2016年08月22日

サマーソニック 2016年8月21日 まさかCreep!!

毎年、フジロックには行っているんですが、サマーソニックには行ってないんですよね。その前夜祭のソニックマニア(今年はなかった)には行ったことあるんですが。ただ、今年はRADIOHEADが来るっていうんで、あぁ〜観たいなぁとは思ってて。ただ、そこでもまだ決めかねていたら、再結成したTHE YELLOW MONKEYが出るというニュースが流れて、うぁ〜、ダメだ、絶対行きたい! ということで、初のサマソニ参戦です。二日目一日だけですけどね。

フジロックとは違って都心から近いから一日だけ気楽に行ける感じですね。この日は12時くらいに海浜幕張入り。ソニックマニアしか言ったことがないので、幕張メッセのエリアしかウロウロしたことがないんですよね。なので、いわゆるマリンフィールドの方は初体験で(サマーソニックは、千葉マリンスタジアムとその後ろの海岸などを中心にしたマリンフィールドと、幕張メッセの二つに分かれていて、微妙に離れているのでシャトルバスが通ってたりします)。マリンスタジアム自体も言ったことがなかったから、おぉ、ここがそうか、ホントに球場だぞと思いつつ、最初に観ようと思っていた[Alexsandros]までちょっと時間があったので、せっかくだからビーチステージを観に行ってみようと思い、プラプラと移動を。サマソニはフジロックと比べると、やっぱりリゾート地っぽい雰囲気がありますねぇ。フジロックはリゾート地というかアウトドアって感じだけれど。客層は被ってる人も多そう(なんで分かるかっていうと、フジロックのTシャツ着てるから。って、分かりやすすぎ!)だけど、フジロックよりもギャルっぽい人やギャル男っぽい人は多いかなぁ。コアな音楽ファンだけじゃなくて、祭り的なイベント好きの人も気楽に来られそうだよね。あと、年齢層もフジよりも若い気がするなぁ。

さてさて、で、ビーチステージってどんなところだろうって、行ってみたら、ホントのビーチだ!! 普通に海岸にステージが作られてる!! これは最高に気持ちがいいねぇ。で、誰か演奏を始めるぞって思って、見てたら、リハと本番の境目が分からないような感じで、さりげなく演奏を始めたんだけど、ボブ・マーレイの曲ですんげぇいい声なの。調べてみたら平井大っていうシンガーソングライターなんですね。今ネットで調べたらギターとサーフィンが好きな父親の影響で音楽を始めた人って書いてあるなぁ。まさにビーチステージがぴったりな人だったんだなぁ。天気も最高によくて会場入りして早々にご機嫌な気分になったのでした。

で、その勢いでマリンステージこと千葉マリンスタジアムの中へ。ビックリしたのが、スタンド席(っていうのは野球のグランドにビニールシートをかぶせて作ってあるエリアなんだけど)って、水以外の飲み物の持ち込みが禁止なんですね。そ、そうなのか。フジのグリーンステージではみんなハイネケンを飲みながら見てたのに! 何かこぼしたら芝生が傷む的な理由みたいだけど。そこで僕はポカリスウェットを没収されてしまう。え〜。スタンド席自体はフジロックの方が広い感じがするけれど、何せマリンスタジアムだから、客席まで含めると相当な数が入るんだろうなぁ。

そして、雨が降らなかったのはよかったのだけれど、ビーチと違って熱を吸収しないってことなのか、マリンスタジアムのスタンド席って、やったら暑い。陽ざしが容赦なくさしてきて、うわ〜、これはきついぞぉと思ってたら、[Alexsandros]登場。彼らについてはしっかり予習をしときました。いや〜、最近の若いバンドって、ワンオクとかもそうだけど、みんな演奏がすんごく上手いですよね〜、ドラムがすごい。「ワタリドリ」のイントロがもうかなり抜群だし、ヴォーカルの高音もすごいので、暑いけど頑張って聴いてみる。全体としてすごくいい音だしてたしカッコよかったのだけれど、ラストに持ってきた[ワタリドリ」のサビの一番高いところが声が出てなかったですよねぇ。そんなことあるんだって思ったのだけれど、そこが聴かせどころなのに〜ってところを歌ってなかったので、それが残念かなぁ。まぁでも、メチャクチャ高音部分って、体調とかによって出たりでなかったりするのかなぁ。

さてさて、それで暑すぎるからビールを飲まんとやってられないぞと、いったんマリンステージの外へ。ビールとホットドックを買いました。ってか、ビールって600円のわりに量が少なくない? ホットドックは500円のわりに想像以上にぶっといのが入っててそこは満足。あと可愛いお姉ちゃんが販売してました。ビールを飲んで体の熱を冷ましてから、再びマリンステージへ突入。

お次はTWO DOOR CINEMA CLUB。これもバッチリ予習をしていったんですよね、TSUTAYAでCD借りて。電子音をふんだんに取り入れたポップスロックっていう感じかな。彼らの音楽はなかなかにオシャレで心地よくて、予習の域を超えて最近ずっと聴いてるんですよね。で、登場したと思ったら、ボーカルの見た目が、ジャケットと大分違ってる! 一緒にいた友達は山下達郎みたいなやつが出てきたぞって言ってたけど、そんな感じになってる! ボーカルの見た目が大分デビュー当時のジャケットと代わってるけれども、演奏はよかった。期待通りに楽しませてくれました。

そこからイエモンですよ、イエモン。いや〜、こいつは楽しみだぞと。TWO DOOR〜から外に出ずにそのままマリンステージで待ってイエモンも一番前のスタンドエリアで鑑賞。吉井さん以外のメンバーが出てきて演奏を始めたと思ったら、あれ、このアルペジオ、すっごい聴いたことあるけど、何だっけなって思ったら、「夜明けのスキャット」? なぜいきなり「夜明けのスキャット」を演奏するんだお前らってお思ってたら、何と由紀さおり本人が登場! まだ吉井和哉も出てきてないのに!! わ、わけが分からん!! そこからおもむろに、一緒にルールールルーと「夜明けのスキャット」を歌いながら吉井さんも登場し、二人でデュエット。この全く予想外の展開に会場は盛り上がりましたねぇ。いや〜最初からやってくれます。そんな一曲目を終えると、そこからは怒涛のようにヒットナンバーが繰り出される。最初、ちょっとギターの音がパワー不足かなぁと思ったのですが、途中からしっかり聴こえるようになりました。にしても、吉井さんのパフォーマンスはすごいですね、やったらセクシーな動きをしてましたよ。デヴィッド・ボウイやらミック・ジャガーやらのロックのアイコンたちのステージングをさんざん研究したのかもしれないなぁ、ホントにカッコいいんです。そして、ロンドンでローリングストーンズのステージを観て、イエモンを再結成したいと思ったっていうMCで語られたエピソードもまたいちいちカッコいいんだなぁ。本当にストーンズのようにじいさんになってもセクシーなステージを続けられるロックンローラーでいてほしいものです。

さてさて、そこからはマリンステージではサカナクションのパフォーマンスなのですが、僕らは幕張メッセにシャトルバスで移動。フェス飯を食べたのだけれど、ステーキ丼の量が少なかった! って、文句が多いって? すいません。で、レインボーステージの和田アキ子へ。もう一回言いますよ、和田アキ子! いや〜、正直、大して期待はしてなかったんです。って、期待してないんならサカナクションを蹴るなって話ですが。サカナクションはこれまでも観たことがあって、彼らが素晴らしいアーティストだっていうのは知っているんですが、そして、この先もどっかのフェスで聴く機会はあると思うですが、和田アキ子を見る機会って、そうそうないだろ! と思って。まぁでも今は歌手っていうよりも芸能人で、もう年齢も年齢なのでそんなに声量もないんじゃないかとも思ってたんですけどね。そしたらですね、あの頃は〜ハッ!でお馴染みの「古い日記」から始まったんだけれども、やっぱり始まった瞬間に、そのバンドの音の素晴らしさに度肝を抜かれました。このバンドは半端なく上手いぞ! と。しかも、和田アキ子の引き立て役でのそれらしい演奏をするというよりも、しっかりとバンドの音を聴かせようとしているっていう感じの、アグレッシブな音作りなんですよ。いや〜、サックスもギターもいい音出してた。ギターのおっさんなんてさっきのイエモンのギターよりも上手いんじゃないかと思ってしまった。そして、そのスーパーバンドにかぶせて和田アキ子が歌うわけですが、まだまだ全然声出てるじゃないか。和田アキ子はいわゆるメロディが綺麗に歌えるような上手い歌手ではないんだと思うのだけれど(由紀さおりは本当に上手いし声質も国宝級でしたが)、張り上げたときの声の迫力ですね。あのでかい体で迫力ある声を出して、そして、バックにはビックリするくらいにいい音を出すバンドたち。ね〜、単に話のタネに和田アキ子をみとこって思ったのだけれども、全然楽しませてもらえました。

そして、急いでマリンステージに戻ると、いよいよヘッドライナーのRADIOHEADの登場です。マリンスタジアムの入口で最初入場規制をしていて、おぃおぃ、入れないなんてことがあるのか? と思ったのですが、単に人がいっぱいだったので少しずつ入れていただけのようで、結局中には入れて、幸い一番前のスタンドエリアに行けました。にしても、メチャクチャ沢山人が入ってましたねぇ。しかし、何でしょう、最近の陰気で難解なRADIOHEADのCDを聴いてる人なんて、僕の周りにも全然いないのに、どこにこんなにRADIOHEADファンが隠れていたんだ!? そう、こういうバンドでスタジアムがいっぱいになってくれるのは、なんか日本人もしっかりと音楽聴いてるんだぞって感じで嬉しいですよねぇ。

