しない・させない・させられない

Dans la vie on ne regrette que ce qu'on n'a pas fait.

USA50州・MLB30球場を制覇し,南天・皆既日食・オーロラの3大願望を達成した不良老人の日記

カテゴリ:アメリカ合衆国旅行LIVE > LIVE・2017春

いよいよ帰国です。
今回,セントレア・中部国際空港からハワイ・オアフ島のホノルル国際空港までは行きが約7時間で帰りが約9時間かかりますが,この間はデルタ航空のチケットを購入しました。そして,オアフ島のホノルル国際空港からマウイ島のカフルイ空港まではわずか30分ですが,これは別にハワイアン航空のチケットを購入しました。こうすると接続がよい時間を自分で選択できます。そして,ホテルはまた別にエクスペディアで探しました。
私は,これで,昨年と今年2年連続で春にハワイに行くことになったのですが,このように行き方もハワイでの過ごし方も大体わかりました。その結果,ちょっと東京へという感じで行くことができるようになりました。ハワイは,景色は日本とは比べるべくもなく素晴らしく,また,気候も寒くなく過ごしやすいところですが,物価は非常に高いです。ガソリンの値段は日本並みですし,ホテルも食事も高いのです。
今日はホテルの目覚まし時計とiphoneを朝5時に設定しましたがいつものごとくそれより早く起床しました。そして朝7時にホテルをチェックアウトして空港に向かいましたが,空港まではわずか10分くらいで着きました。
今回,マウイ島に行ってみて,昨年行ったハワイ島に比べると,ずっと人も車も多いように感じました。空港も素朴なハワイ島とは違ってかなり広く,さらに拡張工事中でした。実際はハワイ島のほうが人口が若干多いのですが,面積がハワイ島のほうが10倍近く広く,ハワイ島に比べてマウイ島のほうがリゾートホテルなども多いので,ハワイ島のほうが人が少なくのどかに感じられます。たしかにマウイ島もいいところでしたが,私には,ハワイ島のほうがずっと思い出に残りました。

レンタカーを返して,レンタカー会社のシャトルバスで空港に行ってハワイアン航空のチェックインをしました。帰りは途中で観光をすることもないので,カバンは預けず,キャリーオン,つまり,機内持ち込みにしました。
搭乗時間まで2時間程度あったので,空港のスターバックスで朝食をとったりとのんびり過ごし,時間になったので搭乗しました。機内ではケースに入ったジュースを配っているのですが,それを飲み終える暇もないほどの時間でホノルルに着いてしまいます。ハワイアン航空の座席は窓際を選んだので,眼下にはモロカイ島とラナイ島がよく見えました。モロカイ島にはいつか行くことがあるのかな? と思いました。その気になればいつでも行けるのですが,世界にはもっとほかに行きたいところがたくさんあるからです。
ホノルルの空港に着陸して,空港の外には出ないでそのまま国際線のターミナルまで乗客が私ひとりのシャトルバスで行って,国際線の21番搭乗ゲートで直接チケット発券してもらい,出発までラウンジで過ごしました。やがて搭乗時間になったので搭乗ゲートに戻って乗り込みました。今回の旅は私には珍しくすべての飛行機はまったく遅れがありませんでした。
あまり意識していなかったのですが,ここはすでにマウイ島ではなくオアフ島なので,機内にはこれまで見かけなかった日本人がたくさん乗っていました。ほとんどの乗客はホノルルで休日を過ごした日本人観光客でした。学校が春休みで,結構若い女性がたくさん乗っていました。彼女たちにすれば,ホノルルで休日をすごすのと浦安のディズニーランドで休日を過ごすのは大差ないようです。若いころにホノルルのような観光地に来ても車で走り回れることもないから,結局食べ歩きをするくらいのもので,ほとんど得られるものはありません。もっと若いころしか行けないようなところへ出かけてさまざまな出会いを経験をするほうがいいのにな,と私は思ったことでした。

日本とハワイは赤道に沿って飛んでいるので,行きも帰りもさほど時間の変わらないオセアニアを往復するのと違って,行きはとても短く,帰りはジェット気流に逆らうのでずいぶんと時間がかかるのです。この日は午後1時に出発して日付変更線を越え日本の到着が翌日の5時ということなのですが,地球が飛行機とほぼ同じ約時速1,000キロという速度で回転していて,飛行機は地球の回転とは逆方法なので,絶対座標でみれば,4時間ほど飛行機が後ろにさがっている感じになるのです。
セントレア-ホノルル便は成田-ホノルル便に比べて空いていて,行きも帰りもグレードアップされてデルタコンフォートに座った私の隣の席は空いていてとても快適でした。帰路は日本に着いてしまえば夜なので,機内では寝ることもなく映画を見て過ごしました。
やがて,日本に近づいてきました。窓からは伊勢湾に沈む美しい夕日が見えました。

