2020年04月

2020年04月28日

【画像データ】「女性自身」5月5日号の松永さん取材記事

「女性自身」5月5日号の「シリーズ人間」に、
池袋高齢者暴走事故ご遺族の松永さんの
インタビューが掲載されたと先週報告しました。

前回の記事紹介ブログ
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/56673650.html

その画像アップの許可をいただきましたので、
あらためてここで紹介させていただきます。

2020あいの会0428女性自身誌面_001

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また「女性自身」公式サイトでも、
3回にわけて記事全文を公開されていますので、
ここでもリンクを貼って紹介させていただきます。

「遺体の顔が傷だらけで…」
池袋事故遺族松永さん初の実名告白
https://jisin.jp/domestic/1854100/

「公判で真実を追求したい」
池袋事故遺族・松永さん明かす願い
https://jisin.jp/domestic/1854106/

池袋事故遺族・松永さん語る心の変化
「憎しみより家族への愛」
https://jisin.jp/domestic/1854112/

交通事故なんて他人事だと思っていた人も、
松永さんのまっすぐな言葉を読めば、
他人事ではないと気づいてもらえるはずです。

現在、休業中の書店も多く、
ほとんどの図書館も閉館中だと思います。
気軽に雑誌を手に取る機会も少ないなか、
Amazonとかで敢えて注文するまでは・・・
という方も、5~10分もあれば読める量ですので、
ぜひ全文に目を通してほしいと思っています。

とても重い内容です。
でもきっと読んだ人の心に生き続ける文章です。



i_nokai0708 at 17:48|PermalinkComments(0)取材&報道 

2020年04月27日

あいの会4月度定例会&上谷さくら弁護士遠隔講演会(2020.4.25)

あいの会の4月度定例会を兼ねた講演会を、
先週末土曜日の4月25日に行いました。

コロナ禍を踏まえたお互いの感染予防のため、
Zoomを使った遠隔での会合・講演会となりました。

2020あいの会0425Zoom定例会_001

講師にお呼びしたのは上谷さくら弁護士です。
(上のZoom画面では中段左端の方)

犯罪被害者支援弁護士フォーラムや、
犯罪被害者に関する委員会にも属され、
犯罪被害者支援に熱心に取り組まれている方です。

また上谷弁護士と同じ法律事務所で、
同じく犯罪被害者支援に力を入れられている
齊藤真代弁護士にもご参加いただきました。
(上のZoom画面では中段右端の方)

上谷弁護士は、マスメディアでのご発言の多さから、
性犯罪支援の印象の強い方もいるかもしれません。
ただ「弱い人」「困っている人」を助けたい思いだけで、
特段女性の味方という立場を取っているわけではなく、
依頼者の性別は意識していないという話もありました。

講演内容については、当会代表の小沢が、
既に自身のブログで細かく書いているので、
補足事項もないので、リンク先を紹介しておきます。
上谷弁護士の経歴や問題意識や思いについて、
強い共感を持って、大切な点を漏らさず書いています。

小沢樹里のブログ記事
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12592630547.html

念の為ここでも広く知ってほしいポイントを繰り返すと、
弁護士選びについて、↓は知っておくべきという点です。

①抱えて困っている問題について、
 正確な知識と的確なアドバイスができるかどうか

②人としての相性が合うかどうか
 困っているプライバシーを話したいと思えるか、
 何かあったらすぐに連絡したいと思えるか

この2点は重要視すべきだという話がありました。

最初の30分5000円の法律相談だけでも、
30分間も直接話せば大体はわかるはずとのこと。

また弁護士を雇うという行為は委任契約であり、
不満なら理由なく契約解除できるとの話もありました。
雇った弁護士が不幸にして、相性が合わなかったり、
その専門知識や弁護方針に不安を覚えるようならば、
理由を説明する必要もなく、解任することができます。

着手金についての話もあり、Zoom参加者から、
「それでも一回払ってしまった着手金は取り戻せないし、
 経済的損失を考えると、どうしても躊躇してしまう」
という意見も上がったのですが、それについては、
既に弁護活動を相当に進めていればその通りだが、
着手金だけ払って、具体的な動きはこれからであれば、
返金を求められるし、まともな弁護士なら返金するはず。
それで返金を拒むような弁護士であればよほど悪質で、
弁護士会に紛議調停を申し出て返金させることもできる。
この内容は広く知っておくべきことだと思います。