前日のUNDERWORLDは80分ってタイムテーブルに書いてありましたけど、RADIOHEADは120分! 数年前にフジロックに来たときも大抵のフジのヘッドライナーは90分くらいだけど彼らは120分だったし、彼らが自分たちが出るなら120分じゃないとダメっていうんでしょうねぇ。通常のワールドツアーと同等に取り組める状況じゃないと、中途半端にダイジェスト版的なフェスのステージをしたくないって。

さて、時間になるとへんてこな民俗学的な音がぴよ〜みたいな感じでなってるんですけど、少しも始まらない。この変な音が演出なのかまだ始まってないのかもよく分からない。何だこりゃ〜って思ってたら、15分くらい押してようやく演奏がスタート。最初の方は新しいアルバムから。新しいアルバムMoon Shaped Poolは嫌いではないし、予習のために買って、よく聴いているものの、やっぱり、相当に渋い曲ばっかりなんですよね。前にフジに来たときの曲はエレクトロなダンスミュージックっぽい曲が多かったから、キャッチーな曲じゃなくても、まだのれたのだけれど、ダンサブルではなく暗くて渋い曲なので(トム・ヨークは死にかけてるのかなっていうような、か細い裏声でずっと歌ってるし)、ただ突っ立って聴いているしかない。これは今回実感したのですが、ライヴのスタンド席って、踊ったり一緒に歌ったりしているよりも、ただ棒立ちをして聴いている方がずっと疲れるんですよね。最初の方、棒立ちのまま新曲をずっと聴いていて、だんだん腰が痛くなってきてしまって。う〜ん、やっぱり、スタンド席じゃなくて後ろの椅子のある観客席の方で観ればよかったかなぁって思ったりして。いや、別にRADIOHEADのせいじゃなくて、こっちもだんだん年取ってきて立ちっぱなしがつらくなってきて… 

しかし、途中から昔の曲も混ざってきて、ちょっと本人たちが可哀そうなくらいに昔の曲だと会場が盛り上がるなぁと思いつつ、No Surprisesとかを聴くと、やっぱり昔は素晴らしいメロディを書いてたなぁと思ったりして、初期の曲でのって体を動かすと、少しずつ元気も回復してきて、その後は新しい曲と昔の曲が混ざったセットリストだったと思うのだけれど前半の体力的なつらさを乗り切ったので後半はかなり楽しめました。あと、トム・ヨークのMCなんだけど、何だか全く言葉になってないような感じでレロレロ言ってたりしたんだけど、あれはラリッてるふりなの?ホントにラリッてるの?

そして、やっぱり、この話ですね。アンコールの数曲目に、イントロがかかった瞬間、周りが異常な盛り上がりを見せて。泣いてるやつもいたりして。そう、なんとCreepをやったんです。トム・ヨークは初期の曲はやりたがらないし、特にCreepはやらないという話だったし、数年前のフジロックでもやらなかったし、どうも前日の大阪でもやらなかったらしい。Creepは彼らの代表的な名曲だけれど、もう生で聴けることはないだろうなぁと、僕も思っていたし、きっと泣いてた周りの人たちも思ってたんだと思うんです。それがまさかのサプライズでアンコールでCreepをやってくれるとは! その盛り上がりのまま一気にライヴはクライマックスを迎えました。いや〜、びっくりしたけども、そして体力が厳しかったけれども、Creepをやってくれたことだけじゃなくて、演奏や映像や照明などの舞台も含めてやっぱりRADIOHEADはすごかったな〜。

(あとで調べたら、ロンドンでもCreepをやったようですねぇ。今回のアルバムのワールドツアーではかなり昔の曲をセットリストに入れているんですね)

そんなこんなであっという間に終わってしまったサマーソニックでした。ただ帰りの電車が半端なく混んでるんだよなぁ。もうホント考えられないくらいのもみくちゃで、そのもみくちゃさに耐えなければ、今日中に帰れなくなってしまう。次にサマーソニックに行く機会があったら、何か京葉線以外の帰るルートやら、近隣で泊まる方法なりを考えないと厳しいなぁ。

i_cinema at 23:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)音楽 | 近況

2016年08月20日

フジロックフェスティバル 2016年7月24日 元気な瀧が見れたら幸せだよ

さてさて、フジロックの最終日です。この日は2Cellosを見ようと、グリーンに向かったのですが、テントから出発したのが少し早くて、レッドゲートから会場に入ったのだけれど、ちょうとレッドマーキーで鳴ってた音がわりとカッコよさ気だったので、覗いてみることに。日本の若い人たちかねぇとかって言ってたら、10年以上のキャリアがあるタイのバンドったりして。SLOT MACHINEというバンドなんだけれど、聴いていて、特にアジアを感じさせるっていうような感じではなく、グローバルなロックなのでした。なかなかカッコよかった。

そして、グリーンで2Cellosを観に。まだ時間が早いこともあって、割とすいていたので、モッシュピットまで入れたので、そうとうに前で観ました。2Cellosは前からCDを聴いていて、すごいなぁと思っていたのだけれど、実際に観てみると、演奏がすごいのはその通りなんだけれど、パフォーマンスもすごい。だって、チェロを担いで、まるでローリングストーンズのようにステージを走り回るんですよ。おまけに床に寝っ転がって腹で弾いたり。おいおい、お前たち、本当にクラシック出身なのかと。演奏する曲はスタンダードなナンバーばかりだし、モッシュピットではみんなピョンピョンはねながら、Smells Like Teen SpiritやらSatisfactionを大合唱な感じなのでした。エンターテイナーだねぇ。

そしてSTEREOPHONICSをちらりと観たはずなのだけれど、うぅ、どんなだったか記憶がない。もうねぇ、3日間音楽漬けだから、どれがどれだか分からなくなってしまうよね。そして、今回、急遽、THE AVALANCHESが来れなくなった代打で登場したSHERBETSを観に行きました。ベンジー、前夜祭にも出たみたいですよねぇ。急遽3日目に出演になったはずなのに、前夜祭にも出ているとは。やっぱり、20周年のフジロック出たくて、そこ予定まるごとあけてたんじゃ〜ん、最初から誘ってあげないと(笑)。ちょっと早めにレッドに入っていたおかげで、SHERBETSもかなり間近で見ることが出来て、さらに前の人が途中でいなくなったので、最終的には一番前まで行けてしまった。おぉ、こんな間近でベンジーを!! チバユウスケを観たときもそう思ったけれど、ベンジーもロックスターだねぇ。やっぱりベンジーはこうじゃないとっていうような圧倒的なカッコよさ。それと、ライヴを間近で観ると、ギターソロのところって、メロディを弾くっていうよりも、ただかき鳴らしてるってところのが多い感じだったんですよね。そんなに細かな速弾きもなければ、豊富な即興のメロディが出るわけでもない。にもかかわらず、ただかき鳴らしているにもかかわらず、うるさくならずに、カッコよく聞けてしまう。何だろうこれは、ギターの音作りがいいからなのかなぁ、それとも雰囲気? いや〜、でも生ベンジーを観たのは初めてだったので、ちょっと感動でした。

そして、グリーンステージを通り越してホワイトステージに移動しようとしていたら、やっていたのはKen Yokoyama。一緒にいた友達に、この人って誰だっけ?と聴いたら、何言ってんだ、Hi-STANDARDのギターじゃんとお叱りを受けてしまって(笑)Hi-STANDARDの人なんですね。実は僕はハイスタはノータッチというかメロコアをノータッチで来てしまったので。で、どんな感じなのかなと歩きながら見てると、けっこう政治的な発言をするんですね。そのときはSEALDsの奥田くんがフジロックに来ることに関してネット上で批判が起きたことについて、誰が何と言おうが言いたいことを言うべきなんだというようなことを熱く主張していて、すげぇ、それでこそロックだと思ったのだけれども、先を急ぐ身であったので、じっくりは聞けずにホワイトステージへ。

そうそう、今年のフジロックは開催前にSEALDsが来ることを色々とネットで言われたっていうのがありましたね。まぁ、それについては、SEALDsの言っていることについて僕が賛成とか反対とかそういうことはおいておいて、別に言いたいことを言いたいやつは、来ていったらいいんじゃないかと思いますね。っていうか、あのアトミックカフェのコーナーでは毎年原発反対の話をしてるし、何年か前は田原総一郎とかも来てたし、奥田くんが来るからって何をいまさら的な。もともとロックやらフォークやらは社会的な主張とともにあるような、若者の社会への不満を発信する媒介であるようなところがあったと思うですよね。ボブ・ディランにしたって、クラッシュにしたって、忌野清志郎にしたってさ。それを、フェスは純粋に音楽を楽しむもので政治的に利用するなというのは、もともとのロックの歴史を考えてない主張だよなぁと。もちろんね、選挙中の本物の政治家が来て、私に清き一票をって、グリーンステージとかで言われたら、そりゃ違うだろって思うけどさ。ただ、僕自身はSEALDsの主張にとても親和的というほどでもないので、見に行かなかったけどね。

