2017年02月23日

「700番 第二巻/第三巻」これ読んで実際のところ何が本当なのか分かんなくなってきたよ



今度は買っちゃいましたよ、ASKAさんの本を。
いや〜、何だかだんだん、分からなくなってきました。

前に急にネット上で公開された700番一巻と呼ばれるASKAさんの手記は、出たときにさっそく探して読んだのですが、率直な感想としては、ASKAさん自体にはそれほど悪い印象を持たなかったというか、ものごとにとても真剣に取り組む人で、自分なりの美意識や信念を強く持っている人で、手記についても、全力で人生をかけて書いているという気がしたのです。どんな内容であれ、才能のある一人の人間が全力で人生をかけて書いた文章には読む価値があるでしょう。ただ、それでもその多くのところは妄想なのだろうという印象を持ちました。ただ、本人に悪い印象を持たなかったのは、薬物の使用があり、また拘束された状態に長期間置かれて、精神的に追い詰められたために、そうした思考になってしまうということもあるだろうと思ったからです。もちろん、すべて嘘だとは思わない。本当の部分もあるだろうけれども、それでも妄想もかなり含まれているだろうと。

でも、今回の二巻、三巻を読んだとき、ちょっと待てよ、ひょっとしたら、僕が間違っていたかもしれない、僕が一巻を読んで思ったよりも、ずっと多くのことが事実なのかもしれないという気がしてきました。

もちろん、この二巻、三巻にしても100%事実かどうかというと、それは分からない。そして、人間のパーソナリティは表裏なので、想像力が豊かな人はその反面で猜疑的になりやすいし、信念の強い人は思い込みが激しいとも言える。ASKAさんはちょうど想像力が豊かで信念の強い人だと思うんです。ただ、ある事実に基づいて、こうではないかと考えて、それが外れているということは普通の人でも頻繁にあることで、それは妄想とは言わない。妄想はもともとの根拠のある事実がまったくないところで勝手に発展してしまっている空想のことで。この本を読んでいると、妄想だと言われているハッキングについて、すべてがASKAさんの考えている通りではなかったとしても、実際に起こった事実に基づいた推測であって、妄想とは言えないし、あたっているところも多いんじゃないか?と。

パソコンやスマホが簡単に乗っ取れるという話など、恐ろしいけれど、本当なんでしょうねぇ。週刊誌の記事などで絶対に漏れるはずのないLINEの会話が公開されていたりするのはハッキングじゃないかと書いてあったのですが、確かにLINEの会話なんて他に漏れるはずがないのに、それがはっきりと公開されてしまっている。それって、記事自体が嘘なのか身内の裏切りなのか、そうじゃなかったらハッキング以外考えられないですよねぇ。

そう、お茶問題ですね。あの尿検査にお茶入れた問題についても、解説していました。簡単に説明すると、もともと前の逮捕の際のことで警察に不信感があったために、そして理由もはっきりしないのに勝手に尿検査を求められて理不尽だと感じたというのがあって、検査に尿を入れたみたいなんです。奥さんが持ってきたお茶を、スポイトに入れてポケットに入れてトイレに持ち込んで。そしたら覚せい剤の陽性が出てしまった。お茶から覚せい剤がでるはずがないだろうと。これについてはASKAさんもずっと悩んでいて、ひょっとしたら、その家にあったスポイトが覚せい剤をやっていたとき使っていたものなんじゃないかって思って、それを警察に伝えたということでした。実際、スポイトが発見されてそこから覚せい剤が出たらしくて。

なるほどねぇ、これまでは何でお茶を入れて陽性になったのか、さらに陽性なのに釈放なのかと、すべてが謎でしたが、その説明だと、とても奇妙な話ですが、筋は通るわけです。ただ、だとしたら、やっぱり、ASKAさんはスポイトでお茶を入れて警察を騙そうとしたら、墓穴を掘ってしまったということなので、決してほめられたことではないのですけれどね。でも、少なくとも現在も薬を続けているということではないのかもしれない。