合わないと感じつつも、ダラダラ続けてしまう関係は、
弁護士と依頼人、双方にとって不幸でしかありません。

あいの会や他の被害者団体でもよく問題視される
被害者精通弁護士という制度の瑕疵の話題も出ました。
弁護士会が主催する研修を2回受けるだけで、
例え資質不足であったり、知識不足のままであっても、
誰でも「被害者精通弁護士」と名乗ってしまえる制度は、
やはり問題ですし、変えていかなければなりません。

私たちであれば「被害者精通弁護士」と聞いたところで、
「ふーん」とまずは冷静に見ることができますが、
そんな制度の実態を知らずに、被害者や遺族になって、
切迫した中で「被害者精通弁護士」なんて肩書を見たら、
その優秀そうな語感に幻惑される人も出てしまいます。

なお上谷弁護士は、来月下旬に共著を上梓されます。

『おとめ六法』
著 者:上谷さくら・岸本学 、イラスト:Caho
定 価:1,540円(本体1,400円+税)
出版社:KADOKAWA
発売日:2020年05月28日
ISBN:9784046047793

※本ブログ執筆時点ではAmazonには出ていません。
※書影も現在準備中とのことです。

恋愛や結婚・離婚、SNSなどのトラブルで、
女性が困った時に身を守るための方法を、
できるだけわかりやすく書いた本とのこと。
興味のある方は手に取ってみてほしいと思います。

***

講演会を一通り終えたあとは、
上谷弁護士と齊藤弁護士も引き続き参加のまま、
定例会と遠隔懇親会に流れていきました。

弁護士お二人が引き続き参加したのは、
あいの会ではお二人に顧問就任をお願いしており、
来月予定の総会で議決予定となっているためでした。

女性の(しかも優秀で熱心な)弁護士2人が顧問に入り、
あいの会も支援の幅を広げることができるはずです。

***

また最後にDVDの紹介もさせてください。

岐阜から遠隔でご参加いただいた竹田直美さんより、
竹田さんも制作に関わったDVDの紹介がありました。

『いのちを守る!運転者の責任』
時間:20分

企画・監修:全日本交通安全協会推薦

https://www.planex00.com/product/?id=1585200919-450012
※↑はいくつかある販売サイトの一つです。

決して安価ではなく、あくまで法人用教材ですが、
自動車を事業とする法人の方においては、
ぜひ安全運転教育に役立ててほしいと思います。



i_nokai0708 at 18:37|PermalinkComments(0)定例会 | 講演会

2020年04月22日

朝日新聞の子供向け新聞の記事(2020.4.19)

朝日新聞で、
・朝日小学生新聞
・朝日中高生新聞
という子供向け新聞があるのですが、
そこで松永拓也さんの記事が出ていました。

◆朝日小学生新聞 2020.4.19付
2020あいの会0419朝日小学生新聞

◆朝日中高生新聞 2020.4.19付
2020あいの会0419朝日中高生新聞_001

2020あいの会0419朝日中高生新聞_002

いずれも事件から1年目の4月19日に出されました。
また4月20日には・朝日こども新聞の内容が、
「朝日こども新聞」というWEBサイトでも掲載されました。

朝日こども新聞 WEBサイト
https://news.line.me/issue/oa-asahikids/86j2ka6c26ld

子供や10代の方にも、こうした記事を配信し、
広く伝えようとしてくれる報道はとても嬉しく感じます。

この記事を読んだ子供や10代の読者が、
こういうことはなくしていかなければいけないんだ、
と心に刻むきっかけになってくれたら、
悲劇を減らす力の一つになるはずだと思ってます。


