2014年12月

2014年12月31日

年末の挨拶

あいの会は、今年7月に、設立2周年を迎えることができました。

今年、私たちが着目していたことの一つが子どものグリーフケアです。
今年は大人に対するグリーフケアのみならず、NPO子どもグリーフケアステーションの方々にもサポートしていただきながら、大人たちが講演や勉強会をしている隣室で、子どもたちには子どもたちのグリーフケアを行うこともできました。

子どもたちは大切な親や兄弟姉妹を奪われても、その悲しみや苦しみをうまく言葉を伝えられないまま、ただなすすべもなく親の背中を見ているしかできないことがほとんどです。だから、子どもたちが、不安感に押しつぶされそうになったり、多感な時期になって事件を思い出して苦しんだ時、さりげなく隣に寄り添う人たちがいたほうがいいと思います。親以外の相談相手は必要です。

交通犯罪被害にあった時、その被害は長期にわたって、大きな影響が続きます。特に傷ついた心はなかなか回復しません。だからこそ、子どもたちの小さな心には、隣に寄り添うサポーターの存在が大きいのだと感じました。来年も引き続き、子どものグリーフケアを開催していけるよう、またその情報共有もしていくようにしたいと思っています。

また今年は本当にめまぐるしく忙しい1年でした。

内閣府の主催する、第10次交通安全基本計画、そして第3次犯罪被害者基本法に関するヒアリングにも出席させていただき、意見を出してきました。全てが短期決戦だったので、あいの会の中でも、急ピッチで問題点と課題、そしてどうすればよくできるのかの提案をたくさん話し合い、提案書面にまとめることができましたが、これも私たちだけではできず、傍で理解し、寄り添っていただいてるサポーターの方々に助けていただきながら、無事提出することができました。
しかしそのことも、交通事件が起こり続け、被害者・遺族が増え続けてるから、今の課題とその先の提案を考えなくてはいけない現実があるわけで、それはとても悲しいことです。そのことに複雑な思いも抱えながらの模索になりました。
ただだからこそ、二度と私たちのようなこんな辛く悲しい思いをしなくてもいいように、被害者・遺族であっても、人として当たり前の権利をもらえるようにと願い、内閣府にも何度も行って、話をしてきました。

あらためて感じることですが、交通犯罪で家族を奪われるまで、私たちはごく普通の会社員であり、主婦でした。
その当たり前の幸せを、ある日突然、壊されてしまい、その先でも二次被害、三次被害に遭いながらも、真実を知りたい思いだけで刑事公判、民事訴訟に立ち向かってきました。
ですが、まだ世の中では、被害者・遺族の経験する辛さ、悲しさ、苦しさに対して、無理解や無関心が多いと感じています。

もし身近な人が被害に遭ってしまった場合、隣人としての支援を普通にできるような理解者が、もっと世の中に増えてくれることを願い、学校などでも講演を行ってきました。講演を聞いてくれた生徒たちの身近な人が被害に遭った時、全員とまでは無理でも、何割かの人たちだけでも、講演を思い出してくれて、その人の支援をしてくれたら、支援の輪は確実に広がっていくことになります。

未来に向けて、あらためて私たち自身の想いや言葉を伝えていくことで、悲劇が起きてしまった場合に被害者・遺族に寄り添ってくれる人が一人でも増えることを願い、今年最後の挨拶とさせていただきます。

あいの会は、まだまだ小さな会ではありますが、今後もサークル活動のように、ゆるく、温かく、でも着実に前に進めていけたらいいなと思っています。

今年はたくさんの方に支援していただきました。あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。
また来年も引き続き、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。


関東交通犯罪遺族の会(あいの会)代表 小沢樹里



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2014年活動記録(1年間の振り返り)

