2014年11月
2014年11月29日
あいの会11月度定例会(2014.11.16)
内々の集まりですが、前の記事でも触れたワールドデイ当日の11月16日、
あいの会の11月度定例会を行いました。
まずワールドデイその日であるということで、
(室内なので電気式ですが)キャンドルで追悼を全員で行いました。
その上で今年の活動の振り返りと、来年の活動の方向性を話し合い、
そのあとは、今回は最初から飲食店で行ったこともあり、
議題フリーで懇親と慰労を兼ねた話し合いで時間を過ごしました。
月1回でも、顔を合わせて、生の声で話し合う機会を続けること。
これは大切なことで、絶対的に必要なことだと考えています。
今回、遺族ではないけれども支援活動をされている方もお見えになりました。
活動を続けていると、そんな交流も生まれたりします。
いくらメール等で情報交換ができても、それだけでは伝わらないこともある。
だから私たちあいの会は、顔を見て話し合える関係を大切にしていきます。
自助グループの運営・連絡協議会の研修会(2014.11.10~11)
11月10日・11日の2日間、
自助グループの運営・連絡協議会の研修会に参加してきました。
さまざまな支援や、被害者の状況、これまでの歩みなど、
多くのことをあらためて学歴史ぶ機会になりましたし、
私たちとしても、率直に困っていることを相談することもできました。
私たちあいの会が困っていること、または学びたいこととしては、
下記のようなことがあり、これらについても話し合う機会をいただきました。
・遺族同士の支援の仕方
・自助グループの運営方法
・参考資料の必要性
・各地(特に埼玉・東京)のさまざまな方との連携の取り方
・カウンセラーやソーシャルワーカーとの出会い
・話を聞くときの注意点
・ファシリテーターの進め方
・財政面での安定化
他の参加者からも、こんな意見が多く出ていました。
・被害に遭った初期段階での支援の必要性
・支援センターと関係を持ちたいと遺族団体も思っていること
・当事者団体にもスキルアップが必要であること
・支援センター側でのスキルアップも必要であること
他の被害者・遺族団体の方々にも教えてもらい、助けてもらいながら、
より効果的で運営と連携ができるようにして、一人でも多くの
被害者・遺族の手を握ることのできる会でありたいと思っています。
ここ数か月間のあいの会メンバーによる講演活動
その都度の報告はできませんでしたが、後日のための記録も兼ねて、
こんな頻度で講演していましたということを、まとめて報告させていただきます。
5月28日(講師:小沢)法務省(監察官の方々が対象)
6月 5日(講師:小沢)埼玉県東松山市(安全運転管理者等講習)
6月11日(講師:小沢)さいたま家庭裁判所(交通事犯歴のある未成年者対象)
6月25日(講師:小沢)埼玉県朝霞市(安全運転管理者等講習)
7月 3日(講師:小沢)埼玉県三芳市(安全運転管理者等講習)
7月18日(講師:小沢)埼玉県熊谷市(安全運転管理者等講習)
7月23日(講師:小沢)埼玉県秩父市(安全運転管理者等講習)
9月 9日(講師:小沢)埼玉県鴻巣市(安全運転管理者等講習)
9月11日(講師:小沢)埼玉県所沢市(安全運転管理者等講習)
9月18日(講師:中村)埼玉県飯能市(安全運転管理者等講習)
10月 1日(講師:小沢)さいたま家庭裁判所(交通事犯歴のある未成年者対象)
10月 9日(講師:小沢)埼玉県大宮市(安全運転管理者等講習)
10月10日(講師:小沢)東京都文京区(保護司の方々が対象)
10月18日(講師:小沢)静岡県弁護士会館
11月15日(講師: 東 )東京都中野区(平成26年度犯罪被害者週間行事講演会)
(中野区HP:http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/401500/d016934.html)
最後の11月15日講演の日はワールドデイ(通称)の前日でした。
国連総会で毎年11月の第三日曜日に毎年定められた日で、正式名称は、
「世界道路交通犠牲者の日(World Day of Remembrance for Road Traffic Victims)」
講演会の冒頭でもこの日についての紹介があり、
当日17時半から東京の芝公園で有志によるキャンドル追悼がある告知も行いました。