i_nokai0708 at 11:43|PermalinkComments(0)取材&報道 | 想い

2020年04月21日

「女性自身」5月5日号(4月21日発売)掲載の松永さん取材記事

4月21日発売の週刊誌「女性自身」で、
松永拓也さん取材記事が掲載されました。

2020あいの会0421女性自身

「シリーズ人間」というコーナーでの掲載で、
松永さんへのインタビュー内容を中心に、
計7ページにわたる記事になっています。

松永さん自身とあいの会代表の小沢樹里も、
自分のブログで書いていますので、
ブログのリンク先を貼らせていただきます。

◆松永さんのブログ
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12591153997.html

◆代表の小沢のブログ
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12591351276.html

記事をそのまま転載はできませんが、
おおまかに抜粋するとこうした記事でした。

奥様の真菜さんが欠かさずつけていたけど、
それが突然断ち切られてしまった育児日記の内容。
それを大切にしている松永さんの姿が浮かびます。

真菜さんとの出会いと付き合い。
そして結婚と妊娠、莉子ちゃんの誕生。

莉子ちゃんの妊娠がわかった時に、
ダンスをするようにはしゃいで喜んだ様子。
生まれた時に二人同時にうれし泣きした様子。

莉子ちゃんの名前は、真菜さんの大好きな花、
愛らしさや温和といった花言葉のある
茉莉花(ジャスミン)から取った話もありました。

その時のことを振り返って、松永さんは、
「一つの生命が生まれるというのはこんなに大変で、
 神秘的なことなんだと知りました。だからこそ、
 あんな事故で人の命が奪われるのは悔しいと思う」
とそれが一つの原動力だと話しています。

事故現場の実況検分の時、松永さんも現場に行き、
加害者を見た時の思いも記事で話しています。

あいの会との出会いやその後の活動にも触れられ、
他の遺族のことや、一人ではないと感じられた思いも、
松永さんは話されていました。

何気ない日常がある日突然奪われるのが交通事故。
それが実際に奪われてしまったことを伝えたかった。
真菜さんや莉子ちゃんの温もりや肌の感触が、
前に進もうとするときに、そっと背中を押してくれる。
松永さんはそうした思いを記者に伝えています。

年越しのことも話していました。

あいの会設立メンバーの中村正文が松永さんに、
いつも年越しするホテルに来ないかと声をかけ、
中村とその息子さん達と一緒に年越ししたのですが、
「そうやって声をかけてくれる人がいた」
「自分は一人じゃないんだと思えるのがうれしい」
とその時のエピソードも話されていました。

また松永さんが年明けに見た不思議な夢の話もあり、
真菜さんと莉子ちゃんは、きっと今もずっと、
松永さんと一緒にいるんだなと筆者も感じました。

「僕はもう取り戻せないけど、これ以上、他の人たちの、
かけがえのない日常が失われてほしくない」

記事の最後近くで松永さんが話している言葉です。

今は臨時休業中の本屋さんも多いと思いますが、
本屋さんでも、Amazonでも構いませんので、
多くの人に手に取って読んでほしいと思う記事でした。

本当は松永さんだって、遺族になんかにならず、
真菜さんと莉子ちゃんと3人で幸せに過ごし、
私たちとも知り合わない人生がよかったはずです。
でもそうなった今、松永さんの思いを大切にし、
私たちもできることはしていきたいと思っています。


i_nokai0708 at 23:00|PermalinkComments(0)取材&報道 | 想い

2020年04月20日

池袋高齢者暴走死亡事故から1年の新聞記事

昨年起きた池袋高齢者暴走死亡事故から、
日曜日の4月19日は、ちょうど1年目でした。

そして、ご遺族の松永拓也さん自身も、
当日Zoomで複数メディアの取材を受けました。

他にもいくつかあるのだと思いますが、
翌日の4月20日付の朝刊で、
全国紙2紙で記事がありましたので、
ここで共有させていただきます。

◆朝日新聞
2020あいの会0420朝日新聞

◆毎日新聞
2020あいの会0420毎日新聞

決して風化なんかさせてはいけない事件です。

継続的に取り上げ、人々の記憶を喚起し続けてくれる
心ある記者とメディアの方々には感謝しています。


i_nokai0708 at 23:30|PermalinkComments(0)取材&報道 

2020年04月19日

池袋高齢者暴走死亡事故から1年

昨年起きた池袋高齢者暴走死亡事故から、
今日4月19日でちょうど1年となりました。
真菜さんと莉子ちゃんの一周忌の命日です。

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全ニュースを追うことはとてもできませんが、
いくつかのニュース番組でも触れられたようです。
(上のキャプ画像はTBSの18:30からのNスタより)

直接囲み取材のできない状況が続いていますので、
Zoomを使った報道各社との遠隔取材も行いました。
取材結果は明日の朝刊各紙で出ると思います。

2020あいの会0419TBS_004
※Zoom取材の様子
 (報道陣側画面は伏せています)

テレビ東京提供のYouTube動画


松永拓也さんのブログ
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12590917451.html

Zoom取材にサポートで入った小沢樹里のブログ
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12590855204.html