私たち自身の会の記録のためということもあり、
1年間の活動を振り返って、一覧化してみました。

こうして振り返ってみると、決して自画自賛ではなく、
それなりに頑張ってきたのではないかと感じています。

 ***  ***  ***

【定例会・総会等】(計9回)
 1月26日 新年会
 3月23日 定例会
 4月12日 総会・グリーフケアワーク
 5月17日 定例会
 6月14日 講演会
    「交通犯罪遺族が自身の経験を語る」
   (亀岡無免許運転死傷事件ご遺族・中江龍生さん、小谷真樹さん)
 7月20日 設立2周年設立記念行事
    「被害者支援活動に感謝する会」
 9月13日 定例会
11月16日 定例会
12月28日 忘年会

 ***  ***  ***

【参加行事】(計9回)
 1月20日 東松山市主宰「虹色ファンド」より感謝状授与
 1月26日 「SDD全国こども書道コンクール」小沢家長男受賞
    (「「交通犯罪」 のむ前に 家族写真で とめたいな」 )
 2月15日 LIVE SDD 2014参加
 3月29日 いのちのミュージアム主催・自助グループ協働検討会参加
 6月19日 はぁとスペース代表・山本美也子さんと犯罪被害者支援の意見交換会
 8月18日 「第10次交通安全基本計画意見聴取会」に臨む他団体との意見交換会
10月13日 上智大学グリーフケアワークショップ参加
11月10日~11日 自助グループ研修会参加
11月29日~30日 ハートバンド参加

 ***  ***  ***

【公的機関ヒアリング参加】(計2回)
 9月24日 内閣府ヒアリング参加
   (「交通事故被害者等団体からの第10次交通安全基本計画に係る意見聴取会」)
 9月30日 内閣府ヒアリング参加
   (「第2次犯罪被害者等基本計画の見直しに関する要望・意見聴取会」)

 ***  ***  ***

【講演活動】(計20回)
 1月11日 被害者支援センターすてっぷぐんま
 1月29日 さいたま地方検察庁(※保護観察官、保護司の方々が対象)
 2月17日 さいたま家庭裁判所(※交通事犯歴のある未成年者対象)
 3月19日 埼玉県主催「犯罪被害者支援県民公開講座」基調講演
 5月23日 高崎健康福祉大学高崎高校
 5月28日 法務省(※監察官の方々が対象)
 6月 5日 埼玉県東松山市(安全運転管理者等講習)
 6月11日 さいたま家庭裁判所(※交通事犯歴のある未成年者対象)
 6月25日 埼玉県朝霞市(安全運転管理者等講習)
 7月 3日 埼玉県三芳市(安全運転管理者等講習)
 7月18日 埼玉県熊谷市(安全運転管理者等講習)
 7月23日 埼玉県秩父市(安全運転管理者等講習)
 9月 9日 埼玉県鴻巣市(安全運転管理者等講習)
 9月11日 埼玉県所沢市(安全運転管理者等講習)
 9月18日 埼玉県飯能市(安全運転管理者等講習)
10月 1日 さいたま家庭裁判所(交通事犯歴のある未成年者対象)
10月 9日 埼玉県大宮市(安全運転管理者等講習)
10月10日 東京都文京区(※保護司の方々が対象)
10月18日 静岡県弁護士会館
11月15日 東京都中野区(平成26年度犯罪被害者週間行事講演会)

 ***  ***  ***

【報道】(計12回)
 1月28日 民事訴訟判決後記者会見(全局全紙報道)(対象:東)
 1月30日 朝日新聞「支える/交通事故死者180人(上)」(対象:小沢)
 1月31日 朝日新聞「支える/交通事故死者180人(下)」(対象:中村)
 2月15日 LIVE SDD 2014参加時の各局取材(数局で報道あり)(対象:小沢)
 3月11日 読売新聞「自転車事故に保険の備え」(対象:東)
 7月17日 テレビ朝日 スーパーJチャンネル
   「息子はなぜ死んだ?両親が執念の独自調査、「略式」が一転」(対象:吉川)
 7月24日 読売新聞「犯罪や事故の「被害者ノート」」(対象:小沢)
 8月10日 日本経済新聞「被害者ノート役立てて もし犯罪にあったら」(対象:小沢)
 8月15日 毎日新聞「自転車事故 被害者苦悩深く」(対象:東)
 8月23日 毎日新聞「<犯罪被害>痛み和らげたい 支援のハンドブック完成」(対象:小沢)
 9月 2日 朝日新聞「希望刻む被害者ノート」(対象:小沢)
12月 2日 TBS Nスタ「「被害者ノート」に込められた思い」(対象:小沢)

