講演会

2025年03月23日

石川県金沢市での講演活動、同活動の記事掲載について報告(2025.3.22)

2025年3月22日、松永拓也が石川県金沢市で講演をしましたのでご報告いたします。

日時:令和7年3月22日(土)午後1時〜5時
場所:金沢弁護士会館 2階ホール
内容:SNSによる誹謗中傷等の二次被害の実情及び法的対応について

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また、同活動がNHKと産経新聞に掲載されましたので、共有いたします。

NHK
▼タイトル
池袋暴走事故の遺族が講演 事故・ひぼう中傷の苦しみ語る

▼URL
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20250322/3020023547.html

▼参考スクリーンショット
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産経新聞
▼タイトル
「未来の被害防ぎたい」金沢で池袋暴走事故遺族が講演 自身の経験と誹謗中傷の実態語る

▼URL
https://www.sankei.com/article/20250322-5JICXQNGKZNHJIXEN74NGNW7FU/

▼参考スクリーンショット
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2025年03月01日

講演 北海道札幌保護観察所「被害者の心情について」(2025.2.28)

【講演報告】
2月28日、北海道札幌保護観察所にて、代表理事の小沢、副代表理事の松永によるダブル講演を行いました。
講演では「被害者の心情について」をテーマに、保護観察官や保護司の皆様に向けてお話しし、その後、意見交換会も実施しました。

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犯罪被害に遭うと、世間の注目は裁判に集まりがちです。
しかし、被害者や遺族にとっては、加害者が出所した後の不安や恐怖が非常に大きいものです。
加害者に保護観察が付く場合、被害者や遺族は「被害者通知制度」を利用して加害者の処遇情報を知ることができたり、「心情等伝達制度」を使って加害者に対し自分たちの想いを伝えることができます。
また、全てが自由ではありませんが、加害者から謝罪を受けたり、連絡先を交換することも制度上は可能です。

しかし、ここには課題もあります。
加害者担当と被害者担当が分かれていることで、文章でのやりとりだけでは双方の本当の心情が伝わりにくいという問題です。
一昨年に新設された、刑務所内での「心情等伝達制度」では、被害者が刑務官に想いを伝え、その同じ刑務官が加害者に伝える仕組みになっています。
この仕組みでは、加害者の言葉や態度など、文章では伝わりきらない部分まで刑務官が確認し、被害者にフィードバックしてくれます。
そのため、運用上のすれ違いが比較的少ないと感じています。

一方、従来の保護観察における「心情等伝達制度」は、加害者担当と被害者担当の保護観察官が分かれていることで、同じ場で双方の想いを共有できず、心情をくみ取る機会が失われやすいという問題があります。
この点について、講演後の意見交換会でもお伝えし、少なくとも被害者担当の保護観察官が加害者の心情を聞く場に同席するなどの仕組みが必要ではないかと提案しました。

今後も、より良い制度運用のために、保護観察官や保護司の皆様には、被害者の心情を理解した上での対応をお願いしたいと思います。
また、保護司の担い手不足も深刻である中、再犯防止における保護司の役割は非常に重要です。
講演の中でも、保護司の皆様の活動に敬意を表し、人は人によって傷つくこともあれば、人によって救われることもある——その大切さをお伝えさせていただきました。

あまり表には出ない活動かもしれませんが、保護司の皆様が支えてくださることで、加害者も社会も少しずつ安心を取り戻していけるのだと感じています。
貴重な機会をいただきました札幌保護観察所の皆様、保護観察官や保護司の皆様に心より感謝申し上げます。

一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会

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また、同講演が HBC北海道放送 で記事になりましたので共有いたします。

▼記事タイトル
「被害者は加害者の更生のための踏み台ではない」池袋暴走事故の遺族が加害者支援の「保護司」に講演

▼記事URL
https://www.hbc.co.jp/news/b2e4b53f9d8eb284f205a8170984869c.html

▼参考スクリーンショット
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以上になります。

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2025年01月31日

講演 東洋メビウス株式会社様(2025.1.31)

本日は、東洋メビウス株式会社様からのご依頼で講演をさせていただきました。
北関東支部の仙台から長野の松本あたりの方までお集まりいただきました。

物流業界は「2025年問題」に直面し、どのように解決していくべきか日々模索されている状況とのことお聞きいたしました。
そのような中、私の講演をお聞きいただき、特に飲酒運転の問題について、より深く理解していただけるようお話しさせていただきました。

来月が命日ということもありましたが、私自身の経験や想いをお伝えすることができ、無事に講演を終えることができましたので、ご報告いたします。


東洋メビウス株式会社(Toyo Mebius Co., Ltd.)
https://www.toyo-mebius.com/
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2024年12月17日

