2013年12月
2013年12月31日
年末のご挨拶
12月30日は、あいの会を立ち上げたメンバーで、
(小沢家、中村家、東家)
昨年末同様、中村さんのご自宅に集まって、
今年の会計その他の整理などを行いました。
その後、本当に内々ながらお疲れさま会をしました。
中村家のお子様が元旦に誕生日ということもあって、
ケーキも用意して一足早い誕生祝いもしました。
昨年からの恒例行事になりつつあります。
私たちは、お互いあいの会のメンバーに知り合えたこと、
私心なく、思いやり合って、助け合うことができたこと、
そして他の遺族の方々とも交流することができたことで、
悲しい出来事がきっかけという事実はぬぐえませんが、
とても恵まれているほうだと、あらためて実感しています。
こうした縁は本当にまれなことなのだと思っています。
しかし活動しているうちに知り合った方々の中には、
どこからも支援も受けず、それを教えてくれる人もないまま、
後々まで引きずる後悔に苦しむ人も多いことを痛感します。
遺族はどうしても孤独になりがちです。
しかし孤独になっては、知るべき情報も知りえず、
受けるべき支援も受けないまま、後悔だけ残してしまいます。
そうした二重三重に苦しむ人は一人でもなくしたい。
そのために理解と支援の輪をもっともっと広げたい。
それが私たちの思いです。
今年は多くの方々に助けられました。
多くの人の助けなしに、ここまでの活動は不可能でした。
1年間、理解と支援をいただいた皆様に感謝いたします。
今年も今日が最後ですが、本当にお世話になりました。
2013年12月23日
横浜市役所での講演活動(2013.12.19)
先週12月19日、横浜市職員の方々への講演をしてきました。
とても寒い日でしたが、この日が今年の講演納めになりました。
伺ったのは、小沢樹里&小沢恵生。
主に被害者支援の大切さを伝えてきました。
恵生からは、どのような支援を受けることができたかを話し、
樹里からは、一人一人が市の職員でなくても個人でできること、
また市の職員だからこそできることなどを話してきました。
横浜市の皆さまは、とても真剣に聞いてくださりました。
しかし私たちとしては、不完全燃焼だったと感じています。
まだまだ伝えたいこと、伝えられることがあったはずなのに、
伝え切ることができなかったことを、反省しています。
講演をするたびに思うのは、
そのたびに話す自分たちの心のモチベーションが違うこと。
うまく伝えることを、できる時とできない時があること。
しかし今回も、とにかく聞いてもらえることに感謝しながら、
この日この時に伝えられることを伝えてきました。
話の冒頭で、今年の横浜10大ニュースに少し触れました。
その第1位は、埼玉県西部と横浜が東急東横線でつながったことでした。
これは講演した私たち(小沢家)にも嬉しいニュースでした!
また第9位には、横浜が市町村のうち全国で最大の人口数であり、
その最大人口数が今年も維持されたことがありました。
また講演前日の18日には、
10人が死傷する11台の玉突き事故があったというこがあり、
広域被害の支援の必要性なども少し話すことができたと思いますが、
やはり不完全燃焼な話に終わってしまったなという思いが残りました。
ただ80分間の時間をいただいて、話すことができたので、
樹里からは遭遇した事件の内容については細かく話すことができました。
恵生からも、自分が支援を必要としてたこと、
そうした支援の必要性は今も変わらずあるということを話してきました。
横浜市でも支援制度の活用ができるようになればとてもいいと思います。
横浜市では被害者支援要綱が既に作られています。
被害者支援室もあります。
それをもっと身近に感じることができる人も多くいるはずだと感じました。
実は横浜市支援室の方とは、面識がありました。
横浜市支援室は昨年6月に発足したばかとのことでしたが、
そこで支援に関わっている方々は、チーム内の息がピッタリで、
それぞれのメンバ同士の連携がしっかり取れているように感じました。
特に今年、支援室の方に会った方の中で一番嬉しいと感じた言葉は
「公務員はとても真面目で、与えられた仕事をこなすことは得意だけど、
新しい仕事を作り上げることはとても難しく感じてしまう。
それでも支援をするには新しい道を模索しなくてはいけない」でした。
被害者支援ということは、まだ始まったばかりです。
これまでの加害者優位の社会から、
やっと「被害者」の立場が着目され、尊重されてきたように感じ、
これまでの制度の中に、いかに被害者の存在がなかったかと痛感しました。
また被害者支援には、アイデアと発想力のどちらも必要だと感じました。
それは、支援をする側が、被害の当時者ではないということもあります。
それでも、困っている被害者のための真剣に懸命に道を作ろうとしている、
そんなすべての支援者の方に心からの感謝を感じる瞬間でした。
広くて太い支につながる道を一緒に考えていけたらいいなと感じています。
だれもが支援をできるやさしさのある社会にしたい。
被害者も加害者も出すことのない、人の痛みのわかる世の中であってほしい。
そう感じて、今年の講演を終えることができました。
来年また新しい道を自分自身も切り開くことができるように
今日からは、しっかりと大掃除に精進します!