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2014年12月30日

忘年会

12月28日は、私たちあいの会の忘年会でした。

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家族のようなメンバーとの、肩ひじ張らず楽しめるひと時。
そんな集まりでも、会って話す内容は今回も充実していました。

参加者には刑事公判の決着がついていないメンバーもいました。
今年、苦しい思いを振り絞って、三歩も四歩も進んだけれども、
でもまだ最終決着までもう少し進んでいかなければいけない。
そんななかで頑張って勝ち取ったノウハウはとても素晴らしく、
忘年会で話されたその内容は、他の遺族の糧になるはずです。

今回は、新しい遺族の方も参加されました。
まだ事件(私たちは「事故」という表現は使いません)から、
間もない中、たまたま私たちの講演を聞いていただいた縁で、
私たちあいの会とのつながりのできた方です。

悔いを残さずに済む遺族はほんの一部というのが現実です。
小沢の公判は、かなりのことを成し遂げたものとなりました。
しかし中村や東を始め、他の多くの知り合いや仲間の公判は、
検察官の動かすべルトコンベアにただ乗っていただけで、
生涯悔いを残す結果に終わってしまっています。
それが現実です。

「こういうものだから仕方ないなどと思って諦めないこと」
「おかしいと感じたことはおかしいとハッキリ伝えること」

そうした検察官との接し方、意思の伝え方、戦い方などは、
遺族間で伝えあっていかないと知りえないのが実情です。

だから私たちも、縁あってつながりを持った遺族の方には、
伝えられる情報は伝え、支えられることは支えていきたい。
まだ起訴も公判も始まっていない今回参加の遺族の方にも、
これからの戦いで悔いを残さないでほしいと願っています。

また忘年会に参加者された方には、あえて会員にならずに、
遊びに来る感覚で、毎回来ていただいている方もいます。
私たちは、意図して、「ゆるい」関係を大切にしています。
だから会に参加する=会員にならなければ、ではありません。
○○会という組織にこだわらない、人と人の体温を感じあえる、
温かい支えあいを根っこに置きたいという思いからです。

今回はインフルエンザで、来られなかった人もいました。
しかし今回忘年会では、たまたまその場にいなくても、
支えあい、励ましあうつながりが薄れることはありません。
気持ちがつながっていれば常につながっているあいの会です。

2014年も残りあとわずかになってしまいました。

今回、数えると3回目の忘年会を開くことができましたが、
来年もこうしたつながりの場を作っていきたいと思います。



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2014年12月27日

あいの会初会合のノート(2012年夏)

先日、あいの会代表の小沢樹里より、設立メンバー宛に、
「そういえば最近こんなものを見つけたよ!」
とノートの断片画像がメールで送られてきました。


2014あいの会1225初会合ノート

2012年7月8日、川越にある韓国料理店で、
小沢克則&樹里と、中村、そして東が初めて顔を合わせて、
初対面同士、お互いのことをいろいろ話した時に、
小沢樹里が取っていたノートのメモ書きです。

細かいところでかなりの事実誤認があり、
「なんでこんな変なことを書いているの???」
というところも正直あったりしますが、
お互いを真剣に理解しようという気持ちが伝わってきます。

