2015年10月
2015年10月31日
さいたま地方検察庁と埼玉県庁での陳情活動(2015.10.29)
10月29日(木)、小沢樹里、恵生、中村正文の3名で、
さいたま地方検察庁と、続いて埼玉県庁に行ってきました。
今月頭に小沢が被害者支援の相談に行った結果がつながり、
あらためて陳情させてもらう場が実現したものになります。
※過去のそのブログ記事はこちらになります。
さいたま家裁での講演活動とその前後の陳情活動(2015.10.2)
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/46557260.html
両方で犯罪被害者支援の必要性について要望を伝えてきました。
・県だけでなく各市町村でも支援が必要な現状
・埼玉県内にいくつかある犯罪被害者窓口の活動と実情
・神奈川県での犯罪被害者支援条例の事例
・全国の犯罪被害者支援に特化した条例がある県の事例
・埼玉県内の蕨市、三芳市、嵐山町での被害者支援条例の事例
・被害者支援に必要な主な手続きについて
・担当部署の設置の提案
・被害者支援のための人材育成の必要性について
・勉強会や研修会の実施要請
・検察官、保護観察官、保護司、警察官、学校関係者、自治体職員、
などへの「命」や「被害者支援」の理解を深める推進施策の要請
具体的にはこうしたことを話してきました。
陳情は地道な繰り返しだと思います。
1回会って話しただけで、何かが劇的に変わるわけではありません。
今回もスタートラインに立たせてもらったものと思っています。
今回の話のどれだけを現実のものにしていくか。
すべては、これからの話だと思っています。
よくある例え話ですが、100回叩いても割れなかった石が
101回目に叩いて割れた時、
その101回目の1回で石が割れたわけではありません。
1回目から重ねた101回全ての打撃で石を割ったのです。
私達もいつかきっと訪れるだろうその101回目の変化に向けて、
1回1回の機会を大切にして、行動を重ねたいと思っています。
2015年10月27日
講演会のお知らせ(井上保孝・郁美ご夫妻)
今週末、あいの会で交通遺族の講演会を行います。
当初クローズドで開催する予定ではありましたが、
やはりもし一人で悩まれている遺族がいたり、
あるいは支援をしたいという方がいた場合もあると思い、
少しでも機会を作っておきたいと考えて告知します。
講演を聞くだけでお帰りになられても構いませんし、
相談を聞いてもらいたい気持ちで来られても大丈夫です。
また懇親会まで出たいという方も歓迎します。
初対面でも、私たちはゆるやかに集まっている会ですし、
きっと気後れする必要のない場を提供できると思います。
以下、講演会の内容をお伝えします。
当然、無料でご参加いただけます。
***
【場所】
京王プレッソイン池袋
池袋駅ないし東池袋駅から徒歩4分ほどです。
http://www.presso-inn.com/ikebukuro_page/access.html
【日時】
2015年10月31日(土) 14:00~16:00
【講演者】
井上保孝・郁美ご夫妻
【演題】
東名高速酒酔いトラック事故で子ども二人を失って
~被害者遺族になって感じたこと~
【講演の要旨】
・事故の概要、加害者に下った判決
・刑法改正署名運動の展開、「危険運転致死傷罪」の成立まで
・新たな課題と動き
・飲酒運転撲滅に向けて
・被害者支援について
【講演者プロフィール】
1999年11月28日、家族旅行帰りの東名高速道路で飲酒運転の大型トラックに追突され、当時3歳と1歳の娘様2人を焼死させられる。飲酒運転を常習的にしていた加害者に対して下った刑はわずか懲役4年。「どんなに悪質な運転をして、どんなに沢山の人を死なせても最高で5年の懲役にしか処することができない今の法律には納得できない」と、悪質交通事犯の量刑見直しを訴えて、全国の交通事故遺族らとともに署名運動を展開。2001年11月28日、奇しくも二人の娘様の命日に「危険運転致死傷罪」の新設を含む刑法改正法案が成立した。
著書でも触れているが、「いつかまた天国で奏子・周子に再び会えた時、『パパ、ママ、がんばったじゃん』『パパ、ママ、おりこうさんだったね』と、二人に言ってもらえたら」という思いで、法改正が実った今もなお、飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める署名活動や、飲酒運転撲滅を訴える活動、被害者遺族への支援について提言を行う活動をしている。
また命の重さを伝えるために、学校などで「いのちの授業」の講師を務め、犯罪や交通事故、いじめによる自殺、イッキ飲ませなどで、理不尽に命を奪われた人たちの等身大のパネルと故人の履いていた靴などを展示した、『生命(いのち)のメッセージ展』にも参加している。
【著書】
『東名事故から十年目の訴え 飲酒運転撲滅のために』(井上郁美著・河出書房新社・2009年)
『永遠のメモリー 天国のかなちゃんちかちゃん 今日も大きな声で唄ってますか』(井上郁美著・河出書房新社・2009年)
2015年10月12日
さいたま家裁での講演活動とその前後の陳情活動(2015.10.2)
しばらく経ってからの報告になってしまいましたが、
10月2日(金)、さいたま家裁で講演をしてきました。
講師は小沢樹里と恵生が務めさせていただきました。
いつも依頼を受けている一連の講演の一つですが、
物損などの事故を起こした未成年を対象に、
交通犯罪の悲惨さや命の尊さを伝えてきました。
また講演に先立って、さいたま地方検察庁にも出向き、
保護観察所と被害者相談窓口の方にも会ってきました。
保護観察制度や被害者等支援条例について、
意見を伝え、少しでも動きを進めたいと考えてでした。
今月の10月中には、検察官が検察庁側の意見として、
条例についての話し合いに応じてくれる話もありました。
この動きは、また進展がありましたら報告します。
そして講演の終わった後には埼玉県庁に行き、
交通安全課と人権推進課の方に会ってきました。
あらためて、あいの会での講演活動や、
生命のメッセージ展開催のことなどを説明して、
また東京都中野区での被害者支援の取り組みも共有し、
講演など、あいの会でできることがあれば、
いくらでも協力させてほしいと伝えてきました。
そのような流れで、この日は小沢家2名としては、
あわただしく動き回った1日となりましたが、
こうした行動をこれからにつなげたいと思っています。