image
image
image
DSC_9012
DSC_9020
DSC_9026
DSC_9034
image
image
DSC_9059
image

明日の朝には帰国便に乗るので,実質今日が最終日です。
今日はこの島で一番気に入ったハレアカラの山麓にあるクラまで行って,素朴な島の様子を堪能しようと思いました。そして,その途中でグルメを楽しむことにしました。観光旅行といえばショッピングとグルメなのでしょうが,私はともに興味がないから,私が食べ歩きをしようというのも珍しい話です。狙いはB級グルメです。
まずはホテルに隣接するレストランの「タンテス」で朝食をとりました。その目的はポーク・アドボ・フライド・ライスというのを食することでした。要するにこれはサイコロ型のポークがふんだんに入ったイタ飯に卵焼きが乗っかっているもので,日本人の口に合います。美味しかったのですが,量がとても多いのだけは参りました。満腹になってしまえばこの後の食べ歩きができません。しかし,完食しました。
次に目指したのはマカワオの町にある「コモダベーカリー」の串刺しドーナッツです。「地球の歩き方」には朝の10時には売り切れるとありましたので,急いで行きました。朝9時にマカワオの町に着いたら,さすがにまだ車を停めるスペースはたくさんありましたが,すでに店の前には多くの人が買い求めるために来ていました。串刺しドーナッツは1本1ドルちょっとでした。ドーナッツがみたらしのでかい感じで串に刺したもので,あんドーナツのような昔なつかしい味でした。
マカアオの町は周辺に牧草地帯が広がることからカーボーイの集う町ということです。ドーナッツを食べてから近くのよろず屋で飲み物と買おうとなかに入ったら,威勢のよい声に迎えられました。このお店とても安いのです。私の買った飲み物は値段に2セント端数があったのですが,端数分をさりげなくおまけしてくれました。昔の日本のような店でした。

そのあと,クラあるラベンダーガーデンへ行こうと思って車を走らせました。ラベンターガーデンに行くその途中に植物園があったので,なかに入ってみました。この植物園のことは「地球の歩き方」にも全く載っていませんが,人も少なく小鳥のさえずりがしてのどかなよいところでした。
植物園を出て,次にいよいよラベンダーガーデンへ行こうとしたのですが場所がよくわかりません。地図を参考に,きっとこの道だろうと狭い道路を曲がってずいぶんと山を登って行ったのですが,曲がるところに案内があるわけでもなく,しかも曲がってからも延々と山に向かって登っていくので,ここでいいのかと不安になった頃,広大な敷地にラベンダーガーデンがありました。このラベンダーガーデンは高台にあるのでマウイ島のくびれの部分が全て見渡せて,とても景色の良いところでした。
ラベンダーガーデンを出てからさらに行くとワイナリーがあるということだったのですが,そこもまた思ったより遠くて,そこに至るまでにはほとんど車も通っていなくて次第に心配になりました。ラベンダーガーデンもそうだったのですが,行くまではほとんど車もすれ違わないのに,駐車場に着いてみるととても多くの車が停まっているのがいつも不思議です。
ワイナリーからの帰り道,ココイチバン屋(日本のカレーライス店とは無関係です)とかいうレストランがあると「地球の歩き方」に書いてあったので行ってみたのですが,あるという場所にはお店が存在しませんでした。
そこで「サムサトウズ」という大衆食堂に行くことにしました。このときの時間が午後1時30分。「サムサトウズ」は午後2時までということだったので間に合うかどうか配だったのですが,なんとか1時50分に着きました。
駐車場には多くの車が停まっていました。名物のドライヌードルというのを注文しました。これは日本のソース焼そばそのものです。ここもとても安いのです。
食べ終わってお金を払うときに,レジにいた若者がこの店の主人のようでしたが,日本人顔だったので日本語ができるかと聞くとできないということでした。おそらく日系3世,あるいは4世なのでしょう。私が日本から来たというと,ひとりかと聞くのでそうだと言ったら,お土産に(ご褒美に?)おまんじゅうを2個くれました。白あんでした。

今日の観光はこれで終わり。まだ早かったのですが,ホテルに戻って帰りの荷造りをすることにしました。ホテルに帰る途中にいつも行くマウイモールでパイナップルを買って食べることにしました。マウイパイナップルは1個たった99セントなのです。しかし,まるまんま1個買っても食べきれないので,カットしたのを買いました。パイナップルは甘くておいしかったです。
今日は1日食べ過ぎたので夕食を食べに行くのをやめて,3日前に買ったのにフォークがなくて食べることができなかったカップヌードルを食べることにしました。現地生産のとてもまずいカップヌードルでした。
これで私の今回のマウイ島観光は終了です。
明日は飛行機に乗り遅れるといけないので,早く寝ることにします。

