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環境カウンセラー延べlog


                              延島 冬生


改題:小笠原村ペット条例(ここがおかしい?)
 小笠原村ペット条例(小笠原村愛玩動物の適正な飼養及び管理に関する条例)が成立したので、「小笠原村ペット条例?」を改題し、引き続き問題点や課題を村民、関係者のみなさんと考えていきたいと思います。バックナンバーは”延べlog”で見られます。ご意見をお聞かせください。


1. 小笠原村環境課パンフレット(4つのオガニマルール)

 令和2年5月附で全戸配布された。
 
1.1. 条例文が付いていない
 ネコ条例制定時は、施行前に『村民だより』折込B4判2ページに条例全文を載せ、首輪の絵、登録料金を大きく書き、説明会日程も書いていた(別添)。パンフレット(令和2年5月附)では、ところどころに、条例第4,5,9,10,8,7,6条と書いてあるが、順不同で、条文が示されていないので、この説明で理解できる村民はほとんどいないであろう。漫画で説明して、一見分かりやすそうに見えるが、条文と絵の対応が無い無責任な説明である。
 
1.2. 罰則についての説明が無い
 村民及び来島者に権利の制限をし義務を課して、それを守ってもらうための担保として罰則がある。何をしたら(又はしない)、どんな罰になるのかを明示することは、新条例説明の最低条件である。P.8{Q&A}で「「村外搬出」や「過料」」等は、…最終手段です。」と書いてあるだけ。罰則を隠しているとしか思えない。
 
1.2.1. 都住などで無届飼いネコは、罰則の対象となった
 旧条例(ネコ条例)では、登録義務はあったが、無届について罰則規定はなかった。大家(東京都)との関係から、届け出をためらっている方もいらっしゃると聞いてます。あなたは、罰せられることになったのですよ。
 →条例改正し、無届を処罰しない旧条例(ネコ条例)の規定に戻すことを提案します。
 
1.2.2. 「村外搬出」は、条例のどこに定められているのでしょうか?
   P.8{Q&A}で「ペットを取り上げられたり」という質問に、対する回答が「「村外搬出」は、…最終手段です。」と回答している。飼い主のいるペットを、ノネコのように捕まえて内地に送る権限が村長に与えられたのでしょうか?条例を何度読みかえしても、所有者からペットを取り上げることはできません。いい加減な説明です。


1.3. 村民説明会が無い
  成立した条例は、その前の村民説明会で説明された「素案」と大きく変わっています。村民説明会で否定された意見も取り入れられた条例が制定されました。「素案」とは違う条例について、村民説明会を開くのは、村長(環境課)の当然の責務です。
 
1.4. 「ホワイトリスト」って、何?
  「ホワイトリスト」というものがp.2,6に載っている。しかし、条例のどこにこの言葉があるのでしょうか、村議会での議案審議を傍聴、議事録をよんでも、「ホワイトリスト」という言葉も説明もありません。ホワイトリストとは、ブラックリストに対する新造語でしょうが、条例制定後、あたかも条例で決めているように使うのは横暴です。
 
1.4.1. 「ホワイトリスト」と聞いて、私が思い浮かべたのは、アカポッポ、メグロなどの天然記念物です。保護の対象を指定しなければならないから、当然です。しかし、「ホワイトリストに選ばれなかった種については、持ち込みを原則お断りさせていただく予定です。」と動物の持ち込み禁止をする根拠は、条例のどこに書いてあるのでしょうか?根拠のない説明です。


1.5. 動物の持ち込み申告義務は正当か?
  条例で、法律の範囲内で権利を制限し、義務を課すことができる。しかし、その根拠は、明確でなければならない。動物を飼うことは本来自由です。登録という義務を課すには、登録される動物が人間や社会経済活動、家畜、自然に危険であったり、悪影響を与えるものであることを制定者(提案者・村長、議決者・村議会)は説明する義務があります。この説明ができない動物には、申告義務がありません。すでに家畜伝染予防法(p.2)などで登録が義務付けられているものもあります。それを、更に村に登録義務が必要とは思えないし、2重に登録させることができるのでしょうか?
 にも関わらず、「全て申告せよ」というのは、「あなたの財産は、麻薬に使われるかもしれないから、貯金、タンス預金も含め、全て村役場に申告せよ」と言っているに等しく、重大な疑問があります。詳しくは、次号で。
 以上