見守ってくれている家族のみんなと、
私たちや子供たちを支えてくれているたくさんの友人知人に感謝します。
また、いつも支えてくれる支援者の方、猫好きな●●さん、
新しく出会えたたくさんの支援者の方、ご遺族の皆さんにも、
今後とも温かく見守っていただきたいと思います。
時に立ち止まりますし、人よりも考え込んでしまうこともあります。
でもその中で、また新しい思いを生み出すことができる自分でいられるよう、
来年もマイペースに成長していきたいと思います。
(小沢談)
2013年12月14日
埼玉県東松山市議会の傍聴報告~横川雅也市議による被害者等支援条例の一般質問~(2013.12.13)
12月13日(金)、開催中の埼玉県東松山市議会において、
横川雅也市議が一般質問の場に立ち、
被害者支援条例についての質問を行っていただきました。
(東松山市は、あいの会の小沢家の地元になります)
あいの会からも、小沢家と中村家が応援に駆け付けました。
そして議会傍聴席からやり取りを見守らせていただきました。
まず質問冒頭で、横川市議から発言要旨の修正がありました。
「被害者支援条例」から「被害者等支援条例」への変更。
一部よく知られることですが、条例や法案の議論において、
この「等」をつけるかつけないかで、大きな差が生まれます。
今回はこの一文字でカバーできる範囲が大きく広がりました。
横川市議は、東松山市に対して、市としての責務として、
被害者支援体制の実績について質問し、
市内に窓口設置をするように求めていただきました。
そして、条例か要綱を制するように提案してくれました。
その後の質疑の展開は、型通りの流れにはなりませんでした。
受け答えされた市の担当者の方が、
ご自身も交通犯罪の被害者であることを告白。
(こうしたことは普通の議会ではまずないことだそうです)
そして横川市議についてその必要性を公に認めていただき、
調査をしてすぐにも対応したいというお話をしていました。
そして、先駆者である東京都中野区にも話を聞きに行く、
マニュアルを作成して、有効に運用できるようにする、
といった具体的な話まで聞くことができました。
また実は、あいの会では「虹色ファンド」という基金に、
本当に微細な額ですが、寄付をさせてもらっています。
(子供たちの安全と安心を守る基金です。詳細は下記で。
http://www.city.higashimatsuyama.lg.jp/oshirase/1355902994927.html)
議会では(もちろん私たちも全く予想していなかったことですが)
これを取り上げて、「あいの会」という名前まで出していただき、
生命のメッセージ展の学校展示について議論してもらえました。
これは市の教育長経由で、具体的な検討に入るとのことです。
さらに森田光一・東松山市長からも「前に進めていく」との話があり、
横川市議に呼応して、市も市長も前向きに動く流れになりました。
わかってくれる人がいて、理解してくれる動きができて、
人と人と線でつながり、議会という場でもそれが具体化していく。
そうした感動的な場面に立ち会うことができたのは嬉しい体験でした。
ちなみにこの日12月13日は、横川雅也市議の誕生日でした。
また交通犯罪で亡くなった小沢家のお父上の誕生日でもありました。
小沢家の両親の生命と、後遺障害と闘うきょうだいの苦しみが、
誰かのための回復に繋がっていることを実感できた一日になりました。
参考までに横川雅也・東松山市議会のホームページはこちら
http://www.yokokawa.me/
秩父市シルバー人材センターでの講演活動(2013.12.12)
秩父市のシルバー人材センターで講演の機会をいただきました。
伺ったのは、小沢樹里&恵生の二人です。
以前、熊谷市の安全運転管理者等講習に伺わせていただきました。
その時の受講者の方が、会社に持ち帰って話を広めていただき、
あらためて講演のご要望をいただき、今回実現につながりました。
生命の尊さと交通犯罪の撲滅。
その理解の輪が、確かに繋がり、広がっている。
こういう出来事があると、自分たちのやっているこの講演活動は、
決して無駄なことではないと実感することができます。
約60名ほどの方が、私たちの話を聞いていただきました。
講演をさせていただいた後、受講者の皆さんが、
泣きながら、声をかけていただき、とても感動しました。
この日の秩父はとても寒かったけど、心はとても温かくなりました。