コロナコロナとコロナ一色の報道の中でも、
決して風化などさせてはならない事件です。

ご遺族の松永さんとしては、言葉で簡単に
まとめられるような気持ちではないと思います。
よってこのブログ記事も、松永さんには確認せず、
筆者の断片的情報と独断で書いています。

ただ思うのですが、もし松永さんが発信せず、
活動もしていなければ、事件はとっくに風化して、
今日の今に至るまで、ここまでメディアが継続して、
取材を続けることもなかっただろうと感じます。

ここまで声を出して立ち続け、多くの人の心を動かし、
行政やその制度まで変えたのは、松永さんの力です。

松永さんにとって、今日は特別な日ですし、
心穏やかであるのは難しい日だったと思います。
ただ真菜さんと莉子ちゃんと向き合われ、
少しでも静かな時間を過ごせていたらと考えます。



i_nokai0708 at 23:55|PermalinkComments(0)想い | 取材&報道

2020年04月18日

NHK「首都圏ネットワーク」の取材映像放映(2020.4.17放映)

池袋高齢者暴走死亡事故遺族の松永拓也さんは、
NHKから継続して取材を受け続けていました。

緊急首相会見で短縮されてしまったようですが、
「NHK首都圏ネットワーク」第2弾の取材映像が
4月17日18:40頃に放映されたので報告します。

2020あいの会0417NHK_001

Zoom会議の時の様子を下記で報告しましたが、
その映像も使われたので、参考までに記します。

松永さん取材受け&Zoom会議(2020.4.11)
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/56635730.html

今回の映像のなかでは、前日の動画公開や、
そこでの実名公表などにも触れながら、
遺族同士の支え合いを主に取り上げていました。

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遺族が支え合うことはとても大切だと考えます。

一人孤独に陥ってしまうと、心も壊れてしまいますし、
どう行動すべきか、どう闘うべきか、わからないまま、
生涯抱える後悔ばかり残してしまうことになります。

とても悲しいことですが、もし遺族になってしまったら、
私たちに限らず、他の団体でも、個人でもいいから、
一人にならず、誰かとつながってほしいと思っています。

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i_nokai0708 at 07:47|PermalinkComments(1)取材&報道 

TBSNewsでの松永さん取材映像放映(2020.4.16)

YouTube動画報告と前後してしまいましたが、
配信半日前の4月16日11:40のTBSNewsで、
松永さん取材映像が放映されました。
遅ればせながらここでも報告いたします。

2020あいの会0416TBS_004

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これまで姓だけしか公開していなかった松永さんが、
松永拓也というフルネームを公開するに至った心境を
主に伝えるニュース内容となっていました。

また同日、同じTBSの16:15からのニュースで、
あらためて松永さん取材映像が放映されました。

2020あいの会0416TBS_006

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前半は、午前中のニュース映像と同じく、
実名公開に至る決意を取り上げていました。

さらに松永さんが、東京・日野市にある
いのちのミュージアムを訪れた様子を伝え、
代表の鈴木共子さんと話す姿も伝えました。

2020あいの会0416TBS_009

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いのちのミュージアム
https://inochi-museum.or.jp/

いのちのミュージアム、そして代表の鈴木共子さんには、
あいの会の少なくないメンバーも縁をいただいています。
鈴木さんのあたたかくて力強い人柄と言葉には、
どれだけ励まされてきているかわかりません。

その鈴木さんに松永さんもつながったことは、
私たちあいの会としても、嬉しいことだと感じています。


i_nokai0708 at 06:46|PermalinkComments(0)取材&報道 

2020年04月17日

松永拓也さんのYouTube公開動画(2020.4.16公開)

池袋高齢者暴走事故ご遺族の松永拓也さんが、
真菜さんと莉子ちゃんを失った事件から1年を前に、
YouTubeで今の想いを伝える動画を公開しました。

本来は記者会見を開く予定だったのですが、
新型コロナで緊急事態宣言が出された現状を鑑み、
動画メッセージで会見に代えることになったためです。



松永さんも自身のブログで報告していますので、
ここでもリンクを貼らせていただきます。
動画の中で話された内容が文章化されています。

◆松永さんのブログ記事
【YouTube】事故から1年
遺族としての想いをお話しします。
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12590109784.html

4月16日19時付で動画がアップされましたが、
配信後は多くの報道各社で取り上げられました。
すべては追い切れませんので、紹介は断念します。
それだけ一斉に報道された状況になりました。