う〜ん、文章自体も、一巻の方が薬物を手に入れた経過や愛人のことなどがあったために、多少、読んでいてはっきり語っていないと思われるところが多かった気がするのですが、今回は何も配慮して隠そうとする必要がないということなのか、すごくすっきりした文章なんですね。そう、妄想的な人の文章ではない。

そっかぁ、検挙されたときには、もう絶対に再犯してただろうって思ったもんなぁ。何か、安易に芸能マスコミを信じてはいけないと、あらためて反省をいたしました。そのときも、やってることを前提で記事を書いちゃったしな。

実際ねぇ、ASKAさんが本当に再犯してたのかどうかとか、妄想の症状があるかどうかというのは、今後しっかりとした音楽活動を安定して続けていけるかどうかが証明をしてくれるのではないでしょうか。だから、それを見極めるまでは、もうよけいなことは言わないのです。

そう、本については内容は前よりもとてもクリアだけれども、インパクトの強さで言ったら、ネットに出ていた1巻の方がすごかったかな。どうやら一巻も書籍になるみたいですねぇ。

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2017年02月22日

『容疑者、ホアキン・フェニックス』は「山田孝之の東京都北区赤羽」の元ネタなのかねぇ?



「山田孝之の東京都北区赤羽」の話をしたじゃないですか。あれって、話を聞いたときに、多分元ネタはこの『容疑者、ホアキン・フェニックス』なんだろうなぁと思ったわけです。ただ、実際のこの映画の方が、予告編やら見た人の感想やらでどんなのかは知ってはいたけれども、僕自身は観たことがなくて。で、「山田孝之〜」を観たのをきっかけに、元ネタと思われるこちらの方も観てみました。

しかし、「山田〜」と比べても、こちらがやたらに大がかりですね。ホアキン・フェニックスという若手演技派の俳優が突然俳優を引退するといい、さらにはラップミュージシャンになるって言うわけです。それを、彼は実際に世の中に言ったんですよね。このフェイクドキュメンタリーは、たんにドキュメンタリーの中だけではなく、実際に一定期間世の中全体を騙そうとして企画されたんです。そして、ラップミュージシャンを目指すホアキンの日々が描かれるわけなのだけれど、何かもう、彼は相当ダメダメなんですよね。髭もじゃで腹は出てるし、娼婦は呼ぶし、スタッフは怒鳴り散らすし、ドラッグはやるし、呂律は回らないし、なんだか、こいついいのかって感じで。

監督はケーシー・アフレック。そう、ベン・アフレックの弟で、ホアキンと同じように俳優一家で若い頃からやっている人なわけですよね。調べてみたら、ガス・ヴァン・サントの『誘う女』でケーシーとホアキンは共演してるんだね。かなり長い付き合いなわけだ。

そうして嘘と現実の区別がつかないままに映画は進んで行って、最後はちょっと青春映画っぽくなります。やっぱりねぇ、映画だけあって、「山田〜」よりもはっきり分かりやすく毒が出ていて、さらに騙すスケールも大きいですね。それと比べると、「山田〜」の方は山下監督の持ち味があるために、こちらよりもユーモアが全体に漂っていて、それが世の中をバカにしつつも、それらの対象を愛しているという感じもして、救いになっているようにも思ったりするかなぁ。

ともあれ、このモキュメンタリーもおすすめです。



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2017年02月21日

『上海から来た女』オーソン・ウェルズ特集その5



『市民ケーン』の次に有名な、というか世界に影響を与えたウェルズの監督作はこの『上海から来た女』でしょうかねぇ。何と言っても、ラストの遊園地に紛れ込んで、鏡の部屋に入り込むシーンは、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』を初めとして、日本のアニメや特撮なんかも含めるともう本当に数え切れないほど真似をされたとても特徴的なシーンになってます。しかし、これって物語の流れ上は、あそこで遊園地に行く必要性は何にもないんだねぇ。ただあのシーンが取りたかったってことだろうねぇ。前半はいかにもハードボイルドな雰囲気を漂わせた謎を秘めた展開で、考えてみるとオーソン・ウェルズもとても色んなジャンルの映画を撮る人だったんだなぁという気がしました。ただ、色んなジャンルの映画を撮るけれども、彼の作品の多くに共通しているのは、謎、そして偽りっていう感じでしょうか。