秩父市シルバー人材センターの皆さま、
今回はお話する機会をいただき、また大きな感動までいただき、
本当にありがとうございます。
私たちは、あなた方が安全運転を維持されることを信じています。
さいたま市浦和・安全運転管理者等講習での講演活動(2013.12.4)
あいの会の講演活動報告です。
報告が遅れましたが、先週の12月4日(水)、
小沢樹里&恵生が、安全運転管理者等講習で話をしてきました。
場所は浦和にある「さいたま市民会館うらわ」でした。
話す内容は、特に今までと何か大きく変えたわけではありません。
伝えたいことは、毎回同じですから。
しかし会場に来て、話を聞いていただける方からすれば、
大半は、私たちの話は初めて聞いていただくことになる方々です。
だから1回1回、心から想いを込めて、話しているつもりです。
ただ今回は、ひとつだけ残念なことがありました。
たったお一人の方だけの話ですが、ずっと関係ない本を読んで、
私たちの話を全く聞いていただけていない方がいたのです。
そういう方が一人でもいると、どうしてもその人に目が行きます。
「この方は命の尊さについて、少しでも考えることはあるのかな・・・」
「仕事でハンドルを握る時、安全運転を心掛けてもらえるのかな・・・」
「こういう人が交通事件を起こしてしまうのではないのかな・・・」
どうしてもそういう不安を感じないわけにはいきませんし、
今回はそんなモヤモヤを抱えながらの講演になってしまいました。
でもその方以外は、みなさん、真剣に話を聞いていただきました。
職業運転手の方々にお話する貴重な機会をいただいていること、
そして受講者の大半の方は真剣に話を聞いていただいていること、
そのうちの一部はその後も連絡をいただくという反響もあること、
そんな手応えを感じられる以上、続けていきたいと思っています。
2013年12月05日
犯罪被害者週間全国大会(ハートバンド)2013 エトセトラ
あいの会各メンバーでその形は異なっても、
1年に1回のハートバンドへの思いは皆強くあります。
毎年、会場にかかっているこの垂れ幕を見ると、
「今年も帰ってきた」という気持ちが沸き起こります。
1日目の車座トークのあと、写真の樹の絵に、
参加者が思い思いの希望の言葉を書いて貼り付け、
未来に思いをはせるイベントも行われました。
ハートバンドの宣言文である「私の未来宣言」。
生命のメッセージ展代表の鈴木共子さんが書いた詩(うた)。
繊細で、しなやかで、力強くて、悲しくて明るい言葉。
そう、私たちは、ただ嘆き悲しむ存在なんかじゃありません。
この詩に、7年間参加されているシンガーソングライターの木下徹さんが、
優しくて抱きしめるようなメロディーをつけ、素敵な歌にしてくれました。
上の写真は、懇親会の途中で、余興としてあるゲームをして、
当たった(当たってしまった?)人たちと一緒に歌っている様子です。
ただ語り合うだけではない、もう一つのハートバンドです。
懇親会の時間は、時折、木下さんの生演奏をはさみながら、
なごやかに、ゆるやかに、進んでいきました。
また来年も参加したいと思っています。
2013年12月02日
犯罪被害者週間全国大会(ハートバンド)2013 第2日目(2013.12.1)
ハートバンド2日目の報告もさせていただきます。
2日目は、正午までいくつかに分かれての分科会でした。
(音楽を流す会場で、まったり過ごすという選択肢もあります)
どこに参加するかも、途中で変えることも自由です。
市町村の被害者支援窓口設置について、
どんな働きかけができるか、
何か定型フォーマットみたいなものは作ることができないか、
ということを真剣に話し合うことができました。
埼玉県では東松山市や飯能市では取り組みがされていないこと。
被害者支援窓口というものがあるのをはじめて知った方もいたこと。
条例と要綱で運用の仕方が違うこと。
条例のほうが確実な安心感があるが扱いにくい部分もあること。
(逆に要綱だと将来的に不安な部分がある面も否定できないこと)
・・・などの話し合いが行われました。
また振り返って小沢家、中村家、東家の感想をそれぞれ書いておきます。
<小沢家の感想>
思いがけず、たくさんの方に誕生日を祝ってもらうことができました。
本当に温かな時間をいただき皆さまには感謝(^^)
そして、何よりもびっくりしたのは、
私の誕生日ケーキを中村さんが用意してくれていました。
みんなでハッピーバースデーを歌ってくれて、盛大な誕生日会でした!!!
