2021年01月
2021年01月29日
2月1日(月)のこと(池袋高齢者暴走事故公判、厚生労働省要望)
週明け月曜日となる2月1日、
池袋高齢者暴走事故の公判があります。
第5回の公判となり、13時開廷です。
前回公判の報告ブログでも告知しましたが、
念の為、再度お知らせいたします。
またその日の午前中、厚生労働省に行き、
要望書提出と意見交換会を行ってきます。
午後に公判を控える松永も参加してきます。
松永も今直面する問題の改善のためだからです。
今回あいの会が厚生労働省に要望してくるのは、
被害者休暇制度を義務化してほしいということです。
被害者のための休暇制度は既に存在します。
厚生労働省も企業に導入を推奨しています。
しかし導入している企業はほとんどありません。
実際、現在被害者参加をしている松永も、
有給休暇をほとんど使い切っている状況です。
なかには被害者参加をすること自体に対して、
「休んでまでそんなことをして何の役に立つのか」
と勤務先から嫌味を言われたという遺族もいます。
そんな現状を変えたいための要望となります。
推奨ではなく義務化が必要なゆえんです。
◆厚生労働省への要望書提出の予定内容
・2月1日(月)10:30開始予定
・報道各社による書面提出時の頭撮りあり
・厚生労働省正面玄関からの一部同行取材あり
***
報道各社の方へ
昨日配信したお知らせ内容に誤りがありました。
【誤】2月1日(水)
↓
【正】2月1日(月)
曜日記載を誤り、混乱させてしまいました。
お詫びとともに訂正させていただいます。
2021年01月28日
NEWSポストセブンでの対談記事(松永拓也・佐々木成三)
小学館ニュースサイトのNEWSポストセブンで、
(「週刊ポスト」「女性セブン」の最新記事が中心)
池袋高齢者暴走事故遺族であいの会会員の松永さんと、
刑事コメンテーター・佐々木さんの対談が掲載されました。
(佐々木さんは、あいの会の相談役でもあります)
池袋暴走死傷事故遺族・松永拓也さんを支えた1冊のノート
https://www.news-postseven.com/archives/20210127_1630723.html?DETAIL

当時から今に至る心境や、あいの会との出会い、
SNS発信するようになったきっかけやその思い、
高齢ドライバーやそれを取り巻く問題への展望、
交通事故防止活動などについて語り合っています。
松永さん自身も自分のブログで対談を振り返っています。
ここでもリンクを貼っておきます。
松永拓也ブログ記事
(「インタビュー取材【ニュースポストセブン】」)
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12652799557.html
多くの方がご存じの通り、松永さんは現在刑事裁判中です。
被害者参加制度を利用して、毎回法廷に出ています。
松永さん自身、対談の最後で佐々木さんに話していますが、
刑事裁判には遠くないうちに終わりがあっても、
交通事故をなくしたいという思いには終わりはありません。
今回の対談も、そうした松永さんの思いの結晶の一つです。
だから今回の対談記事も少しでも多くの人の目に留まり、
その思いを共有する人が一人でも増えればと思っています。
(「週刊ポスト」「女性セブン」の最新記事が中心)
池袋高齢者暴走事故遺族であいの会会員の松永さんと、
刑事コメンテーター・佐々木さんの対談が掲載されました。
(佐々木さんは、あいの会の相談役でもあります)
池袋暴走死傷事故遺族・松永拓也さんを支えた1冊のノート
https://www.news-postseven.com/archives/20210127_1630723.html?DETAIL

当時から今に至る心境や、あいの会との出会い、
SNS発信するようになったきっかけやその思い、
高齢ドライバーやそれを取り巻く問題への展望、
交通事故防止活動などについて語り合っています。
松永さん自身も自分のブログで対談を振り返っています。
ここでもリンクを貼っておきます。
松永拓也ブログ記事
(「インタビュー取材【ニュースポストセブン】」)
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12652799557.html
多くの方がご存じの通り、松永さんは現在刑事裁判中です。
被害者参加制度を利用して、毎回法廷に出ています。
松永さん自身、対談の最後で佐々木さんに話していますが、
刑事裁判には遠くないうちに終わりがあっても、
交通事故をなくしたいという思いには終わりはありません。
今回の対談も、そうした松永さんの思いの結晶の一つです。
だから今回の対談記事も少しでも多くの人の目に留まり、
その思いを共有する人が一人でも増えればと思っています。
2021年01月27日
ウェイモ社の良心的姿勢について
先々週になりますが、私たち交通遺族団体としては、
とても興味を惹かれる記事が出ていました。
ウェイモ、自動運転(self-driving)という言葉を廃止
「社会や消費者に誤った印象を与えている」
と暗にテスラを批判
https://www.businessinsider.jp/post-227521