そうそう、で、見には行かなかったんだけれど、2日目の彼がアトミックカフェに出演した日のお昼か午後かなぁ。ところ天国(そういう屋台の広場がある)の近くで奥田くんを見かけたんですよね。彼が出たときに司会をやってた津田大介さんと一緒にいて。出演したあともすぐ帰っちゃうんじゃなくて、フジロックを楽しんでるって感じで、それはいい感じの雰囲気だなって思ったんですが。で、うん、この話、ちょっと津田さんに失礼ながらしちゃおっと。そこで僕は、あ、SEALDsと津田大介だ〜と思って、何となく見てたんですよ。そしたら、津田さんが腰かける部分に伸び縮みする棒がついたものを持ってて、奥田くんやら周りの若い人たちにその説明してる感じで。えぇと、イメージできますかね、普段は棒が短くなってザックとかにさせるくらいのサイズで、それを使うときに伸ばすことで、一本足だから不安定だけれど、ちょっと腰かけて飯食ったり、立ちっぱなしで待ってるときに足を休めたりできるような簡易の椅子替わりのものなんです。今回のフジロックで何人か使っている人見たけれど、確かに便利そうですよねぇ。で、その津田さんがその棒の部分を伸ばして、座ろうとしたら、ストッパーを完全に占めてなかったのか、座った瞬間にスコーンって棒が縮まって、こけそうになって。うわっ、すごい瞬間見ちゃった!! と。こういうときって、有名人は不利ですよね、いつどこでカッコ悪いとこ誰に見られてるか分からない。津田さん、決定的瞬間を見ちゃいましたよ〜(笑)

ま、それは別にいいや。なぜ、Ken Yokoyamaをじっくり聞かずにホワイトに急いだかという。BABYMETALです。いや〜、すごい人気ですね。グリーンからホワイトに行く道が、このBABYMETALの出番の直前は半端なく混んでましたね。ホワイトの前の橋とか落ちんじゃないかなって気がするくらいに。そう、今年のフジロックは3日目のチケットが早々にソールドアウトだったみたいなんですけど、最初はレッチリ効果かと思ったけれど、初日からレッチリTシャツを着た人がいっぱいいたので、レッチリファンは3日間くるかもしれないなと思ったんだけれど、初日2日目には全く見かけなかったベビメタTシャツを着た人たちが3日目にはやたら沢山いて、3日目のチケットが売れたのはこいつらのせいじゃないか?とか思ったものでした。で、あんまり前には行かれなかったけれど(前の方はもんのすごいもみくちゃになってたから行けなくてよかったかもしれないけど)、とにかく会場には入れて。しっかし、実際のところ、僕はメタルもアイドルも別に好きじゃないんですよねぇ。いいのか、BABYMETALを観に行っても? で、始まってみたら、いや〜、演奏は本当に半端ないですね。メタルの人たちって、何であんなに早く演奏が出来るんでしょうかねぇ。ドラムとか、ずっと高速でたたき続けてる感じです。で、演奏のすごさも重要な要素らしく、インスト部分がかなり長い曲が多いんですよね。その間、女の子たち3人はずっと踊ってて。ま、ひょっとしたら歌ってるよりも踊ってる方が大変かもしれないけど。で、普通のMCはなくて、ナレーションとか映像が流れて、スターウォーズやフラッシュ・ゴードンのような宇宙戦争の物語が展開されて、彼女たちはその中の革命の戦士だみたいな説明がされて。で、とんでもなく上手い演奏と、いかにもアイドルな歌い方、さらには歌詞が、いじめダメぜったい! とかそんなへんてこな感じで、真ん前の観客たちはすんごいテンションで曲に合わせてぐるぐると渦を巻いて回り始めて、うわ〜、何だこの混とんとした世界はと。まぁ、何度も観なくてもいいけど、貴重なものを観れた感はある、うむ。まぁ、ねぇ、ボーカルは、中納良恵とか、とんでもなく上手いの聴いちゃった後だから、アイドルだからこんなもんかなって思ってしまったけれど、でも、すごい頑張ってやってたなって感じでしたよ。

そういうわけで、いよいよ、ヘッドライナーのRED HOT CHILI PEPPERSです。いや〜、これは楽しみだと。やっぱり、前の2日間とは混みようが違って、わりと早めに会場に入ったのだけれど、モッシュピットまではたどり着けず、その手前くらいの位置に。待っているときに、前に背の低い女の子がいるとこをキープ出来て、おっ、いい感じだぞって思ってたら、レッチリが登場したら、またどーんとみんなが前につめていって、またごちゃ混ぜになって、その間に前に背の高い人が入っちゃって、あらら〜、みたいな。フェスあるある話って感じだな。しかし、やっぱり、レッチリのステージは楽しいですねぇ。やつらが登場すると何かこうアドレナリンが出まくる感じです。新しいアルバムがかなりお気に入りなのだけれど、新しいアルバムの曲もかなり沢山やってました。で、楽しかったか楽しくなかったかと言われると、すんごく楽しかったのだけれど、不満がないわけではない。一つ目はジョシュのギターが小さかった。レッチリはコピーをしたことがあるので、ギターの細かいところまで覚えてたりするんだけれど、今回はベースと比べてギターのフレーズが全然小さくて聞き取りづらい。ギターがジョンからジョシュに代わって、やっぱりちょっとパワー不足な感じは否めないのかなぁ。ジョシュ、頭のおかしいオヤジたちに囲まれて、まだちょっと遠慮してんのかなぁ。そして、もう一つの不満が、アンソニーがけっこう音を外してた。特に新しいアルバムの曲ですね。そっかぁ、レッチリクラスでも新しい曲は音を外すのかぁ。僕はモッシュピットに行けなかったとはいえ前の方だったので、前の方って実はステージ全体が見えなくて何が起きてるのかよく分からなかったりするんだけど、アンコールの1曲目でアンソニーがマイクをステージに投げたんですよね。ゴツンってでかい音がして。投げたのか落としたのか、何だか分からなかったんだけれど、もっと後ろの方で見てた知り合いに聞いたら、あれは自分でも新しい曲が上手く入れなかったんで頭に来たんじゃないのって。正解は本人たちしか分かんないだろうけれど、まぁ、自分が上手く歌えないからって、頭にきてマイクを投げたって、相変わらずに成長してないところが、頼もしい!! まぁ、演奏に不満はあるけれども、レッチリ好きなので聴き込んでる曲が多いから、気が付いてしまうって感じもあるので、生でレッチリを観られて、満足なのはもう、大満足でした。

で、ここでヘッドライナーが終わったから、終わりかと思いきや、20周年のスペシャルゲストがもう一組。これは最終日に日帰りの人とテントどまりの人を分けて、帰り道の交通をよくする手段だったのかなぁとも思うのだけれど、レッチリの後で電気グルーヴが登場するのです。電気グルーヴはもうフジロックの常連で僕もフジで観るのはこれで3回目。毎回存分に楽しませてもらってます。しかし、ここ数年で、このブログでも『凶悪』の演技の凄まじさの話を書きましたけれど、ピエール瀧が俳優として半端ない存在感を発するようになってきて、瀧が出てきて、その場で考えたんじゃないかっていうようなへんてこな踊りを踊っているということにすごいインパクトを感じるようになってきましたよねぇ。そう、瀧の踊りって、なんだそりゃって感じですよね。BABYMETALの必死で血のにじむような努力をしたに違いないという踊りとは全く対照的に、そ、そのいい加減な動きはなんだよっていうような。しかし、それでいて、やたらにご機嫌で見ている方まで嬉しくなってしまう。そして、今回、初めてそう思ったのだけれど、ひょっとしたら、もともとそうだけれど、僕が色々な要素が多すぎて気が付かなかっただけなのか(ほら富士山の格好して登場して最後に噴火したりさぁ)、あるいは彼らの音楽自体がそうなっていっているのか、それは分らないのだけれど、曲、メロディがすごいいいって思ったんですよね。電気グルーヴって言ったら、派手な演出や、音楽としては意表を突くような展開などに目が行っていて、いわゆるいいメロディだっていう風には思ってなかった。それが、今回は何だか感動的なくらいに彼らのメロディが響いてきたんです。最初、レッチリのもみくちゃでヘトヘトだから、椅子に座って見てたんですよ。そうしたら、次第に自然に座ってられなくなって、最後は立ち上がって、やたらに幸福な気持ちで踊っていて。そして、タイムテーブルを観ると、彼らの持ち時間は1時間だったんですよね。これひょっとしたら、レッチリが1時間半だから、一応ヘッドライナーの彼らに顔を立ててそう書いたのかもしれないけれど、本当はもっとやっていいって約束されてたのかもしれないですが、アンコールも入れてたっぷり1時間半くらいやってくれました。演奏も映像も、瀧の踊りも、そして、卓球もいつになく楽しそうに踊っていて、幸せなステージでした。アンコールが終わると、卓球が走ってきて瀧の背中に飛びついて、そのまま瀧は卓球をおんぶしたまま、また来年!とかって言いながら退場していって、うわ〜、こいつら楽しそう〜と。レッチリは確かに楽しかったですが、しかし、僕の中ではこの日は電気グルーヴが本当のヘッドライナーでした。うん、僕の今年のベストアクトは電気グルーヴでした。

今年は20周年ってだけあって、フジロックにゆかりのあるアーティストが勢ぞろいな感じでしたね。こんなにたくさん出たんで、来年はどうなるんだろう? と来年のラインナップに思いをはせつつ、今年はレディオヘッドとイエモンが出るので、明日はサマソニに行ってきます!

i_cinema at 23:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)フジロックフェスティバル 

2016年08月18日

『デイライツ・エンド』世紀末系のゾンビアクション



TSUTAYAで5本借りて1000円なんであと一本と思って、ゾンビ映画っぽいからこれにしようと手に取った作品でした。僕は未見なのですが、どうもこの映画の監督のウィリアム・カウフマンと主演のジョニー・ストロングは『ルール 無法都市』という映画でタッグを組んで成功した2人であり、その2人が再びコンビを組んだっていう感じの作品のようでした。

内容的にはゾンビ、とは言われてないけれど、疫病で血に飢えたクリーチャーになった人々が占拠する荒廃した世界で、立て籠もって戦う人々が描かれています。ただ、これはゾンビ映画の文脈で観るというよりも、アクション映画の文脈で観るべき作品なんだろうなぁ。襲われる女を助ける謎の男の登場やら、敵のボスとの因縁のライバル関係やら、そのあたりはロメロ系のリアリスティックなゾンビ映画とは別な感じですね。

