱり1番感じ入る季節はあると思います。
2007年08月24日 11:18

去りゆく夏を惜しみ、今日と明日は出来得る限り手を抜いて働こう、と心に決める。
陽が傾くのが明らかに早くなり、昨夜からいよいよ風も涼しくなって、風が吹いた一瞬、時々だけど秋の香りがする様な気がします。
今日は、午前中は倉庫で作業すると偽りキャッチボールをしている先輩と元高校球児の後輩を横目で見ながら、床に敷いた段ボールに横になって読書に没頭。
十代の頃に読んだ坂口安吾の「二流の人」を熟読。
秀吉の軍師、「黒田官兵衛(如水)」を主人公にした小説で、昔読んだ時も相当面白かったが当時よりも戦国時代を熟知した今の方が面白く感じる。
午後から営業に出掛ける。
後輩の担当校にお使いに行くが、馴れない土地なので道に迷う。
が、お陰で山の中の寺社が密集している地域に迷いこみ、寺社大好きっ子の俺は車を適当な所に停めて辺りをブラブラ。
水木しげるの漫画の様な風景を満喫し、仕事に戻る。
会社に戻ると某出版メーカーの人が担当が変わるという事で挨拶に来ていた。
新担当の方が、
「舘と申します」
と言うので、
「珍しい苗字ですね、まさかお名前はヒロシじゃないですよね?」
と冗談で言うと、
「いえ、惜しい事にヒロジなんですよ」
と返すので笑っていたら、舘氏が狼狽して差し出す名刺を見れば本当に
「タチ ヒロジ(漢字忘れた)」
とあったので更に笑ってしまった。
お約束の如く皆、
「ぬぁかぁぬぁいぃぃぃでぇぇぇぇ(泣かないで)」
と歌っていた。
一字違いは同姓同名よりも笑えると思う、マガイモノっぽさが(藤原紀子、とか)
18時過ぎに退勤。
今日も夕日が美しかった。
夜、友人より連絡を頂き喫茶店で逢う事に。
取り留めのない話で盛り上がる。
気が置けない友人とコーヒーを飲みながら語らう、本当にこういう時間が貴重だし大好きだ。
友人よりTHIS MORTAL COILのカバー元歌集など、数枚のCDRを頂戴する。いつもすみません。
帰宅後、早速聴いてみると「BLOOD」に収録されていた「Mr.Somewhere」の原曲が最高に素晴らしく、何度もリピートして聴いてます(今も)。涙が止まんねーよ!
APARTMENTSというバンド(?)の'85年の曲らしいが全然知らんかった。
HMVで見つけて早速注文。
もう一回聴いたら寝ようと思います。
2007年08月22日 22:47

幻なら とっとと 消えて無くなれ
夢なら このまま ずっと覚めるな
ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ & 俺
ふるさと遠く 天国うまれ
叶わない恋もある あきらめてしまえ
叶わない夢はない あきらめるな
ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ & 俺
ふるさと遠く 天国うまれ
チンタッタ 三拍子で ブラリブラリ行こう
待たせておきな 明日なんか
ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ & 俺
ふるさと遠く 天国うまれ
ヘンな名前をつけて 呼び合ってみよう
泣けて笑える ヘンな名前
ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ & 俺
ふるさと遠く 天国うまれ

