2017年03月12日

3月度あいの会定例会(2017.3.11)

6年前に震災のあった3月11日土曜日、
あいの会の定例会兼懇親会を行いました。

2017あいの会0311定例会

今回は遺族だけのクローズでの集まり。

これからは、遺族だけの集まりと、
支援者の方も交えた集まりを、
隔月ごとに交互に行うことにしています。

おかげさまで少なくない方から支援していただき、
発信やつながりの機会をもらえたりするなど、
これまで感謝することがたくさんありました。

しかしそんななか、まず救われるべき遺族の声が
聞こえにくくなっているかもしれない反省もありました。

そんなこんなについて、いろいろ相談しあった結果、
遺族だけの集まりも今後大切にすることになりました。

今年は、あいの会設立5周年です。

10月開催予定で、記念行事の準備も進めています。

来月は年度始めなので、総会を4月29日に開催しますが、
設立5周年行事のことも含め、話し合う内容は山盛りです。

設立5年を迎えて、考えるべきこともたくさんあります。

ただし私たちはやはり原点を大切にしたいと思っています。

5年前の7月、笑顔、思いやり、共有の3つをモットーに、
ゆるやかな集まりにしたいと思って、あいの会を始めました。
そして、これからも、そうしていきたいと思っています。

ゴールを定めて、軍隊式に、ガシガシ物事を進めていくのは、
おそらく私たちには最も合わないスタイルだと思っています。

加えて私たちは、子育て中のメンバーが多いこともあります。
家庭を犠牲にしてまで遺族活動を進めようとは思っていません。

何よりもまずは家庭があり、かけがえのない日常生活があり、
それらを一番に考えた上で、まだ余っている余裕の範囲で、
笑顔、思いやり、共有の会をゆるやかに続けたいと思っています。

そうした集まりを続けて、遺族の会という旗を出し続けるなかで、
そうしていなかったら、一人で苦しんでいたかもしれない遺族が
私たちの存在を知り、コンタクトを取ろうとしてくれるかもしれない。
そんな時に少しでも有益なことを提供できたら十分だと思っています。

普段当たり前だった日常生活を突然奪われた者同士だからこそ、
日常生活がどれだけかけがえのないものか知った者同士だからこそ、
そんなお互いの思いを話し合った3月度あいの会定例会でした。

ちなみに今後数ヶ月間のあいの会の会合は、
4月29日、5月13日、6月24日、7月22日で行う予定です。
もし苦しい思いや、どうしていいか困っているご遺族がいましたら、
「ちょっと顔を出してみる」感覚でいいので、気軽にご連絡ください。



i_nokai0708 at 09:17|PermalinkComments(0)定例会 

2017年03月05日

SDD2017の報告(2017.2.19)

遅まきの報告になりますが、先月2月19日(日)、
小沢家は飲酒運転撲滅のメッセージを伝えるライブ、
SDD=ストップドランクドライビング(飲酒運転を止めよう)
に行ってきました。

2017あいの会0217SDD001

SDD公式サイト
http://fmosaka.net/sdd/

細かい情報はここの公式サイトに書いてありますので、
ぜひ多くの人に知ってほしいと思っています。
毎年、2月中旬の日曜日に大阪で開催されています。

交通犯罪の中でも、最もひどいもののひとつである飲酒運転。

飲酒運転は必ず止めることができるものだという思いを胸に、
アーティストの皆さんが集まって毎年ライブを行っています。
このSDDライブは、集まったアーティストが歌を歌い、
歌に願いを込め、飲酒運転をやめようと訴えるイベントです。

小沢家は、これまでSDDに計7回参加しています。
悲劇に遭い、遺族になってから、ほぼ毎年行っています。

毎年、小沢家はSDDのライブに行き、歌に耳を傾け、
絶対に誰にも飲酒運転をさせたくない、
でもそれって本当は当然のことなんだよな・・・
そう思いながら、大阪から帰ってきます。

普段なかなか「飲酒運転をやめようよ」と、
日常生活の中では言うことはできないこともあります。

飲酒運転にしても、それ以外の交通犯罪にしても、
立場や状況によって言いにくくなるものもあります。
飲酒運転遺族だからこそ、そうなることもあります。

ですがSDDライブでは、普段言いづらいそんな思いを、
アーティストの思いに重ね、飲酒運転はとても格好悪いし、
そのことを当たり前と伝えられる時間なんだと思うと、
飲酒運転を何とも思っていないかもしれない人にとっても、
これまで飲酒運転をしてきてしまっている人とっても、
SDDライブの存在を知ってもらうことで、
何か感じ取ってもらえれば、それは大きなことだと思います。

私たちが交通犯罪の悲惨さをどんなに伝え続けても、
やはり関心のある人にしか届かないという思いもあります。

しかしアーティストのライブというイベントであれば、
普段飲酒運転の悲惨さを考えたことのない人にも、
感じて、考えてもらえる機会になると思っています。

自分たちの思いを、アーティストの歌やメッセージで再確認でき、
あらためて自分たちの思いは当たり前なんだなということを感じ、
アーティストの皆さんから力をもらい、
また1年間活動をしていこうと思いながら、会場を後にしました。