image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image

さて6日目になりました。1日目はオアフ島の真珠湾へ行って夜マウイ島に到着したので,マウイ島では5日目ということになります。
あと終日の滞在は2日間です。昨日までにマウイ島の主だったところには行ったので,今日は再び西側のふくらみを海岸線に沿って時計回りに,レンタカーで通行禁止の手前まで行って,帰路,ゆっくりと観光をしながら戻って来ることにしました。
まず途中で停まらずマウイ島の最北端ホノコハウまで行ってみました。最北端のあたりになると次第に道が坂を登っていくので,ものすごく風景が雄大で,天気がよかったこともあって最高でした。
まだ先まで行けそうだったのですが,そろそろ引き返すことにしました。レンタカーを借りるときにもらった地図には最北端の先は通行は禁止と書かれてあるのですが,マウイ島というところは地名の書かれた標示板が全くないところで,いったい今いるのが地図上のどこなのかサッパリわからないのです。カーナビも予約したのに貸してくれなかったし,というよりカーナビが要るほど道路がないのですが,地名がわからないのだけは参りました。
最北端からの帰路,主だった場所で車を停めながら観光をしました。ハワイに限らずアメリカで最も問題なのは,意外に思われるでしょうが駐車場探しなんです。観光地ではほとんどの道路に駐車帯があるのですが,空いていたためしがないのです。無料の公営駐車場があったりすることも多いのですが,やはり車が一杯でスペースを探すのが大変です。したがってどうしても停めたい場所では有料駐車場を利用するしかありません。
戻る途中,北から順にホノコワイ,カバルアといった新しいリゾートがあるのですが,そこは一流ホテルやらコンドミニアムがあるだけで海岸以外にはみるべきものもありません。さらに戻っていくと,カアナバリというリゾートがあります。このリゾート地のなかにはハワイ島のリゾート同様,ゴルフ場やら博物館やらショッピングセンターやらがあっておそらく日本からツアーで来るとこういうところに泊まるのだと思うのですが,私には無縁の場所です。
さらにその南がラハイナです。ここはリゾートというよりもハワイの古都,1845年までハワイ王国の首都だったところです。ここはちょうど私が昨年泊まったハワイ島のカイルアコナを大きくしたような感じでしたが,カイルアコナのほうがずっとのどかです。ここもまた車を停めるのに苦労しましたが,有料駐車場に2時間停めて歩いて歴史的施設を見てまわることにしました。史跡を巡るコースが整備されているのですが,多くの人はショッピングをしているだけて,私のようにこうした観光をしている人はほとんどいませんでした。日本のお寺も3つありました。

このようにリゾート地や町が点在するマウイ島の西海岸ですが,どこも海水浴客で大賑わいでした。海の向こうには,右手にはモロカイ島,左手にはラナイ島がとてもきれいに見えました。
ハワイには100以上の島があるそうですが,大きなものは8島,そのうち観光で行けるのは6島です。6島のなかで多くの人が住み日本人観光客が行くいわゆる「ハワイ」というのは大都会ホノルルのあるオアフ島(O‘ahu)ですが,ハワイで一番大きい島は私が昨年行ったハワイ島(Hawaii)です。そして今年来ているマウイ島(Maui)とまだ行ったことがないカウワイ島(Kauai)が面積ではオアフ島と同じくらいですが人口はずっと少なくなりますし,日本人もほとんどいません。
私は6島制覇を目指しているのですが,カウアイ島はマウイ島のように観光ができるので来年にでも行こうかなと思っているのですが,残りのモロカイ島(Moloka'i)とラナイ島(Lāna'i)は ツアー客が行くには少し大変な島です。モロカイ島はツアー旅行がなく個人で行くしかないということなので,私には逆に願ったりかなったりですが,ラナイ島に至っては島には舗装道路すらなくレンタカーも保険の効かないジープのみということなので,行ってどうするの? という感じです。
さらに補足をすると,これら6島に加えて,カホオラウェ島(Kahoʻolawe)とニイハウ島(Ni'ihau)があります。カホオラウェ島はハワイ王朝時代の流刑地であった後にアメリカ海軍の演習基地となり,現在も不発弾が残る「禁断の島」で観光はできません。また,特筆すべきはニイハウ島です。この島はロビンソン・クルーソーとは関係ないみたいだけれど同じ名前のロビンソンさん個人の持ち物で,その末裔だけが住む人口100人余り(270人余りと書かれてあるものが多いのですが最新の調査では100人余りに減っているそうです)の島です。外界とは遮断されているそうですが,近頃,島民との接触を避けるという条件で上陸だけが許されるヘリコプターツアーがあるとかいう話で,そんなことを知ると行ってみたくもなります。
このように,ハワイといっても奥が深いのです。トウキョウはニホンでない,ニューヨークはアメリカでないとよくいいますが,そう考えるとホノルルはハワイではないのかもしれません。

image
image
image
image
image
image
image
image

マウイ島のハレアカラ山頂で夕日が沈むのを見てその後に現れる満天の星空に感動したいということは誰しも思うでしょうが,自分で運転できなければ,こうしたツアーに頼るしかありません。昨年の春に行ったマウナケアは有名なので数多くのツアーがありました。また昨年の秋に行ったニュージーランドのテカポ湖は気軽に行けるのでやはり多くのツアーがありました。私がマウイ島で参加したのはマウイオールスターズというツアーだったのですが,実際は山内さんがオーナー兼ガイドをやっている個人営業みたいでした。つまり山内さんがやらなければマウイ島では日本人を対象とした星を見に行くツアー自体がないわけです。
そもそもマウイ島に来る日本人自体が少ないのです。こうしたツアー,マウイ島では州の規定で一度に11人までしか認められていないということで,私が参加したときは,4人連れの家族と5人連れの家族,そして日本語ペラペラの中国人と私でした。
ツアーはまずドーナッツ屋さんへ行ってドーナッツを食べて,次にスーパーに寄って夕食のお寿司を買って,それから山に登って夕日を見て,暗くなるまで待って望遠鏡で星を見るというものでした。日が沈む前,ハレアカラの山頂からはハワイ島のマウナケア山頂にある天文台のドームがきれいに見えました。実はハワイ島にあるにもかかわらずマウナケア山頂のドームはハワイ島からはマウナケアの山頂に登らないと見られないのです。
このガイドさん,もともとは日本で芸能人のマネージャーをやった後でアメリカ本土でレストランをやっていたのが911テロで立ち行かなくなって,ハワイに渡って車と望遠鏡を買ってツアーを始めたという経歴だそうで,人生の悲哀を知り尽くしているという感じでした。
失礼ながら星の知識は素人で間違いだらけでしたが,ガイドさんの人柄が幸いして満天の星空を見たいという人たちのニーズは満たしていました。
海外で生きている日本の人はなんらかの事情を抱えていたりもするのですが,だれも人間の大きさという点でとても優れているし魅力があります。日本で無難に生きるという道を選んだくせにやたらと威張っている公務員や教師とは対極をなすものです。彼らは組織というオリのなかでは権威を誇っていて,やれ文書の書き方が違うだとか生きることは忍耐だの根性だのとかいう精神論にはうるさいけれども,世界という野に放たれれば赤ん坊同然で,狭い自分たちの常識では生きてゆけないのです。人生は一度きリ,私はそんなくだらない生き方はしたくありません。