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2017年02月20日

『オーソン・ウェルズのオセロ』オ―ソン・ウェルズ特集その4

オーソン・ウェルズがカンヌ映画祭でパルム・ドールを撮った作品ですね。カンヌで賞を取るくらいだからこのへんまではまだまだ監督として頑張っていたわけですよね。僕はシェイクスピアはあまり詳しくないので、実は「オセロ」はこのオーソン・ウェルズのやつでしか知らないのですが、やはり特徴的なのが後半の緊迫感が強くなっていくところの演出ですね。今見てもかなり斬新な感じの映像になっています。そして、話自体はシェイクスピアだから普通に面白い。

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2017年02月19日

『第三の男』オ―ソン・ウェルズ特集その3



オーソン・ウェルズの作品と言えば?と普通の人が問われたなら、まず思い浮かぶのが、『市民ケーン』かこの『第三の男』なんだろうなぁと思ったりします。ん? そもそも、オーソン・ウェルズ自体が今の人たちは知らない? ドリッピー?

さて、ただこの『第三の男』は監督作じゃなくて、出演作なんですね。確かにこの映画のオーソン・ウェルズが印象的だったような記憶はあるので見直してみると、前半はずっと死んだことになっていて出てこないし、出演シーンってほんのちょっとなんですね。にもかかわらず、やっぱり、オーソン・ウェルズのインパクトは強い。テーマソングと戦後のイタリアの街並み、そしてウェルズのふてぶてしい風体が、この映画の魅力と言っていいでしょう。特に最初に生きている姿が発見されるときの、生意気そうな人をくった表情がすごいですねぇ。

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2017年02月18日

『オ―ソン・ウェルズのフェイク』オ―ソン・ウェルズ特集その2



この間、「山田孝之の北区赤羽」の話をしましたが、このオーソン・ウェルズの晩年の作品は、フェイク・ドキュメンタリーのさきがけのような作品ですね。贋作について焦点を当てて、ある贋作作家とそれを暴いたルポライターの人生を追いながら、後半ではピカソと贋作作家の関係の話につなげていくのですが、実は後半の部分はすべてフェイク、創作だったということが明かされます。もっとも、冒頭の部分でそう説明はしてあるのですが、見ているうちにそのことを忘れてしまって、ピカソにこんなことがあったんだぁ、と思いながらみてしまって、ビックリ、みたいな仕掛けになっている。まぁ、これ自体がものすごい作品と言う感じではないけれども、オーソン・ウェルズらしくひねりを利かせたドキュメンタリーというところでしょうか。それと、この「フェイク」、偽物についてウェルズが非常に関心を持っていたというところは、彼を理解する上で重要な気がしてきています。彼の作品には、つねにフェイクが登場するような気がする。うむ。

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2017年02月17日

『市民ケーン』オーソン・ウェルズ特集その1



今年はオーソン・ウェルズの作品をたくさん見ることにしたのですよ。まずは、代表作である『市民ケーン』からです。単純に、ウェルズの演出の仕方とかを観ようと思って観はじめたのですが、今の時期にこの作品を観たら、もうトランプさんと重ねざるをえないですよね。非常に自己愛的で、野心と行動力がある男が、どんどんのし上がっていって、やがては政治家に立候補をしようとする。結局は市民ケーンの方はスキャンダルから選挙に敗れて、それ以後転落をしていくわけで、大統領になってしまうトランプさんとは違うのだけれど。ただ、このギラギラとした野心と自己中心性で周囲を巻き込んで成功を掴んでいくというタイプは確実にアメリカの成功者の中の何割かを占めているなろうなぁと思ったりしたのでした。あ、確かに演出は当時を考えるとすごく斬新だし、色々なことをやろうとしているのが分かります。