そうなると、世紀末系のサバイバルアクションという感じですね。ハリウッドの超大作たちと比べると、ちょっと地味ではあるものの、こういうアクションが好きな人は面白いかもしれません。僕はアクションよりもゾンビそのものや絶望にくれる人々が好きだからねぇ、若干嗜好が違ったけれど。

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『サマーインフェルノ』これは「遺骸」だねぇ



日本のゾンビ系のマンガで「遺骸」ってあるじゃないですか。噛まれた人々がゾンビになったり、正常に戻ったりを繰り返すっていう設定の。この『サマーインフェルノ』は、殆んどそのまま「遺骸」のような設定のゾンビ映画。ただ、「遺骸」自体がそんなに有名な作品でもないし、影響を与えたというよりも、同じようなことを考えたという感じかもしれないけれど。

で、全体としては夏の別荘地に訪れた男女の若者グループが恐ろしい秘密に巻き込まれてそれぞれを襲い合ったりして、その中で裏切りがあったり、絆が芽生えたりといったような、ホラー映画でよくある感じの展開。作品の肝としては、今まで襲われる側だった人が襲い掛かり、襲う側だった人が襲われたりするという逆転なんだけれども、まぁ、そこがそんなに新鮮に伝わってくるかと言うと、そうでもないわけで、つまらなくはないけれども、ありそうな感じのホラー映画ってところかな。

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『ゾンビスクール!』夏だからゾンビ映画だねぇ



夏ですねぇ。まぁ、厳密に言ったら違うっていう人もいると思いますが、大まかに言ってしまえば、夏っていうのはゾンビのことだと思っても差し支えないんじゃなかろうかと。ってことで、ゾンビ映画のレビューを何本か。

まず最初は『ゾンビスクール!』です。これ、『スクール・オブ・ゾンビ』やら『ゾンビ・ハイスクール』やら似たようなタイトルの映画が沢山あるので、お間違えのないように。まぁ、仮に間違えたところで、特に問題はないですけどね。

さて、『ロード・オブ・ザ・リング』のホビット役を演じていたイライジャ・ウッドが小説家志望だけれどさえない教師に扮したのがこの映画。小学校が舞台で、大人はゾンビにならないけれど、子どもがみんなゾンビになってしまって、先生たちがそれを蹴散らして何とか学校から逃げようとするという話。ただなぁ、いかんせん、中途半端な作品だったなぁ。ゾンビ映画としても、ちょっとスリルや終末観に欠けるし、展開の盛り上がりも中途半端だし、このさえない教師という主人公の成長譚を描きたいのか、恋愛話を描きたいのか、それともダメっぷりを描きたいのかはっきりしないし、かといってコメディとしてもたいして笑えないし、ラストもいい加減だし、普通は映画では殺したり暴力をふるってはいけない相手である子どもがゾンビになったってことで、思う存分に大人たちが子どもをぶっ飛ばせるという設定になっているはずなのだけれど、そのあたりの子どもをぶっ飛ばすことの過激さが、あんまり十分に活かされてないような気がするしなぁ。まぁ、世の中に沢山ある、何で作ったんだろうねぇっていうゾンビ映画の一本。それにしてもイライジャ・ウッドは『ロード・オブ・ザ・リング』以降、伸び悩んで苦労してるってことなのかなぁ〜。

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2016年08月16日

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』正義は一つではないのです



いや〜、SMAPが生前退位だってねぇ。ん?ん? 話が混ざってる? まぁ、いいや。とりあえず、SMAPの話は置いておいて、スーパーマンの話。

バットマンvsスーパーマンって、なかなかに驚きのタイトルですよね。何が驚きって、だって、スーパーマンは無敵に宇宙人だけど、バットマンって基本的にはただのオッサンじゃん! アイアンマンほどのハイテク装置があるわけでもないし、紐で引っ張ってもらわないと空も飛べない普通の人なのに、スーパーマンに勝てるはずないじゃん、イジメだよ、イジメ!

さてさて、そのイジメになりかねないテーマをどのように料理したのか。この作品は『マン・オブ・スティール』の続編なんですね。そして、クリストファー・ノーランのバットマン三部作とは直接はつながっていない。バットマンは新たにベン・アフレックが演じてます。最初、ベン・アフレックって聞いたときに、どうなのかなぁと思ってしまったが、蓋を開けてみると、案外渋いオッサンバットマンを演じてて悪くない。執事のアルフレット役にはなんとジェレミー・アイアンズが扮しています。もちろん、ジェレミー・アイアンズはカッコいいけれど、ちょっと無駄遣い的な気もしてしまわなくもない。

全体の感想としては、前半はすごく面白かったんですよね。スーパーマンのが強いって決まってるのにどうやって戦わせるという疑問の前にまず、何でバットマンとスーパーマンが戦わなきゃいけなくなるの? って疑問があると思うんですが、そのあたりの扱いが上手くて。つまり、昔、社会の価値観は一つだと信じていても問題がなかった時代には、「正義は一つ」であり、スーパーマンが正しいと思っていても問題はなかったけれども、現代はメディアが発達し、また様々な人たちが自分の声を発信できるようになり、そのために多様な価値観の中での最小公倍数的な正義を求めるしかなくなった時代になっている。そこはもうはっきりとアラブの問題が示唆されているけれども、アメリカの正義とアラブの正義はどっちが正しい? と言っても、正解などないわけです。ある一つの正義のための行動が(同時多発テロでもイラクへの空爆でもビン・ラディン暗殺でもいいですが)、他方から見たら悪であり、そのどちらが正しいかを裁けるような立場にある人はいない。何が正義かの正解はないけれど戦い続けるデメリットはお互いに大きいとすれば、どうやって妥協し合えるかが問題になる。

そんな中で、スーパーマンと言えども、絶対的な正義ではなく、彼が圧倒的な力によって悪を封じる行為によって、被害を受けた人々から、批判を受けることになるんです。もちろん、スーパーマンは自分は正しいと思って活動しているし、しっかりと成果も出している。しかし、何をするために何を犠牲にしてもいいのかという判断基準において、かならずしもすべての人間と一致するわけではない。その行為が必ずしもすべての人の望みと一致するわけではないとしたら、それを行うべきかどうかの判断は、スーパーマンという個人一人に任せてよいものだろうか? そんなことが議論されていき、ついにはスーパーマンは議会に呼び出されてしまいます。

ね、面白いでしょ。これは、正義の国アメリカという幻想を持ち得ていた過去の時代のヒーローであるスーパーマンが、価値の多様性の社会の中でどのように生き残れるのかという問題なわけです。そして、そんな独善的なスーパーマンの在り方に疑問を持つのがバットマンになってくる。

ここで絶妙なのが、スーパーマンは正義のヒーローだけれど、バットマンは、もともとの始まりは正義、という抽象的な観念を掲げるヒーローというよりも、自分たちの身を守るための自警団的な存在なんですよね。ギャングに親を殺された少年が成人して、そうしたギャングたちへの復讐や、自分たちの街に同じような悲劇が繰り返されないために、バットマンになっては戦う。理想のために戦うスーパーマンと比べて、個人的な動機によって戦っているという意味合いが強い。だから、スーパーマンに投げ掛けられるような、正義のアイデンティティの揺らぎというのはおこらない。つまり、自分のために戦っているという意味においては、バットマンは自分自身にとって正しいわけです。ただ、それを正しいと言うことは、世の中には無数の正しさがあるということを認めることになるのですが。こうして2人のヒーローの正義の在り方の違いが上手く描かれているなぁ〜と、関心をしてしまいました。

ただ、まぁ、これはしょうがないんですけれど、後半になると、結局、こいつが悪かったっていう悪玉が出てきてしまって、バットマンとスーパーマンで協力してそいつを倒そうって話になってしまう。そうなると、観ていて、何が正しいかがはっきりしてしまうから(悪玉をやっつけるのが正しいんです)、緊張感がなくなって面白くなくなってしまう。おまけにラストでは、バットマンがアメリカ中のヒーローたちを集めてチームを作ろうと決意するところで終わってる。あら、それって、アベンジャーズじゃない? またその展開かよと。そんなわけで、前半期待させられたけれど、最後は、まぁ、こんな感じなんだなぁと、若干がっかりな終わり方でした。

しかし、そうですよね、あのままスーパーマンの正義に疑問が投げかけられたままにして終わってしまうってわけには、いかないですよね。


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2016年08月15日

フジロックフェスティバル2016年7月23日 この日はどこ行くか迷った日だったねぇ

さてさて、二日目は20年間フジロックに通い続けているフジロックで知り合った方がTHE COLLECTORSが出るのをもの凄い喜んでいるのを聞いて、僕は殆んど聴いたことなかったんだけれど、そんなに言うならと観てみることに。もう結成30年のベテランバンドで、世代的にはブルーハーツとかそのあたりと同じくらいみたいですよね。で、モッズ・カルチャーに影響を受けた人たちらしい。で、何だか個性的な髪形にへんてこな服装を着てボーカルが登場して演奏が始まったと思ったら、やばい、何て表現したらいいんだろう、いいバンドの演奏って、もう始まって1分でこいつらいいってビビッと感じますよね。そういう感じなんです。ポップなロックミュージックなんだけれど、演奏がぐっと引き込まれる感じなんですよ。予習のためにYoutubeでシングル曲をぼんやり聞いてたときの印象と、生で演奏しているのを聞く印象では全然違って、この人たちはライヴに強いバンドなんだろうな〜って。午前中から楽しませてもらいました。こういうふうに全く知らなかったいいバンドを知ることが出来るのはフェスの魅力ですよねぇ。あと、MCで他のステージに向かう人たちに「そっちにポケモンはいないぞ〜」とか言ってて、それは笑えました。

