2007年04月19日

日本の文化レベルを象徴する美術展覧会


美術大学出身の友人に誘われて、都内のギャラリーに常設されている日本画の展示を見てきた。





私自身はこれまで、美術に興味を持ったことは特になかったし、美術の展覧会にも、ほとんど足を運んだことがなかったと思う。今回も、ギャラリーに併設されているカフェで、友人とお茶を飲むのが楽しみでついていったようなもの。





ところが、展示をひと通り見たあとに、カフェで友人から日本美術の歴史的な背景について話を聞いてから、私の中でちょっとした心境の変化があった。

この日を境に、自分から積極的に美術作品の展覧会に通うようになったのだ。





江戸時代末期の日本。

開国の動きの中で、日本と海外との間で文化交流が始まった。

西欧諸国に日本の文化や美術が紹介され、それらは西洋人の目にはとても斬新なものに映った。





1867年に開催されたパリ万国博覧会に幕府が日本館を出展したのを機に、ジャッポニズムという日本美術の一大ブームがヨーロッパで巻き起こる。

開国後も、ドガなどの印象派の画家に、日本美術が大きな影響を及ぼしたことは周知の事実だ。





海外で日本美術が流行する一方で、開国した日本は、西欧諸国の文化レベルの高さに圧倒される。

友人の話によると、日本の芸術文化の育成やレベルアップに必要不可欠とされたのが、美術の展覧会や鑑賞会の開催だったという。





今は1年を通じて、日本各地で様々な展覧会が催され、日本の文化レベルは西欧諸国にひけを取らない。

大きな美術館では海外の有名な美術作品を鑑賞することもできるし、私たちのまわりには、美術に触れる機会が満ち溢れている。





そんな恵まれた環境が、今はあたりまえのようになっているけれど、この文化レベルに到達するまでには、その裏で様々な歴史や人が動いていたことを思うと感慨深い。

そして、いつでも美術作品を鑑賞できるこの贅沢な環境こそが、日本の文化水準の高さを象徴していると言えるだろう。





そんな思いで展覧会に行くと、何気なく見ていた美術作品が今まで以上に貴重なものに感じられて、私の足は自然と展覧会に向かってしまうのだ。



i_chihara at 09:53│clip!