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2017年02月16日

『ハーモニー』伊藤計劃のアニメ化、こっちは面白かったぞ



『屍者の帝国』と比べて、こちらはずっと楽しめました。伊藤計劃さんって、「伊藤計劃以後」なんて表現が使われるように、かなり後の世代に大きな影響を与えたようですよね。SF小説に詳しくないので、あまりよく分からないのですが。ただ、この『ハーモニー』を見て、アニメの「サイコパス」はもろに計劃以後の作品っていう感じなのですね。なるほど。もちろん、「攻殻機動隊」があって、その上でのというところなのでしょうけれども、テクノロジーと意識の問題について、ぐっと掘り下げて扱っている。

この『ハーモニー』は正直なところ、前半はちょっと主人公たちが思春期くさ過ぎて、これはきついなぁと思ったんですが、集団自殺が起きてから以降はぐぐっと面白くなって、ラストでの意識についての話も含めて、かなり楽しめました。あとは、『虐殺器官』ですね。

しかし、アニメに関しては、個人的にはキャラクターとか服装がもうちょっとリアリスティックな方がいいなぁ〜という印象も持ってしまった。

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まさおぉ!! しっかりしろ! 嘘だと言ってくれ! 金正男の思い出

いや〜、ホンットにビックリしましたねぇ( ゚Д゚)‼

金正男さんが殺されちゃった… 
なんか、この現代の社会でそんなことが起こっていいのかと、本当にちょっと信じられない気持ちです。

愛情をこめて、まさお、と呼ばせてもらいますが、まさおさんは以前にドキュメント本を読んだことがあるので、勝手に妙に親しみを感じていたのです。でも、それはおそらく僕だけじゃなくて、悲劇のプリンスという境遇からは想像もつかない、その人をどことなく愉快にさせる風貌によって、多くの日本のネットの住民に愛されていましたねぇ。

心よりご冥福をお祈りします。追悼のために以前にドキュメント本を読んだときの記事を再掲載させていただきます。

↓↓↓

父・金正日と私 金正男独占告白
父・金正日と私 金正男独占告白


神保町の三省堂に行ったらさぁ、 入り口に山積みで金正男のドアップの写真が表紙の本がおいてあるわけですよ。

何だこれりゃ!? って思いますよ。 思わず、その可愛らしい装丁にひかれて手を取ってしまったんですけれど、興味を持つつつも、でも読まなきゃいけない本がいっぱいあるし、わざわざこれを買って読まなくてもいいだろ〜と自分に言い聞かせて、その場に正男の本は戻して、立ち去ったんです。


で、家に帰ってきてみたら、まさにその本を親父が読んでるじゃん!!

本屋で見かけて思わず買っちゃったみたいなこと言ってるし。
あ〜、買わないでよかった。
正男本が2冊ある家ってどうなのって気がしちゃいますもんね。

しかも、親父は読み終わったら、世間ではバカ息子みたいに言われているけれど、全然そんなことはなくって、非常に民主的な考え方を身につけた北朝鮮の状況を冷静に判断できる男だ、とかってやたらに褒めてるし。

買って読むのはどうしようかと思ったけれど、家にこんなインパクトがある表紙の本があったら、そりゃ、読んじゃいますよねぇ。ということで、僕も親父に借りて読んでみました。

この本は五味洋治さんという東京新聞の記者の人が、偶然北京で金正男と出会って、そこからメールの
やり取りをして、その後マカオや北京で会ってインタヴューをしたという経過がそのまま書かれています。正男とのメールのやりとりもそのまま載せられています。まぁ、2回のインタヴューしかしていないので、一冊の本にまとめるのに枚数が足りないみたいな事情もあるのかもしれないけれど、そのおかげで記者が金正男との関係を何とかつなぎとめて独占インタヴューを取ろうとする臨場感が伝わってきますし、何ていうか、この五味洋治さんはときにおだてたり、ときに強引になったり、ときに日常的な話題で和ませようとしたり、すんごい執念深く、金正男とのメールを続けていくんですよねぇ。ここに何だか「記者」という職業の業のようなものを感じてしまいますよ。そして、記者の業を強く感じれば感じるほどに、それに対して毎回ちゃんと応じてしまう金正男の人柄のよさと言えばそうかもしれないし、人懐っこさの裏に隠れたプリンスの孤独を感じざるを得ないです。

