2024年12月
2024年12月30日
現代ビジネス「「再婚は、してもしなくても…」【池袋暴走事故】の被害者遺族、松永拓也さんが語る「これまでの5年間」と「今後の生き方」」記事掲載(2024.12.30)
松永拓也の取材記事がリリースされましたので、
ここで共有させていただきます。
「再婚は、してもしなくても…」
【池袋暴走事故】の被害者遺族、松永拓也さんが語る
「これまでの5年間」と「今後の生き方」
https://gendai.media/articles/-/144074
2024年12月29日
中国放送「時間が経っても癒えない悲しみ 今求められる被害者支援とは」記事掲載(2024.12.28)
あいの会の会員の松本里奈の取材映像が
放映・記事になりましたので報告します。
トレーラーの鉄板が落下し夫が乗った車を直撃
ある日突然、被害者の遺族になった妻
「必死に踏ん張って生きてきた」
時間が経っても癒えない悲しみ
今求められる被害者支援とは
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rcc/1639127
松本さんは広島県の方ですが、
縁あって私たちあいの会の会員になっています。
無料講演 命の里プロジェクト
命の里プロジェクト開催のご案内
いつも「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」をご支援いただき、誠にありがとうございます。
このたび、私たちは【命の里プロジェクト】を開催する運びとなりました。これは、命の大切さを改めて見つめ直し、より多くの方と共に未来への一歩を考える時間にしたいという思いから企画いたしました。
今回は以下の3名の講師です
• 小沢樹里
• 中村正文
• 松永拓也
開催概要
日時:2025年1月17日(金)19:00~21:00
形式:オンライン開催
参加費:無料
お時間の許す方は、ぜひご参加いただければ幸いです。皆さまと共に考え、共有する場を持てることを心より楽しみにしております。
お申し込み方法
以下のリンクよりお申し込みいただけます

https://forms.gle/AfoHzgYdYPD74R5E8
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
2024年12月28日
TBS報道特集「池袋暴走事故から5年~遺族と加害者家族 訴えたメッセージ」放映(2024.12.28)
「「池袋暴走事故から5年
~遺族と加害者家族 訴えたメッセージ」
と題して松永拓也を取材した内容が放映されました。
TVerでも閲覧可能になっていますので、
多くの人に見てほしいと思っています。
TVer番組ページ
https://tver.jp/episodes/epyfh3ia5a











