2025年10月
2025年10月17日
「一般社団法人日本損害保険協会」の講演会に小沢と松永が登壇しました(2025.10.17)
2025年10月17日(金)、一般社団法人日本損害保険協会が主催する講演会「交通事故紛争における被害者との向き合い方 〜被害者の心の傷の理解を深める〜」が開催されました。

【開催概要】
<日 時> 2025 年10 月17 日(金)18 時00 分~20 時00 分
<形 式> 対面・オンライン(Zoom 配信)併用
<会 場> 損保会館 2 階 大会議室(https://www.sonpo-k.co.jp/access.html)
詳細はこちら
https://www.sonpo.or.jp/news/notice/2025/qt6qln0000000rgk-att/250919_01.pdf
本講演会に、あいの会から小沢樹里・松永拓也が登壇しましたので、お話させていただいた内容を共有させていただきます。

松永拓也 講演
松永からは、「交通事故被害者が民事裁判の中で受ける“言葉の二次被害”」についてお話ししました。
松永は、池袋暴走事故で妻と3歳の娘を亡くしました。
刑事裁判を経て、現在は加害者側の損害保険会社と民事裁判を行っています。
その中で痛感したのは「言葉が人を深く傷つけることがある」いう現実でした。
1. 法律の「正しさ」と、人の「痛み」は別の次元にある
損害保険会社が、賠償額を検討し、交渉を行う。
これは当然の業務です。
ビジネスである以上、合理性を求める姿勢を否定するつもりはありません。
しかし、被害者や遺族にとってその交渉は、
「命の価値を数字で測られる辛い時間」でもあります。
たとえば、私がブログに書いた言葉を、
損保会社の代理人が一部だけ切り取り、
「和解を促す根拠」として法廷に提出したことがありました。
その時、私はこう感じました。「私はいったい、何と闘っているのだろう」と。
法的には正当な主張であっても、その使われ方ひとつで、人の心をえぐることがある。
それが「民事裁判における二次被害」です。
2. 現代社会における企業の責任
企業が利益を追求するのは当然です。
しかし今は、「どう利益を出すか」が問われる時代だと思います。
コンプライアンスやCSR(企業の社会的責任)、ESGといった言葉が示すように、人権・倫理の尊重が求められています。
企業はもう「法を守ればいい」だけでなく、社会の信頼を守る存在でなければなりません。
そして、その企業の姿勢を社会に伝えるのが、企業の代理人である弁護士です。
弁護士の言葉は、依頼者の利益を守るだけでなく、
企業の倫理を映す鏡でもあります。
社会は、弁護士の書面を通して企業の「人間性」を感じ取ります。
だからこそ、「法的に正しい」だけでは足りない。
社会から見て誠実であることが、今の時代の「企業弁護」に求められるのではないでしょうか。
3. 市民の一人としての被害者に、企業が与える影響
民事裁判では、企業の代理人である弁護士と、
市民の一人である被害者や遺族が向き合います。
この構図には、どうしても力の差があります。
弁護士にとっての「主張」や「反論」は、
被害者にとっては「人生の事実そのもの」を否定される瞬間でもあります。
たとえば、
「過失割合の議論」は「あなたにも原因がある」と聞こえ、
「因果関係が不明」は「娘の死を否定している」と響き、
「合理的な和解」さえも「早く諦めろ」と受け取られてしまう。
もちろん、これらは法的には避けられない議論です。
私はそこを責めたいわけではありません。
問題は、被害者が“感情的だから傷つく”のではなく、
人の心を前提にしていない制度と言葉の構造が、
感情的反応を生まざるを得ないようになっていることです。
法は感情を扱わない仕組みで動いています。
しかし、法廷に立つのは感情を持った人間です。
だからこそ必要なのは、「配慮」ではなく「理解」です。
弁護士が「寄り添う」必要はありません。
ただ、「どう聞こえるか」を意識しておくこと。
それだけで、法廷の空気は変わります。
ここでお願いしたいのは、
いたずらに煽るような表現を避けること、そして刑事裁判で既に認定された事実をむやみに覆そうとしないことです。
被害者にとって、刑事裁判で確定した事実は、
ようやく“社会が理解してくれた”という希望の証です。
そこを否定するような書面や発言は、
たとえ法的に可能であっても、心を深く傷つけます。
法廷で闘うにしても、
“相手を打ち負かす”ではなく、“事実を丁寧に積み上げる”姿勢であってほしい。
それが、真の意味での「誠実な弁護」につながるのではないかと思います。
そして、私が本当に伝えたいのは、
“感情的な被害者に配慮する”ことではなく、
「人間を相手にしている」ことを忘れないでほしいということです。
法廷で交わされる言葉の先には、必ず心を持った人間がいる。
その前提を忘れないだけで、社会の信頼は大きく変わります。
4. 弁護士の一言が、企業の未来を決める
弁護士の言葉は、依頼者を守る武器であると同時に、
企業の社会的信頼を決めるメッセージです。
企業が「社会から信頼される形で闘う」こと。
それを支えるのが、弁護士の倫理であり使命ではないでしょうか。
被害者への配慮は、情に流されることではなく、
企業の信頼を守るための戦略的誠実さです。
5. 終わりに:「法と人間」を結び直すために
私は、保険会社を敵だと思っていません。
弁護士を責めたいわけでもありません。
ただ、お願いがあります。
どうか、法の中に「人」を見失わないでください。
企業がどんなに立派なCSR方針を掲げても、
現場の一文で、その信頼は壊れてしまうことがあります。
被害者の尊厳を守ることは、
企業の信頼を守ることと矛盾しません。
弁護士の皆さまの言葉が、
依頼者を守るだけでなく、社会の信頼を支える力となることを願っています。
小沢樹里 講演
小沢からは、2007年8月にお腹に赤ちゃんがいたときに遭った交通事故についてお話ししました。
当時、保険会社の担当者から「生まれていないので物なんです」と言われ、
人として認められなかったこと、そして赤ちゃんに対して賠償もされなかったこと。
緊急手術を受け、全身麻酔でのオペを経てもなお、
たった一言の言葉の使い方でどれほど深く傷つくかを知ってほしい——その思いを語りました。
また、2022年7月には金融庁と日本損害保険協会を訪問し、交通事故被害者の二次被害救済について要望書を提出。
その後、ガイドラインの見直しが進み、現在の損害保険協会のガイドライン作成にも関わることができた経緯を紹介しました。