そう、親父が言っていたように、彼はバカ息子って感じではないんですよね。そして北朝鮮の実情についての理解は非常に冷静で客観的で、さらにスウェーデンでの長い留学生活のためか非常に民主的な思想を持っているようです。まぁ、西側の人のインタヴューに答えているので、本音を全て話しているかは分らないですが、少なくとも、それを聞く我々側に違和感を感じさせないような内容として語ることが出来る知性を持っているわけです。

北朝鮮の世襲制についてははっきり反対と言っていましたねぇ。それは共産主義の理念とも合わないだろうと。これは全くです。しかも、それだけではなく、弟の金正恩が世襲することになったことに関しては、世襲制には反対だけれど、父親金正日がそう決めたのだから、おそらくそうしなければ、今の北朝鮮はまとめられない状態なのだろうと推測され、北朝鮮が崩壊しないために仕方のない選択だったと思う、後継者になるからには弟を応援するということを付け加えています。確かに、このバランス感覚というか、自分の主張をしながらも、現状での対立を避けるために結論を修正する語り口は聡明な感じもしますよねぇ。

また、今後、北朝鮮は、中国式の改革・開放路線を導入するしかないという主張もしています。これもまっとうな主張だなぁと思います。北朝鮮の民衆のことを考えたら、そうするしかないですよね。大きな革命が起こって政権が転覆するということは、それだけ大きな被害がでるわけで、それは中国・韓国も含めた近隣の国は望んではいないのだから、中国と同じように少しずつ経済から自由化していくしかない。そうしなければ、経済は立ち直らないだろうと。

そんなことまで金正日の息子がいうんだねぇ〜。

彼はそういう仕事をしていたのかどうか分らないけれど、案外、経済通みたいで、経済については色々なことをいってましたねぇ。

ま、でも、そんな堅い話はとりあえずいいや。
そう、日本に来たときには、よく新橋のガード下のおでん屋で飲んでたらしいですよ。いや〜、きっと見かけたとしてもあまりに雰囲気になじんでいて、絶対それがプリンスだとは思わないに違いない。

あと、女性遍歴が豊富なのは事実らしい(笑)


そんなこんなの正男話でした。

それにしても、どうしても心の中で「まさお」と呼んでしまう。だって、顔が「まさお」って感じなんだもん。


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2017年02月15日

『屍者の帝国』アニメの方の話です



伊藤計劃さんって、SF作家。一部でものすごく評価を受けているじゃないですか。だから、いつか読んでみようと思っていて。ところで、最近、彼の作品のアニメ化が進んでいるので、小説より前にとりあえずアニメを見てみようかなと思って、『屍者の帝国』と『ハーモニー』を見てみました。

『屍者の帝国』から見たのは失敗だったかなぁ。この小説自体は伊藤計劃さんは30ページくらいしか書いていなくて、あとはそれを円城塔さんが引き継いで書いたのですね。僕は多分、円城さんの世界観はあんまり馴染まない気がするんですよねぇ。何でもありなところは許せたとしても、セリフが軽い気がしてしまって。抽象的な表現で申し訳ないけれど、作品全体に重みがないように感じて。事前に入ってきた伊藤計劃さんの作風としてはもっとへヴィな感じを想像していたので、このアニメは、あれ、こんなもんなのかなと思ってしまった。もちろん、死者を労働力として使う社会、という設定自体はとても面白いと思うんだけどさ。にしても、人造人間の女の子は巨乳過ぎないか?

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2017年02月14日

『デビルズメタル』オーストラリアはスプラッタ好きかねぇ



さえないメタル好きの高校生があるとき変な楽譜を見つけて、それをみんなで演奏したら、悪魔を呼び覚ましてしまって、さぁ大変! という映画。まぁ、それ以上でもそれ以下でもない内容だけれど、こういうおバカな映画が観たくなるときがあるよなぁ。ニュージーランドの映画なんだね。ニュージーランド人って何気に残酷描写が好きだったりする? と思うのは偏見か?