年末の挨拶
年末のご挨拶
今年も残りわずかとなりました。一年間、一般社団法人関東交通犯罪遺族の会の活動を支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
2024年も、犯罪被害者支援や交通事故防止の啓発活動に取り組んでまいりました。その中で特に強く感じたのは、犯罪被害者にとって「理解ある接し方」や「早期の支援」がどれほど重要であるかということです。
いまだに、被害者自身が努力をしなければ、裁判や支援を受けることが難しいという現状があります。私たちは、誰もが無理なく適切な支援を受けられる社会、被害者が「自分は犯罪被害者だ」と迷わず一歩を踏み出せる社会を目指し、今後も活動を続けてまいります。
また、今年は誹謗中傷の問題にも積極的に取り組みました。犯罪被害者が、身近な人やインターネット上での誹謗中傷によって新たな苦しみに直面することがあります。このような問題を少しでも減らし、インターネットが優しさと尊重を持って使われる場となるよう、啓発活動を進めてまいります。
さらに、交通事故の遺族として、加害者と向き合う経験を続けてきました。時には加害者が罪を償う前に亡くなったり、出所後に一切連絡が取れなくなることもあります。それぞれのケースに異なる悲しみがあり、遺族にとって選択肢のない苦しみがあるという現実を改めて痛感しました。この現状を変えるための社会的な働きかけも、私たちが取り組むべき重要な課題だと感じています。
また、2024年は、犯罪被害者の兄弟姉妹についての社会的理解を推進する必要性を強く感じた一年でもありました。そのための取り組みの一環として、「ぼくのおかあさんはおつきさまにいる」という絵本を作成し、豊島区の図書館や図書室へ寄贈しました。この絵本を通じて、犯罪被害者の家族、特に兄弟姉妹の心情に寄り添い、社会全体が理解を深めるきっかけになればと願っています。
また、2003年12月に始まった法務省矯正局の「心情伝達制度」にも触れたいと思います。この制度はまだ始まったばかりであり、被害者が加害者と向き合おうとしても、必ずしも納得できる結果が得られるわけではありません。それでも、心情伝達の過程で、被害者が最も求めているのは「自身と家族の安全」であることを改めて感じています。
私たちは、この制度を通じて少しでも被害者の安全が確保されること、そしてその方法が存在することを知っていただけるよう努めてまいります。これまでの経験をもとに、多くの方にこの制度を伝え、活用を促していきたいと考えています。
2025年も、犯罪被害者に寄り添い、一日でも早く支援が届くよう活動を続けてまいります。また、社会全体が被害者に対する理解を深め、互いに尊重し合える環境を築けるよう、皆さまのお力添えをいただきながら努力を重ねていきます。
どうぞ良いお年をお迎えください。そして、来年もよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人関東交通犯罪遺族の会
2024年12月24日
2024年12月20日
国土交通省 被害者保護増進等事業に関する検討についての掲載について
11/15に開催いたしました標題検討会の議事録を国交省HPに掲載いたしましたので、ご案内申し上げます。
https://www.mlit.go.jp/
2024年12月17日
講演 法務省矯正局研修
法務省矯正局研修での講演を終えて
12月17日、法務省矯正局の職員研修にて講演を行いました。
この研修は、被害者の心情や置かれている状況について理解を深めることを目的として開催され、交通犯罪遺族としてお話しさせていただきました。
講演では、被害後に被害者やその家族が直面する精神的・社会的な影響、そして日常の変化についてお伝えしました。また、具体的な事例を交えながら、被害者の視点を知ることの重要性をお話ししました。
法務省矯正局において「被害者の心情を知ろう」という動きがあることを実感し、今後は様々な罪種の被害者の声を取り入れることが必要不可欠だと感じました。被害者の声を聴き、その視点を矯正教育や更生プログラムに反映していくことが、真の理解につながるのではないでしょうか。
今回の講演が、矯正局の皆様にとって被害者理解の一助となれば嬉しく思います。
今後も、こうした活動を通じて、被害者の置かれた状況や思いを伝えていければと思います。
刑の執行段階における被害者等の心情等の聴取・伝達制度について(小沢 一部割愛)
1. 加害者の情報共有についての要望 加害者の出所後の住所を知りたかった(近隣に住む不安解消のため) 遠方の刑務所訪問は、精神的・肉体的に大きな負担。(のちの確認では、自宅への聞き取り訪問は現在検討中、手紙などでも対応が出来るとの事) 刑務所内で加害者がいると想像するだけで恐怖を感じた。 家族を守るために矯正局での心情伝達制度を活用したかった。 2. 心情等伝達制度への改善要望 参加できない家族がいたため、代わりに口頭で思いを伝えた。 伝えるべき内容のテンプレートがあると助かる(例:言える内容、言えない内容の整理)。 交通事故は非常に短い時間の刑期のため限られた時間内での刑務所にいる最中の面会は重要。 加害者へ裁判時の発言と本心の乖離を知りたいと思う。 加害者の謝罪の意思や今後の生活について聞きたかった。 謝罪の伝達が被害者の安心感につながるとともに、加害者にも適切な謝罪方法を示す手助けになる。命日に花を供えるなどの謝罪方法を伝える場が必要。
連絡手段として刑事民事事件の時に対応頂いた弁護士事務所を指定したが、この方法を知らない被害者も多い。
加害者がどのような職業に就くのか、人を死に至らしめても車の免許の取得をするのか運転するのかを知りたい。
3. 刑務官への印象と配慮要望 丁寧な対応により安心して話せた。 加害者が乗ったかもしれない車の迎えが非常に不快。 送迎車についている、護送用のような車でパトライトが目立ち、被害者側が加害者と誤解される恐れを回避して欲しい 未成年の子供への配慮については、わかりやすい言葉選びがありがたかった。 休憩をとりますかの声かけがとてもありがたかった。


2024年12月05日
かなこちゃんちかこちゃんをしのぶ会の参加報告(2024.12.1)
「かなこちゃんちかこちゃんをしのぶ会」
に、例年通り今年も参加してきました。
昨年参加時の報告ブログ
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/61050919.html
念の為、あらためての説明となりますが、
1999年に起きた東名高速飲酒運転事故遺族の井上夫妻が
命を奪われたかなこちゃんとちかこちゃんを偲んで、
命の尊さを思い起こす集いをこの時期に開催しています。
今回もこのしのぶ会には、
たくさんの人が参加していました。
ハートバンドから一緒に来た人も多く、
その中には大分196キロ暴走事故のご遺族もいて、
危険運転致死傷罪が適用されて、
懲役8年の実刑判決が言い渡された件について、
お話しされていました。
また栃木県での暴走事故のご遺族も来ていて、
つらい経験を共有してくれました。
最初は過失運転致死傷罪で進められていて、
遺族の方々の想いが届いたことで、
危険運転致死傷罪へと切り替わった裁判です。
遺族がこれほど一生懸命動かなければ、
法律が適切に適用されない現実は、
あまりに理不尽だとあらためて感じました。
本来、危険運転致死傷罪は、
現行法で柔軟に運用されるべきですが、
その解釈が非常に狭まっていることが問題です。
今回主催者の井上保孝さん郁美さんご夫妻は、
危険運転致死傷罪制定に深く関わった当事者です。
お二人も今回の動きでは悔しい思いをされ、
発信されたことで、社会の目を向けさせました。
二人の活動には、感謝の念がたえません。
今回のしのぶ会の会席の場では、
小沢と同じテーブルには、
群馬の暴走事件の遺族と同席しました。
(職業ドライバーが飲酒運転で暴走し、
祖父、夫、お子さんを奪われた事件)
来年から裁判が始まると言われていました。
まだ小さなお子さんも抱えながらの裁判に、
不安な気持ちが伝わってきました。
多くの支援が届き、安心して裁判に臨めるよう、
願わずにはいられません。
危険運転致死傷罪適用を求める署名サイト
また、しのぶ会では、参加者全員で、
それぞれの想いをつづった短冊を風船につけ、
大空に飛ばすイベントを毎年行っています。
願いを込めて風船を手から放した瞬間が、
とても印象的で忘れられない感覚でした。
この出会いが交通犯罪被害によるものでなければ、
普通の生活を送っていたと思うと感じるものがあります。