私はこのツアーを待たず,すでに個人でハレアカラに車で登って夕日も満天の星空も見てしまっていたので,参加する必要もなかったのですが,ガイドさんからの現地の情報収集が目的で参加しました。その目論見どおりマウイ島についていろんなことがわかりました。
ところで,満天の星空を見たい,心ゆくまで南十字星を見たいという私の長年の願いは,昨年,ハワイ島に行ってかなえられました。今にして思うにやはり私はツイていたのです。昨年は南十字星が見たい一心でハワイ島に行ったのですが,ハワイでこの時期に南十字星は夜10時過ぎでないと昇ってこないのです。しかも北半球にあるハワイでは,南の空かなり低いところにしか昇らないのです。
ハワイ島に着いてからそれを知った私はずいぶんと落胆したのですが,滞在2日目に宿泊していたカイルアコナを深夜散歩していて,海岸に昇ってきた南十字星を,偶然,奇跡的に見ることができたのです。しかもその場所ではいつもはモヤがかかっていて,次の日から南十字星を見ることはできませんでした。
さらにその数日後の深夜,マウナケアに車で登ってみたら標高2,700メートルのオニヅカビジターセンターは南の空が地平線まで開けていて,満天の星空のなかで南十字星を再び見ることができたのでした。
日本に帰ってから調べてみると,やはり南半球でなければ南天の星空は十分には見られないと悟って,今度は秋にニュージーランドへ行きました。そして滞在中はずっと天気がよくて空高く昇っている南十字星とマゼラン雲を見ることができました。
そして今年です。マウイ島で星を見るにはハレアカラに登る必要があります。空の澄んだハワイといえども都会では明るくて星は見えないのです。しかし,私はもう今は夜の10時過ぎにハレアカラに登ってまで地平線すれすれの南十字星を見ようとは思いません。南半球の方がずっと条件がいいことを知ってしまったからです。
もし昨年行ったのがハワイ島でなくマウイ島だったら同じように南十字星を見ることができたかといえばかなり疑問です。そうだったなら,その後でニュージーランドに行ったかどうかもわかりませんから,当然,今年順序を逆にハワイ島に行ったかどうかもわかりません。
人生に「もしも」を考えればきりがないのですが,こうしたことを考えても私は本当に運がいいとしか思えません。

image
image
image
image
image
image
image
IMG_8001s (683x1024)

5日目。日曜日です。
旅をするときはもっと曜日感覚を磨く必要があるなあと 来るたびにいつも思います。博物館が休みだったりやたらと混んでいたり,そういうことで困ることが多いからです。
今日を含めていよいよあと3日,水曜日の早朝に帰ります。この3日でマウイ島も大体のところはわかりました。この島は狭いので,ゴルフをしたり泳いだりショッピングをする人は別として,観光は4日もあれば十分にできます。幸い天気にも恵まれたのでやりたいことはほとんどやれました。
この島はとてもよいところです。星を見に来るにもハレアカラは3,000メートルでマウナケアの4,000メートルよりも低くそれだけ寒くなく天気もよく道路もよいのでずっと便利です。
今日は夕方からハレアカラの夕日と星空を見る日本語ツアーに参加することにしました。もうすでに個人でやってしまったので結果的に参加する必要もなかったのですが,到着した日に個人で行けない場合の保険をかける意味で参加予約をしてあったものです。希望は24日だったのですが,26日になってしまいました。参加者が少ないのでしょうか。ともかく現地の様子とかいろんな情報を得るには一度はこういうのに参加するのも意味があります。

ツアーは3時50分にバスがホテルに迎えにくるということだったので,それまで,植物園と砂糖博物館に行くことにしました。
私には珍しくホテルの敷地内にある「タンテス」というレストランで朝食をとり,今日のホテル出発はかなりののんびりムードで9時。
まず,車で10分程度のところにあるイアオ渓谷に向かったのですが,崖崩れで閉鎖されていて行けませんでした。次にその近くのマウイトロピカルプランテーションという植物園に行きました。ここは入園無料ですが園内を回る案内付き電気自動車に乗ると乗車料が要ります。園内はものすごく広くてこの地方の植物がたくさん見られてすごく癒やされました。
次に,また車で10分程度のところにある砂糖博物館に行きました。小さな博物館だったのですが,明治以降の日本人の移民を含め,この島の経済を支えたサトウキビ農業の歴史が詳しく展示されていました。その苦労を思うと涙が出て来ました。日本から移民が渡って来たのはわずか100年前のことです。彼らはサトウキビ畑の過酷な労働の末この地に眠っています。ハワイは素晴らしいところですが,こうした日本人移民のことをどこに行っても思い起こさせるので辛いです。
この博物館からさらに車で10分くらい行くとパイアという歴史的な街並みがあっていつも車を停める場所もないほど混み合っているのですが,そのはずれに日本のお寺と墓地が海に面してありました。墓誌には明治とか大正の年号が刻まれていて,日本から海を渡って来てこの地に眠る人たちの人生を考えて,私は感慨にふけってしまいました。
明治以降のこうした人たちのことをもっとわれわれは知らねばなりません。歴史は庶民の人生を語るものでなくてはいけません。権力抗争などは人間の愚かさを知る以外には学ぶ意味はありません。日本の教育はどうでもいいことはやたら細かく教えるのに,本当に大切なことは何も教えないし教師も知りません。
さて,ホテル近くのクエリーマーケットというモールにあるフードコートでゆっくり昼食をとって,いよいよツアーバスがやってくる時間になりました。
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image

