2023年10月

2023年10月31日

損保会社二次被害についてのAERA.dot記事掲載(2023.10.27-28)

AERA.dotであいの会メンバーの取材記事が、
前篇・後篇に分けて掲載されました。

「池袋暴走事故」民事初判決
松永拓也さんを苦しめた飯塚氏の「それなら謝罪はしない」という不誠実さ

2023あいの会1027AERA.dot_001

「クルクルパー」「金が欲しくて提訴を遅らせた」
交通事故被害者が損保側から吐かれる“心ない言葉”の数々
https://dot.asahi.com/articles/-/204898

2023あいの会1027AERA.dot_002

特に松永を取材した前篇はそれ以外もありますが、
通して主軸となっているテーマは、
民事裁判での損保会社による二次被害の問題です。

私たちが受けた二次被害の経験について、
取材1回でさっと終わらせるようなこともなく、
その後も何度も繰り返し丁寧に聞く記者でした。

私たちが経験した二次被害は氷山の一角です。

私たちが金融庁と日本損害保険協会に働きかけ、
ようやく改善に動き出したところですが、
動き出しただけで、改善したわけではありません。

この今も民事裁判の法廷で、損保会社弁護士に、
尊厳を傷つけるひどい言葉を投げつけられ、
苦しい思いをしている遺族はいると思います。

だから私たちもスタートに立ったに過ぎないと自覚し、
これからも引き続き働きかけていくつもりです。

今回リリースされた丁寧な記事も、
その力強い後押しをしてくれると思っています。


i_nokai0708 at 03:03|PermalinkComments(0)取材&報道 

交通犯罪遺族への殺害予告について

既に報道で知っている方も多いと思いますが、
先日10月27日の民事裁判判決後、
遺族の松永拓也への殺害予告がありました。

殺人などどのような理由でも許されませんが、
なんでも殺害を思い立った理由は、
「高齢者に賠償金を払わせるなんて許せない」
という全く見当違いなもののようです。

この殺害予告者が常識の通じない異常者で、
その論には全く正当性がないことは当然ですが、
ここでは3点だけ伝えたいと思っています。

1.民事裁判の賠償金は損保会社が払う
2.民事裁判報道での賠償額ファーストのあり方
3.警察への適正な職務遂行への叱咤激励

***

1.民事裁判の賠償金は損保会社が払う

こんな社会常識を書かなければならないことに、
今更ながら脱力感を覚えざるをえませんが、
(大抵の人は当然知っていることながら)
交通犯罪民事訴訟の賠償金は損保会社が払います。

悲しく、そしてとても悔しいことですが、
加害者本人には1円の痛みもありません。

加害者に1円の痛みすら与えられない民事裁判に、
多くの遺族は悔しい思いをしているのです。
(刑事裁判後の民事裁判については、
 「消化試合」と表現する遺族もいます)

もしこれを読んでいるのが中学生や高校生とかで、
たまたま「知らなかった」ということであれば、
社会の仕組みをこれから学んでいく方々ですので、
何も恥ずかしいことはありません。
知らなければ学んで知っていけばいいだけです。
(学ぼうとしないことは恥じるべきことですが)

***

2.民事裁判報道での賠償額ファーストのあり方

実は今回の殺害予告事件は、
あいの会の中でも危惧はしていました。

今回はその悪い予想が的中してしまいました。

SNSが広がった利点は当然ありますが、
エコーチェンバー効果に代表されるように、
愚かな人は益々愚かになるリスクもあります。

賠償額ありきで見出しにドーンという報道は、
そんな人に火をつける役割を担う場合があります。

今回はまさにそんな典型的な事例だと思います。

当然賠償額を一切伏せるなどは現実的ではないし、
そんなことは求めてもいませんが、
それでも報道各位は、安易な見出しにドーンが
一部の異常者に火をつけることにならないか、
あらためて自省をしてほしいと思っています。

***

3.警察への適正な職務遂行への叱咤激励

今回は明確な殺害予告がありました。

ここ数年の傾向として、殺害予告があれば、
警察は逮捕して実名公表がデフォルトです。

今回も当然そうあるべきです。

「自宅周辺のパトロールを強化します」
とかそういう話ではなく、特定に力を注ぎ、
犯人逮捕に向けた適正な職務遂行を求めます。

きちんと捜査が進められているか、
あいの会でも後追いしていきたいと思います。


i_nokai0708 at 02:00|PermalinkComments(0)取材&報道 

2023年10月30日

池袋暴走事故の民事裁判判決、その後の記者会見(2023.10.27)

池袋暴走事故の民事裁判の判決言渡しが、
先週金曜の10月27日に東京地裁でありました。

あいの会の何名かも支援に駆け付けました。

また判決後、松永拓也と真菜さんのお父様、
そして当会代表の小沢樹里、
また弁護人であり当会顧問である弁護士にて、
裁判所内で記者会見を行いました。

2023あいの会1027民事判決後記者会見_001

2023あいの会1027民事判決後記者会見_002

詳細は各報道の通りです。
ここでは繰り返しません。

ただ報道に一言付け加えれば、
こうした民事裁判判決の報道の場合、
必ず賠償額が見出しとなり、
そのことがクローズアップされがちです。

しかし民事訴訟を通じて遺族が求めるものは、
決して金額的なことではありません。
今回報道は記事の内容まで読み込めば、
全体的にその点も一定程度ふまえていますが、
報道に接する方も、そうした文脈を読み取り、
正確な理解をしてほしいと思っています。


i_nokai0708 at 23:30|PermalinkComments(0)取材&報道 

2023年10月21日

ナスバ安全マネジメントセミナーでの講演活動(2023.10.16)

