2020年01月
2020年01月29日
山梨県立峡南高校での「いのちの授業」講演(2020.1.29)
中村正文が「いのちの授業」の講演に行ってきました。
今回は山梨県立峡南高校に行ってきました。
いのちのミュージアム
https://inochi-museum.or.jp/
山梨県警からいのちのミュージアムに依頼があり、
富士山麓近い山梨県南巨勢郡の今日の高校が、
今回対象になり、中村に講師依頼がありました。
中村の自宅からは少々遠い場所だったこともあり、
今回は山梨県に前夜入りしてから講演に伺いました。

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全学年の全校生徒が集まって話を聞いてくれました。
今回も中村は、奥様と子どもたちの幸せな写真を見せ、
その幸せが突然奪われてしまった事件当時を振り返り、
直後から余儀なくされる対応、刑事民事の裁判のこと、
守らなければいけない生活と子供たちの話をしました。
中村のブログ「月になった妻」の由来も話しました。
事件で亡くなった奥様の友美さんの葬儀の後、
子供たちがベランダで友美さんを探していて、
「おのおっきい星がお母さんじゃない?」
「あっちかな?」
「お月さまが一番おっきくてきれい」
「あれがお母さんだね」
「うん、一番大きくてきれいだもん」
それから友美さんは、いつも夜空から見守ってくれる、
明るくてきれいなお月さまになったというエピソードです。
またバレンタインの日、寝る前の子供たちの枕元に、
こっそりチョコレートを置いたエピソードも話しました。
寝る時間になり、3人で寝室に入ってチョコを見つけ、
「誰からだろう?お母さんかな?」
と、友美さんの遺影を見て、不思議そうな顔をしながら、
「お母さんが優しくて、涙が出てきた」
と涙ぐみながら話した話も生徒さんたちに伝えました。
月になった妻
https://ameblo.jp/morinokotorito/
私たちが遺族講演をしていて感じることがあります。
大人が真剣に聞いてくれるのも当然嬉しいのですが、
学校で10代の生徒が話を真剣に聞いてくれる様子は、
話す側としては、別の感覚で感じ入るものがあります。
今回中村の話を聞いた峡南高校の生徒さんたちも、
なかには目をうるませている人もいたりしましたが、
それだけ生涯持ち続けてくれるだろう感性の奥深くで、
私たち遺族の思いを受け取ってもらえると感じるからです。
今日話を聞いてくれた峡南高校の皆さんの心にも、
中村の話と思いが根付き、普段から命の大切さを思い、
将来車を運転する時にも、注意を怠らず、過信せず、
加害者にならない思いを持ち続けてくれると感じました。
2020年01月28日
池袋高齢者暴走事故 慰霊碑の意見交換会 第2回目(2020.1.25)
その第2回意見交換会が1月25日(土)に開催され、
松永さんと当会代表の小沢樹里が出席しました。
※第1回意見交換会の報告はこちらです。
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/56313131.html