4日目。
マウイ島に到着した日は曇り空で,マウイ島もニュージーランドと同じでこんなさえない天気が続くのかと思ったけれどさにあらず,だんだんと天気がよくなりました。さすが晴れ男です。おかげで昨日は夕日と満天の星空を眺められました。そうそう,山頂からはハワイ島のマウナケアも見えました。
今日も朝から快晴。そこで狭いこの島のいたるところををドライブすることにしました。ガソリンの値段は日本並みに高いのですがそれほど走るところがないので気になりません。
いつものことですが,到着後数日は長旅の疲れからか,もう二度と来るものかといつも思うのですが,3日目となるとすっかり気分は爽快となり帰りたくなくなるのです。
ヒョウタン形のマウイ島は西側の丸いふくらみの方の周回道路は北の一部がレンタカーでは通行禁止です。2日目に南を時計回りで走ったので,今日はまず,北側を反時計回りで通行禁止区間の手前まで行って引き返すことにしました。
東側のふくらみの方ですが,こちらの方が面積が広くて,こちら側の西側の海岸線を進む道路は最南端の手前で道がなくなります。そこで次にこの道路を走って行き止まりまで行って戻ることにしました。
東側のふくらみの中央にそびえるのがハレアカワで,先に書いた海岸線道路に並行してハレアカラの西斜面を南の海岸まで行き,そのまま反時計回りに島の東側のふくらみを周回する道路があります。こちらもまた,南の一部が通行禁止です。北側は昨日ハナまで行き,引き返して来ました。そこで最後にこの南側の道路を通行禁止区間の手前まで行ってみることにしました。

実際に走って見ると,この島のことがとてもよくわかりました。この島では私が泊まっているホテルのあるくびれの北側の部分がカフルイという島の最大都会で,経済の中心になります。くびれの南側から東西の海岸線に沿って天気がいいのでリゾート地になっています。ホテルやゴルフ場,アメリカ本土で大金を成してリタイアした人たちの別荘などが立ち並び,観光客でごった返しています。オアフ島のワイキキビーチみたいなところですが,ワイキキビーチとの違いは日本人がほとんどいないということでしょうか。ともかく,観光客にとってのマウイ島というのはこの辺りだけを指しますが,これはマウイ島の本当の姿ではありません。
そして,私が今日の初めに走った西側のふくらみの北側の海岸線は,高台に沿って,はいついたように家が建っています。また,ハエラカワの山麓には花が咲き乱れる美しい住宅地が広がっています。こうした場所は観光客には無縁ですが,とても素敵なところです。その先は溶岩台地で悠久の風景のなかを道路だけが続いています。
天気がよかったおかげで,ここから,マウイ島ハレアカラ山頂のドームととなりのハワイ島マウナケア山頂のドームをともに見ることができました。
ホテルへの帰り道,地元民御用達の「テイスティ・クラスト」というお店でロコモコを夕食がわりにいただきました。

image
image
image
image
image
image
image
image
image
image

ハナへ行く途中には海岸線が眺められる展望台や滝などがあるということだったのですが,いくらくねくね道を走ってもいっこうにありません。それにこのあたりは北側から貿易風に乗って雲が発生するので常に天気が悪くて,この日も突然大雨になったりと散々でした。
実際は私が思っていたよりも進んでいなくて,もうくねくね道も終わりかなと思ったころからさらに本格的なくねくね道になって,そのころにやっと展望台や滝がありました。
こんなところでも人が住んでいて飲み物を売ったリしています。展望台にはトイレがあるのですが,ガソリンスタンドはハナまで全くありません。
拷問のようなドライブをやっと終えて,家が山の斜面に現れて来ました。やっと到着です。とりあえず海岸に下りてみました。
わざわざ来てもこの町の見どころは特に何もありません。小さな博物館と牧場とそれにハセガワというなんでも屋さんくらいのものです。それでも多くの人が来るのです。なんといっても秘境ですから。
それだけで引き返すのもなんなので,もう少しだけ先に行ってみることにしました。海岸沿いに進んでいくとコキビーチ,その先にハモアビーチがありました。ハモアビーチは太平洋で最も美しいとジェームス・ミッチェナーが書いたところ。本当にここは素晴らしく波の音に心が癒されました。この景色が見られただけで来た甲斐がありました。
さて,ここからは引き返すしかないので,またまたくねくね道を戻りました。往復で7時間くらい。日本からハワイまでの飛行時間よりもかかりました。
帰路,バイアという町の手前にサーファーズタウンがあって,高台から見下ろした海岸が絶品でした。これこそがハワイのイメージそのもので高い波がサーファーごころをくすぐります。ワイキキビーチなど問題になりません。
その後,一旦ホテルの手間のマウイモールまで戻って,モールにあるスーパーマーケットの一角にあるホールフーズというところでサラダやパンをケータリングして夕食としました。ここすごいんです。なんでも売っていました。寿司もあります。それらを自分でパックに詰めてテーブルとイスがあるのでそこで食べられるのです。
モールにはスーパーマーケット以外には元気寿司とかラーメン店などの日本食のレストランもありました。