私たち関東交通犯罪遺族の会(あいの会)のモットーは、
①笑顔、②思いやり、③共有
です。
今まで変えることもなく、変える必要もありませんでした。

気がつけば、あいの会を結成して2年半が経ちますが、
この3つのモットーはずっと実行し続けてきたと思っています。

それも決して頑張って、必死に維持してきたのではなく、
自然体で、お互いを思いやって、このモットーを維持してきた。
そのことは、心から誇りに感じています。

私たちは、肩ひじ張らず、縦組織にもならず、
サークル感覚で寄り添いあえる心の支えを目指してきました。

お互いに顔が見え、体温を感じる関係を心がけてきました。

会員も増えました。ですので定例会を行うにしても、
レストランのテーブルの一角で済ませることも難しくなりました。

しかし2年半前に、川越の韓国料理店において、
当時4人で始めようとした、あの時の気持ちと方向性は、
これからも変わらず大切にしていきたいと思っています。



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2014年12月17日

熊谷市・安全運転管理者等講習での講演活動(2014.12.16)

2014年12月16日(火)、小沢樹里・小沢恵生の2名は、
安全運転管理者等講習に招かれ、講演を行ってきました。

今回は埼玉県熊谷市の熊谷市立文化センターが会場でした。

2014あいの会1216熊谷講演001

講演活動で話す内容そのものは、大体いつも同じなのですが、
今回は特に、家族を失うことへの思いを強く伝えてきました。

講演に先だつ12月13日は、奪われた小沢家父の誕生日でした。
そして年の明けた1月10日は同じく小沢家母の誕生日です。

また世間は今、年末に向けて、慌ただしくも賑やかな空気です。
そんななかだからこそ、被害者遺族にとって、
家族を失ったことの喪失感を強く感じる時期でもあります。

「もしあの時、事件に巻き込まれず、両親が生きていたら」
そう思ってしまうことの多い時期がまさに今になります。

家族を奪われるということ、被害者遺族になるということは、
そういう思いを毎年繰り返していくことでもあります。

安全運転管理者等講習は、職業運転者に対する法定研修です。

2014あいの会1216熊谷講演002

だからこそ、そうした職業ドライバーの方々に話すこの機会に、
こうした被害者遺族の思いを知ってほしいと思いました。

安全運転をおろそかにすることは、
そんな喪失感を抱える遺族を作り出してしまうことになる。
だから、日々の運転において、そのことに思いをめぐらせ、
安全運転の継続に生かしてほしいという思いを伝えてきました。

今回の熊谷市で、今年の私たちの講演活動は最後になりました。

振り返れば今年も、少なくない数の講演を繰り返してきました。

私たちの伝える思いを受け止めてくれる人が一人でも増えれば、
そのために思いを伝える機会が1回でも多く繰り返されれば、
誰も加害者にも被害者にもならない、交通犯罪のない社会に、
少しでも近づけることができるのではないかと考えています。

2014あいの会1216熊谷講演003



i_nokai0708 at 03:21|PermalinkComments(0)講演活動 

2014年12月14日

2014年10月21日付最高検通達(その内容と使い方)

ハートバンドの報告ブログでも触れた今年10月21日付の最高検通達について、
詳細がわかりましたので、ここであらためて共有させていただきます。

ここでもPDFデータをアップしておきました。
(436号通達と437号通達の2つ)

http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/SPOnotification436-20141021.pdf
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/SPOnotification437-20141021.pdf

なお(当然ながら)ダウンロードも拡散も自由です。

436号通達は、次長検事から全国の各検事長と各検事正にあてたものです。

「検察の理念が「犯罪被害者等の声に耳を傾け、その正当な権利利益を尊重する。」
ことを基本姿勢の一つとしていることに思いを致し、被害者参加制度の対象となる者を
含め広く犯罪被害者等に対してなお一層の配慮に努め」るべきと言明しています。

そして下記の10項目にわたり、それぞれの場合の履行すべき内容を明文化しています。

1.事件の捜査・処理に当たっての対応について
2.被害者等のための制度等に関する情報提供等について
3.公判における検察官の主張・立証の内容に関する説明等について
4.公判において主張・立証する事項に関する要望に対する配慮について
5.公判前整理手続等の結果等に関する説明について
6.刑事裁判の公判期日等の指定に関する要望に対する配慮について
7.被害者参加人等の行う訴訟行為に関する助言等について
8.判決を踏まえての対応について
9.事件の処理、公判における主張・立証又は上訴に関する判断についての
     不服申立てへの対応について
10.上訴審における対応について