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2017年02月13日

「山田孝之の東京都北区赤羽」かなりきわどい作品ですねぇ。



今、「山田孝之のカンヌ映画祭」ってフェイクドキュメンタリーをやってるじゃないですか。あれがやたらに面白くって、スリリングで、毎週かかさず、「バイプレイヤーズ」と一緒に観てるんですが、山田孝之と山下敦弘監督って、その前にこの「山田孝之の東京都北区赤羽」っていう同じくフェイクドキュメンタリーを撮ってるんですね。そう言うことで、この「北区赤羽」の方を一気に観てみました。

もともとは清野とおるさんっていう人の、赤羽での生活を描いた「東京都北区赤羽」っていうエッセイマンガがあり、山田孝之がそれに強い影響を受けて、俳優を休業して赤羽で生活をすることを決意するという展開なんです。その中で、マンガの「北区赤羽」に出てくる個性的な人たちが、実際に登場して、その中で山田孝之との交流があるわけなんです。

しかし、この作品、かなりギリギリな際どい作品だなぁと思いました。山下さんっていうのは、もともとのほほんとした様子をしていると見せかけて、実は毒がある人っていう感じなのかもしれませんが、その微妙な毒がいかんなく発揮されている。

つまりは、赤羽の街の人々を、清野とおるさんは、言ってみれば、半ばはバカにしながら、こいつらすげえって言って、面白がって描いているわけですよね。確かに、一般的な基準で言ったら変な人たちなわけですから。そして、ドラマの中の山田孝之はその、半ばバカにしながらというところをあえて見ずに、「すげえ」っていうところだけを取り出して、赤羽の人は自由ですごいと思うんですといって、飛び込んでいく。しかし、当然ながら、そんなにすごいと本当に思っているんだったら、ずっと赤羽に住めばいいけれども、そんなことにはならないのは分かってるわけですね。あの赤羽の人たちがどこまでドラマの企画を理解しているか分からないですが、おそらくは山田孝之に持ち上げられていながら、企画全体に馬鹿にされているということを、感じ取ってはいるんだと思うんです。ジョージさんの怒りっていうのは、本当はそういうところに向けられているんじゃないでしょうか。

つらつらとこの文章を書いていくと、どうもこのドラマの本当のテーマは、実は文化人類学的な欺瞞についてなんじゃないかという気がしてきました。ある共同体が素晴らしいと言って、外側から人がやってきて、その実、それをただ珍しがっているだけで、結局、彼らは自分の世界に帰っていく。そして、自分の世界の中で、こんな珍しいやつらがいたということを報告して、お金を稼いだり名声を得たりしていく。

この関係のきわどさが、このドラマの基調にあって、いっけん、のほほんまったりとしている作品で、なんとなくハッピーエンドになってたりもしながらも、どこか緊迫を漂わせているものにしているんでしょう。う〜む、山下さん、恐ろしい人だなぁ。

「カンヌ映画祭」の方もどうなってしまうか、目が離せないです。



i_cinema at 22:49|PermalinkComments(2)TrackBack(0)テレビドラマ 

清水富美加さんの話。人肉を食べる人種の役!?

今、巷で話題になってる、清水富美加さんって、どのくらい有名な人だったのかな? 案外に芸能人のことを知らない僕は聞いたことがなかったのだけれど。しかし、引退をした理由の中に、

「人肉を食べる人種の役をやらされるから」

っていうのをニュースで見て、な、何だって!? この子は何て素敵な作品に出ているんだ!! とテンションが上がってしまった。

僕がもし役者なら、

むしろ、そんな作品ばかりに出たい!! 

いや、そんな作品以外には出たくない!! 

とさえ思ってしまうに違いない。

って感じで、勝手に日本版『グリーン・インフェルノ』みたいなのに出させられたのだろうと想像をしていたら、実際は『東京喰種』なんですね。な〜んだ、そりゃ、人肉は食べる役かもしれないけれど、モンスターだからねぇ、食べても当たり前じゃん。もっと、ずっと、すんごいゴアな作品かと思って期待しちゃったじゃないか。