グーグル系列で、自動運転開発を進めるウェイモ社が
「自動運転(self-driving)」
というワードの使用をやめ、
「自律運転(autonomous driving)」
を使うと表明したニュースです。
扇動的イメージの誇大広告が目立つこのジャンルで、
自動運転可能な現存車はない現実を謙虚に踏まえ、
「小さな変更に見えるかもしれないが重要なことだ。
文言の正確さが、人の命を救うこともある」
と宣言するウェイモ社の存在はとても新鮮に映りました。
その良心と公正さを強く支持したいと思います。
自動運転推進について、私たちは慎重です。
なによりも命が大切だと考えるからです。
だから私たちは機会あるごとに、その前のめりな動きや、
万能感を煽るようなCM広告に懸念を訴えてきました。
「売れればなんでもいい」
ではない良心的な声がビジネスの場からも出て、
(日本ではなく、アメリカの話なのが残念ですが・・・)
その声が注目されるに至った今回の記事の注目度に、
私たち遺族団体は、希望を見出したいと思います。
とても興味を惹かれる記事が出ていました。
ウェイモ、自動運転(self-driving)という言葉を廃止
「社会や消費者に誤った印象を与えている」
と暗にテスラを批判
https://www.businessinsider.jp/post-227521

グーグル系列で、自動運転開発を進めるウェイモ社が
「自動運転(self-driving)」
というワードの使用をやめ、
「自律運転(autonomous driving)」
を使うと表明したニュースです。
扇動的イメージの誇大広告が目立つこのジャンルで、
自動運転可能な現存車はない現実を謙虚に踏まえ、
「小さな変更に見えるかもしれないが重要なことだ。
文言の正確さが、人の命を救うこともある」
と宣言するウェイモ社の存在はとても新鮮に映りました。
その良心と公正さを強く支持したいと思います。
自動運転推進について、私たちは慎重です。
なによりも命が大切だと考えるからです。
だから私たちは機会あるごとに、その前のめりな動きや、
万能感を煽るようなCM広告に懸念を訴えてきました。
「売れればなんでもいい」
ではない良心的な声がビジネスの場からも出て、
(日本ではなく、アメリカの話なのが残念ですが・・・)
その声が注目されるに至った今回の記事の注目度に、
私たち遺族団体は、希望を見出したいと思います。
2021年01月26日
池袋高齢者暴走死亡事故第4回公判の報道まとめ
池袋高齢者暴走死亡事故の第4回公判が、
先週あり、ブログでも報告しましたが、
より客観的な記録を残す意味でも、
各社報道の一部をここでもまとめておきます。
前回ブログ記事
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/57615845.html
今回も公判後に記者会見を行いましたが、
テレビ東京とTBSが、ノーカット版で
YouTube動画を出していたので紹介します。
■テレビ東京
■TBS
また翌朝の各紙の切り抜き抜粋も掲載しておきます。
(支援室の方のご厚意でまとめてご提供いただけました)

あってはいけないことが起きてしまったのだという思いが、
一人でも多くの人の中で生き続けることを願います。
報道各社のメッセージはその支えになると考えています。
先週あり、ブログでも報告しましたが、
より客観的な記録を残す意味でも、
各社報道の一部をここでもまとめておきます。
前回ブログ記事
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/57615845.html
今回も公判後に記者会見を行いましたが、
テレビ東京とTBSが、ノーカット版で
YouTube動画を出していたので紹介します。
■テレビ東京
■TBS
また翌朝の各紙の切り抜き抜粋も掲載しておきます。
(支援室の方のご厚意でまとめてご提供いただけました)

あってはいけないことが起きてしまったのだという思いが、
一人でも多くの人の中で生き続けることを願います。
報道各社のメッセージはその支えになると考えています。
2021年01月19日
池袋高齢者暴走死亡事故の第4回公判(2021.1.19)
池袋高齢者暴走死亡事故の第4回公判が、
今日1月19日(火)午前10時から行われました。
松永さんも自身の下記ブログで報告していますが、
あいの会としても、今日の内容を補足して報告します。
松永さんのブログ記事
第4回公判を終えて(2021年1月19日)
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12650877522.html