さらに井上夫妻からは、
「かなちゃんとちかちゃんのお給料」として、
あいの会へご寄付を今年もいただきました。
このご寄付は絵本の増刷費用にあてる予定です。
できるだけ多くのご遺族に無料で絵本を届け、
そのご家族やお子さんたちにも、
「あなたは一人ではない」
というメッセージが届けたいと思っています。
被害者・遺族のケアは大人ばかり注目されがちですが、
子どもたちにも目を向け、
しっかり支えられる社会であってほしいと願っています。







2024年12月04日
ハートバンド2024参加報告(2024.11.30-12.1)
そしてその一環として、この期間の土日、
が毎年開催され、全国の被害者団体が集います。
今年は11月30日~12月1日に開催されました。

♧ハートバンド公式サイト
http://www.heart-band.sakura.ne.jp/
ハートバンドは、犯罪被害者や遺族が一堂に会し、
そのお互いの経験を共有しあうだけでなく、
専門家の講演もあって学びの場となったり、
創作活動、音楽を楽しむ場でもあります。
また子どもたち専用の話し合いスペースも設けられ、
大人だけでなくその子どもにも、
心のケアが行き届くよう工夫がされています。
***
ハートバンド参加団体として正式登録しました。
犯罪被害者週間を通じて最新の情報を得ること、
そして専門家との交流を通じて、
新たな知見やつながりを深めるためです。
これまでもあいの会有志にて、
個々人が時折参加してきましたが、
あらためて思うことは、ここハートバンドは、
私たちにとって学びと気づきの場だということです。
私たちあいの会も参加団体の一つとして、
挨拶とあわせ、今年1年間の活動を報告しました。



ここでも少し補足をしますと、今年は、
メールマガジンで有名なまぐまぐさんと話し合い、
MagOne(マグワン)というプラットフォームを通じ、
という発信コンテンツを開始しました。
これまで通り、学生向けの天羽(あまね)プロジェクト、
そして一般・社会人向けの命の里プロジェクトを通じ、
対話プロジェクトを継続してきました。
また、絵本『ぼくのおかあさんはおつきさまにいる』
を発刊し、図書館や児童館への寄贈を進めました。
これらの活動について、
ハートバンドの活動報告の場でも紹介しました。
なお、
MagOne「あいの会のブラックボックス」
絵本『ぼくのおかあさんはおつきさまにいる』
に興味のある方はあいの会にお問い合わせください。
***
♡誹謗中傷と警察の取り組みに関する意見交換
自由な対話・話し合いの場です。
今回も、他の参加者の皆さんと、
交通事故の実名報道やSNS上の誹謗中傷、
殺害予告の恐怖について意見を交わしました。
多くの方が、身近な人やSNSを通じて
誹謗中傷を受けた経験を語り、
「黙って我慢するしかなかった」
という声が寄せられました。
このような現状が続くことは、
決して許されるべきではありません。
やさしいネット社会実現を願っています。
***
警察庁長官官房参事官の方と話す機会がありました。
犯罪被害者支援に携わっているからこそ、
最後まで残って私たちの声に耳を傾けてくれました。
その姿勢には深く感銘を受けたことを記しておきます。
交通事故や危険な事態がなければありません。
しかし私たち交通遺族にとっては、
警察と接する機会が一気に増えます。
そのような状況の中で、被害者と真正面から向き合い、
私たちの声に耳を傾け、真剣に考える警察官の存在は、
それだけで大きな支えになり、心強い気持ちになります。
信頼と共感が築かれる瞬間を実感しました。
これからも活動を続けていく気持ちが高まりました。
フリートークでグループでディスカッション後、
遺族になって困ったこと、助けられたこと等を報告

あいの会参加者で記念撮影

2024年12月03日
殺害予告と偽計業務妨害事件を通じて考えました 〜警察への感謝とこれから〜
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