引退騒動そのものについては、ちょっとよく分からないねぇ。

i_cinema at 22:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)近況 

『サウルの息子』淡々としているが非常に重い作品。



この映画はなかなか見応えがありますねぇ。第二次世界大戦中のユダヤ人の強制収容所が舞台。そこで死体を片付ける仕事を引き受けていたユダヤ人の男性が、自分の息子の死体を見つけてしまう。彼は脱走を企てようとしている仲間たちの中で彼だけは自分の子どもの死体をちゃんとユダヤ教式に埋葬してあげたいと思い、必死でラビを探したりするのです。しかし、仲間たちはそんな彼のこだわりを理解せず逃げることを手伝うように言ってきます。極限状況に置かれて、自分の命さえ顧みずに、彼が息子の埋葬にこだわり続けるのはなぜだろうか? 作品を通してその疑問がより深いレベルへと、つまり我々は何のために何を信じて生きているのだろうか? という問題へと結晶化していくような、そんな作品でした。



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2017年02月12日

『エクス・マキナ』これはかなり当たりだった。



これ、なかなかあたりでしたね。監督のアレックス・ガーランドはどうやら『28日後...』や『わたしを離さないで』の脚本を書いた人だとのこと。あ、『ビーチ』の原作者でもあるわけだ。うむ、それだけで期待が膨らんでしまう。まぁ、グーグルみたいな感じのでっかいサーチエンジンの会社に勤める若いエンジニアの主人公がそのCEOのところに呼ばれていったら、人工知能を作っていて、そのチューリングテスト(機械が人工知能と呼べるかどうかを調べるテスト)を行うのだけれど…みたいな話。もともとSF的な設定によって、逆に人間とは何かといった哲学的な問題を問いかけるのはSF映画の王道だろうし、映像も音楽も、そしてAIのエヴァ役のアシリア・ヴィキャンデルも素晴らしい。ちなみに若いプログラマー役をやっているのが、ドーナル・グリーソンで、『フォースの覚醒』に出てる人だね。あと、アレックス・ガーランドの新作はどうやら「全滅領域」っていうSF小説らしい。これもまた楽しみだ。



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2017年02月11日

『ジョン・ウィック』この類の映画が楽しめなくなってきたんだよなぁ



これけっこう前に観た映画なのだけれど、感想を書くのを忘れてました。キアヌ・リーヴス主演のアクション映画。元殺し屋で今は妻と2人で静かに暮らしていた男が、その最愛の妻を殺されたのをきっかけに、かつて自分を雇っていたこともある組織に対して戦いを挑んでいくという話。まぁ、いかにもありそうな話だし、内容的にもいかにもありそうな感じ。どうも、僕が年を取ったせいか、あるいは実際にこの映画がそれ以上に特徴がないせいか、今一歩楽しめなかったかなぁ。まぁ、こんなもんだろうなぁという感じのまま観終わってしまった。う〜ん。ただ、結構話題となったみたいで今度続編が出来るんだね。

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2017年02月10日

『ヘイトフル・エイト』あいかわらずタランティーノだ!



タランティーノの新作。舞台は西部開拓時代。最近はこのへんの時代の話が気に入っているみたいですね。ある小屋に集まった賞金稼ぎの男や、その賞金を懸けられた女、そして死刑執行人を名乗る男など、一癖も二癖もありそうな8人たちが繰り広げる駆け引きと殺し合いの物語。

いかにもタランティーノな凝ったセリフのやり取りやら、時間の交錯やらが盛り込まれていて、ドキリとするえげつない話も出てきたりして、楽しませてくれる作品です。まぁ、ちょっと、こういうのに慣れちゃったっていうところもあるので、かつて『パルプ・フィクション』やら『レザボア・ドッグス』を観たときの衝撃っていうのはないんだけれど、あいかわらず、タランティーノはタランティーノとして頑張ってるなぁと思った映画でした。

あ、久しぶりにジェニファー・ジェイソン・リーを観たけど、彼女は相変わらずカッコいい女だねぇ。

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2017年02月09日

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』



シャーロック・ホームズのパロディ物で、ホームズの晩年を描いた作品です。主演はイアン・マッケラン。実はけっこう期待して観たんですよね。こいつは面白そうだぞと。役者にも不足はないですし。ただ、何をしようとしていたのか分からないような作品という印象だったなぁ。僕のイメージでは、まぁ、もともとパロディですし、軽快なテンポが良くて、シャーロッキアンの心をくすぐるようなディティールに溢れている作品を想像していたんですよ。そうしたら、どうもそう言う作品ではなく、わりと渋い演出で展開なんですよね。90代のホームズっていう面白げな設定にしたけれども、ちょっと渋い映画。期待していたものと違ったということもあって、ちょっと消化不良な感じだなぁ。どうも原作があるみたいですね。原作を読むとこの作品の目指してたものがもっとわかるのかな?