夕食後,今日は昨日と打って変って天気がよさそうだったので,再びハレアカラの山頂へ日没を見にいくことにしました。日の出を見るには入場制限があって事前予約が必要なのですが,日没はだれでもOKです。すごく混んでいるのかなと思ったのですがそれぼどのこともなく,ちょうどいい時間に山頂に到着して,10分も眺めていたら太陽が美しく雲海に隠れていきました。絶品でした。
山頂はすごく風が強いのには参りました。しばらくいてここで満天の星空を見るつもりだったのですがあまりの強風に断念して,少し下の別の駐車場へ行きましたがこれが大正解でした。他には車もなくたったひとり満天の星空を眺めることができました。
ハワイ島のマウナケアよりもマウイ島のハレアカラの方が道路状況もよく人も少なく雲海に沈む夕日を見るのも星空を見るのも最高です。
2時間くらい星を見たり写真を写したりして,ホテルに帰ることにしました。少しお腹が減っていたのでマウイモールにあったラーメン店でラーメンを食べてからホテルに戻りました。
車で走ってばかりの3日目でしたが,今日も美しい景色と星空を存分に堪能しました。

image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image

ホエールウオッチングが終わったのが午後1時過ぎでこの後何をしようかと思ったのですが,まだずいぶんと早いので,ハエアカラに車で登ることにしました。
昨年ハワイ島に行ってマウナケア山頂までのダート道を無理やり登って星を見たり朝日を見たり,天文台のドーム群に感動したりしましたが,ダート道だったということもあって危険で,そのときにお隣のマウイ島ではハエアカラの山頂まで舗装道路があると聞いたのが今回来ることにした理由なのです。ここにもハワイ大学とアメリカ国防相の天文台があります。この天文台で発見している彗星がパンスターズ彗星なのです。
しかし,私はその後,昨年の秋にニュージーランドに行って南天の星空を見てしまい,ハワイの星空にはさほどときめかなくなってしまいました。ハワイでは南十字星はかろうじて見えますがマゼラン雲は見えないからです。

それはともかく,せっかく来たのでハレアカラに登ることにしました。
ハレアカラはひょうたんの形をしたマウイ島の東側のふくらみの中央にある標高3,055メートルの火山跡で,国立公園です。舗装された険しい山岳道路ということでしたが,たいしたことはありませんでした。1時間くらいで山頂に着きますが,国立公園なので途中にゲートがあって入園料を払う必要があります。
山頂も寒いと聞いていたけれど思ったほどは寒くなく,山頂からは天文台のドームと反対側には噴火口跡,そして下界には雲海がきれいに眺められました。あいにくこの日はあまり天気がよくなくて雲ひとつない青空というわけではありませんでした。
ホテルに帰る途中でモールにあったパンダエクスプレスで中華料理の食事をしてからホテルに戻りました。
こうして2日目もまた,無計画の割には充実した1日になりました。

さて翌日。3日目です。
今日はマウイ島最東端の小さな町ハナに行くことにしました。マウイ島は島を一周する道路があるにはあるのですが,ヒョウタン形の西側のふくらみは北側の海岸に沿った道路の一部,東側のふくらみは南側の海岸に沿った道路の一部がレンタカーでは通行禁止です。そこで東側のふくらみの最東端のハナに行くにはレンタカーでは南側からは行けないので北側の道路を走って行く以外に方法がないわけで,わずか50マイル,つまり80キロなんですが3時間はかかると書かれてありました。何が大変かというと交通量が結構多いのにすれ違いのできない橋が56箇所,見通しの効かないカーブが617箇所もあるからなのです。
実際に走ってみるといつ終わるのかと思うほど無限にカーブがありました。はじめのうちは日本の狭い山道に比べればたいしたことないや,とタカをくくっていたのですが,その数が半端じゃあないので,ほとほと嫌になりました。ただし,日本と違うのはすれ違えないときのルールがきちんと決められていることと全ての箇所にきちんと標示があることでした。
朝,ジッピーズという地元民御用達の人気レストランで朝食を済ませた後,7時30分ごろから走り始めてやっとハナに到着したときはすでに11時でした。
ハナのお話はまた明日。

image
image
image
image
image
image
image

夜7時マウイ島に到着しました。第一印象はハワイ島より人も車も多いということ。もっとのどかな島を想像していたのですが,少しがっかりしました。
レンタカーを借りてホテルに向かいました。予約してあったのは空港から間近にあるマウイシーサイドホテル。ところが暗くて,レンタカーの出口で運転免許をチェックしていた人に,空港を出てからすぐと道順を教えてもらったはずなのにどこを走っているのかさっぱり見当がつきません。ずいぶんと行きすぎたようで引き返しなんとかガソリンスタンドを見つけたので店の人に聞いてみると,なんとそのガソリンスタンドの道の反対側にホテルがありました。見逃していたようです。この国は大きな看板がないのです。
ここは古くさいホテルだということでしたが問題はありませんでした。しかも昨年泊まったコナシーサイドホテルの姉妹店のようでした。