今は解散してしまった全国交通事故遺族の会のメンバー有志で、
今でも毎年、11月第三土曜日の17時半より、芝公園でキャンドル追悼が行われています。
来年も実施されると思いますので、関心のある方はぜひ足を運んでもらえたら幸いです。
いずれにしても、この数ヶ月の講演活動は、上記のペースで行ってきました。
来年も引き続き、可能な限り、話す機会があれば話し続けていきたいと思っています。
その積み重ねが、その繰り返しが、理解の広がりにつながっていくはずですから。
「第2次犯罪被害者等基本計画の見直しに関する要望・意見聴取会」への参加(2014.9.30)
今回は犯罪被害者団体に対しての国の基本計画見直しに向けたものでした。
2011年3月に策定された第2次犯罪被害者等基本計画については、
その計画の期間が5年とされ、そろそろ適切な見直しが必要とのことで、
「犯罪被害者団体等から今後の基本計画の見直しに向けた要望・意見を聴取」
したいとのお話をいただいていました。
今回あいの会から提出した意見書はこちらになります。
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/naikakufu20140930.pdf
特に重点的に話したことは、下記のような内容になりました。
・被害者手帳の創設が必要であること
・保護・捜査・公判の過程における配慮がもっと適正にされるべきであること
・刑事裁判での弁護士の指導教育
・公判前整理手続き
さらに全体的には下記のような話もさせていただきました。
・問題の多く見られる副検事全体への指導をお願いしたい
・犯罪被害者のための休暇制度の充実をはかってほしい
・当事者団体への支援をお願いしたい
・被害者ノートの普及に協力してほしい
・健康保険の適用の現状を改善してほしい
・母子家庭の母等に対するトライアル雇用事業の適正運用に父も含めてほしい
時間は15分くらいでしたが、要望した内容に対しての質問が本当に多く、
内閣府側でも意見書に細かく目を通してくれていることがはっきりわかりました。
担当される方々のその真摯な姿勢に、安堵する思いを感じました。
特に私たちも関わる「被害者ノート」への質問が多く、勇気づけられました。
意見を伝え、それを国の担当者により深く理解してもらうこと。
少しずつの前進であっても、その結果はきっと実っていくと期待しています。
「交通事故被害者等団体からの第10次交通安全基本計画に係る意見聴取会」への参加(2014.9.24)
9月24日(水)、内閣府の意見聴取会に参加してきました。
「交通事故被害者等団体からの第10次交通安全基本計画に係る意見聴取会」
タイトルの通り、交通事犯の被害者団体からのヒアリングの場でした。
あいの会としては、会のなかに自転車事犯遺族がいることもあり、
また誰にとっても身近で、だからこそ加害者にも被害者にも容易になりうる
自転車問題に特化して意見提起を行うことにしました。
提出した意見書はこちらになります。
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/naikakufu20140924.pdf
特に重点的に話したことは、下記のような内容になりました。
・都市交通計画を研究されている久保田尚・埼玉大学教授の研究成果の良い点の紹介
(久保田教授ご本人も意見聴取会の場にいらして、私たちとしても驚かされました)
http://s-read.saitama-u.ac.jp/researchers/pages/researcher/TmgusZBx
・子供でもわかる安全な道作りの重要性
・「自転車講習」と「生命のメッセージ展」のコラボ開催の提案
・自転車のナンバープレート導入
・自転車強制保険
どうしても軽く扱われたり、報道のされ方も一過性になりがちな自転車問題だからこそ、
声を出し続け、自転車事犯による悲劇をなくしていかなければいけないと思っています。
2014年11月28日
あいの会9月度定例会(2014.9.13)
7月に設立2周年記念式典という大きな催しを行った後ということもあり、
8月は活動を一休止させていただき、9月に入ってあらためて定例会を行いました。
あくまで内々の集まりになりましたが、この直前に内閣府の2つの部署より、
それぞれ意見聴取会参加のお声がけをいただいており、