そこから、この日は結構どこに行こうか迷う日だったんですけれど、そして別行動をした友達たちの話を聞くといくつかの選択ミスをしたかなぁとか思わないこともないんですけど、僕はTHE COLLECTORSを見た後でホワイトステージからフィールドオブヘヴンへ。ヘヴンではMARK ERNESTUS' NDAGGA RHYTHM FORCEというアフリカの打楽器中心のバンドと、その後のROVOを続けてみました。しかし、去年のジム・オルークのときもそうだったんですが、真昼間のヘヴンは暑すぎる。何か、ヘヴンが一番暑いような気がするんですよねぇ。そして、その暑くてフラフラの状態のところを、インストの曲をずっと聞いてると、脳みそが沸騰して、殆んど記憶もないような、どんなだったかよく覚えてない状態に... 一方、友達たちは屋根のあるレッドマーキーでTHE ALBUM LEAFを見てたんですよね。それがすごくよかったって言ってて、僕も屋根があるところにすればよかったかもと(-_-;)

そこから、グリーンに戻ってTRAVISです。TRAVISは前にフジに来たときも観たのだけれど、彼らのパフォーマンスは、何て言うんだろう、見てるだけで周りを幸せにして、くれるような、本当に感動的なステージなんですよね。ヴォーカルのフランがもんのすごく楽しそうにボロボロのテレキャスターをかき鳴らして歌う姿には、悪い意味ではなくて、いい人そうなオーラが漂いまくってる。そう、こいつらいいやつらに違いないよなぁ〜って、変な皮肉じゃなくてそう思わせるんです。今年のステージも全く期待を裏切らず、相変わらずのパフォーマンスを見せてくれました。そして、フランはステージを降りて、モッシュピットの中に入ってっちゃうんですよね。そこの観客たちに担がれてそのまま歌い続けてて。よく日本のアーティストでもそうする人がいますけれど、日本人の場合はやっぱり一番前の方にいる人たちはコアなファンで客層も決まっているだろうし、その分でどのくらいまでやったらどうなるっていうのが、お互いに合意されているからアーティストの方もやりやすいっていうところはあると思うんです。でも、TRAVISに取ってみたら、日本なんて世界の裏っかわの人たちで、どんなやつらか分からないじゃないですか。いつものファンクラブの人たちとかっていうのとは全く違っていて。そんな中で、あんなに丸ごとファンに自分の体をゆだねられる、やっぱり、TRAVISはいいやつらなんですよ!

その後で、またオアシスで飯を食って、WILCOをチロっと眺めつつ、ホワイトステージへ。ホワイトではEGO-WRAPPIN'登場。EGO-WRAPPIN'は初めて見たんですけれど、中納良恵さんのヴォーカルは本当に迫力がありますねぇ。実は時間にたどり着いたものの、トイレに行きたくて、演奏が始まるときにはトイレに並んでたんです(でもホワイトはトイレに並ぶところからステージのスクリーンが見える)。でも、彼女の声が聞こえたとたん、もう体に電流が走る感じで、痺れまくりました。ヴォーカルがパワフルなだけではなくて、ステージを走り回る様子もとんでもなく才能を感じさせられました。もちろんバックの演奏も上手くて、本当にこれは見られてよかったって思いましたねぇ。EGO-WRAPPIN'はまた見たいなぁ、単独とか行ってもいいなぁ。ちなみにこのEGO-WRAPPIN'の裏のレッドマーキーではザ・クロマニヨンズが出ていました。やっぱり今年は豪華ですよねぇ。

さて、そしてグリーンステージのヘッドライナーのBECKです。BECKは1年目のフジロックに出る予定だったんですよねぇ。でも結局天候の影響で2日目がなくなってしまって出られなかったんです。それで、翌年にリベンジで出演したっていう過去が。次の年また来てくれるなんて、なかなか義理堅いですねぇ。さて、でも、しかしこれはBECKのせいじゃないかもしれないけれども、僕自身があんまり好きなタイプの曲調ではなくて。CD聴いてもそう思ったのだけれど、でもヘッドライナーだし見ておこうと思って。ただ、やっぱり実際見てもそれほどしっくりするわけではなく。まぁ、いいやと、途中でレッドマーキーに移動。

レッドでKULA SHAKERを聴きに。KULA SHAKERって、あんな有名なバンドなのにレッドマーキーで間近に見れてしまうのか! で、これがかなりカッコよかったんです。想像以上にインドっぽいメロディが入ってたりするんだけれども、それでもしっかりUKロックで。ここでシャキッとしてきた気がしたので、ホワイトステージのトリがSQUAREPUSHERに行こう! と。そこで途中でKULA SHAKERを抜けてホワイトに。

しかし、後で聞いた話によると、KULA SHAKERは最後の方でDEEP PUPLEのHUSHのカバーやビートルズのHEY DUDEをやったりしたみたいなんですよねぇ、最後まで聴けばよかったかなぁ。さらに言うと、もうこの時点で体力的に相当にヘトヘトだったんです。ずっと立ってきてるのがつらいくらいな状態になってて。それを、グリーンを越えてその先のホワイトステージへって結構な行程なんですよ。しかも、かなりの混雑の中の移動なんで。それでも、SQUAREPUSHERを見ようと頑張っていったものの、相当にへばった感じでホワイトについたら、まぁ、そうだろうとは思っていたが、めっちゃくちゃ前衛的なテクノなわけです。今回、学んだ教訓。疲れているときに、前衛的な音楽は合わない。前衛的な音楽は余裕のあるときに聞きましょう(笑)

そういうことで、かなりフラフラになって、テントに戻ってビールを飲みました。チャンチャン。

i_cinema at 23:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)フジロックフェスティバル 

2016年08月13日

フジロックフェスティバル2016年7月22日 八代亜紀!?

そう言えば、フジロックの感想を書いてなかったですね。一応、年中行事なので、遅まきながらだけれど、簡単にどんな感じだったかを。そう、今年はフジロックは20周年なんですね。ここ数年、夏フェスブームで色々なフェスが出来ているけれども、フジロックはもう20年もやってるんですねぇ。さて、そういうこともあって、今年はフジロックにゆかりのあるアーティストたちが勢ぞろいって感じがありました。

一日目は残念ながら午前中に抜けられない仕事があって夕方からの参加だったんですよね。でも、何とROUTE17 Rock'nRoll ORCHESTRAには間に合うようにしなくては! と急いで新幹線に飛び乗った感じで。なぜROUTE17を見たいかって、この毎回アッと驚く豪華なゲストヴォーカルを呼んでフジロックを華やかにスタートさせるこのフジロックのためのスペシャルバンド、今年はゲストに八代亜紀の名前が入ってる!! 

まてまて、どういうことだ、八代亜紀がフジロックに!? 

そ、そんなの、カッコいいに決まってるじゃないか! 

そんなこんなで、ちょっとギリギリだったけれど、何とか間に合ってグリーンステージへ(本当はもうちょっと早く行ってUAも見たかったけれど、それは断念)。ROUTE17ではお馴染みになっているトータス松本が相変わらずパワフルなボーカルを聞かせてくれると、奥田民生が登場し、Grand Funk のHeartbreakerを熱唱。この民生の歌が、ビックリするぐらいに声が出てて、やたらに上手い。奥田民生って、いっつもダルそうに歌ってるイメージがあるが、本気出したら、こんなに歌が上手かったのか・・・ そしていよいよ八代亜紀登場。最初はロックと演歌をつなぐ架け橋ともいえるブルースのナンバーを熱唱し、そこからみんなビール飲んでる? ビールもいいけど日本酒も、温めの燗がいいよね〜というMCで盛り上げて、そのまま「舟唄」を披露。いや〜、ホント、予想通りカッコよかった。やっぱり演歌の人は本当に歌が上手いですねぇ。パフォーマンスも妙に可愛らしいし、急いで新幹線に乗ってきた甲斐があったってもんです。

さて、その後、オアシス(っていう広場)で飯を食ったりして、再びグリーンステージに戻って、JAMES BLAKEを見ました。これはちょっと予習不足だったかなぁ。若い人っていうくらいの情報しかなくて(;'∀') 若いのに、なのか、若いからなのか分からないけれど、かなり渋くてなおかつ前衛的な感じで、八代亜紀で変なテンションになったばかりの僕には変なテンションの僕には刺激が足らなくて、ぼんやりとしてしまった。ひょっとしたら、そのつもりでじっくりと聴いたら悪くないのかもしれないけれど。で、気を取り直して、レッドマーキーでThe Birthdayを観に。チバユウスケもかなりフジロックにゆかりのあるアーティストですよね。いや〜、カッコいい。ロックスターだ。頑張って前の方に行ったので、そうとう間近で生チバの姿を見ることが出来て、痺れましたねぇ。The Birthdayとかを見ると、何だかんだ言っても、ごくごくシンプルに、ロックっていうものは、カッコいいものなんだぜ! と思いますね。

さてさて、午後からの苗場入りだったので、ここでもうグリーンのヘッドライナーの時間になってしまった。今年の初日のヘッドライナーはSigur Rosです。ずっとよく聴いていたバンドで、何年か前のサマーソニックで、よし生で観れるぞと思っていたら、帯状疱疹でぶっ倒れて、結局行けなくって、今回は絶対に観るぞと。こちらは期待通りに異世界に連れて行ってくれました。驚いたことに、彼らって、三人編成なんですね。こんな音どうやって出してんだろうって音をギターで出してたりする。MOGWAIを生で見たときにも思ったけれど、やっぱりポストロックの人たちは音作りがもうとんでもなくこだわってますよねぇ。ということで、初日のフジロックを終えて、テントに戻ってビールを飲みました、二日目に続きます〜(^^)v


i_cinema at 20:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)フジロックフェスティバル | 音楽

「放送50周年笑点特別記念展」横浜高島屋 入場無料だと!? なんて太っ腹な!

