2025年06月

2025年06月21日

「命の里プロジェクト&天羽プロジェクト」開催報告(2025.6.21)

本日6月21日、交通犯罪被害者遺族対談イベント「命の里プロジェクト&天羽プロジェクト」を開催いたしました。

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告知ブログ
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12909451679.html

本イベントでは、交通事故の危険性や命の大切さ、そして今、社会で深刻化している「誹謗中傷」についてお話ししました。

最近では、未成年の女子中学生から、あいの会への威力業務妨害や松永拓也に対する殺害予告を受け、現在、刑事裁判に向けて準備を進めています。
どうすれば、このような事件を未然に防ぐことができたのか。
交通事故と誹謗中傷は一見無関係に思えるかもしれませんが、その背景には共通して「命の軽視」や「当事者への無関心」があると、私たちは考えています。

だからこそ、どちらの問題についても正面から向き合い、伝えていく場が必要だと強く感じています。

今後も、交通犯罪をなくすことで「誰もが被害者にも加害者にもならない社会」を目指すとともに、
二次被害を防ぐための活動も続けてまいります。

i_nokai0708 at 23:28|PermalinkComments(0)

2025年06月16日

「埼玉県犯罪被害者等支援条例に関する有識者検討会」の委員に選任されました(2025.6.16)


本日、「埼玉県犯罪被害者等支援条例に関する有識者検討会」の委員に小沢樹里が選任されました。

私たちの想いや経験が、制度や仕組みに少しでも反映されるよう、誠実に臨んでまいります。
引き続き、皆さまのお声やお力添えをいただきながら、被害者支援の一歩一歩を大切に歩んでまいります。

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<参考>
埼玉県犯罪被害者等支援条例について
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0311/hanzaihigaisya/saitamajyourei.html

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i_nokai0708 at 20:41|PermalinkComments(0)

あいの会5月度定例会の報告(2025.6.14)

あいの会5月度の定例会を6月14日に開催しました。

定例会では、「古都の翼」代表であり、京都府亀岡市の交通事件遺族である小谷真樹さんにご講演いただきました。
講演では、二人のお子さんが交通事件に巻き込まれたご経験から、当事者にしか語れない痛みや葛藤、そして社会への問題提起が語られました。

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事故当時を振り返って

事故当時、小谷さんご家族は報道による過熱取材や加害者側の不誠実な対応にさらされました。
無免許運転だったにもかかわらず危険運転致死傷罪が適用されなかったことに対して、深い疑問と悔しさを抱き、署名活動を開始。
しかし、「加害者にも未来がある」といった言葉に、さらに心を傷つけられる場面もあったと語ります。

事故後、小谷さんは会社の理解を得て2週間の休暇を取得しました。
同僚の支えもありましたが、捜査や裁判、何より登校中に事故に遭った長女のケアが必要でした。
「父親として、長女の未来に寄り添いたい」との思いから、最終的には会社を退職し、登校支援に専念されたそうです。


遺族にはないもの

講演の中で印象的だったのは、「裁判員制度の裁判員には有給があるのに、被害者には何の制度もないことに違和感を覚えた」という言葉です。
大黒柱として家族を支えながら、心の傷を抱えた子どもを支える。社会復帰を考えるには、あまりにも過酷な状況です。

事故から13年、ようやく笑えるようになった、と小谷さんは言います。
けれど、その背景には当たり前の生活を取り戻すまでの長い時間と、数えきれない葛藤と努力がありました。

講演を通じて、小谷さんが伝えてくださったのは、「子どもの心に寄り添うことの大切さ」と「被害者にも『働きながら支援を受けられる制度』が必要だ」という切実なメッセージです。

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犯罪被害者への理解と制度の壁

小谷さんのように、突然家族が被害に遭い、心の整理もつかぬまま裁判や手続き、
子どもの支援に向き合わねばならない方々のために、少しでも会社を辞めなくても、
働いていくことを続けられる制度を作ってもらいたいと心から願っています。

「事故は、社会にとっては小さな出来事に見えるかもしれない。でも当事者にとっては、人生そのものが変わる大きな出来事なんです。」

そう語った小谷さんの言葉は、私たち一人ひとりに、社会のあり方を問い直すきっかけを与えてくれました。

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i_nokai0708 at 20:31|PermalinkComments(0)