(参考リンク:朝日新聞デジタルの記事)
https://www.asahi.com/sp/articles/photo/AS20220726002806.html

(参考リンク:当時のあいの会ブログ)
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/59572450.html
さらに、弁護士であいの会の顧問の上谷さくら先生が執筆した、
新刊『犯罪被害者代理人』(集英社新書、2025年10月17日発売)を弁護士さんに向けて、次のように紹介しました。
「実際に1年間に350人に1人が交通事故により死傷しているいま、唯一、被害者が選べるのは、弁護士だけ。
警察官や検察官や裁判官は選ぶことができないからこそ、唯一選ぶことのできる犯罪、被害者代理人と言う存在は非常に重要だと感じています。」



【開催概要】
<日 時> 2025 年10 月17 日(金)18 時00 分~20 時00 分
<形 式> 対面・オンライン(Zoom 配信)併用
<会 場> 損保会館 2 階 大会議室(https://www.sonpo-k.co.jp/access.html)
詳細はこちら
https://www.sonpo.or.jp/news/notice/2025/qt6qln0000000rgk-att/250919_01.pdf
本講演会に、あいの会から小沢樹里・松永拓也が登壇しましたので、お話させていただいた内容を共有させていただきます。

松永拓也 講演
松永からは、「交通事故被害者が民事裁判の中で受ける“言葉の二次被害”」についてお話ししました。
松永は、池袋暴走事故で妻と3歳の娘を亡くしました。
刑事裁判を経て、現在は加害者側の損害保険会社と民事裁判を行っています。
その中で痛感したのは「言葉が人を深く傷つけることがある」いう現実でした。
1. 法律の「正しさ」と、人の「痛み」は別の次元にある
損害保険会社が、賠償額を検討し、交渉を行う。
これは当然の業務です。
ビジネスである以上、合理性を求める姿勢を否定するつもりはありません。
しかし、被害者や遺族にとってその交渉は、
「命の価値を数字で測られる辛い時間」でもあります。
たとえば、私がブログに書いた言葉を、
損保会社の代理人が一部だけ切り取り、
「和解を促す根拠」として法廷に提出したことがありました。
その時、私はこう感じました。「私はいったい、何と闘っているのだろう」と。
法的には正当な主張であっても、その使われ方ひとつで、人の心をえぐることがある。
それが「民事裁判における二次被害」です。
2. 現代社会における企業の責任
企業が利益を追求するのは当然です。
しかし今は、「どう利益を出すか」が問われる時代だと思います。
コンプライアンスやCSR(企業の社会的責任)、ESGといった言葉が示すように、人権・倫理の尊重が求められています。
企業はもう「法を守ればいい」だけでなく、社会の信頼を守る存在でなければなりません。
そして、その企業の姿勢を社会に伝えるのが、企業の代理人である弁護士です。
弁護士の言葉は、依頼者の利益を守るだけでなく、
企業の倫理を映す鏡でもあります。
社会は、弁護士の書面を通して企業の「人間性」を感じ取ります。
だからこそ、「法的に正しい」だけでは足りない。
社会から見て誠実であることが、今の時代の「企業弁護」に求められるのではないでしょうか。
3. 市民の一人としての被害者に、企業が与える影響
民事裁判では、企業の代理人である弁護士と、
