2016年09月
2016年09月30日
埼玉新聞へのコメント寄稿「飲酒ひき逃げ懲役8年」(2016.9.6)
ひき逃げ死亡事件の裁判員裁判の判決があり、
今月、懲役8年の実刑判決が出されていました。
それを埼玉新聞が取り上げ、当会の小沢樹里が、
コメントを寄せさせていただいていましたので、
今月頭の記事で遅まきですが、報告させていただきます。


限られた紙面のなかでの紹介でしたので、
取り上げてもらった言葉も言いたいことのほんの一部です。
飲酒運転の先に失われてしまう命があることに、
まだまだ多くの人に知ってもらう必要があります。
また本当は、飲酒運転を規制する道路交通法では、
被害者が想定されていないことも伝えたかったのですが、
そこまでは至りませんでしたので、ここで触れておきます。
依然として飲酒運転で人を殺める事件が後を絶ちません。
飲酒運転は犯罪だという理解がまだまだ浅いし、
だからこそ機会があれば、わずかな紙面を通してでも、
訴えるべきことは訴えていきたいと思っています。
2016年09月25日
あいの会9月度定例会の報告(2016.9.17)
先週土曜日(9月17日)は、あいの会定例会でした。
今回は少人数での内々の集まりだったこともあり、
講師を呼んで講演会をするというスタイルではなく、
お互いの考えていることを協議する場にしました。
自動運転をテーマの一つにしている記者さんがいらして、
前半はその方もまじえて自動運転のあり方について、
いろいろと意見交換をしました。
事故を起こした時の責任の議論が不十分である問題、
運転者とメーカーの問題をどう考えるべきか、
他にも多くの意見が出たのですが、
「自動運転」という名称について特に議論を深めました。
「自動運転」ではなく「安心サポートシステム」との名称で、
あくまで夢を実現するという技術面の話だけにとどめず、
事件事故時の刑事事件・民事など想定される法律を作る。
多くの場合は命が犠牲になってから法整備がなされるが、
事故が起きて死傷者が出てから議論にするのではなく、
法整備も同時に進め、悲劇が起きる前に議論を尽くしてほしい。
自動だからと気をゆるめてしまえば、命の軽視につながる。
そのことをドライバーが自覚することが最低限必要だと考える。
また自動運転車にはドライブレコーダーの搭載を義務づけるなど、
事故の際の事実解明のための整備にも抜けをなくしてほしい。
そのような議論をしました。
また、あいの会では国土交通省への要望書提出を検討中です。
特にバスや運輸業者などの運転事業者の管理責任や、
悪質な事業者が(偽装も含めて)倒産した場合に、
社名変更で安易にリスタートさせない必要性も話しました。
また数年後に控えている東京オリンピックにからんでも、
バス観光事業での一時的雇用が増えることが予想されますが、
おざなりな採用や研修や管理体制が容認されないよう、
国として適切な対応を取っていくのを要望したいこと。
特に高齢者のドライバーも増えているとみられる現状から、
健康管理の徹底を義務づけることなどが必要と話し合いました。
また二輪車での移動手段が急増する可能性も考えられるため、
二輪車を使った事業者参入への対策も考える必要があります。
実際に、自転車も含めた二輪車の危険な運転は依然目立ちます。
それらへの注意喚起も必要だという議論もしました。
それ以外にも、トラックの事故件数が依然として高いけれども、
流通台数と事故件数を比較検証して要望を出したいという意見や、
パソコンでのアルコールや健康状態のチェックの導入促進のこと。
また日本損害保険協会に対しての要望書提出についても話が出て、
例えば自動車保険の保険料でも「ドラレコ割」などを設定して、
ドライブレコーダー普及に役立てられないかという議論もしました。
お互いのざっくばらんな近況の話などで月1回の時間を過ごしました。
2016年09月11日
株式会社ヤマガタでの講演活動(2016.9.10)
株式会社ヤマガタの管理者研修に呼ばれて、
当会の中村正文が遺族として講演をしてきました。

妻をタンクローリーに奪われた中村が強く伝えたのは、
大切な人が突然奪われるとはどういうことかでした。
他人事として考えるのではなく、
もし自分の家族がそのように奪われたら・・・と、
いかに自分自身に置きかえて考えることができるか、
そうした想像をすることができるかと問いかけました。
またそうした悲劇を少しでもなくしていくために、
ドライバーが安全について当たり前の意識を持つこと、
交通ルールの基本を守ることの大切さを話してきました。
運輸会社もまちまちです。
ひどい会社もあれば、真摯に安全に取り組む会社もあります。
今回講演に行ったヤマガタで話を聞いてくれた皆さんは、
義務的にはなく、とても熱心に聞いてくれてました。
ヤマガタでは真剣に安全を考えてくれていると感じました。
この日、話を聞いてくれた職業ドライバーの皆さんも、
伝えた内容を心に留め、安全運転を実践してくれると感じました。