今日は郡山までメーカーの新商品説明会&販売会議。
かったるい。
学校が夏休み中なので、毎日Tシャツとジーンズで営業していた為、約半月ぶりにネクタイを締めたが、何とも息苦しい。
男子社員総勢6名で昼前に出発し、「まるまつ」で昼食を摂るが、冷房が調子悪くて異様に暑い。
そんな中でカレーを食ってる俺は馬鹿。
堂々と遅刻して会場のビッグパレットに到着。
会議は恐ろしい程につまらなく(会議が面白かった試しがないが)、開始30分で早くもウトウト。
休憩の度に会場内をウロウロし、エスカレーターに乗っている時に後輩二人がふざけていたところ、ジャッキー・チェンの真似して放った蹴りがエスカレーターを直撃し衝撃を与えたらしく緊急停止してしまい、逃げる様にその場から去った。
学生時代に培った、「寝てる様に見えない体勢で寝る」という高度なスキルを活かし寝まくる。
寝てる時以外は、七色に彩色されているのに廻すと無地になる「ニュートンのコマ」というブツを貰い、ひたすら廻し続ける。
17時過ぎに会議終了。
階段を降りると、東北六県の県知事が集合し、しかもゲストが五木寛之というビッグなイベントが行われていた。
「知事控室」と貼紙された部屋があったので、先輩と共に1番馬鹿な後輩を唆し、「間違えたふりして入れ!」と命ずると、本気で入室しようとしたが、係員に真顔で止められていた。
帰り道に今日の18時から「実録ニュルンベルク裁判」の後編が放送されるのを思い出し大いに狼狽する。
運転手の後輩に急いでくれー!と哀願するが、渋滞の時間帯で遅々として進まず、結局19時に帰宅。
前半を見逃し忸怩たる思いでテレビを観るが、それでも裁判の模様の映像での各自の表情や、勝者と敗者の圧倒的な立場の違いに戦慄した。
裁判の概要や各々の判決は本で読んでいたが、肉声での死刑判決は何とも重く感じるものだね。
戦争の記録のドキュメントを観ると、毎回心から連動して頭や体もズーンと重くなるが、これは個人レベルでの戒めとして感じなければならない重みだろうと毎度思います。


2007年08月21日 21:45

「かつて仲間と呼んだ男たちにより、両腕を切断された上、さらに愛する妻子までをも奪われたヘイト。
計り知れない怒りと憎しみを胸に抱いたヘイトは、謎の学者ベッケル博士と出会い、博士が提唱する゛ゼスモス"なる強大な力を壮絶な訓練の末に会得。
その力で博士が作った鉄の腕をかつての腕以上に自在に操れるようになったヘイトは、自分からすべてを奪った男たちへの復讐を遂げるため、終わりの知れぬ旅に出る。」
週刊少年チャンピオン誌にて連載中。
「ウダウダやってるヒマはねェ!」や「フルアヘッド!ココ」の米原秀幸が、手塚治虫の「鉄の旋律」を基として描いているという触れ込みながらも、
「処刑で腕を失った主人公が訓練の末にPK能力を習得し、鉄の腕を操り報復する復讐劇」
という基本設定以外は完全な米原氏のオリジナルストーリィです。
元はナノテクノロジーの科学者だったヘイトが、そのテクノロジーを軍事活用されるのを阻止しようとした為に、家族同然だった仲間から、それぞれがナノテクノロジーによって開発された特殊能力により残虐な方法で両腕を奪われ、尚且つ妻と幼い娘の遺体を見せ付けられ絶望の果てに倒れるところから物語は始まる。
鋼鉄の義手を身に付け、仇敵を殺す為に復讐鬼と化し、仇敵は血も涙もなく屠るヘイトだが、殺伐とした物語中にやや救いとなる出来事が毎回挿入され、ヘイトは未だ「人間」たりえているのだが、米原氏は全ての作品においてこういうエピソードをさりげなく差し込むのが上手ですな。
また、一見マトモに見えてサイコな人物を描くのも秀逸だと思います。
それぞれ特殊能力を持つ敵達にどの様な戦い方で挑むのか、JOJO的な楽しみもあるかと。
本誌では恐らく物語も後半に差し掛かっており、最終回がくるのを思うと何とも悲しいです。
手塚治虫の原作の最終回を知る者としては、どうかあの様な終わり方では無い事を祈るばかり。