市民の一人である被害者や遺族が向き合います。
この構図には、どうしても力の差があります。
弁護士にとっての「主張」や「反論」は、
被害者にとっては「人生の事実そのもの」を否定される瞬間でもあります。
たとえば、
「過失割合の議論」は「あなたにも原因がある」と聞こえ、
「因果関係が不明」は「娘の死を否定している」と響き、
「合理的な和解」さえも「早く諦めろ」と受け取られてしまう。
もちろん、これらは法的には避けられない議論です。
私はそこを責めたいわけではありません。
問題は、被害者が“感情的だから傷つく”のではなく、
人の心を前提にしていない制度と言葉の構造が、
感情的反応を生まざるを得ないようになっていることです。
法は感情を扱わない仕組みで動いています。
しかし、法廷に立つのは感情を持った人間です。
だからこそ必要なのは、「配慮」ではなく「理解」です。
弁護士が「寄り添う」必要はありません。
ただ、「どう聞こえるか」を意識しておくこと。
それだけで、法廷の空気は変わります。
ここでお願いしたいのは、
いたずらに煽るような表現を避けること、そして刑事裁判で既に認定された事実をむやみに覆そうとしないことです。
被害者にとって、刑事裁判で確定した事実は、
ようやく“社会が理解してくれた”という希望の証です。
そこを否定するような書面や発言は、
たとえ法的に可能であっても、心を深く傷つけます。
法廷で闘うにしても、
“相手を打ち負かす”ではなく、“事実を丁寧に積み上げる”姿勢であってほしい。
それが、真の意味での「誠実な弁護」につながるのではないかと思います。
そして、私が本当に伝えたいのは、
“感情的な被害者に配慮する”ことではなく、
「人間を相手にしている」ことを忘れないでほしいということです。
法廷で交わされる言葉の先には、必ず心を持った人間がいる。
その前提を忘れないだけで、社会の信頼は大きく変わります。
4. 弁護士の一言が、企業の未来を決める
弁護士の言葉は、依頼者を守る武器であると同時に、
企業の社会的信頼を決めるメッセージです。
企業が「社会から信頼される形で闘う」こと。
それを支えるのが、弁護士の倫理であり使命ではないでしょうか。
被害者への配慮は、情に流されることではなく、
企業の信頼を守るための戦略的誠実さです。
5. 終わりに:「法と人間」を結び直すために
私は、保険会社を敵だと思っていません。
弁護士を責めたいわけでもありません。
ただ、お願いがあります。
どうか、法の中に「人」を見失わないでください。
企業がどんなに立派なCSR方針を掲げても、
現場の一文で、その信頼は壊れてしまうことがあります。
被害者の尊厳を守ることは、
企業の信頼を守ることと矛盾しません。
弁護士の皆さまの言葉が、
依頼者を守るだけでなく、社会の信頼を支える力となることを願っています。
小沢樹里 講演
小沢からは、2007年8月にお腹に赤ちゃんがいたときに遭った交通事故についてお話ししました。
当時、保険会社の担当者から「生まれていないので物なんです」と言われ、
人として認められなかったこと、そして赤ちゃんに対して賠償もされなかったこと。
緊急手術を受け、全身麻酔でのオペを経てもなお、
たった一言の言葉の使い方でどれほど深く傷つくかを知ってほしい——その思いを語りました。
また、2022年7月には金融庁と日本損害保険協会を訪問し、交通事故被害者の二次被害救済について要望書を提出。
その後、ガイドラインの見直しが進み、現在の損害保険協会のガイドライン作成にも関わることができた経緯を紹介しました。