松永さんは動画メッセージのなかで、
まず冒頭に伝えたいことが5つあると述べられ、
その一つひとつについて、話をされていきました。

【松永さんが伝えたい5つのこと】
①「交通事故の犠牲者をひとりでも減らしたい」という願い
②これから始まる刑事裁判について
③被害者ノートに助けられた話
④1年で変わったこと、変わらなかったことについて
⑤実名を公開することについて

今でも多くの人が犠牲者になる現実を変えたい、
二人の命を無駄にしたくない、できることをやりたい、
誰でも被害者にも加害者にもなりえることを伝えたい、
1つ目の願いでは、そうした想いを話されていました。
(他にも伝えているエピソードはいくつかありました)

刑事裁判については、被害者参加制度を使うこと。
なぜ真菜さんと莉子ちゃんが亡くなることになったのか、
奪った命と犯した罪にしっかり向き合わせるためにも、
加害者の真意を直接聞きたいということ。
真実を知り、悲劇を起こさない再発防止にしたいこと。
後の遺族に「あの前例のせいで」と苦しませないため、
決して軽い罪で終わる前例になどしたくないこと。
被害者参加では、この3つが念頭にあると話しました。

伝えたい3つ目の被害者ノートについては、
当会代表の小沢樹里がノートを渡した経緯から語り、
被害者・遺族には必要なので手に取ってほしいと訴え、
その入手方法についても説明されていました。
(あいの会に連絡いただければ入手いただけます)

4つ目の変わったこと、変わらなかったことについては、
憎しみと処罰感情を分けられるように変わったこと、
そして誰にもこのような思いはしてほしくない気持ちは、
1年間ずっと変わっていないことを話されてました。

憎しみは加害者について考えている時間であり、
そのような時間より、家族との愛について考えたい。
妻子を奪われても、自分らしさまで奪われたくない。
そんな松永さんの言葉は、筆者もよく考えることです。

最後に5つ目の実名公開について、
この動画で松永さんは初めて自分のフルネームを伝え、
実名公開にに至る思いについて話されていました。
(そのため本あいの会ブログでも今回初めて、
 松永さんのフルネームを出させていただきました)

2020あいの会0416YouTube_002

同時に松永さんにメディアがどれだけ配慮されたか、
メディアとの付き合い方についても話されていました。

今回アップされたのは、約15分間のメッセ―ジですが、
松永さんの想いが十分に詰まった内容だと感じます。

メッセージの最後で、身近な人を愛するように、
車の外に対しても愛のある優しい運転をしてほしい、
という言葉と一緒に流れる写真や映像の数々は、
誰もが得られるかもしれない幸せな家庭の情景でもあるし、
誰もが突然奪われるかもしれない喪失でもあります。

2020あいの会0416YouTube_001

以上書いた内容は、動画で語られたほんの一部です。

3人で築いていた幸せとその喪失をありのまま伝え、
同じ思いをする人をなくしたいという松永さんの気持ちを
動画を観て、一人でも多くの人に感じてほしいと思います。


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2020年04月16日

Buzzfeedの松永さん取材記事(2020.4.16)

WEBニュースサイトであるBuzzfeedでも、
今日、松永さん取材記事がアップされました。

◆Buzzfeed記事ページ
 交通事故は、テレビの向こう側の話だと思ってた」
 妻子を亡くした男性の1年
 https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/20190419

2020あいの会0416Buzfeed

4日後の今週日曜日に、事故から1年を迎えます。
この1年間を振り返り、松永さんが事故当日の様子や、
いまの気持ちを語られた内容になっています。

「交通事故はテレビの向こう側の話だと思っていました」
と松永さんは記事の中で話していますが、
ほとんどの遺族は、あいの会メンバーもみんなそうです。
遺族になってしまってから初めて、記事にもある通り、
「誰しもが、被害者にもなり得るし、
 遺族にもなり得るし、加害者にもなり得る」と知ります。

しかし、遺族だけの間でそんな話題を終えていたら、
今のままで世の中は変わっていくことはないし、
本当であればとっくに運転能力を失っている者が、
平然と運転を続ける社会のままだと思います。

松永さんも、多くの遺族も、そんな世の中は望みません。

「未来をもっともっといい社会にするために」
松永さんがマスメディアの取材を受け続ける理由です。

Buzzfeedの今回記事の最後では、
「松永さんのインタビュー連載を後日公開」するとあります。
今後も掲載されましたら、順次共有していく予定です。


i_nokai0708 at 19:58|PermalinkComments(1)取材&報道 

東京新聞と産経新聞の松永さん取材記事(2020.4.15)

