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すっかり時間が経ったんですが、4月にオープンした渋谷ヒカリエのデジタルサイネージを制作をしました。他の施設にはないサイネージができたんじゃないかと思います。
色々小ネタを仕込んでいて、結構トリビア的な感じだったり、ある条件ではないと見れないというものがあるんですが、どこにもそういう解説をしていなかったので、ここで少しご紹介。

僕がアートディレクション/デザインした担当した場所は下記のところです。
・アーバンコアリング、ヒカリクロック(2F/1F/B2F/B3F)
・3連インフォメーションボード(2F/B3F)
・エレベータ内のディスプレイ
・ShinQs 2F、B3F:大型サイネージ(天気、ニュースのみ)



■アーバンコア


「ヒカリエ アーバンコア(入口の吹抜け)」は渋谷の中心であり「今の渋谷と世界を体感する空間」として捉え、様々な情報をリングの形状をいかして表示しています。そして浮遊する情報を眺める事で新しい発見が生まれる様な、エンターテイメント空間を創出することを目指しています。

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1. Time Graph:
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リング一周が、それぞれ24時間、60分、60秒を示す時計です。企画段階ではイベント情報を時計にマッピングしてタイムテーブルが分かるような機能を持たせる案もあったんですが、最終的にはシンプルな形になりました。

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2. shibuya feeRing:
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1時間毎の天気予報になっていて、天気アイコンがにょきっと地面から生えてきて、高さが気温、揺れ具合が風の強さを示しています。
ここで使っているアイコンは幾何学を組み合わせて作っていて、アニメーションも僕の方でつけています。

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3. global scape:
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3本のリングが下のフロアから「渋谷 - 世界 - 宇宙」というレイヤーになっていて、実際その方向にある街やランドマークまでの距離・時間などの情報を表示してます。

B2Fの渋谷の街並みは、実際に東急さんが工事中のヒカリエから撮影した360度の写真をトーレスして作っていて「シブヤ経済新聞」さんのニュースをそれぞれの方角に出しています。
「シブヤ経済新聞」はハッピーニュースしか扱ってないので、記事毎に位置情報をもっているんです。それを何かで憶えていてお願いしたところ、快く提供していただけました。
また1Fの世界のリング上に四角く出ている各地の風景は、ライブカメラの画像をインターネット経由で取得して表示しています。完全にリアルタイムではないんですが、大体その時の世界の風景が見ることができます。

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4. planetaring:
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東急電鉄さんの強い意向で、ヒカリエの前に建っていた東急文化会館のプラネタリムを継承するものとして、星空を表示するコンテンツを作りました。これは17時以降に表示されます。
この星一つ一つはヒッパルコス星表という星の座標データをもとにしていて、アーバンコアからみた時に見える星の位置にちゃんとなっています。

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5. OTONOWA:
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毎時00分前後にだけ見れる時報です。音の粒がリングを周り、決まった位置ではじけて音が鳴るというメディアアーティストの岩井さんオマージュなコンテンツです。

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6. 館内情報:
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ヒカリエのイベント情報が表示されています。

その他、リングの外側には「こんにちは」などヒカリエが発する声が日本語と英語と表示されます。あと実は天気APIとも連動していて、天候で言葉が変わったりもします。

全体的に色や音などは時間によって刻々と変わるので、結構何度いっても飽きないで見れるかなと思います。また2Fのフロアだけ6chのスピーカになっていて、音がサラウンドで聞こえるようになっています。音が近づいたり遠ざかったりするのを感じとってみてください。
リングのディスプレイは解像度が非常に特殊で、2Fでは一周8864X64ピクセルというすごい横長いサイズでデザインしてます。この間隔に慣れるまで大変でした...



■ShinQs


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2Fの貫通通路とB3FのShinQs入口にあるサイネージです。2Fのは8mX2mといったかなり巨大なもので、館内の店舗情報やニュースや天気といった一般情報を表示しています。今回唯一のインタラクティブコンテンツがあるサイネージで、ディスプレイの上にカメラが4台設置しています。
フロア情報のデザイン、CGはティモテさんに担当してもらっています。

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・天気予報:
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今日の天気、週間予報などを表示している、実用的なコンテンツです。天気アイコンは館内共通のアイコンを使用しています。

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・ニュース:
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こちらもシブヤ経済新聞ニュースさんの記事を表示しているのですが、リングとは違って平面の地図上に記事がマッピングされています。この地図はもとはgoogleマップなんですが、それを僕が手でトレースしています。渋谷区はかなり詳細な道までトレースしていて、それ以外は主要道路のみ表示するといったフィルタをかけてます。


■Information Board


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すべてのサイネージで使っている書体は基本的に館内サインと併せて、欧文にAvant Garde Gothic、和文にヒラギノ角ゴシックを使っています。ちなみにHikarieのロゴもAvant Gardeがベースになってるようです。
ぜひヒカリエに行かれた際にはこれらのサイネージをご覧ください。

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【credit】
クリエイティブディレクション:齋藤精一(ライゾマティクス)
ディレクター:角田諭亮(イッツコム)、有國恵介(ライゾマティクス)
プロジェクトマネージャー:近藤素子(hunch)
アートディレクション、デザイン:小島一郎(ライゾマティクス)
プログラミング[アーバンコア]:堀井哲史(ライゾマティクス)
プログラミング[ShinQs]:鴨井世友(ライゾマティクス)
プログラミング[インフォメーションボード]:Shinya Kobayashi
テクニカルディレクション:中浜大輔(ライゾマティクス)
画像解析[ShinQs]:比嘉了(ライゾマティクス)
CGデザイン、アニメーション[ShinQs]:森田仁志(ティモテ)、石井怜(ティモテ)
コピーライティング[アーバンコア]:渡辺潤平(渡辺潤平社)、畦崎ちほ(渡辺潤平社)
サウンドデザイン[アーバンコア]:澤井妙治(Qosmo)
アーカイブ:本間無量(ライゾマティクス)、高橋志津夫
バックエンドシステム:ブラヴィッシモ
クライアント:東急電鉄、東急百貨店