2020年12月10日
内閣府オンライン公聴会参加(2020.12.10)
12月10日、第11次交通安全基本計画策定のために、
内閣府が主催のオンライン公聴会がありました。
私たちあいの会も参加しました。
代表の小沢樹里が公述人として参加して、意見を述べ、
中村正文と東光宏が傍聴者として参加しました。
他の公述人からも(大半は既に存じ上げた方々でしたが)、
多くの意見が出ました。
高齢者運転、サポカー、免許制度のあり方など、
私たちが普段訴えているものと共有するテーマも出ました。
ある公述人の医師の方からは、
運転適性考察のため、交通環境作りに医師参加も必要。
あおり運転の背景には運転者の精神疾患も考えるべき。
「道路に飛び出すな」と子どもにルールを教えるよりも、
(そう何度言い聞かせても、幼児は飛び出してしまう)
子どもが事故に遭わない交通環境作りのほうが大切。
ながらスマホに対しては、独立した啓蒙推進が必要。
ノーカーデイの導入も有効、といった話がありました。
聴いていて、これらは全くその通りだなと感じました。
あいの会では、下記の意見書を提出していましたが、
それに捉われず、近々で感じていたことを伝えました。
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/ouropinion20201207.pdf
公述人の小沢からは、次の必要性を訴えました。
(1)ドライブレコーダー義務化
(2)被害者休暇制度の義務化
(3)被害者の視点を取り入れた教育
(4)ノーマイカーデーの導入
(5)急増しているアルコール依存の対策
まずドライブレコーダー義務化では、事故原因究明は当然だが、
キャパオーバー傾向の警察の捜査負担軽減にもつながること。
業務車両導入は進んでいるが、一般車両への導入も必要なこと。
それにより運転能力に問題のある可能性のある高齢者の方にも、
自分の危うい運転記録を自分の目で実際に見ることで、
安全運転への能力と限界を見届ける力を与えることになること。
次に被害者休暇制度の義務化については、
裁判員は特別休暇があるが、被害者にはそれがない現状。
しかし被害者は裁判だけでなく、弁護士や検察との協議もあり、
有休使用だけでは限界があること。
実際に裁判中で有休がもうほぼないあいの会会員もいること。
「今の会社を辞めなくていい」「社会から取り残されなくていい」
と被害者に思ってもらうためにも被害者休暇制度は最低限必要。
3点目の被害者の視点と教育では、
事故の要因が街中にあふれる中、年齢ごとの注意の仕方がある。
学校では、しっかりした道徳教育の一環として、
被害者の視点を取り入れた教育を進めてほしいこと。
ノーカーデイの提案もあったが、ノーマイカーデイも有効である。
車を使わないということが、
どういうものか知ることから始められることがあると考えること。
最後にアルコール依存がコロナ禍で急増している実態があること。
依存症サポート団体が会合を開けない状況が続いていることもある。
Zoomでも、会議をしながら飲んでいるコップの中身が実はお酒で、
その後「ちょっとだから」と飲酒運転をしてしまう例もあること。
だから免許更新の際、リーフレットを渡すなどをしてほしい。
といった発言をしました。
後日、議事録が公開されるとの話ですので、
議事録が出ましたら、追って報告します。
また午前中に行われた公聴会に引き続き、
午後に行われた意見交換会(オンライン)でも、
書き切れませんが、たくさんの意見が出ていました。
また内閣府では、12月20日までサイト上で、
パブリックコメント募集を行っています。
「こういう点が問題だから、こう変えてほしい」
という意見をお持ちの方がいれば、
どんどん声を上げてほしいと思っています。