4月14日付の読売新聞夕刊で、
松永さん取材記事が出た報告をしましたが、
その前後で、東京新聞と産経新聞からも、
松永さんを取材した記事が出ていました。

◆東京新聞 2020.4.15夕刊
2020あいの会0415東京新聞

WEBサイト記事はこちら
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020041502000291.html

◆産経新聞 2020.4.15朝刊
2020あいの会0415産経新聞

WEBサイト記事はこちら
https://www.sankei.com/affairs/news/200415/afr2004150008-n1.html

松永さんもご自身のブログで報告していますので、
あわせてリンクを貼らせていただきます。
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12589822338.html
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12589990572.html

こうして多くのメディアから関心を寄せてもらい、
メディアの報道を通じて、事件を決して風化させず、
多くの人に関心を持ち続けてもらっていることは、
とてもありがたいことだと思っています。

これだけ大きな関心を集め続ける事件なのですから、
司法にも襟を正した判断をしてほしいと思いますし、
また行政においても、高齢ドライバーをめぐる問題が、
今以上に改善していくことを願わずにはいられません。



i_nokai0708 at 19:22|PermalinkComments(0)取材&報道 

2020年04月15日

読売新聞の松永さん取材記事(2020.4.14夕刊)

池袋高齢者暴走事故ご遺族の松永さんが、
読売新聞からも取材を受けていましたが、
その記事が4月14日付夕刊に掲載されました。

第1面と社会面の2面に分けて載っています。

2020あいの会0414読売新聞_001

2020あいの会0414読売新聞_002

事故からちょうど1年目を前にしての取材で、
記事でも主に松永さんの心情に触れています。

3人で幸せだった家庭。
その幸せが断ち切られた喪失のあまりの大きさ。
松永さんの心情をなぞるように記述されています。

記事の内容を読んでいると、
幸せだった当時のままにしている室内の様子や、
事故当日のありさま、それからしばらくの状況。
親族の言葉で前を向くようになった経緯、
そこから39万筆を集めた署名活動などの遺族活動、
被害者参加制度を使って公判に臨む気持ちなど、
細かい情景の一つひとつが丁寧に描かれています。

松永さんがこうした活動を続けていく気持ちは、
とても一言ではまとめられるものではありませんが、
それでも敢えて言えば、記事の中で触れられている
この言葉に集約されているように感じています。

「軽い罪で終わる前例を作りたくない」
「天国の2人に笑顔で再開し、『おとうさん、がんばったね』
 って抱きしめてもらいたい」

私たちもあいの会に松永さんを迎え、
一緒に時間を過ごして常々感じているのですが、
普通だったら、もっと感情的に喚き散らし、
自分のことだけを声高に主張していて当然なのに、
なぜここまでしっかりできるのだろうと思います。

きっと真菜さんと莉子ちゃんへの思いが、
松永さんをそうさせていると勝手に想像しています。

そんな松永さんの発する声だからこそ、
その声は多くの人に響いているのだと思います。
裁判所もその響きに耳を傾けてほしいと思います。

***

【※2020.4.17追記】
読売新聞のWEBサイト記事もありましたが、
これまで会員限定でしか閲覧できませんでした。
しかしどなたでも閲覧できるようにしてもらえたので、
ここにWEB記事のリンクを貼らせていただきます。
紙面記事よりも細かいエピソードが描かれています。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200414-OYT1T50137/


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2020年04月12日

東京新聞の中村さんと福地さん取材掲載記事(2020.4.12)

あいの会設立メンバーの一人の中村正文さんと、
同じくあいの会会員の福地禎明さんの二人が、
東京新聞の取材を受けていました。

その取材記事が東京新聞に掲載されましたので、
報告させていただきます(2020年4月12日付)。

2020あいの会0412東京新聞

◆東京新聞WEBサイト記事◆
交通事故、遺族の訴え
大変なとき…でも「安全運転を」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/202004/CK2020041202000156.html

地域面なので、埼玉県外での紙面入手は困難ですが、
上記のWEBサイトで記事は全文読むことができます。

先週から始まった春の全国交通安全運動とからみ、
中村さんと福地さんを取材した内容となっています。

中村さんは、奥様の友美さんを亡くされたあと、
PTSDになり、勤務先でも時短勤務を余儀なくされ、
残された2人の息子さんを一人で懸命に育てています。

友美さんの命が奪われた事故は、
ちょうど10年前の2010年4月6日に起きました。
加害者の過労運転が事故の主な要因でした。
そんな過労運転で人の命を奪った日が皮肉にも、
春の全国交通安全運動の初日でした。