横浜の高島屋で笑点50周年の記念展示をしててですね。ま、別に僕は笑点ファンというわけではないんですよ。わけではないんですが、何と入場無料なんですよ。この横浜高島屋のイベントスペースって、普段有料で色んな展示したりしてるのに、入場無料! なんて太っ腹な。ま、入場無料だからって、行かなくてもいいだろっていう話は無きにしも非ずですが、たまたま仕事帰りに横浜を通りかかったもので、たまたま行きたい気分になってしまって、たまたま寄ってみたわけですよ。

笑点1

う〜わ! なんだこの進撃の巨人みたいな歌丸師匠は!! これ写真じゃ十分には伝わらないかもしれないですが、バカでかいんすよ、ちっちゃな子なら泣いちゃうんじゃないかってくらいに。そして、

笑点2

笑点の座布団に座れるコーナーだと!? 座っちゃったぞ! で、そこにいた写真を撮る係のお姉さん(と言っても僕よりずっとお姉さん)に、もう四十近い男が1人でぬぼーっと行って写真撮ってもらっちゃったぞ!!

で、皆さん、知ってました? 笑点の座布団って普通の座布団と違って、ちょっと硬めでさらに長方形なんですよ。真四角じゃないんです。何でもそれが一番沢山積んで座ったときに具合がいいらしい。へぇ〜。

その他、笑点の歴史が描かれたパネルやら、昔懐かしい先代円楽が司会をしているときのビデオを流してるところやら、ちょっと使うのは勇気がいるかもしれない笑点グッズ販売のコーナーやら、色々盛りだくさんでした。パラパンッパン。パフッ!




i_cinema at 08:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)近況 

2016年08月11日

『パンデミック』真面目なゾンビ映画だねぇ。



なかなか正統派なゾンビ映画。正確には襲ってくるのはゾンビじゃなくて感染者だけど、まぁ、殆んどゾンビ映画。街中がウィルスに感染された人であふれて、生き残った人たちは収容所と呼ばれる施設に立てこもって生活をしてるんですね。そして、そこから何人かでチームが組まれて外の世界に救援や物資の補給や諸々の作業を行うために遠征に行く人たちがいる。このチームにある女性の医師が入るところから話は始まります。で、外の世界にいくと、やっぱりゾンビだらけで、味方も信用できるかどうか分からなかったりして、いなくなった自分の子どもを探そうとしたりして、などなど、いかにもゾンビ映画な展開が続いていきます。真新しいところはないので是非お勧めというほどではないのだけれど、こういうふうにきちんと作られたゾンビ映画を観ると、何か安らいだ気持ちになるんだよねぇ。

i_cinema at 23:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)その他のアメリカ映画 | ゾンビ

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』



サブプライムローンを扱った社会派だけれど軽快なタッチの作品。主演が豪華でクリスチャン・ベールやらライアン・ゴズリングやらブラット・ピットやら。アメリカの金融がバブル状態になっているときに、一部の人たちはそこにいち早く気が付いて、それぞれが儲けようとしたり、リスクを避けようとしたり、バブルの崩壊を訴えたりと奔走するっていう感じ。サブプライムローンの話って、実際のところかなり難しくて、何が起きたのかはそんなに簡単には分からないのだけれど、この映画はその理屈が分からなかったとしても、何だか経済が崩壊しそうということと、それに早くから気が付いている賢い人と、気が付こうとしない保守的な人たちがいたということだけ踏まえておくと楽しめるように上手く作られている。頭のおかしい天才たちが金融界の虚像を暴いていくのを痛快に楽しめる作品。

ただ、まぁ、何というか、結局のところ、この映画では早く気が付いたやつも、人が気が付かないことに早く気が付いたから、儲けられるぜ〜とか、俺の方が賢いんだぜ〜、みたいなところがあるやつが多くって、みんな同じ穴のムジナのような感じはするなぁ。そうだとすると、こういうスカッとするようなエンターテイメントではなくて、もっと世の無常を感じさせるような作りの方がよかったかなぁとふと考えると、NHKのドラマの「ハゲタカ」を思い出した。ここで同じような金融に振り回される人を描くにしても、「ハゲタカ」みたいなシリアスな話にするか、この『マネー・ショート』のように痛快な話にするかは国民性なのかなぁ。

話は変わるけれど、このあたりの話はNHKスペシャルの「マネー資本主義」が当事者のインタビューが豊富で面白かったし、どっちかっていうと、この映画よりも面白いと言っていいくらいだったような気がする。『マネー・ショート』を見てさらにこのあたりのことを知りたい人にはおすすめです。

さらに話は変わるけれど、ブラット・ピットがデビューしたての頃、『リバー・ランズ・スルー・イット』でまるでロバート・レッドフォードの若い頃のような美しさだと評価を受けていたけれど、そのときは僕はロバート・レッドフォードはおっさんになってからのイメージしか持ってなかったんで、そんなに似てるかな?といぶかってたものなんだけれど、このところ年を取ってきて、ブラット・ピットって中年の頃のロバート・レッドフォードに雰囲気が似てきたような気がするなぁ。ってことは、若い頃も僕が気が付かなかっただけで、似てたのか?

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2016年08月08日

『さらばあぶない刑事』年の差は誰もつっこまないのか!?



こちらも『仮面ライダー1号』の藤岡弘ほどではないとしても、年をとってもまだまだ頑張っちゃうおじ様たちの話です。それにしても、顔のつやとかは若い頃とは違うとしても、遠目で見たフォルムが、2人は昔から全然変わってないよなぁ、そのあたりはさすがにスターだねぇ、節制してるんだろうなぁ。

さてさて、あと数日で還暦を迎えることになるお馴染の港署の鷹山と大下。何事もなく定年を迎えて欲しいと祈る町田(仲村トオル)の心配をよそに、最後の最後まで派手に大暴れをしてくれます。で、何と舘ひろし扮する鷹山は定年したら、奈々緒扮する恋人とニュージーランドに行く約束をしているんです! えっ、奈々緒って二十代半ばじゃん!? まぁ、別にいくら年の差があってもいいけどさぁ、しかし、その年の差を誰もつっこまない! この映画全体を醸し出す雰囲気が、年の差があるということをつっこんではいけないような気にさせてしまう!! やつはダンディだから当然だとでもいうような。しっかし、僕はかなり最後の方まで、そんなはずはない、絶対に鷹山は奈々緒に騙されてるに違いないって思いながら見てたんだけどね。まぁ、ネタバレになるからこのへんでやめとこう。

実際のところ、前作の『まだまだあぶない刑事』の方が、年寄りだけどまだ頑張っちゃうよとITに強い若者たちと戦うって話で、こちらの方が時代の変化におもねっている感じがしたけれど、今回の『さらばあぶない刑事』の方が、より「あぶない刑事」らしい映画だったってところはあるかなぁ。そして、敵役の吉川晃司との対決と、吉川晃司が最後にバイクから下りて数歩歩くところが、なかなか見所だしねぇ。

しかし、柴田恭平は走る、舘ひろしはバイクに乗ってショットガンを打つ、浅野温子は変な服を着る、仲村トオルは武器と車を渡す、とかもうお決まりのシーンがある映画は、見てて安心するよなぁ。



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2016年08月07日

『仮面ライダー1号』タケシって呼ばれてるのか!!



けっこうこのブログをほったらかしてしまってました。ただ、この間の思わぬところで、僕のブログを読んでくださってる方に会って、それで、よしまた頑張ろう!という気になったので、久々に更新です。

と言いながら、こんな映画から再開させるんですけど(^_^;)

というか、藤岡弘が69歳にして再び本郷猛を、しかもチョイ役の助っ人とかじゃなくて主演で演じる!? なかなかにとんでもない企画ですよね。今の子どもたちはついてくるのか!? と。も〜、ホントに大丈夫なのかなぁと心配になってつい見てしまいました。

まぁ、面白い映画かどうかは分からないですけど、すごい映画なのはすごい映画です。全編に藤岡弘の世界が広がってる感じですね。一応、現代の子どもたちとつなぐために今のライダー(仮面ライダーゴースト)とその周辺が登場して狂言回し的な役割をはたしていて、そこにこれまでずっと世界中で戦っていた本郷猛が、立花藤兵衛の孫娘を救うために帰国するという話の展開です。

いや〜、すごいところは色々あるんですが、まず第一に挙げたいのが、立花藤兵衛の孫娘の中学生の女の子に、御年69歳の藤岡弘が「タケシ!」って呼び捨てにされるところですね。うわ〜、こいつらどんな関係なんだ。しかも、なんだか2人は親子以上に妙に密接関係で一緒に遊園地に行ったりゲーセンに行ったりしてるし。どうなってるんだ!? そして、何だか昔よりも怪しい人になってる気がする普通に話が通じなそうな本郷猛は、もうかなり何でもありな存在で、一回死んだのに、何の説明もなく復活してるし!! えぇ〜、何かももうちょっと復活するの理由とかつけようよ〜!