今回公判では警視庁の交通捜査部の担当者が証言に立ち、
主に速度についての鑑定結果について話しました。
防犯カメラ等の映像解析からわかったことですが、
当初は時速53キロで走っていた加害者の車が、
縁石にぶつかった時点で69キロ、
一人目の男性をはねた時点で84キロ、
そして真菜さんと莉子ちゃんをはね飛ばした時点では、
高速道路上限ギリギリの96キロまで上がっていました。
すべてがわずか数秒間の出来事です。
ものすごい勢いで加速していたことが今回わかりました。
これを踏み間違えではなく、車の故障だと言い張るのなら、
加害者は、車内電子記録も、ブレーキランプも、
(ブレーキランプが一切点灯していなかったことは、
前回公判で目撃者の方々が三人揃って証言しています)
同時に壊れていたことを立証しなければなりません。
そもそもブレーキを踏んで加速することなどありません。
加害者側が今後どんな反論をしてくるのだろうと思うと、
ひどく荒唐無稽な主張をしてくることが予想されます。
ほとんど期待はしていませんが、そんな荒唐無稽ぶりが、
どれだけ遺族を苦しめ、悲しませ、憤らせるのか・・・
90年近くも人としての人生を生きているのですから、
加害者も少しは想像してほしいと思わずにはいられません。
今日わかった論点は、あまりにも急激な加速の事実です。
これはとても重要な事実です。
ブレーキを踏んだ記録はどこにもない。
ブレーキ履歴はなく、ブレーキランプも点灯していない。
アクセル全開の記録だけがある。
そんななかで加害者はブレーキを踏んだと主張している。
その結果が、高速道路上限レベルまでの急加速です。
加害者が踏んだのはアクセルだということは明白です。
次回公判期日は2月1日(月)13時からの予定です。
今日1月19日(火)午前10時から行われました。
松永さんも自身の下記ブログで報告していますが、
あいの会としても、今日の内容を補足して報告します。
松永さんのブログ記事
第4回公判を終えて(2021年1月19日)
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12650877522.html

