2007年04月12日

からくりサーカスよりも

「からくりサーカス」は、週刊少年サンデーに1997年から2006年にかけて連載された漫画だ。


自分の意思を持ち人間に害をなす「自動人形(オートマータ)」と操り人形を武器にオートマータを破壊することを使命とする人形破壊者「しろがね」との戦いと、それに巻き込まれ数奇な運命をたどることになる3人の主人公たちの繰り広げる物語というが、その登場人物の名前からしてすごい。


「懸糸傀儡=けんしくぐつ」。
世界史で習った「傀儡政権」から「かいらい」と読み、「あやつりの」という意味があることは知っていたが「傀儡」を「くぐつ」と読むのは始めて知った。


「からくりサーカス」のからくりはここからきているのだろう。


「自動人形=オートマータ」。意志をもち、自分で考え、自分で動く人形。本当にいたらこわい。
「何でも溶かし、溶かしたものを液の中に保存する。人間が溶けた場合、その溶けた者の心を保存し、飲んだ者を支配する」という「命の水(アクア・ウイタエ)」。


これはほんの一例で、他にも難しい名前のものがいっぱい。
ストーリーも複雑で、物語を最初から見ないと話の筋をまったく理解できない。


200年に及ぶ膨大な時間を舞台としており、さらに過去現在の時間軸を縦横無尽に配置しているのが原因である。

また、「道化師」というオペラが根底にあるとのこと。
「サーカス」は道化師=ピエロから?


「からくりサーカスはその複雑なストーリー展開に高い人気があるらしいが、今の少年たちは大人でも一見理解しがたい漫画に夢中になっているようだ。


少年漫画と聞いて一番に思うのは「まんが道」。
藤子不二雄の自伝的な物語で、中学生の頃nhkのドラマを欠かさず観ていた。
手塚治虫や石ノ森章太郎との交流や恋愛のエピソードも織り込まれていて楽しかった。


その後少年漫画のおもしろさに目覚めて、弟の「キン肉マン」や「北斗の拳」をしこたま読んだ。
ストーリーは単純で、難しい名前も出てこない。
それでいて泣ける部分もあり毎週楽しみにしていたほど。


「からくりサーカス」は最初から読んで、登場人物などの名前を把握していれば複雑なことなんてないのかもしれない。
人間同士のふれあいも描かれているらしいから、ホロっとするところもあるのかな。


でも子どもには「からくりサーカス」のような難しいものではなく、単純明快でいて感動できる「キン肉マン」のような漫画を読んで欲しいと思ってしまう。

i_chihara at 21:39│clip!