(参考リンク:朝日新聞デジタルの記事)
https://www.asahi.com/sp/articles/photo/AS20220726002806.html

(参考リンク:当時のあいの会ブログ)
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/59572450.html
さらに、弁護士であいの会の顧問の上谷さくら先生が執筆した、
新刊『犯罪被害者代理人』(集英社新書、2025年10月17日発売)を弁護士さんに向けて、次のように紹介しました。
「実際に1年間に350人に1人が交通事故により死傷しているいま、唯一、被害者が選べるのは、弁護士だけ。
警察官や検察官や裁判官は選ぶことができないからこそ、唯一選ぶことのできる犯罪、被害者代理人と言う存在は非常に重要だと感じています。」


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2025年10月15日
ご案内:「刺激証拠」のイラスト化―隠される真実(裁判員裁判の在り方を考えるシンポジウム / 2025.11.15開催)
裁判員裁判では、遺体写真などの「刺激的な証拠」が、心理的な配慮からイラスト化されることがほとんで、多くの批判があるそうです。
「心への配慮」と「事実の正確さ」の両立はできるのか。
法律家や遺族、法医学者が徹底的に議論するシンポジウムが開かれます。興味を持っていただけた方は、ぜひご参加ください。
🔸11月15日(土)13:00〜
🔸ドイツ文化会館 OAGホール
🔸参加無料・要事前申込
🔸お申し込みはこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBa3ivkaWSO225h3nu2aJpqU0H1p7ba3Rwn1BKYi99Kz1Vgg/viewform


「心への配慮」と「事実の正確さ」の両立はできるのか。
法律家や遺族、法医学者が徹底的に議論するシンポジウムが開かれます。興味を持っていただけた方は、ぜひご参加ください。
🔸11月15日(土)13:00〜
🔸ドイツ文化会館 OAGホール
🔸参加無料・要事前申込
🔸お申し込みはこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBa3ivkaWSO225h3nu2aJpqU0H1p7ba3Rwn1BKYi99Kz1Vgg/viewform