そして同日付けの437号通達は、最高検察庁総務部長と最高検察庁公判部長から、
最高検察庁次席検事と地方検察庁次席検事に宛てて、その趣旨を詳述する内容で、
その背景説明も含めて、あるべき検事の姿について明文化する内容になっています。

この最高検通達の出されたことがどういう意味を持つのか。

各検事が、被害者に寄り添う意義を再認識し、それを実践することは当然ですが、
被害者側でも、この通達を「使いこなす」ことが可能になることを意味しています。

例えば、どこの会社でも、社長通達なるものは出されると思います。
しかしえてして「なんか上が言ってるな」だけで終わるケースも皆無ではありません。
今回の通達にしても、軽視したり、心に響かないままの検事はきっといると思います。

私たちも訴え続けていて、多くの被害者・遺族も声を上げている問題として、
副検事の問題、検事や地域による当たり外れの問題などがあります。
そして「ハズレ」を引いてしまった場合、これまでの多くの被害者・遺族は、
なすすべもなく、ただ泣き寝入りをして、後悔を後々まで残してしまいがちです。

しかし、沈黙したり我慢をする必要など本当は全くないのです。
そしてそのためこそ、今回の通達は、被害者・遺族にとって、強い武器となります。

仕事をしない検事ややる気のない検事に当たってしまった場合はどうすればいいのか。
この通達を印刷して、目の前に突きつければよいのです。

「最高検通達でこう出ていますよね。ちゃんと通達に従って仕事をしてください」

そう言われれば、いやでもまともな仕事をせざるをえなくなります。

もしそれでも仕事をしようとしない検事だったら、
「この検事は最高検通達に従いません。指導するか、担当を替えるかしてください」
とその検事の上に訴えればよいのです。

上への訴え方は、まずは次席検事宛、それでもだめなら検事正宛、
まだだめなら法務省検事局長宛、さらに検事総長宛・・・と文書要望が効果的です。

以前も触れましたが、「検事は上に弱い」ので、その特性を活用するのです。

突然、被害者・遺族になってしまった。その上で、さらに運悪く、
一緒に戦ってくれそうにない検事や、思いを共にできない検事に当たった場合、
今回の最高検通達は、遺族として検察を動かす力強い武器になります。

不起訴や、起訴猶予や、執行猶予付き判決が出てしまってからでは遅いのです。

そもそも最高検通達など、かざさなくても済む検事ばかりであればよいのですが、
そうでなかった場合、早い段階で、こうした通達も活用して、状況を変えられる。

そのことを一人でも多くの被害者・遺族に知ってもらいたいと思っています。

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2014年12月09日

「いのちの講演会」中学生向けの講演活動(2014.12.3)

12月3日、茨城県で中学生向けに講演を行ってきました。
講演で話をさせていただいたのは小沢樹里と小沢恵生。

「いのちの講演会 ~いのちを大切にしよう~」

そう題してのお話の機会をいただきました。

率直なところ、講演をする前は、
中学生の皆さんにどのように伝えればいいのか不安でした。

しかし、そんな懸念は必要がないくらい、反応は真摯で、
いのちの尊さへの思いは伝わった実感がありました。

これからも声をかけていただく機会があれば、
できるかぎりお応えして、
メッセージを伝え続けていきたいと思っています。

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i_nokai0708 at 08:29|PermalinkComments(0)講演会 | 講演活動

2014年12月08日

TBS「Nスタ」での被害者ノートの取材内容放映(2014.12.2)

私どもの小沢らが取材を受けた番組が放映されました。
12月2日夕方から放送のTBSの「Nスタ」という番組です。

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***   ***   ***

Youtubeにアップされた画像はこちらになります。
【「被害者ノート」に込められた思い】
https://www.youtube.com/watch?v=8RQWL6oHxR0