掛け声だけの運動がいかに無意味かの証左です。

いま新型コロナで、宅配サービス利用者が増え、
配送業がどこもパンク状態に近いと聞きます。
記事でも中村さんの発言が引用されていますが、
「なかなか休めないかもしれない」状況でしょうが、
「勤務時間や体調の管理を徹底」する必要があります。
命を軽視してまで優先される配送なんかありません。

中村さんは、それをしなかった運転手と運送会社に、
奥様を奪われ、幸せな家庭を破壊されてしまいました。

福地さんは保育園児童の列に突っ込んできた加害者に
当時5歳の娘様の悠月ちゃんを奪われたご遺族です。

加害者は、ながら運転で4人の命を奪いました。

4人の命を奪い、17人が重軽傷だった事故ですので、
さすがに執行猶予なしの実刑判決が出されましたが、
「また免許を取る」と宣言もしている加害者でした。

すべての報道がコロナ一色に近い現状では、
交通犯罪の見方も軽くなってしまう懸念もあります。
だからこそ、いま実施中の春の全国交通安全運動を
掛け声だけの空疎な定例行事にしてほしくない。
そのためにも記事を通じて、交通犯罪の悲劇と残酷さを
少しでも多くの人に感じ取ってほしいと考えています。



i_nokai0708 at 23:11|PermalinkComments(0)取材&報道 

2020年04月11日

松永さん取材受け&Zoom会議(2020.4.11)

池袋高齢者暴走事故のご遺族である松永さんが、
4月11日(土)にあるテレビ局の取材を受けました。

松永さんと、設立メンバーの小沢・中村・東の間で、
Zoomアプリを使った遠隔会議を行い、
そのやり取りも見てもらいましたので、報告します。

2020あいの会0411Zoom会議

Zoom会議の内容は、特にテーマなどは決めず、
近況や最近感じることを思い思いに回して語り、
そんな普段の様子を知ってもらうことにしました。

会議の中で一番話題に出たのは、一人にならず、
支えてくれる人につながる大切さでした。

他の遺族とつながらず、支援窓口の存在も知らず、
一人で抱えて堕ちてしまう遺族がいかに多いか。
被害を知っている人が支援することの大切さ。
遺族が寄り添う意味の大きさが多く語られました。

また世の中を一変させた新型コロナウイルスと、
交通犯罪の類似性についても話題が及びました。

今回Zoom会議出席者の中でも、今回の騒動を、
「大袈裟に騒いでいる」「経済を止める方がまずい」
と最初は受け取っていたメンバーも複数いました。
しかし志村けんさんがウイルスに罹患して亡くなり、
お兄さまが志村けんさんの死に目にも会えず、
死に顔すら拝めずに火葬されたことを語るに及び、
そのリアルな残酷さが広くイメージされたことで、
世の中の流れが一気に変わった感があります。

交通犯罪も、コロナも、震災でもそうでしたが、
お別れも言えないまま大切な人を失う気持ちは、
言葉ではとても言い表せないつらさがあります。

交通犯罪も、「大切なあの人をもし突然失ったら」
というリアルな実感を多くの人が感じなければ、
どこまでも他人事のままで、理解は広がりません。
松永さんを含む、今回Zoom会議参加の4人も、
実際自分が遺族になるまで交通死は他人事でした。

しかし松永さんがずっと発信し続けたことにより、
真菜さんと莉子ちゃんをどれだけ愛していたか、
どれだけ幸せな家庭を築いていたか、
失ってしまった幸せがどれだけ大きなものだったか、
その語る姿を見た多くの人が感じたのだと思います。

その想像力のリアルさが、ここまで大きな動きになり、
道交法や制度の改正にもつながったと感じています。
現在の新型コロナウイルスをめぐる問題に関して、
そうした感じ方についての話題も後半に語られました。

今回の取材の詳細については、
開示できるタイミングになりましたら報告します。


i_nokai0708 at 23:59|PermalinkComments(0)取材&報道 

2020年04月09日

NHK「首都圏ネットワーク」の視聴報告(2020.4.6放映)