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2017年02月08日

「ペヤングチョコレートやきそばギリ」でバレンタインデー対策もばっちりさ!

世の中は来週のバレンタインデーに向けて、チョコレート商戦が盛んになってきましたねぇ。コンビニとか言ってもチョコレートが沢山あって。そんな中でやっぱり攻めてきましたよ、そうペヤングです。ペヤングのチョコレート味。そ、そんなことって?

これはペヤング支持者の僕としては買わざるを得ないでしょう。僕はこれまでもわかめMAXやパクチMAX、ペヨングなど様々なペヤングの話をしてきましたからね。

ペヤング


この板チョコのようなパッケージのペヤングチョコレート味。よく見ると「I LOVE YOU」とリボンがかけてあるデザインにもかかわらず、「ギリ」と書いてある。思春期男子がこれをクラスメイトから貰ったら、I LOVE YOUなのかギリなのか、それはもう悶々と一日中悩み続けてしまいますね。なんて悩ましい商品なんだろう!

中身は普通のペヤングなんだけれど、ソースとかやくだけが違う。かやくは何と乾燥したイチゴだったりします。おぉ、チョコっぽい。ソースは普通の焼きそばのソースにチョコレートをそのまま混ぜたようなソース。見た目はこんな感じ。

ペヤング2


もともと焼きそばは黒いから、あんまり写真だけだと違和感がないかもしれないなぁ。ただ、臭いの違和感は半端ないですよ。そして、いざ食べてみると...

す、すいません、まるか食品さん。これ、不味いです。これまで長い間ペヤングを支持してきましたが、これだけは、考えられないほど不味い...食べきれない...

う〜む、これを女の子から貰った思春期男子は、完食はあまりにもつらいけれど、女の子から貰ったから全部食べなきゃいけないに違いないというジレンマと戦い続けなければならないわけですね。なんて悩ましい商品なんだろう! 

ん!? むしろ女の子たちは日頃から復讐をしたい男にこれを私の気持ちです全部食べてくださいと送ればいいのか!?

いや〜、しかし、こういうネタものの食べ物って、結果として、あれ、案外普通じゃんって結論が多いじゃないですか。ただ、食べる方としては、すんごい上手いかすんごい不味いかの方が絶対に面白いですよね。半端に食えたら、何だかコメントしづらい。ただ、このペヤングチョコレート味は、その点でまったく期待を裏切らない気持ちの悪い味!! そう考えると、やっぱりさすがだなぁ、まるか食品。

あ、それと、最近、ペヤング味のふりかけも食べたけど、こっちは普通に美味しいのでした。かけると、ホントに焼きそばの味がする!

ペヤング3



* どうやらネットで調べると一平ちゃんにもチョコ味が出ていて、そっちはペヤングよりも幾分ましな味らしいよ!

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2017年02月07日

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』ちょっとワンパターンかなぁ

マイケル・ムーアの新作のDVDを観てみました。彼が色々な国に行って、教育やら司法やら食糧問題やら、色々なものを見学して、アメリカと比べてなんて優れてるんだ!と言うっていう話。ただ、ちょっと展開がマンネリというか、画一的な感じはしてしまうよなぁ。それぞれの国の特性によってその制度が決まっているわけだろうし、さらに言えばそれらの制度にも良い悪い点があるだろうから、そのすべてを単純にアメリカに持ち帰ったらいいって話ではないだろうし。マイケル・ムーアの映画の作り方は、最初の何本かには衝撃を受けたけれども、少しワンパターンになってきたんじゃないかなぁと思ってしまった一本でした。



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