ちなみに今回は、スターダストレビューと家入レオさんの曲が、
とりわけて、とても心に響きました。

家入レオさんは「Shine」を歌ってくれました。

この歌はとてもアップテンポの曲でしたが、
本当に応援ソングという雰囲気の曲で、
小沢家にとって、事件のあった2月は辛い気持ちになりがちですが、
そんな気落ちしがちな背中を押してもらったように感じました。

スターダストレビューが歌ってくれた曲は「木蓮の涙」でした。

この歌には「会いたくて会いたくて」というフレーズがありますが、
大切な家族を失い、それでも会うことはできない、
それでもこの想いを伝えたい、というメッセージを感じる曲でした。

とてもきれいな曲で、止まらない涙を抑えてこの曲を聴きました。

想像すらできなかった突然の別れを私たちは経験をしました。

だからこそ、二度と、誰にも、こんな経験をしてほしくない、
そうした思いでこれまで活動をしていますが、
この歌詞に込められた、誰かに会いたい、でも会えない、
そんな悲劇が、どこかの路上で、誰かに起きているかもしれない、
そうした見知らぬ相手を思いやり、誰もが安全運転をしてほしい、
とSDDライブに行って、そうした普段の思いをさらに感じました。

多くの人にSDDのことを知ってもらい、
飲酒運転がゼロにしていくことを大阪から発信していき、
それが全国に繋がっていってほしいとあらためて思いました。

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i_nokai0708 at 21:02|PermalinkComments(0)交流 | 想い

2017年02月12日

国土交通省への要望書提出(2017.2.6)

2月6日(月)、国土交通省に要望書を提出してきました。

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・ドライブレコーダーの設置義務化について
・運行管理の強化について
・東京オリンピックに向けた安全対策について

2017あいの会0206国交省007

要望書PDF
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/20170206国土交通省提出要望書.pdf

参考データPDF
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/20170206国土交通省提出参考データ.pdf

他にもまだまだ訴えたいことはあったのですが、
論点はこの3つに絞ってまとめました。

国土交通省では、複数の部署にわたる5名の方に、
私たちのお話を聞いていただきました。

***

まず、ドライブレコーダーの設置義務化については、
事故が起こってからの原因分析よりも、
事故を未然に防ぐための防止策に力を入れていること、
ドライブレコーダー設置は現在バスに義務付けしているが、
今後はバス以外の業種にも横展開の方向で考えていること、
バス以外への業種に対しても既に強く警告はしていること、
などのお話を聞くことができました。

交通の訴訟で、加害者側が「強制力がないから出せない」
という対応をした事例を要望書の中で出しましたが、
国土交通省もこの話には強い関心を持っていただき、
開示の請求がされれば対応できること、
ドライブレコーダーは時間、速度、距離の記録なので、
真相究明に支障のある黒塗りはないはずとの話を聞けました。

***

次に、運行管理の強化については、国土交通省としては、
「中小・零細だから不十分でも仕方がない」
などの言い訳は認めないとの毅然とした姿勢を聞けました。

あいの会では、よく安全管理者講習に講演に行きます。

ただそんな中で中小・零細の事業者は、
「安全指導はできない」
「小さい会社なのでそこまではできない」
「監査だけ乗り切ればいいし、資料さえ揃えておけば大丈夫」
という声があるという話をこれまでも聞いていました。

そして安全管理者講習受講自体、
個人事業主は受講を免れている現実もあります。
所有車両5台以上が受講対象で、それ以下は対象外だからです。

もちろん、勝手に運送業を始めるのは違法ですし、
そんな中でもいわゆる白業者がいるのも事実です。

こうした中小・零細の事業への対策も多く話し合いました。

国では、事業者が新しく雇い入れた運転者への実技研修を、
今までは努力義務だったのを義務としたとのことです。
これにより雇い入れた運転者がベテランだろうが関係なく
1から一通り研修させるようにしているとのことです。

また問題を起こした事業者が、会社を解散させたり、
別会社を立ち上げ直したりして画策する処分逃れも、
いまは国のシステムで一元管理できるようになっていて、
全国どこでも、たとえ業種を変えても、
決して逃げられないようにしてくれているとのことでした。

***

最後に、東京オリンピックに向けた安全対策については、
人力車や自転車を使う場合などの話も出ましたが、
今回の東京オリンピック開催をビジネスチャンスとばかりに、
とんでもないことを考えてくる人は出てくると思われますし、
法律を知らずに危険なことをやりかねない人も出るはずです。

パッとみて、乗せているのがお客様か友達かわからない場合も
あると思いますが、私たちは取り締まりを強化してほしいと話し、
それは国土交通省でも目を光らせていくとの話がありました。

***

その他にも、自動運転の話や、依然として大型トラックが、
窓に視界を妨げるカーテンやぬいぐるみを置いたりして、
悲惨な巻き込みを起こしていることへの意見交換をしました。

遺族は声を上げても、直接現実を変える力はないけれども、
国土交通省の人たちには実際に現実を変える力があります。
だからこそ国土交通省の人たちには期待をしたいし、
これからも意見交換の機会を作っていきたいと思いました。

2017あいの会0206国交省006



i_nokai0708 at 10:32|PermalinkComments(0)陳情活動