さて次の日になりました。
着いたばかりで土地勘もなく,ともかくこの島がどうなっているのかわからないのでドライブを兼ねて対岸のマアラエアというところまで行ってみることにしました。ここからホエールウオッチングクルーズが出ているということなので予約ができたら参加してみようとも思いました。
私は昨年ハワイ島でホエールウオッチングをしようと思ったのにクジラがいなくてキャンセルされていたのです。
ホテルのあるカフルイから30分ぐらいですぐにマアラエアに着いてしまって,この島の狭さにびっくりしました。マウイ島はひょうたんのような形の島でそのくびれの北側がカフルイで南側がマアラエアです。
マアラエアにはマウイオーシャンセンターという一角があってそこに昨年行ったハワイ島のカイルアコナのようにお店が立ち並んでいたのですが,ツアーの予約カウンタを見つけて11時30分のホエールウオッチングクルーズが予約できました。
出発まではまだ2時間ほど時間があったので島の西側のふくらみを海岸に沿って時計回りにドライブしてくることにしました。マアラエアから40分ほどで島の最西端のラハイナまで行けました。本当に狭い島です。そこで海岸を見て引き返すことにしました。

11時過ぎホエールウオッチングクルーズの集合となりました。それまで閑散としていた予約したカウンタのある建物の外にはどんどん人が集まって来ました。何の案内板があるわけでもなく,予約をしたときにここに集まってね,という指示があっただけなのにちゃんと集まって来るって素敵です。わからなけりゃ聞けばいいんです。しかしおそらく集まって来た人に聞いたところでここだと思うよ,みたいな適当な答えしか返って来ませんが,それで問題なくいつもことが進みます。時間も適当です。海外旅行をする日本人も多いのでこういうまったり感をもっと見習えばいいのに,おもてなしとかいう過保護状態で粗相のないようにいつもピリピリしていて労働者は疲れはてています。日本以外はこんな調子だということも知らないのかなあと思ったのですが,考えてみれば日本人の観光客は5分前集合の団体行動を旨としているのだからこんな現地ツアーには参加しないのです。
やがて係員が来て,さあ船まで行くよ,ついて来てね,見失ったらこの道をまっすぐ進み道を渡るだけだからね,と大声で叫んでみんな彼にダラダラとついて行きなんとなく波止場に着きました。
そしていつものように下船後に高く売りつける記念写真を撮ったりやたらと高額の貸出料をとる双眼鏡の貸出セールスがあったりした後で船に乗り込みました。
船はすごいスピードで沖合に出ていきました。誤算はすごく日差しが強いことでこれには困りました。隣にメチャメチャにぎやかなおばさんが座っていてあの英語にはついていけないのですが,周りの初対面の人たちとえらく盛り上がっていました。そのおばさんが日焼け止めクリームを貸してくれたので救われました。
沖に出てもクジラのクの字もありません。海に集音器を入れてクジラの鳴き声を聴かせてもらってこれで終わりじゃあしょうがないではないか,インチキだ,と思っていたのですが,よく見ると,クジラがいるはいるは…。母子連れです。
潮を吹いたりキックしたり,船の周りをクルクルとまわっているようでした。フルーキングもブリーチングも見ることができましたが,突然現れるので写真を写すのが大変でした。
2時間余りのクルーズはこうして終わり,念願のクジラが見られて私はすっかり満足しました。

image
image
image
image
image
image
image
image
image
image

私はホノルルなんて渋谷に熱海がくっついているだけだと思っているので,みんながハワイと称するオアフ島が嫌いでした。だって,日本人ばかりでしょう。昨年は,アメリカ合衆国50州制覇のために,仕方なく行くことになったハワイですが,そのオアフ島を避けてハワイ島に行きました。そして,オアフ島以外にもハワイがあることを知ってすっかりはまってしまいました。
しかし,私は,オアフ島は今でも嫌いです。そんなところに毎年行く人の気がしれません。人それぞれですが…。
ということで,今年はマウイ島です。マウイ島といえば,外国人力士の草分け,言ってみればメジャーリーグの野茂英雄投手同様に,相撲界の高見山大五郎関の出身地として知った名前です。
昨年の秋に行ったニュージーランドは夏時間で時差が4時間でした。オセアニアは時差がないように思われるでしょうが,ニュージーランドは4時間も時差があるのです。でも,とても楽でした。
ハワイには夏時間はなく,日本との時差は1年を通して5時間です。実際は日付変更線があるので19時間といいます。つまり,出発した日は1日が43時間もあるのです。ところが,ニュージーランドに比べて,やたらとこの時差の克服が大変なのです。むしろ,アメリカ本土よりも面倒なのです。
今回はセントレア出発が午後9時30分で,この時点でハワイは同じ日の早朝2時30分。そして,到着が現地時間で朝9時45分。日本時間にすれば朝4時45分です。これでは寝る時間がありません。いかに面倒かわかるでしょう。