私達あいの会の松永拓也が、先月10月16日(月)、
自動車事故対策機構(NASVA)より声がけいただき、
そこが主催して事業運転者向けに開催されている
安全マネジメントセミナーで講演してきました。

2023あいの会1016ナスバ安全マネジメントセミナー講演_025

2023あいの会1016ナスバ安全マネジメントセミナー講演_017

2023あいの会1016ナスバ安全マネジメントセミナー講演_011

たくさんの方を前にした講演となりましたが、
松永は講演の話の最初で、その大勢の方々に、
「被害者や遺族の講演に意味があると思いますか?」
と問いかけたそうですが、細かくは松永自身、
自らのブログで書いていますので下記をご覧ください。

■松永拓也の報告ブログ記事
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12825199110.html

また会場ではNASVAの交通遺児友の会の
絵画コンテストの作品展示会も行われていて、
松永もその一点一点を鑑賞させてもらいました。

2023あいの会1016ナスバ安全マネジメントセミナー講演_002


i_nokai0708 at 03:19|PermalinkComments(0)講演活動 

2023年10月16日

10月度あいの会定例会&水族館レクリエーションの報告(2023.10.14)

10月14日(土)、池袋でランチ会を兼ねて、
10月度定例会と自助活動を行い、その後、
サンシャイン水族館に参加者で連れ立って、
久しぶりのレクリエーション活動としました。

この日は、子ども達も何名か参加し、
遺族の子ども同士の交流の場にもしました。

2023あいの会1014サンシャイン水族館1

サンシャイン水族館内では似顔絵コーナーもあり、
子ども達は似顔絵も描いてもらったりもしました。

2023あいの会1014サンシャイン水族館3

元々あいの会をわずか4人で始めたとき、
「とにかくおいしいものを食べながら語り合おう」
ということが活動の原点でした。

そんな原点を思い起こした一日にもなりました。

i_nokai0708 at 20:40|PermalinkComments(0)定例会 | 交流

2023年10月06日

被害者サポートセンターおかやまでの講演活動(2023.10.1)

松永拓也が10月1日、
岡山県岡山市で講演活動を行ってきました。

■予告ブログ記事
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/60846991.html

「交通事故と被害者支援 ~家族の愛~」
と題して話をしてきました。

2023あいの会1001岡山講演_002

2023あいの会1001岡山講演_003

被害者サポートセンターおかやまが主催の
犯罪被害者支援のための講演会でしたが、
150人以上が来場して話を聞いてくれました。

ただ今回は主催者側とのやり取りで課題もあり、
改善を求めるところもありましたが、
話を聞いてくれた方々には関係のない話ですし、
命を考える良い機会になったらと思っています。

松永も自らのブログで報告を出しているので、
ここでもリンク先URLを紹介しておきます。
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12823982319.html

なお講演翌日の当地地元紙の山陽新聞で、
記事が出ていましたので、ここでも紹介します。

2023あいの会1001岡山講演_001(山陽新聞1002)


i_nokai0708 at 09:05|PermalinkComments(0)講演活動 

2023年10月02日

「AERA」での松永拓也取材記事掲載(2023.9.18号)

松永拓也が取材を受けていた記事が、
「AERA」9月18日号に掲載されました。

ネット上の誹謗中傷を取り扱った記事です。

ネットの誹謗中傷、10年前の約2.5倍
池袋暴走事故の遺族も被害に遭い「泣きました」
https://dot.asahi.com/articles/-/201366

松永も記事の最後で語っているように、
「画面の向こうには心を持った人間がいる」
ことをSNSで批判したい気持ちになった際、
思い起こしてほしいと思います。

※本ブログアップ時点で雑誌の販売期間は過ぎ、
 売上部数に影響するものではありませんが、
 それでも記事の全文掲載はできませんので、
 一部のみイメージとして以下掲載します。

2023あいの会0918AERA松永拓也記事イメージ_001

2023あいの会0918AERA松永拓也記事イメージ_002

2023あいの会0918AERA松永拓也記事イメージ_003

2023あいの会0918AERA松永拓也記事イメージ_004


i_nokai0708 at 02:00|PermalinkComments(0)取材&報道 

2023年10月01日

天羽プロジェクトの開催告知(2023.10.8)

※話者の体調不良により延期いたします。

今月、オンライン対談イベントを行います。
3ヶ月ぶりの学生向けの天羽プロジェクトです。

2022あいの会1008天羽プロジェクト告知

【日時】2023年10月8日(日)14:00~16:00
【対象】学生、または25歳までの方
【話者】小沢 樹里、中村 正文、松永 拓也
【方法】Zoom(オンライン)
【費用】無料
【申込】※延期によりクローズ

年2回開催のため、今回は今年度最後となります。
(次回は来年4月以降開催の予定)

小沢・松永・中村3人の講演だけでなく、
3人と参加者のディスカッションも用意しています。
関心のある方は、遠慮なくご参加ください。


i_nokai0708 at 23:30|PermalinkComments(0)天羽プロジェクト