今回はNHKの取材が続きました。
内容は「被害者参加制度について」でした。
取材時間はとても長かったのですが・・・
どれだけ出ているのだろうと思っていましたが、
実際にとても長い時間放映してもらえて、本当によかったっと思います。
今年のハートバンド最後の感想の際、中村さんが話すことになりましたが、
とても堂々と、素敵な言葉で、感想を述べられていました。
また、妹の恵生も今回ハートバンド参加についての感想を話しました。
ハートバンドに1年に1回来ることで、皆さんに会えることで、
勇気をもらえる。だからまた明日からがんばっていこうと思うことができる。
そう皆さんに伝えることができました。
連れてきた子供たちも子供たちの間の交流を楽しむことができたようです。
とてもよかったと思っています。
<中村家の感想>
今年が初めての泊まり参加でのハートバンドとなりました。
長い時間で体力的にはハードでもありましたが、
みんなと過ごせる時間はとても貴重で、楽しいものでした。
子供たち兄弟にとっては、初めてのホテル宿泊でしたが、
兄弟2人で、部屋で寝て待っいることもできました。
兄の斗哉の宿題の感想文には「来年も再来年も」と書いてありました。
弟の天柾はまだ大変そうだけど、子供たちなりの参加の機会になったようです。
樹里さんの誕生日もお祝い出来てよかったです(^^)
来年もまた用意しようかとコッソリたくらんでいます。
ブログでもハートバンドを振り返ってみました。
http://blogs.yahoo.co.jp/nakamatuma3fu3/10718431.html
<東家の感想>
アメブロにいろいろ書いたので・・・よければそちらで(^-^)
http://ameblo.jp/azumin827/entry-11716009963.html
ただプラス付け加えたいことを2つばかり書かせてください。
やはり1年に1回、通じ合える皆さんと会うことができる・・・
励ましあって、笑いあって、教えあうことができる・・・
今までの絆の強さを再確認し、新しい出会いに感謝できる・・・
こんな素晴らしいハートバンド。こんな素敵なハートバンド。
そこにつながることができる自分は、そのきっかけは辛くとも、
幸せに恵まれていると言わなければならないのだと思っています。
それとちょっと脱線しますが、今回は特に感じたことがあります。
いろいろな方のお話を聞いて感じないわけにはいかなかったことは、
昨年解散した全国交通事故遺族の会がどれだけ巨大だったか、
その解散がどれだけの大きな喪失だったか、ということです。
懇親会で同じテーブルだった方も(その方は会員ではなかったのですが)
「全国交通事故遺族の会の存在ってすごかったんだな・・・」
とつぶやいていた言葉が、いまもずっと自分の中に残っています。
私も全国交通事故遺族の会の元会員です。
解散間際の入会者でしたが、会員であったことを誇りに思っています。
2013年12月01日
犯罪被害者週間全国大会(ハートバンド)2013 第1日目(2013.11.30)
今年もハートバンドに参加してきました。
場所はもうおなじみの東京・晴海です。
「被害者の声」と題した遺族3名の方によるつらい経験のお話、
(交通犯罪遺族としては群馬県の高岸美加さんがお話をされました)
そして第2部として、自由に語り合う2時間半にわたる車座トーク、
そのあと数名ごとの丸テーブルに分かれて食事をしながらの懇親会、
さらに1階ダイニングに移ってのお酒も入っての二次懇親会・・・
小沢と中村は一泊参加、東は事情により終電まで参加になりました。
高岸美加さんのお話に少し触れます。
高岸さんは暴走車に高校生だった長女の美穂さんを奪われました。
一度は検事に不起訴までほのめかされながらも、
粘り強く活動し、実刑まで持ち込むことを果たしました。
明らかな危険運転、明らかな暴走であるにも関わらず、
不起訴をほのめかす検察・・・これは車座トークの議論にもつながります。
車座トークの冒頭、2名の被害者参加制度経験者に発言が求められ、
小沢樹里もコメントをさせていただきました。