慰霊碑の意見交換会は今回までの計2回で終わり、
言葉や形なども豊島区で今後進めていくのですが、
もう再び同じ遺族を出したくないという強い思いが、
出席者や豊島区担当者の言葉から伝わってきました。
実際にはこれから色々具体化していくわけですが、
松永さん始め、その場の全員の思いが結晶になる、
そんな慰霊碑になるだろうと確信できる会合でした。
2020年01月26日
ミヤネ屋放送内容の報告(2020.1.24)
前回ブログで前夜に急遽お知らせしましたが、
1月24日(金)のミヤネ屋において、
当会会員で池袋高齢者暴走事故ご遺族である
松永さん取材の特集内容が放送されました。
番組を見ましたが、松永さんの気持ちに寄り添い、
とても丁寧に作られた特集になっていました。
キャプチャー画面のほんの一部を並べてみましたが、
当日のこと、振り返って奥様の真菜さんとの出会い、
一人娘の莉子ちゃんの誕生と成長、子育ての様子、
2人への深い愛情、3人でのささやかで幸せな毎日、
松永さんが奪われた宝物の数々が語られていました。
あいの会メンバーが初めて見る写真もたくさんでした。
きれいな真菜さんと、かわいらしい莉子ちゃんの、
笑顔満載の写真がいっぱい紹介されていました。
翌月は真菜さんの実家の沖縄に行く予定だったのに、
当日から家にかけているカレンダーをめくれず、
昨年4月のままだということも話されていました。
莉子ちゃんへの毎晩の絵本読み聞かせは、
松永さんが4冊、真菜さんが1冊、
いつも読んでいたという話も出ていました。
真菜さんと莉子ちゃんが警察から戻ってきたあと、
「最後の絵本だから聞いてね」と語りかけ、
莉子ちゃんに絵本を読んだ話もされていました。
前のブログでも報告しましたが、
東京都豊島区で慰霊碑設立の話が立ち上がり、
その第1回意見交換会のあった今年1月11日は、
莉子ちゃんの4歳になるはずだった誕生日でした。
その日、慰霊碑意見交換会のあと、
集まってくれたみんなが莉子ちゃんの誕生日を
お祝いしてくれた話も特集で紹介されていました。
そして松永さん個人の悲劇を追うにとどまらず、
松永さんの発言や意見も取り上げられ、
悲しむ人を出さないためにどうすればいいのか、
制度面・環境面・技術面の提案も伝えていました。
きっと松永さんの番組スタッフに語った言葉が、
詰め込めるだけ詰め込まれたのだろう内容でした。
特集の最後に、司会の宮根誠司氏が、
「こんな状況で他者を思いやれるのはすごい」
「僕にはできない」
と話していましたが、私たちも、松永さんに接し、
普段からまったく同じ感じ方をしています。
松永さんの言葉と人柄には、多くの人を動かし、
世の中を変えていく力があると感じています。
今回の特集を見た人が松永さんの言葉に心動かされ、
亡くならずにすむ人が亡くならない世の中に向け、
動いていく流れに力を貸してほしいと思っています。
2020年01月24日
【告知】ミヤネ屋での松永さん取材放送(2020.1.24 15:00頃)
大阪の読売テレビから取材依頼があり、
ミヤネ屋で取り上げたいとの話がありました。

その取材内容が日をまたいで当日告知になりますが、
今日午後に放送されますので、急遽お知らせします。
【番 組 名】情報ライブ ミヤネ屋
【放 送 局】日本テレビ(西日本だと読売テレビでしょうか)
【予定時間】15:00頃より約30分間を予定
(番組自体は13:55~15:50ですが、その後半で予定)
松永さんも自身のブログで告知しましたので、
会としてもリンクを張らせていただきます。
松永さんはブログで取材を受ける思いについて、
話していますので、ぜひ読んでほしいと思います。
ミヤネ屋 明日の放送について
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12569104593.html
ミヤネ屋はいろいろな意見のある番組です。
あいの会でも取材受諾について議論はありました。
しかし強い影響力のある番組であることは間違いなく、
担当の方々も決して興味本位な姿勢でなかったので、
真剣に取り上げてくれるだろうとの結論に至りました。
ミヤネ屋で松永さんの事件を取り上げてもらうことで、
あらためて多くの人に松永さんの思いに触れてもらい、
高齢者の運転の問題、奪われた命の尊厳について、
良い方向に変えていく力にしたいと考えています。
2020年01月22日
犯罪被害者等支援ミニセミナーでの講演活動(2020.1.21)
1月21日(火)、遺族講演活動を行ってきました。
埼玉犯罪被害者援助センター開催のセミナーが
被害者支援関係者向けに定期的に行われています。
今回は中村に依頼があり、この日の講演となりました。