4月6日(月)のNHK「首都圏ネットワーク」で、
高齢者の運転免許制度改正が取り上げられ、
あいの会の稲垣智恵美さんの取材も出ました。

私たちも放映当日の直前に放映を知ったため、
FaceBookとTwitterでは急ぎ告知しましたが、
あらためて番組を視聴した結果を報告します。

・番組公式サイト:https://www.nhk.jp/p/shutoken-net/ts/MX1YJ59WZ8/
・今回放映日時:2020年4月6日(月)18:30~

2020あいの会0406NHK_001

娘の聖菜さんが15歳で命を断たれた事故の後、
聖菜さんにちなんで「せなうさちゃん」と呼ばれている
うさぎのぬいぐるみを囲み、聖菜さんと過ごすように、
一緒に語り合うことで智恵美さんを支え続けたこと。

せなうさちゃん=聖菜さんが友人たちと共に、
今年の成人式に出席したエピソードが紹介され、
友人たちと智恵美さんが協力しあって、
署名活動で問題を訴えてきたことが紹介されました。

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きっとスタッフも共感された結果だと想像しますが、
番組特集では、聖菜さんの友人たちの思いと、
そこに重なる母としての智恵美さんの思いに、
特に重点の置かれた構成になっていました。

その後動きのあった道路交通法改正については、
一定の違反歴の有無で検査要件が変わる点は、
満足はできない内容であることも触れられました。

聖菜さんの命を奪った当時80歳の加害者も、
過去に重大な違反歴のなかったドライバーでした。

能力を過信する運転者の起こす悲劇の種が、
違反歴次第でスルーされてしまう現状は、
私たちあいの会も異議を唱えている問題です。

今回の番組を観て、やはり感銘を受けた点は、
やはり聖菜さんの友人たちによる支援の話でした。

大切な家族を奪われ、突然遺族になってしまうと、
呼吸すること、食事を取ること、眠ること・・・
普段意識しなくても普通にできるすべてのことで、
困難を感じてしまう状況に突き落とされます。

耐えがたい怒りの感情に突き動かされて、
どうしていいかわからなくなることもあります。

智恵美さんもそうした状況に苦しみましたが、
そんな中でも、聖菜さんの友人たちの支えだったり、
「被害者ノート」で自分の状況も当然だと知ったことで、
感情が修復されると感じることができたご遺族です。

起きてしまった悲劇はなかったことにはできないし、
失われた家族が戻ってくることは決してありません。

しかし周りの人たちが支えようとすることで、
救われる部分もあることは伝えたいと思いますし、
番組でもその大切さを伝えていたと感じています。

2020あいの会0406NHK_008

seina.jp
https://seina.jp/


i_nokai0708 at 12:00|PermalinkComments(0)取材&報道 

2020年04月05日

埼玉新聞の稲垣さん特集記事(2020.4.5付)

当時80歳の加害者に、長女の聖菜さんを奪われた
稲垣智恵美さんの取材記事が出ましたので報告します。
2020年4月5日(日)付の埼玉新聞の記事になります。

2020あいの会0405埼玉新聞

◆埼玉新聞WEBサイト記事◆
高1女子、高齢ドライバーにはねられ死亡
遺族ら、免許更新制度の改正訴え「利便性より命守る制度を」
https://www.saitama-np.co.jp/news/2020/04/05/10_.html

事故と、その後の加害者への判決内容。
聖菜さんの死を受け入れられない日々。
聖菜さんの友人たちが始めた署名活動。
そんな友人たちに背中を押されるように、
稲垣さん自身も発信し、行動していく様子。
今年の道路交通法改正に至る動き。
などが記事の中では触れられています。

記事を読んで、まず強く感じることは、
聖菜さんの友人たちの支えたいという気持ちです。
友人たちのあたたかくて真剣な気持ちと行動に、
稲垣さん自身、どれだけ救われたかわかりません。

また稲垣さんも取材の中で答えていますが、
「利便性でなく、安全な生活を守るために、
 何よりも尊い命を守るための制度を設けてほしい」
ということが稲垣さんの一番の思いです。

運転のシミュレーションテストなどの制度や、
新しい基準作りが必要という稲垣さんの言葉が
記事の中にもありますが、その点については、
今回道交法改正では十分ではありませんでした。

今回改正の意義そのものの大きさは評価します。
しかしさらなる前進は必要ですので、
署名活動も下記サイトで今も継続しています。

seina.jp
https://seina.jp/


i_nokai0708 at 23:59|PermalinkComments(0)取材&報道