最初、新しい仮面ライダー1号のやたらにごつ過ぎる造形を見たとき、前のがすっきりしててカッコよかったじゃん〜と思ったけれど、藤岡弘自身が前よりもごつくなってるから、仮面ライダーもゴツくなってるってことなんだなぁ。そう、地獄大使が復活とかっていってるから、あれ、地獄大使の役をやってた潮健児さんってなくなっちゃったんじゃないの? 誰が地獄大使を演じるの? そんじょそこらの人じゃ苦情が出るんじゃと思ったら、なんと大杉漣がやってるんですね、こんなところに大物俳優が! しかし、こういうところで、さらりと特撮作品に、しかも大真面目な顔で出演してしまう大杉漣、やるなっ! 地獄大使は最後にライダーたちと一緒にもっと強い敵と戦ってケガをするんだけど、その後で戦いが終わって、ケガした体で俺と戦ってくれとライダーに懇願するんですね。そこで、藤岡弘はにっこり笑って、「体を労われ、地獄大使」って答えるんだよね。この場面が何だか、すごいなこいつらはと思わせるねぇ。

実際のところ僕は本郷猛の世代ではなく、倉田てつを世代なんだけども、若い頃の本郷猛をちょっと見返してみたくなったなぁ〜





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2016年05月29日

親父ギャグが生まれるところ

親父ギャグってあるじゃないですか。僕は若い頃は、親父ギャグとは何か、という問題について、まったく何の関心もなかったんですよね。ただ、おっさんたちはギャグセンスが古いからつまんないこと言う、くらいにしか思ってなくて。親父ギャグの定義にしても、ただのダジャレくらいにしか考えてなくて。ただ、いつの間にか自分も親父と呼ばれてもおかしくない年齢になってきて、この親父ギャグという言葉は、そんな単純なものではなく、もっと奥深い意味を持った言葉なんじゃないかという気がしてきて。

どういうことかと言うと、自分の体験から説明していくことになります。大体、僕は若い頃から、職場でもプライベートでも、全体の2/3くらいはくだらないを言っているわけです。思いつくままにね。思いつくままに言ってるわけだから、面白いことの場合もあるけれど、すんごいどうでもいいことの場合もあるんだと思うんです。そりゃ、もちろんすべての発言がそんなに面白いとは思ってない。そして、そんなときこちらが期待しているリアクションとしては、もうそのまま「なにくだらないこと言ってるんだか」ってくらいのものなわけです。実際くだらないことをくだらないって分かって言ってますからね。周囲からも、この人はよく分かんないことばっかり言っている人と認知されて何か言っても相手にされなかったりするし、その代わり思いつくままにどうでもいいことを言っていても、この人はそういうものだと許容してもらえたりするわけですね。

しかし、いつの間にかに僕もイージュー☆ライダーが近づいてきて、別に社会的な地位としては全然偉くはないんだけれど、同職種の新人や学生たちから見えると、経験が豊富でそれなりに偉い人として対応しないといけない人になってきているのを感じることが多くなって。でも、そんなことを気にしないで今まで通りに気にせず振舞っていると、相手に戸惑いの表情をされることが出てきて。呆れ顔じゃないんです、戸惑いなんです。たとえば、こないだも仕事しながらチョコボール食べてて、指導してた学生に、それじゃ一個あげるから手を出してとかって言ったりしたとき、当然これまでなら考えられるつっこみは、なんで職場でいい大人がチョコボール食ってるんですか! とか、お前は小学生か! とか、そういうものだったのだけれど、どう返したらいいか分からないというような人生最大の危機を迎えたような表情をされてしまって。

まぁ、今のたとえは親父ギャグというわけではないけれど、親父ギャグについてもおそらく構造は同じなんじゃないかと。言う側としては、若い頃と同じように思いつくままにくだらないことを言うわけです。当然相手にもなにをくだらないこと言ってってあきれてもらってもかまわないと思いながら。しかし、相手のリアクションは、むしろどう答えたらいいか分からないという戸惑いであり、素直にくだらないと言ってもらえない。こちらを目上だと思って気にするがゆえに逆にそのまま答えてもらえない悲哀がそこにあるわけです。一方、聞く側は当然目上の人だから立てなければいけない、失礼があってはいけないと緊張しているときに、あまりにくだらないことを言われて、ただそれをくだらないとかつまんないとか馬鹿なこと言ってないでちゃんと仕事してくださいとか、そういう当然心に生じてくるだろうリアクションをしてしまったら、相手に対して失礼になってしまうんじゃないかと危惧し、かといって、爆笑するような面白いことでは全然ないし、どんなリアクションをするのが果たして正解なのだろうかと戸惑いの渦の中に置かれてしまう。

つまり、ここが親父ギャグの生まれるところなのだと思います。言う側は素直に馬鹿にしてほしいのに馬鹿にしてもらえない。聞く側は馬鹿々々しいと思うけれどそういうことはできないのでどうしたらいいか分からない。この世代間の間に生じたボタンの掛け違いこそが、親父ギャグという現象を生み出していたのではないでしょうか。

そうだねぇ、あんまり、若者を戸惑わせないようにしないといけないねぇ。つまんないの。まぁ、これも年取り税みたいなもんかなぁ。

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2016年05月22日

『凶悪』リリー・フランキー、こえぇ…



実際にあった死刑を求刑されたヤクザが檻の中から殺人の共犯者を告発するために出版社と連絡を取った事件を映画化した作品。ヤクザ役をピエール瀧、そのヤクザに「先生」と慕われて殺人を指示していた不動産ブローカーにリリー・フランキー、事件にのめり込んでいく雑誌記者役に山田孝之。いや〜、これだけ曲者がそろったらどう考えても面白いでしょう! と観る前から期待が高まります。そして、期待通りの作品でした。全体的にとても硬質な演出で、その中で行われるリリー・フランキーとピエール瀧のあまりにも「凶悪」な犯罪。この二人の演技が本当に素晴らしい。リリー・フランキーのじいさんに無理やり酒を飲ませて急性アルコール中毒で殺すところのはしゃぎっぷり、ピエール瀧のうっかり「先生」が関係していない犯罪を山田孝之に告白してしまったときの妙にあどけない笑顔など忘れがたいインパクトのシーンにあふれています。もちろん、山田孝之やその妻を演じた池脇千鶴も手堅い演技で作品を支えていて、実に見ごたえのある映画でした。しっかし、ホントにこういうやつがいたって考えると恐ろしいですねぇ。ピエール瀧って、ずっと冗談で役者やってるのかと思ったら、いつの間にか、本気も本気、すごいいい俳優になってるよなぁ。



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2016年05月18日

コンビニのレシート入れの話。

週末に仕事帰りにコンビニに寄ったときにですよ、まぁ、普通に買い物をしたわけですよ。たしか、団子とコーヒーか何かを。で、いつものようにお金を払ってお釣りとレシートを受け取って。でも、レシートが財布に溜まるとどんどん財布が分厚くなっちゃうから、それをレジの手前にあるレシート入れに入れようとしたんですよ。その瞬間、レシート入れの中に、バナナの皮を発見!! Σ(T□T)!!ガーン

な、なぜ!?

いやいやいや、ちょっと考えてみてくださいよ、あそこにバナナの皮って、どういう状況で入ったんですか? まさかお会計をしながら、何でもないようにバナナをむしゃむしゃと頬張って、食べ終わったから、レシートと一緒にあそこにいれた? そ、そんな傍若無人で治外法権なことがうちの近所のコンビニで許されていいのか!!

それに、店員さんは、ここにバナナの皮があることに気が付いてるのかなぁってことも気になってしまって。気が付いてないなら、

「あの、すいません、ここ、多分何かの間違いだと思いますけれど、バナナの皮が混じっちゃってますよ」

とかって、注意をしてあげた方がいいんだろうか? あるいは、そんなこととっくに知ってて、そこはむしろレシートとバナナの皮を入れる箱だって認識してるんだったら、そんなこと余計なお世話なわけだし。

あぁ〜、悩ましい! と思いつつ、何も言わずに、コンビニを出て、団子を食いましたって、それだけの話でした。ちゃんちゃん。

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2016年05月17日

『劇場版 MOZU』東、そこで写メ撮るのか!?



「MOZU」の劇場版を見ました。「MOZU」はやっぱり最初のドラマが面白かったですねぇ。シーズン2は全体が短かったというところもあって、最初ほどのインパクトはなかった。さて、そこで劇場版なんですが、一応、シーズン1もシーズン2も原作があるのだけれど、今回は原作にはないオリジナル。今回の話の中心となるダルマが原作にはない設定だったみたいで、その謎が解明されるのが話の筋になります。ただ、映画なので2時間にまとめなければいけないので、シーズン2よりもさらに短くなりますし、しかも、シリーズが人気になることで、踏まなければいけないお約束が沢山出来てしまって、それらを踏まえながら、サスペンスフルな展開を作らなければいけないということで、これはかなり難しい作品作りだなぁと。

そう、お約束っていったら、新谷は突然現れてあたりを血まみれにしなければいけないとか、東は訳の分からないことを言って倉木をけむに巻いてチャオと言って去らなければいけないとか、大杉は娘と喧嘩して仲直りしなきゃいけないとか、明星は倉木に冷たくされなければいけないとか、そういうのがね。

あと、ダルマに関しては、あの絵はどう考えても、小日向文世にそっくりだけれど、正体はビートたけしってことになったけど、もちろん最初にドラマを作った時点でそれを想定してたわけじゃないから、やっぱり、もとは小日向がダルマっていう可能性も製作者側は考えてたのかなぁ? でも、たけしが出てくれそうだってなったんで、じゃ、たけしがダルマにしようってしちゃったんじゃないかと。

そんな状況なので映画全体としては、まぁ、予想通りに、こんなものかなという感じなのです。しかるに、しかるにですよ、そうした物語自体に閉塞感があったとしても、それを補って余りあるのが、個性が豊かすぎる登場人物たちですね。その筆頭が長谷川博己扮する東でしょう。もう、こいつ、頭おかしすぎるんですよ。倉木を助けるために、倉木の載っているトラックごと、

「くらき〜ぃ、しっかりつかまっとけぇ〜」

といってふっ飛ばすし、大破したトラックで血塗れの倉木を見つけると、今更驚いたように、

「血だらけじゃないか、倉木」

と言ったりする。おいおい、お前がトラックを砲撃したんだろ。さらに、そこから倉木と深刻な話をしていたと思ったら、突然、

「それにしても傷ついたお前は最高だな!」

と言って、スマホで血塗れで倒れている倉木の写メを取り始める始末!! うわっ、こんな展開、まったく予想できない。何だこいつは!? がれきを足でよけながら、「倉木サイコー!」「おぉ、いいぞ、その表情」とかって言いながら、何枚もパシャパシャと。これって、撮影現場で西島秀俊も笑わないでいるのが大変だったんじゃないか? 