***   ***   ***

またじきに消えてしまうと思いますが、
こちらのヤフーぼピックアップ記事から各社の報道が確認できます。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6140768

***   ***   ***

取材を受けた内容は、被害者ノートについてです。

被害者・遺族という立場は、突然なってしまうものです。
準備など許されません。

そんななかで、したほうがいいこと、すべきことを知らないまま、
あとあと悔いを残してしまう被害者・遺族がどれだけいることか。
そうした人を少しでも減らしたいとの思いで、
勉強会を繰り返し、1年間協議を重ねた結果、生まれたノートです。

少しでも多くの人に知ってもらえたらと思っています。

入手希望の方は、下記の勉強会のブログをご確認ください。

***   ***   ***

「途切れない支援を被害者と考える会(中野勉強会)」ブログ

【被害者ノート お申込みの際のお願い】
http://blogs.yahoo.co.jp/nakanobenkyokai/45998704.html
【被害者ノート ご寄付の方法について】
http://blogs.yahoo.co.jp/nakanobenkyokai/46001578.html

***   ***   ***

あいの会にも問い合わせを相当数いただいています。
被害者ノートの活用がもっと広まっていくことを期待します。

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2014年12月03日

ハートバンド(犯罪被害者週間全国大会)2014(2014.11.30)

ハートバンド2日目は、テーマごとに分かれての分科会でした。

あいの会では「地方自治体における被害者支援について」に参加しました。

1日目でも市町村での犯罪被害者等基本条例の制定の必要性について、
いろいろな議論が交わされたのですが、
私たちももっとこの動きに関わらなければいけないと考えたからです。

そして分科会での、この条例をめぐる議論はとても有意義な内容でした。

犯罪被害者等基本条例の制定を全国の市町村に広げていく動きは、
ハートバンドでの検討会をはじめ、多くの人の努力で実現しているものです。
その努力を積み重ねてきた方々には感謝しかありません。

その上で、この条例制定の動きをもっと広げていきたいし、
そのためのあいの会のメンバーも、
埼玉県東松山市、埼玉県飯能市、東京都稲城市・・・などなど、
まずは自分たちのいる場所から働きかけていきたいと思っています。

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2014年12月02日

ハートバンド(犯罪被害者週間全国大会)2014(2014.11.29)

11月最終の週末はハートバンドに行ってきました。

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あいの会としてハートバンドの報告をするのも、
気がつけば、数えると3回目になります。

被害者・遺族の方3名の方の講演、
輪になって意見を語り合う車座トーク、
そしてグループに分かれて丸テーブルを囲んでの懇親会、
さらに1階ラウンジを借り切っての二次会・・・

午後1時から深夜まで、盛りだくさんの流れでしたが、
今年もあっという間に1日目が過ぎ去ってしまいました。

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講演は「犯罪被害者の声」と題しての内容で、
今年は、殺人、強盗ひき逃げ事件、交通事犯被害での寝たきり看護、
の3名の遺族・被害者家族の方がお話されました。

また車座トークでは、主に初めて参加された方が、
その苦しい思いと、ようやくハートバンドに辿り着いた思いを
語られる内容が多かったように思います。

最後にあいの会相談役をしてくれている弁護士の方から、
貴重な情報提供がありましたので、ここでも紹介します。

今年10月21日付で最高検察庁より通達が出されました。
被害者の話に耳を傾けるようにと全国の検察官に言い渡されたものです。

まだまだ検察の当たりはずれで泣く被害者・遺族は少なくありません。
質の悪い副検事問題に苦しむ交通遺族の声は今でも頻繁に聞きます。
そうした場合、通達の話をして、その通達を順守するように言えば、
検察官の態度をガラリを変えることができます。
「2014年10月21日付で出された最高検通達」と言えば通じるものです。
これは貴重な情報提供だと思いますので、ここで書いておきます。

そして懇親会、二次会と続きました。

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今回は旧知の方々との再会を楽しむところの多い流れでしたが、
今年も密度の濃い、充実した時間を過ごすことができました。

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