※被害者や遺族の集まりという性質上、一部黒塗りとなります。ご理解ください。
小沢からは公判前整理手続きに被害者が参加できない現状に触れ、
誰を法廷に呼ぶのか、どの論点で争うのかを決める場にいない以上、
十分な被害者参加とは言えないとの意見提起をさせてもらいました。
なおこの様子は、同日のNHKのニュース7でも放映されたそうです。
なお車座トークの前にも、小沢は取材を受けましたので共有します。
今回の車座トークは、市町村での被害者支援がどうなっているのか、
窓口を設置し、それを有効に機能させるにはどうすればいいのか、
というテーマで主に進んでいきました。
なおそうした条例は日本最大の都市である東京都にはありません。
細かい政治的背景は省略しますが、与野党情勢を鑑みると、
それを作らせるなら今しかない話という情報提供もありました。
多くの意見が出ましたが、目立ったのは民意の大切さでした。
市民側から市町村に「被害者支援窓口が必要」と発信し続けること。
「うちにはそんな市民の声は上がっていないぞ」
と行政側に言わせない状況はやはり大きいと思われます。
「体育館を100個作りたいと言われ続けたら作るしかない。
例え全く必要がなくても・・・」
という意見もありましたが、ただ待っているだけではなく、
私たちからそういう働きかけを続けていく大切さは感じました。
しかし同時に被害者や遺族は打ちひしがれ、なかなか行動できず、
行動しても、必要とされるきちんとした準備もまずできません。
そうした負担をかけない行政のフォローのあり方も当然出ました。
各自治体では、被害者支援という話を聞いても全くの他人事で、
「そんなのは警察の仕事だ。市町村の仕事ではない」
と考えている人がまだまだ少なくない現状もあります。
これについては内閣府その他の推進に期待したいところです。
今回ご出席の内閣府の方は、誠実で意識の高い方だと思います。
しかし、要望を調査するのが内閣府の本来の仕事である点でも、
まだまだ内閣府にもがんばってほしいと思っています。
犯罪被害者給付金についての周知不足についても話が出ました。
確かにこれは知っている人はほとんどいませんし、知っていても、
申請できる気力のある被害者や遺族はなかなかいないと思います。
これはもっと周知活動とフォローを強めてもらうべき制度です。
そして、やはり地域差の大きさも実感します。
秋田県と岡山県は、被害者支援では素晴らしい県のようです。
また警察官や検察官、そして裁判官のひどい対応例も出ました。
「そんなことは保険でやれ!」と遺族に法廷で暴言を吐いて、
交代させられた裁判官の話もありました。
また飲酒ひき逃げで、すぐ加害者が目撃者に捕まった事件があり、
「100メートル以上逃げていないからひき逃げではない」
「民間人が捕まえたから逮捕ではない(つまり逃げずに自首だ)」
などという対応を警察がした話がありました。
この事件では、さらに検事が、遺族に対して、
「加害者は資産家で、良い弁護士を雇いますよ。いいんですか」
と恫喝までする話もあったそうです。
これは千葉県八街市の話です。
「何を考えているのか?」の答えは「やりたくないだけ」です。
「千葉は成田空港があって忙しいので、仕事が杜撰になりがち」
との情報提供もありました。
また検事対応としては、もしきちんとやってくれない場合、
次席検事、検事正、法務局検事局長、検事総長と、
どんどん上に書面要請する有効性についての示唆もありました。
「検察官は上に弱い」ので、その特性を利用することは有益です。
昨年と3名の方の話の雰囲気も異なっていることもあったり、
毎年毎年少しづつ違った形での進み方になりましたが、
その後も懇親会、二次会と続き、深夜まで語らいが続きました。
ちなみにこの日は小沢樹里の誕生日でもあったので、
他のメンバーでこっそりケーキのサプライズも仕込んだりしました。
しかめっ面や涙だけでは被害者遺族活動を続けることはできません。
この写真のような笑顔は必ず必要になってきます。
2日目の様子は、続いて報告させていただきます。