そんなわけでほとんど寝る間もなく,7時間あまりの飛行で,朝のホノルルに到着しました。
今回の旅はマウイ島が目的ですが,マウイ島まで行くハワイアン航空の出発が夜の6時なので,というよりも,そうして時間を作り,それまでの半日でパールハーバーに行くことにしていました。
昨年は,同じように到着した日の半日でダイヤモンドヘッドとワイキキビーチに行きました。いくらオアフ島が嫌いでも一応有名どころだけは押さえようと思ったからです。そして今回は昨年行けなかったパールハーバーに行くつもりだったのです。
ホノルル到着後ごった返すなか結構並んで入国を済ませ,次にハワイアン航空のチェックインをしました。
ほとんどすべての日本人乗客はなんらかのツアーなのでこんな単独行動をする人もなくもう私ひとり,ここからが正念場です。荷物を預けると別料金なのでチェックイン機にクレジットカードを通したのですが,これが読み取れなかったりとまあいろいろとありましたが,親切な係員が助けてくれて無事荷物を預けて身軽になって市バスのバス停に向かいました。
パールハーバーへは20番のバスに乗るのですが,これがなかなか来なくてまいりました。30分以上待って運転手に行き先を告げて乗り込むと到着したときに教えてくれました。
いわゆるパールハーバーというところの入口にはパールハーバービジターセンターというものがあって,そこで見学無料のアリゾナ記念館や有料の戦艦ミズーリ,太平洋航空博物館に行くチケットを手に入れるようになっています。
アリゾナ記念館は聞いていた通りとっくに当日分の整理券は品切れだったので,私は戦艦ミズーリの見学に行くことにしました。ビジターセンターからはシャトルバスに乗って島に渡ります。そして,そこから戦艦ミズーリの甲板に上ります。甲板に日本人のガイドさんがいたので案内をお願いしました。ガイド料ははじめから含まれています。
このガイドツアーの参加者は私と日本から来た大学生の素敵な若者の2人で説明会を聴きながら楽しい時間が過ごせました。
アリゾナが真珠湾攻撃で沈められた戦艦ならミズーリは降伏文書に調印が行われた戦艦です。このふたつをともに真珠湾に置くことで太平洋戦争の初めと終わりを物語るようにしたものです。
戦艦ミズーリには特攻隊がぶつかった生々しい跡が残っていました。ここの展示を見て戦争について再び考えさせられました。愛国心を主張するのも結構ですが,こういう場所や鹿児島の知覧へ行ってからにしてほしいものだと私は思います。日本人が過去に起こした出来事を日本人はあまりに何も教えられていないのです。
お昼はロコモコを食べました。
パールハーバーからエアポートへは再び20番のバスですが,これがまた来ないのです。まだマウイ島への便が2時間後だというのにだんだんと心配になって来ました。オアフ島を市バスで観光するのも大変です。そのうち一度くらいはもう少し滞在時間を増やしてレンタカーを借りてオアフ島の日本人ツアー客のいない北側の海岸を見に行きたいものです。
やがてバスが来て無事空港に戻りました。いよいよマウイ島に向けて出発です。楽しい旅になるといいなあ。

image
image
image
image
image
image
image
image
image

春はハワイです。
なかなか暖かくならない日本を離れてハワイ6島制覇をめざし,今年も旅立ちます。行き先はマウイ島です。
昨年の3月にオアフ島のホノルルに着いたとき,あまりの日本人の子供連れ家族が多くて,春休みを避け2月に来るべきだと思ったのですが,今年の2月はくだらない用事があったのでそれができず,今年もまた3月になってしまいました。私は満天の星を見るために新月前後に旅行がしたいので,3月のこの時期を選びました。
昨年は,ハワイに行くのがはじめてだったので,どうすればよいのかよくわからならないまま計画を立てました。まず,デルタ航空のサイトでホノルル乗り換えでハワイ島まで行く航空券を探しました。セントレア・中部国際空港からホノルルへの便があるのは知っていたのですが,なぜかデルタ航空の予約サイトにはセントレアからハワイ島までを検索してもそうした便が表示されず,成田から行く羽目になりました。また,ホノルルからハワイ島まで,ハワイアン航空の便は頻繁にあるのにもかかわらず,これもまた,デルタ航空のコードシェア便だけの接続の悪いものしか表示されず,ずいぶんと戸惑いました。
そこで今年は,その反省から,セントレアからホノルルまでの便だけをデルタ航空のサイトで予約をして,それとは別に,ハワイアン航空でホノルルからマウイ島までを予約することにしました。セントレアからホノルルの便は,なぜか,行きが水曜日発,帰りが1週間後の水曜日現地発のものを選ぶと安価なので,それを選びました。

これで順調に行けると思っていたら,問題が起きました。ホノルルからマウイ島までの便は接続時間のよいものをハワイアン航空で選んだのにもかかわらず,後日,デルタ便の時間が頻繁に変更になり,そのために接続時間が短くなり,予約しておいたハワイアン航空の便を変更しなくてはならなくなったのです。
しかも,ハワイアン航空のサイトで変更をしようとするとホームページが固まってしまって動かないし,ウェブページに記載された連絡先に電話をすると,土日も営業していると書かれてあるにもかかわらず,実際は土日はお休みだったりといういい加減さで,これが天下の観光地ハワイの実態だ! ということがわかってきたのです。
まあ,そんなことは日本以外ではよくあることなので気にもせず,結局,便の変更も無事完了し,さらにまた,行きのデルタ便の座席の無料アップグレードにも成功しました。
毎度考えてしまうのが服装です。日本と違って,現地は30度。短パンとTシャツでないと暑くていられないのです。日本からは何を着ていこうかな?
そんなこんなで,3月22日の夜9時30分,私はセントレアを離陸しました。

image
image
image
image
image
image
image

このページのトップヘ