そんな、東を筆頭に、もちろん新谷もそうだし、伊勢谷友介の悪役も不気味だし、香川照之の顔芸があるかと思ったら、真木よう子は相変わらず人形のように無表情で、その他諸々、癖のあるやつらが暴れてくれるので、それを観ているだけで楽しめるから、結果として、個人的には満足だったのです。でわでわ、チャオ!

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『ギャラクシー街道』まぁ、三谷幸喜さんも何かを吐き出したかったんでしょ〜



今のところ、映画としては三谷幸喜の最新作。今回はSFの世界ということで、宇宙の中にあるハンバーガーレストランを舞台に繰り広げられる、様々な人々(地球人も宇宙人も)の主に男女関係にまつわる悲喜こもごもが描かれたコメディっていう感じでしょうか。これ、ネット上とかで見ると、何気に評判は悪いよねぇ。確かに観てみると評判が悪い理由は分からなくはない。ネット上では色々な声が上がっているけれど、僕が思うに、やっぱりお金がかかってない感じが大きいかなぁ。ほぼ舞台のセットでやれちゃうような内容なんですね。そして、セットが敢えてなのだろうけれど、ものすごく安っぽい。個人的にはどうせなるなら、ホントにメチャクチャカッコいいSFの美術とCGを使って、それで馬鹿馬鹿しいことをやってほしかったなぁ。あと、これはぐずぐずした男たちが沢山出てき過ぎるっていうところも、評判の悪さには関わっているのかなぁ。後者に関しては個人的には全然かまわないんだけどさ。ただ、三谷幸喜のファンはお茶の間的な笑いが好きな人も多いだろうから、あんまり好まないのかもしれないねぇ。ただ、男の女性問題でのぐずぐずや、ちりばめられた下ネタが、それほど面白いかと言われたら、まぁ、そこまで面白くもないんですね。要するに、ネット上の酷評通り、僕自身もこれまでの三谷作品と比べたら、ちょっと微妙だなと。

ただ、それじゃ、何で三谷幸喜はこんな妙な男女関係のぐずぐずが執拗に繰り返される映画を撮らなきゃいけなかったのかって考えたら、やっぱり、小林聡美との離婚なんだろうなぁと思わざるをえないです。やっぱり、離婚で傷ついた三谷さんが、ある種、いっぱい毒を発散して、それで新しい一歩を踏み出していくために、この『ギャラクシー街道』が必要だったのかなぁ。でも、今やってる大河ドラマの「真田丸」は回を重ねるごとにどんどん面白くなって来てるもんねぇ。


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『アイアムアヒーロー』日本のゾンビの夜明けだ!

休日に二つの用事があったんですが、ちょっと時間が開いてましてね。家に帰るのはもったいないくらいの時間が。それじゃ、せっかくだから、『アイアムアヒーロー』を観ようと。で、どこで観ようかなぁと思って調べたんですが、何か最近、一人で映画を観るときには、あんまり大きな街に行きたくないみたいなところがあって。だって、疲れるじゃないですか。すごい混んでるし。辺鄙なところで思いっきり手足を伸ばしてみたいなって。で、新宿とか渋谷とかを却下して、何気に目的地と近いところで、豊洲っていうのがあったんですよね。豊洲って、そんなところで誰も映画なんて観ないだろうって勝手に思って、豊洲に行ったんですが、すいません、僕の知ってる豊洲じゃなかった。今はおっきなショッピングモールが出来たんですね。映画館もその中にあって、おまけにやたら混んでる!!

ま、ただゾンビ映画を観る場所がショッピングモールなんて、それはそれで縁起がいい感じなんじゃないかとポジティブに捉えなおしたりして。



さてさて、言わずと知れた、ゾンビマンガの金字塔「アイアムアヒーロー」の映画化なんですが、正直なところ期待はしてなかったんです。日本のゾンビ映画って、結局のところ何かロクなのがない。本国のアメリカはもちろんだけれど、イタリア(『サンゲリア』などのフルチ作品など)だってフランス(『ザ・フォード』など)だってスペイン(『REC』など)だってちゃんとしたゾンビ映画を作っているし、イギリス(『ショーン・オブ・ザ・デッド』など)だって若干コメディ色が強いものの面白いゾンビ映画を作ったっていうのに、どうしてG7には入っている日本がまともなゾンビ映画を作れないのかと。つねづね憤りを感じていたのは、僕だけではなく、すべての日本映画ファンと言っても過言ではないでしょう、多分。

しかし、今回もどうせがっかりするのかもしれないけれどという気持ちで劇場に座っていたのですが、すいません、日本。これ、普通に面白いです。普通に面白いゾンビ映画です。もちろん、ゾンビ映画の中で一番面白いとか、そういうのを期待したらダメかもしれないし、ゾンビ映画の新境地を生み出したかとか、そういうことを聞かれたら、そうでもないかもしれないけれど、とりあえず、普通に観てて楽しめるゾンビ映画でした。何だよ、やれば出来るじゃないか!! これ、ゾンビファンにも、そうじゃない方にも、大泉洋ファンにも、そうじゃない方にもお薦めできます。

そう、大泉洋が主演って聞いたとき、全然、マンガの主人公の「英雄」に似てないじゃんって思ったんですよね。ところが、映画を観ると、すごい似てる! やっぱり役者さんってすごいですよねぇ。もともとの顔立ちは全然違うはずなのに、大泉洋が英雄に見えてきます。話の展開は、マンガの方が長く続いているから複雑に色々なテーマが出てきているところを上手くカットして、恐らく最初に作者がこのマンガを描き始めたときに考えていたに違いない(さらに言えば同じ作者の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」なんかとも共通する)、男になりきれない駄目な男が、男になる物語を描いています。売れないマンガ家の鈴木英雄はうだつの上がらない日々を過ごしていて、そんな中でゾンビが大量発生して逃げ回るんだけれど、それでもうじうじとしている。せっかく猟銃を持っているのに発砲できない。しかし、やがて親しくなった人たち(ま、女の子たちなんだけどね)がピンチになったときに、遂に英雄は銃の引き金を引いて発射して男になる、みたいな、ごく単純な話の筋。基本の話の筋はとてもシンプルで、それに非常に個性的な登場人物やら、ゾンビたちが非常に丁寧に生き生きとえがかれていて、それらが物語を豊かにしている。もちろん、ロメロの作品や「ウォーキング・デッド」のような、けっきょく人間って最低だなって思わせるような絶望的な戦慄を味わうことは出来なくて、根本的には健全なゾンビ映画なのかもしれないけれど、それでも日本のゾンビ映画の夜明けを感じさせる映画でした。

強いて不満を言えば、有村架純が可愛すぎることかなぁ。原作の比呂美って、あえて微妙にデッサンを崩して、可愛くなり過ぎないようにしているところってある感じじゃないですか。有村架純は、もう半端なく可愛いんで、ゾンビ映画は基本的にはパニック映画、自分がこういう状況に陥ったらっていうリアリティが大事だと思うのですが、いやいやいや、こんな緊急事態にこんな飛び切り可愛すぎる女子高生が制服で登場するなんて、ありえねぇ〜だろ〜と思ってしまった。

それはさておき、その有村架純扮する比呂美の超能力もあまり出てきてないし、原作通りに三人とも生き延びて車で脱出したから、これひょっとしたらヒットしたら続編が作られたりする可能性もあるかな? 

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2016年05月16日

『野火』あまりにも残酷で凄惨な



塚本晋也の新作で、言わずとしれた大岡昇平の小説の映画化。「野火」は以前に市川崑によって映画化されていて、塚本は市川崑の作品を非常にリスペクトしていたということのようです。この映画をどう評価するかは、この映画をどういう視点で見るかによるなぁという印象を受けました。どういうことかというと、相当に過剰に残酷な映像なんですよね。露悪的といってもいいくらいに。たとえ人肉を食うにしても、あんなゾンビみたいに殺してそのまま食いついたりしなくてもいいだろうって気もするし、何もかも過剰に凶暴で残酷なんです。出てくる人物は塚本以外はみんなまともではなくなってるし。これを反戦映画として捉えるなら、ここまでやる必要はないのではないか、あるいはここまでやったら、むしろ、戦争の残酷さを利用しているのではないかという気もしてしまう。ただ、一方で、反戦とかそんなのはとりあえずカッコに入れておいて、これは『鉄男』と同じように塚本晋也の主観的な悪夢のイメージを描いた映画なのだと捉えるなら、かなりのインパクトのあるすごい作品なのではないかなと。あと、不満を言えば、ちょっと塚本扮する主人公がカッコつけすぎてるよな。実は僕は市川崑の方は未見なので、そちらもチェックしてみようかな。それにしても、この作品にもリリー・フランキーが不気味な役で出てきて強烈な印象を残してます。『凶悪』といいこの作品といい、リリー・フランキー、ホントに得体がしれないですねぇ。

i_cinema at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)塚本晋也