1.Someone I Care About
2.Dance With Me
3.She Cracked
4.Hospital
5.Womanhood
6.Dignified And Old
7.Girlfriend
8.Foggy Notion
9.Ride On Down The Highway
10.Pablo Picasso
11.A Plea For Tenderness
12.Walk Up The Street
13.Fly Into The Mystery
14.I'm Straight
15.The Mixer
16.Don't Let Our Youth Go To Waste
17.Roadrunner
あの陽気な変人、ジョナサン・リッチマン率いる、「VELVET UNDERGROUNDと'70's PUNKのミッシング・リンクを埋めるバンド」として(一部で)名高いTHE MODERN LOVERSの'72年のロング ブランチ サルーン(何処?)のライブ(#1-#10)と、'73年のケンブリッジでのライブ(#11)と、'71-'72年のハーバード大学でのライブの音源をコンパイルした一枚。
初期のオリジナル・ラインナップでのライブというだけでファンには垂涎のアイテムであろうと思うが、音質も良好で初期のスタジオデモの編集盤が好きなら併せて持っていたい一枚。
演奏には大きな破綻も無いものの、若かりし日のジョナサン・リッチマンの異常なテンションにハラハラします。
殆どがスタジオ盤で聴けるものの、俺はスタジオ盤で聴いた事がない、アカペラで唄われる#16には思わず涙してしまいます。
後にアコースティックな体制で録音される#13は、こんな前からやってたのかと少し感激。
最後はスタジオ盤に比べると、ややダルめな#17で大団円。
サティスファクションばりにいつまでも引っ張れる曲だよなー、と改めて実感。
ともあれ大好きです、ジョナサン・リッチマン。
2007年08月20日 21:02
私、普段あれほど大見栄を切っていたにも関わらず、とうとう(今更)mixiに入会いたしました。
住所→福島県、福島市
ミドルネーム→Akkey
で登録しておりますので、宜しければどうか見つけてやって下さい。
日記はとりあえずは同一内容のものを載せていきますので。
住所→福島県、福島市
ミドルネーム→Akkey
で登録しておりますので、宜しければどうか見つけてやって下さい。
日記はとりあえずは同一内容のものを載せていきますので。

「奇天烈オムニバスコミック!!!
道端で拾った一台の奇妙な携帯電話がかわいい女の子の運命を狂わせる「ケータイムマシーン」、柿の木を巡る壮絶な隣人バトルを克明に描いた「柿の恩返し」など、野放しにされた画太郎先生のイマジネーション(=妄想?)溢れる奇想天外な物語を6話収録!!!」
「画太郎先生、ありがとう」としか言い様がない、珠玉のオムニバス。
「つっぱり桃太郎」以降、単発の短編以外は全く作品を見る事もなくなり、噂では「人生相談」が本業になっていると聞き、何とも勿体ないなぁと思っていたら、今年からビジネスジャンプ誌で連載が開始され、狂喜したものです。
画太郎先生は(結果的に見て)長編を描くと毎回破綻をきたして連載を全うした事がないものの、「くそまん」、「画太郎先生ありがとう」等に見られる様に短編はどれも素晴らしく、短編の連載というのは大正解だと思う。
6話中、個人的に1番面白かったのが「柿の恩返し」で、初期の大名作短編「災いは口のもと」に匹敵する素晴らしい内容だと思います。
それにしてもこの単行本中、「ハデヘン」にて初出と思われるパンク風の男子のキャラがやたらと描かれており、画太郎先生の中で何が起こったのか気になるところです。



2007年08月07日 16:55

ふと後をふり返ると
そこには夕焼けがありました
本当に何年ぶりのこと
そこには夕焼けがありました
あれからどの位たったのか
あれからどの位たったのか
ひとつ足を踏み出すごとに
影は後に伸びていきます
悲しい毒ははるかな海を染め
今日も一日が終ろうとしています
しんせい一箱分の一日を
指でひねってごみ箱の中
僕は今、阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかった事にしましょうと
今日も日が暮れました
あゝ中央線よ空を飛んで
あの娘の胸に突き刺され
どこへ行くのかこの一本道
西も東もわからない
行けども行けども見知らぬ街で
これが東京というものかしら
たずねてみても誰も答えちゃくれない
だから僕ももう聞かないよ
お銚子のすき間からのぞいてみると
そこには幸せがありました
幸せはホッペタを寄せ合って
二人お酒をのんでました
その時月が話しかけます
もうすぐ夜が明けますよ