今回公判では警視庁の交通捜査部の担当者が証言に立ち、
主に速度についての鑑定結果について話しました。
防犯カメラ等の映像解析からわかったことですが、
当初は時速53キロで走っていた加害者の車が、
縁石にぶつかった時点で69キロ、
一人目の男性をはねた時点で84キロ、
そして真菜さんと莉子ちゃんをはね飛ばした時点では、
高速道路上限ギリギリの96キロまで上がっていました。
すべてがわずか数秒間の出来事です。
ものすごい勢いで加速していたことが今回わかりました。
これを踏み間違えではなく、車の故障だと言い張るのなら、
加害者は、車内電子記録も、ブレーキランプも、
(ブレーキランプが一切点灯していなかったことは、
前回公判で目撃者の方々が三人揃って証言しています)
同時に壊れていたことを立証しなければなりません。
そもそもブレーキを踏んで加速することなどありません。
加害者側が今後どんな反論をしてくるのだろうと思うと、
ひどく荒唐無稽な主張をしてくることが予想されます。
ほとんど期待はしていませんが、そんな荒唐無稽ぶりが、
どれだけ遺族を苦しめ、悲しませ、憤らせるのか・・・
90年近くも人としての人生を生きているのですから、
加害者も少しは想像してほしいと思わずにはいられません。
今日わかった論点は、あまりにも急激な加速の事実です。
これはとても重要な事実です。
ブレーキを踏んだ記録はどこにもない。
ブレーキ履歴はなく、ブレーキランプも点灯していない。
アクセル全開の記録だけがある。
そんななかで加害者はブレーキを踏んだと主張している。
その結果が、高速道路上限レベルまでの急加速です。
加害者が踏んだのはアクセルだということは明白です。
次回公判期日は2月1日(月)13時からの予定です。
2021年01月18日
2021年最初の1月度定例会(2021.1.16)
1月16日(土)、今年最初の定例会を行いました。
感染症拡大の現状から、今回もZoom会合となりました。
今回は新しく入会したご遺族も含めて11名が参加。
なのであらためて自分の事件を一人5分ずつ話し、
お互いを知る共有の場をあらためて設けました。
フリートークもここには書けないことも多いのですが、
一部断片を抜粋すると以下のような議論が出ました。
あいの会に寄せられる相談の多くは、
認知症の家族の運転を止められず、悩む話が多いこと。
家族がそこまで苦しまなければならないおかしい現状。
*** ***
認知症でも真剣に受験すれば免許更新ができてしまい、
認知能力に問題があっても運転ができてしまう現状。
免許は「この人は運転できます」という制度のはずが、
運転できない人にも交付される制度の根本的な瑕疵。
国がガイドラインさえ示せば前に進められると思うこと。
*** ***
子供が被害者になる人身事故では、
子供は自分が悪いと思ってしまう傾向があること。
自分の怪我より、相手の車の傷を気にしてしまうこと。
そのためにその場では相手車両も確認せずに別れ、
重症化してからそれを後悔する事態も起こること。
*** ***
遺族としては刑事裁判で加害者を罰することが主だが、
民事裁判になった後も毎回参加し続けることの意味。
遺族がその場にいなければ、結局言いたい放題となり、
専門家同士で事務的にチェックシートを付けるような、
心のない協議で完了させられる可能性があること。
そこに心を持たせるためにも参加の意味はあること。
*** ***
などなど・・・
最後に今後について共有と協議を行いました。
近いうちに厚生労働省と法務省に対して、
アクションを起こすことができるかもしれません。
詳細はまた書けるようになりましたら報告します。
また賛助会員になりたいという方が最近増えています。
とてもありがたい話なのですが、私たちもここまで
賛助会員希望者がいることは考えていなかったので、
あらためて定義付けや対応を協議しました。
現在お問い合わせいただいている希望者の方には、
順次返信していきますので、今しばらくお待ちください。
冊子や理解を広げるためのツールも作成予定です。
既にデザインや内容などは固めて進めていますが、
これも発表できるようになりましたら報告していきます。
次回以降の定例会は2月27日と3月20日です。
残念ながら現時点ではいずれもZoom開催予定です。
どちらも土曜日で、20:00からの開催となります。
相談したいというご遺族の方がいればご連絡ください。
ただ遺族以外の参加は当面はご遠慮いただいています。
(報道機関の方はご相談ください。事前に確認します)
事件から間もないデリケートな状況の方もいますし、
マスメディアで取り上げられている遺族もいます。
私たちはそんな遺族を不測事態から守る責任があります。
ご理解ください。
感染症拡大の現状から、今回もZoom会合となりました。
今回は新しく入会したご遺族も含めて11名が参加。
なのであらためて自分の事件を一人5分ずつ話し、
お互いを知る共有の場をあらためて設けました。
フリートークもここには書けないことも多いのですが、
一部断片を抜粋すると以下のような議論が出ました。
あいの会に寄せられる相談の多くは、
認知症の家族の運転を止められず、悩む話が多いこと。
家族がそこまで苦しまなければならないおかしい現状。
*** ***
認知症でも真剣に受験すれば免許更新ができてしまい、
認知能力に問題があっても運転ができてしまう現状。
免許は「この人は運転できます」という制度のはずが、
運転できない人にも交付される制度の根本的な瑕疵。
国がガイドラインさえ示せば前に進められると思うこと。
*** ***
子供が被害者になる人身事故では、
子供は自分が悪いと思ってしまう傾向があること。
自分の怪我より、相手の車の傷を気にしてしまうこと。
そのためにその場では相手車両も確認せずに別れ、
重症化してからそれを後悔する事態も起こること。
*** ***
遺族としては刑事裁判で加害者を罰することが主だが、
民事裁判になった後も毎回参加し続けることの意味。
遺族がその場にいなければ、結局言いたい放題となり、
専門家同士で事務的にチェックシートを付けるような、
心のない協議で完了させられる可能性があること。
そこに心を持たせるためにも参加の意味はあること。
*** ***
などなど・・・
最後に今後について共有と協議を行いました。
近いうちに厚生労働省と法務省に対して、
アクションを起こすことができるかもしれません。
詳細はまた書けるようになりましたら報告します。
また賛助会員になりたいという方が最近増えています。
とてもありがたい話なのですが、私たちもここまで
賛助会員希望者がいることは考えていなかったので、
あらためて定義付けや対応を協議しました。
現在お問い合わせいただいている希望者の方には、
順次返信していきますので、今しばらくお待ちください。
冊子や理解を広げるためのツールも作成予定です。
既にデザインや内容などは固めて進めていますが、
これも発表できるようになりましたら報告していきます。
次回以降の定例会は2月27日と3月20日です。
残念ながら現時点ではいずれもZoom開催予定です。
どちらも土曜日で、20:00からの開催となります。
相談したいというご遺族の方がいればご連絡ください。
ただ遺族以外の参加は当面はご遠慮いただいています。
(報道機関の方はご相談ください。事前に確認します)
事件から間もないデリケートな状況の方もいますし、
マスメディアで取り上げられている遺族もいます。
私たちはそんな遺族を不測事態から守る責任があります。
ご理解ください。