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2025年10月12日
ドライブレコーダー映像の徹底捜査を全国に指示(2025.10.12)
ドライブレコーダーの“真実を語る力”──警察庁が全国に徹底指示を出した意義
2025年10月12日付の新聞報道によると、警察庁は全国の警察に対し、ドライブレコーダー(ドラレコ)映像の徹底捜査を指示する文書を発出しました。
千葉県内で発生した交通事故を受け、映像の解析が事件解明に極めて重要な役割を果たしたことを踏まえての対応だとされています。
記事にはこうあります。
「ドレレコ捜査徹底指示 千葉事故受け警察庁 全国に文書」
(2025年10月12日付)
この報道は、交通事故の真相解明においてドライブレコーダーが果たす役割の大きさを改めて社会に示すものであり、
私たち一般社団法人関東交通犯罪遺族の会としても、強い関心と賛同をもって受け止めています。
⸻
「死人に口なし」という時代を変えてきたドライブレコーダー
交通事故では、被害者が命を落とし、語ることができなくなる現実があります。
「死人に口なし」──これまでの捜査や裁判の現場では、当事者の証言が限られ、真実の解明が難しい場面も少なくありませんでした。
しかし、ドライブレコーダーの普及と進化によって、その状況は大きく変わりつつあります。
映像は嘘をつかず、言葉では説明しきれない瞬間の真実を残します。
また、映像解析技術の進歩により、速度・位置・音声・周囲の状況など、これまで見えなかった事実が明らかにされるようになりました。
ドライブレコーダーは、被害者の「声なき声」を代弁する、最も客観的な証拠のひとつとなっています。
⸻
それでも残る課題と、今回の指示の意義
一方で、現場の捜査においては依然として、目撃者の証言や加害運転者の供述が優先されてしまうケースが存在します。
特に信号機のない横断歩道などでは、歩行者優先の原則が守られず、悲惨な事故が絶えません。
そうした現状の中で、今回の警察庁による「ドライブレコーダー捜査の徹底指示」は、
事故捜査の在り方を根本から見直す大きな一歩だと私たちは感じています。
人の記憶や言葉ではなく、客観的な映像を重視する姿勢は、被害者にとっても、社会全体にとっても公正な交通社会の実現につながるはずです。
⸻
今後への期待と呼びかけ
私たち遺族の願いはただ一つ──同じ悲しみを繰り返さないこと。
そのために、ドライブレコーダーが持つ「真実を残す力」をより多くの方に知っていただきたいと思います。
そして、警察・行政・メーカー・市民が一体となって、
より高性能で信頼性の高いドライブレコーダーの普及と運用体制の強化が進むことを期待しています。
ドライブレコーダーは、単なる機械ではありません。
それは「命の証言者」であり、「真実を守る目」なのです。
⸻
一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会
(2025年10月12日)
2025年10月12日付の新聞報道によると、警察庁は全国の警察に対し、ドライブレコーダー(ドラレコ)映像の徹底捜査を指示する文書を発出しました。
千葉県内で発生した交通事故を受け、映像の解析が事件解明に極めて重要な役割を果たしたことを踏まえての対応だとされています。
記事にはこうあります。
「ドレレコ捜査徹底指示 千葉事故受け警察庁 全国に文書」
(2025年10月12日付)
この報道は、交通事故の真相解明においてドライブレコーダーが果たす役割の大きさを改めて社会に示すものであり、
私たち一般社団法人関東交通犯罪遺族の会としても、強い関心と賛同をもって受け止めています。
⸻
「死人に口なし」という時代を変えてきたドライブレコーダー
交通事故では、被害者が命を落とし、語ることができなくなる現実があります。
「死人に口なし」──これまでの捜査や裁判の現場では、当事者の証言が限られ、真実の解明が難しい場面も少なくありませんでした。
しかし、ドライブレコーダーの普及と進化によって、その状況は大きく変わりつつあります。
映像は嘘をつかず、言葉では説明しきれない瞬間の真実を残します。
また、映像解析技術の進歩により、速度・位置・音声・周囲の状況など、これまで見えなかった事実が明らかにされるようになりました。
ドライブレコーダーは、被害者の「声なき声」を代弁する、最も客観的な証拠のひとつとなっています。
⸻
それでも残る課題と、今回の指示の意義
一方で、現場の捜査においては依然として、目撃者の証言や加害運転者の供述が優先されてしまうケースが存在します。
特に信号機のない横断歩道などでは、歩行者優先の原則が守られず、悲惨な事故が絶えません。
そうした現状の中で、今回の警察庁による「ドライブレコーダー捜査の徹底指示」は、
事故捜査の在り方を根本から見直す大きな一歩だと私たちは感じています。
人の記憶や言葉ではなく、客観的な映像を重視する姿勢は、被害者にとっても、社会全体にとっても公正な交通社会の実現につながるはずです。
⸻
今後への期待と呼びかけ
私たち遺族の願いはただ一つ──同じ悲しみを繰り返さないこと。
そのために、ドライブレコーダーが持つ「真実を残す力」をより多くの方に知っていただきたいと思います。
そして、警察・行政・メーカー・市民が一体となって、
より高性能で信頼性の高いドライブレコーダーの普及と運用体制の強化が進むことを期待しています。
ドライブレコーダーは、単なる機械ではありません。
それは「命の証言者」であり、「真実を守る目」なのです。
⸻
一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会
(2025年10月12日)
i_nokai0708 at 21:20|Permalink│Comments(0)
2025年10月11日
あいの会10月度定例会の報告(2025.10.11)
10月11日、10月度のあいの会の定例会を開催しました。
今回は、ジュートバッグにグルーガンを使って飾り付けをするクラフト体験を行いました。
それぞれの個性が光り、アジアンテイストのバッグやキャンプで使えそうなデザインなど、参加者一人ひとりの工夫が垣間見えてとても楽しい時間となりました。




子どもたちも一緒に参加し、自由な発想で思い思いの作品を作っていました。子供の発想力は本当に豊かだなと感じました。

また、活動報告や意見交換も行い、さまざまな国の文化や交通事情について話し合うことができました。
笑顔あふれる、充実した定例会となりました。

今回は、ジュートバッグにグルーガンを使って飾り付けをするクラフト体験を行いました。
それぞれの個性が光り、アジアンテイストのバッグやキャンプで使えそうなデザインなど、参加者一人ひとりの工夫が垣間見えてとても楽しい時間となりました。