この日は80人くらいの受講者が集まりました。
被害者支援の学生ボランティアの皆さんも多く、
沖縄県から遠路はるばる来られた方もいました。
嵐山町というと埼玉県でも北西の奥の方ですが、
広い地域から受講希望者が集まったようでした。
この日受講された学生ボランティアの人たちは、
中村の奥様の命が奪われた場所も知っていて、
それだけに、いつ、誰にでも起こる事件として、
中村の体験を間近に受け取ってもらえたようです。
話を聞きに来た学生ボランティアの皆さんは、
一昨年ブログでも紹介した「Aya(彩)」の方々です。
埼玉県犯罪被害者支援学生ボランティア「Aya(彩)」発足
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/53351246.html
2年前に発足した学生ボランティアグループが、
こうしてずっと活動を続けている姿を見るのは、
私たちとしても、とても嬉しく感じることです。
沖縄から来た方は、沖縄県庁職員の方でした。
沖縄ではこれから被害者支援をどう進めていくか、
いろいろと現在模索中の段階とのことでした。
だから参考になると考えた埼玉県に視察中で、
講演の存在を知って、ぜひ聞きたいと希望され、
嵐山町までわざわざ足を運ばれたとのことでした。
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翌日、援助センターの方から中村宛に電話があり、
受講者の感想を教えてもらう機会がありました。
沖縄県庁の方も、とても感激した様子で、
「とても感じ入った。沖縄から来た甲斐があった」
と話していたと伝えられ、中村も喜んでいました。
今回は、広い地域から多くの人に聞いてもらい、
遺族の思いを伝播できたと実感した講演となりました。
2020年01月16日
埼玉県警・交通事故被害者支援研修での講演活動(2020.1.16)
今日1月16日(木)、埼玉県警本部において、
交通事故被害者支援研修の遺族講演を行いました。
この研修は埼玉県警で6年間実施されているもので、
毎年、交通遺族が招かれて、講演を行っています。
今年は中村に声がかかり、今日が実現しました。


受講される方々は、埼玉県警の各警察署において、
実際に被害者・遺族に接する担当者の皆さんです。
約50人の方が受講されました。
受講される担当者が、真摯に対応できるかどうかで、
悲嘆のどん底の遺族に、少しでも救いの光を残せるか、
救いのない絶望に追いやってしまうかが分かれます。
そんな担当者の皆さんの心に、遺族の思いを残したい、
そうした重責を感じながら、中村も話をしました。
話の内容は、中村の毎回の講演で伝えていますが、
事件当時のこと、事件直後から延々続く手続き、
裁判、続けなければならない生活と仕事、
守るべき子供の存在、などを振り返って話しました。
今日は受講者が全員警察官ということもあってか、
じっくり深く聞いてもらえた手応えがあったそうです。
限られた時間の中で、捜査も被害者・遺族の対応も、
大変な時もあるかもしれないけれども、
遺族のその後も見据えて、悔いの残らないように、
力を尽くしてほしいという希望も伝えてきました。
直接の担当者の心に遺族の思いを残すことは必要です。
今日の中村の話も、担当者の心に残り続けて、
捜査や遺族対応に良い種を残せたら嬉しいです。
2020年01月15日
池袋高齢者暴走事故 慰霊碑の意見交換会(2020.1.11)
その第1回意見交換会が1月11日にありました。
私どもあいの会からは、代表の小沢樹里と、
当事者遺族である松永さんが参加しました。
小沢も自身のブログで振り返っていますが、
参加者からは各々の思いのこもった意見が出され、
いい形で慰霊碑ができるだろうと期待できそうです。
完成の暁には、慰霊碑の存在が事件を風化させず、
見る人に、交通安全と命の尊さを常に喚起し続ける、
重要な意味のあるものになってほしいと願っています。
東池袋自動車事故慰霊碑検討会へ ~参加と言葉~
(小沢のブログ)
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12566281797.html


また意見交換会のあった1月11日は、
命を奪われた松永莉子ちゃんの誕生日でした。
松永さんも前日にご自身のブログで触れています。
莉子の誕生日と感情
(松永さんのブログ)
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12565900594.html
きっと堪え切れない思いでの参加だったと思います。
しかし、横で見ていた小沢の話では、
意見交換会の場で発言している松永さんの言葉は、
自分の被害だけをただ訴えているだけではなく、
事件を通じ、そして真菜さんと莉子ちゃんの命を通じて、
世の中全体に訴える、愛のこもった言葉だったそうです。
私たちも毎月、松永さんと会って話していますが、
松永さんの言葉には人を動かす力があると感じます。
2020年01月14日
2020年 新年挨拶に代えて
私たちあいの会では、
活動に関わってお世話になった人たちに、
新年挨拶のハガキを送らせていただきました。
代表の小沢自身のブログでも、
新年のハガキについての思いを書いています。
活動報告と希望 ~あいの会の想い~
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12567033094.html
ハガキ文面の中にもある通り、今年のあいの会も、
あたたかい場を作っていきたいと思っています。
この一点だけは、あいの会が存続していく限り、
いつまでも変えずに守っていくつもりです。