実際に呼ばれることになった場合、この大切な機会はぜひ活かしたいので、
どのテーマに重点を置いて、意見を訴えていくかを協議する場になりました。
(この時点で参加できるかどうかは未確定でした。全国に被害者団体はたくさんあり、
設立から2年ほどの私たちが参加できる可能性は高くないと考えていたからです)
訴えた内容については、この後の報告記事に書かせていただきますが、
いただいたこのような機会は活かしていき、まだまだ課題だらけの交通事犯や、
被害者のおかれた現状について、少しでも良い結果につなげたいと思っています。
あいの会設立2周年記念式典(2014.7.20)
数ヶ月前を振り返る内容になってしまいますが、
夏の盛りの7月20日(日)、あいの会設立2周年記念式典を執り行いました。
テーマは「被害者支援活動に感謝する会」
振り返るとどこまでも手作りの会で、どこまでうまくいったかわかりませんが、
それでも打ち合わせを重ね、できる限りのことはできたと思っています。
余談ですが、有縁の元法務大臣の方からもメッセージをいただきました。
被害者支援活動に精力を注いでいる方はたくさんいます。
その中でも私たちが接する機会があり、その無私な活動を目の当たりにして、
本当に感謝したい方お二人に、講演をお願いし、同時に感謝する催しにしました。
今回講演をお願いしたのは、稲吉久乃様と西田正弘様のお二人。
稲吉様は、東京都中野区の犯罪被害者等相談支援窓口のご担当者です。
中野区は犯罪被害者支援では全国で一番トップを走っていると言っていい、
精力的で、被害者に寄り添い、他の自治体の模範になる支援体制を整えています。
西田様はNPO法人子どもグリーフサポートステーションの代表者です。
身近な人の死別を体験した子ども達のグリーフケア活動に心血を注がれ、
ここ数年は先の震災で家族を失った子供たちのケアにも大きく貢献されています。
稲吉様と西田様の、机上論でない、実際の活動に基づくお話は、
私たちの心に深く染み入ってくる内容でした。
きっと来場された多くの方にも感じ入るものがあっただろうと思っています。
その後、心ばかりですが感謝状を贈呈させていただき、その後懇親会となりました。
遠方から駆け付けてくれたご遺族仲間の方もいらっしゃいました。
これだけの多くの方に集まっていただき、励ましていただけたことに感謝します。
これから活動を続けていくなかで、この感謝を形に変えていきたいと思っています。

7月からの振り返り
この半年近く、ずっと会のブログ更新ができずにきてしまいました。
しかしあいの会としての活動は、少しづつですが、継続しています。
それぞれのイベントや活動の記事も、遅ればせながら掲載しますが、
それに先立って、この7月からの動きをざっと振り返らせていただきます。
まず7月20日、あいの会設立2周年記念式典を執り行いました。
昨年を上回る75名もの来場者にお越しいただき、
私たちが続けている活動に大きな励ましをいただきました。
8月は公式には活動はお休み・・・
9月は定例会を行いました。
実はこれに前後して内閣府から意見聴取会のお声がけをいただいており、
会としてどのような意見を出していくかについての協議を行いました。
その協議結果を受けて、2つの意見聴取会に出席してきました。
9月24日は「交通事故被害者等団体からの第10次交通安全基本計画に係る意見聴取会」
9月30日は「第2次犯罪被害者等基本計画の見直しに関する要望・意見聴取会」
それぞれ交通と犯罪被害者等基本計画に関しての意見聴取会でしたが、
私たちの考えている想いをはっきりと伝えてきました。
10月は公式にはワンクッションおいて、11月には再度定例会を行いました。
今年はお互いのメンバーもそれぞれ抱えている事情もあり、
無理はしないペースで活動していこうというスタンスで進んできました。
またこの間、講演活動も、できる範囲になりますが、続けてきました。
やはり伝え続けることが一番大切なことだと考えています。
そして気がつけば、今年もあと1ヶ月を残すのみ・・・
そして明日はハートバンド(犯罪被害者週間全国大会)が迫っています。
1年に1回しか会えない方、新しく出会う方・・・今回も忙しい週末になると思います。
被害者遺族は支え合うことで、世の中を変える力を生み出していけると考えます。
今年のハートバンドもそうした大切な機会にしていきたいと思っています。