子どもたちも一緒に参加し、自由な発想で思い思いの作品を作っていました。子供の発想力は本当に豊かだなと感じました。

また、活動報告や意見交換も行い、さまざまな国の文化や交通事情について話し合うことができました。
笑顔あふれる、充実した定例会となりました。

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2025年10月10日
加茂市立葵中学校様での講演報告(2025.10.10)
先日の10月10日、あいの会の松永が、新潟県の加茂市立葵中学校で講演をさせていただきました。
テーマは「交通事故と誹謗中傷」。
講演の冒頭で私は問いかけました。
事故や誹謗中傷は遠い世界の出来事ではなく、自分のすぐ隣でも起き得る現実なんだと感じてもらうこと。それが講演をする意味だと思っています。
私は妻と3歳の娘を一瞬で失いました。ふたりとの日常が、もう二度と戻らない時間になってしまった。今でも講演中、思い出すと体がこわばります。
それでも語り続けるのは、彼女たちが生きていたことを伝えることで、誰かが立ち止まって行動を変え、結果として事故や誹謗中傷の悲劇を防げるかもしれない。
そのとき初めて、二人の命は無駄じゃなかったと思えるからです。
交通事故も、誹謗中傷も、どちらも一瞬の油断や軽い気持ちから始まります。
いかに他者を思いやり、考えられるか。たった一瞬のそれだけで、未来を大きく変えるかもしれません。
改めて、真剣に耳を傾けてくれた加茂市立葵中学校の生徒の皆さんに感謝しています。
そして、このような大切な機会をお招きくださった学校の先生方、PTAの皆様にも、心から感謝申し上げます。
痛みを思い出す活動ではありますが、それでも、この活動が誰かの未来を守ることにつながるなら続けていきたい。
交通事故も誹謗中傷も、この社会からなくなる日はまだ遠いかもしれません。けれど、一人ひとりが少しの思いやりを持つことで、未来は必ず変えていけると信じています。


※画像は以下「UX新潟ニュース」さんの動画の引用になります。
<参考動画>
池袋暴走事故の遺族・松永拓也さん「誹謗中傷してしまった瞬間に自分が加害者になる」中学生に講演【新潟・加茂市】スーパーJにいがた10月10日OA
https://www.youtube.com/watch?v=-FiiyhsojPA
テーマは「交通事故と誹謗中傷」。
講演の冒頭で私は問いかけました。
事故や誹謗中傷は遠い世界の出来事ではなく、自分のすぐ隣でも起き得る現実なんだと感じてもらうこと。それが講演をする意味だと思っています。
私は妻と3歳の娘を一瞬で失いました。ふたりとの日常が、もう二度と戻らない時間になってしまった。今でも講演中、思い出すと体がこわばります。
それでも語り続けるのは、彼女たちが生きていたことを伝えることで、誰かが立ち止まって行動を変え、結果として事故や誹謗中傷の悲劇を防げるかもしれない。
そのとき初めて、二人の命は無駄じゃなかったと思えるからです。
交通事故も、誹謗中傷も、どちらも一瞬の油断や軽い気持ちから始まります。
いかに他者を思いやり、考えられるか。たった一瞬のそれだけで、未来を大きく変えるかもしれません。
改めて、真剣に耳を傾けてくれた加茂市立葵中学校の生徒の皆さんに感謝しています。
そして、このような大切な機会をお招きくださった学校の先生方、PTAの皆様にも、心から感謝申し上げます。
痛みを思い出す活動ではありますが、それでも、この活動が誰かの未来を守ることにつながるなら続けていきたい。
交通事故も誹謗中傷も、この社会からなくなる日はまだ遠いかもしれません。けれど、一人ひとりが少しの思いやりを持つことで、未来は必ず変えていけると信じています。


※画像は以下「UX新潟ニュース」さんの動画の引用になります。
<参考動画>
池袋暴走事故の遺族・松永拓也さん「誹謗中傷してしまった瞬間に自分が加害者になる」中学生に講演【新潟・加茂市】スーパーJにいがた10月10日OA
https://www.youtube.com/watch?v=-FiiyhsojPA
2025年10月04日
株式会社関東サンギ様の安全大会での講演報告(2025.10.4)
本日(10月4日)、株式会社関東サンギ様の安全大会にて、あいの会の中村が講演をさせていただきました。
講演では、事件の詳細をお伝えするとともに、「安全第一」で行動することの大切さについてお話ししました。
交通事故や労働災害を無くすために、一人ひとりが意識を持ち続けることが重要であることを共有しました。
今回の貴重な機会をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。

講演では、事件の詳細をお伝えするとともに、「安全第一」で行動することの大切さについてお話ししました。
交通事故や労働災害を無くすために、一人ひとりが意識を持ち続けることが重要であることを共有しました。
今回の貴重な機会をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。

i_nokai0708 at 20:25|Permalink│Comments(0)