講演 法務省矯正局研修

法務省矯正局研修での講演を終えて


12月17日、法務省矯正局の職員研修にて講演を行いました。

この研修は、被害者の心情や置かれている状況について理解を深めることを目的として開催され、交通犯罪遺族としてお話しさせていただきました。


講演では、被害後に被害者やその家族が直面する精神的・社会的な影響、そして日常の変化についてお伝えしました。また、具体的な事例を交えながら、被害者の視点を知ることの重要性をお話ししました。


法務省矯正局において「被害者の心情を知ろう」という動きがあることを実感し、今後は様々な罪種の被害者の声を取り入れることが必要不可欠だと感じました。被害者の声を聴き、その視点を矯正教育や更生プログラムに反映していくことが、真の理解につながるのではないでしょうか。


今回の講演が、矯正局の皆様にとって被害者理解の一助となれば嬉しく思います。


今後も、こうした活動を通じて、被害者の置かれた状況や思いを伝えていければと思います。


刑の執行段階における被害者等の心情等の聴取・伝達制度について(小沢 一部割愛)
1. 加害者の情報共有についての要望
加害者の出所後の住所を知りたかった(近隣に住む不安解消のため)
遠方の刑務所訪問は、精神的・肉体的に大きな負担。(のちの確認では、自宅への聞き取り訪問は現在検討中、手紙などでも対応が出来るとの事)
刑務所内で加害者がいると想像するだけで恐怖を感じた。
家族を守るために矯正局での心情伝達制度を活用したかった。
2. 心情等伝達制度への改善要望
参加できない家族がいたため、代わりに口頭で思いを伝えた。
伝えるべき内容のテンプレートがあると助かる(例:言える内容、言えない内容の整理)。
交通事故は非常に短い時間の刑期のため限られた時間内での刑務所にいる最中の面会は重要。
加害者へ裁判時の発言と本心の乖離を知りたいと思う。
加害者の謝罪の意思や今後の生活について聞きたかった。
謝罪の伝達が被害者の安心感につながるとともに、加害者にも適切な謝罪方法を示す手助けになる。命日に花を供えるなどの謝罪方法を伝える場が必要。
連絡手段として刑事民事事件の時に対応頂いた弁護士事務所を指定したが、この方法を知らない被害者も多い。
加害者がどのような職業に就くのか、人を死に至らしめても車の免許の取得をするのか運転するのかを知りたい。
3. 刑務官への印象と配慮要望
丁寧な対応により安心して話せた。
加害者が乗ったかもしれない車の迎えが非常に不快。
送迎車についている、護送用のような車でパトライトが目立ち、被害者側が加害者と誤解される恐れを回避して欲しい
未成年の子供への配慮については、わかりやすい言葉選びがありがたかった。
休憩をとりますかの声かけがとてもありがたかった。
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2024年11月16日

あいの会11月度定例会兼コーチング勉強会の報告(2024.11.16)

私たちあいの会の月次定例会とあわせ、
11月16日(土)、奈良慶貴さんをお招きし、
コーチングの勉強会を開催しました。

奈良さんはコーチングというものについて、
セミナーや研修を開催されている方で、
縁あって、今回勉強会にお招きしました。

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私たちの元には遺族の方からの相談が絶えません。

「先週家族を亡くしたばかりで・・・」
という平常ではいられない方の場合もあります。

そうしたご遺族の対応は今後もなくなりませんし、
私たちも経験に基づく話や法律知識だけではなく、
どう人の話を聞き、その人の行く道を示せるか、
についての専門知識を学ぶ必要があると考えました。

実際に学ぶことの多い勉強会となりました。
この日学んだ知識は今後の活動に生かしていきます。


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2024年06月18日

赤田ちづる氏講演会の開催報告(2024.6.15)

6月15日(土)のあいの会の活動報告です。

きょうだいを亡くされた遺族会「栞の会」代表で、
グリーフケアで大学でも研究員をされている
赤田ちづるさんを招いて講演会を行いました。

テーマは「グリーフとグリーフケアの基本」
会場とZoomをつなげての遠隔の両方を行いました。

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有意義な内容が多かったのですが、
ほんのさわりの断片を紹介すると、
遺族の心情として、
喪失と回復の二つの志向がある中で、
無理に回復に向かおうとするのではなく、
その間を揺れ動くことが大切という話や、
かつては(今でもよく見聞きしますが)
「時間が解決するよ」
「いつまでも悲しんでいないで」
と促すような周囲の対応がありましたが、
決して亡くなった人を忘れるのではなく、
継続する絆が大切という話もありました。

一通りの話のあとは簡単なワークも行いました。

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もちろんグリーフケアは万能ではありません。
それだけでは救われない人もいるでしょう。
しかし知識を得て、気持ちを視覚化することで、
前に進むことのできる人がいることは事実です。

今回の赤田さんのお話の中でも、
「人はあなたを助けてくれないかもしれないけど、
 知識はあなたを助けてくれる」
という話もありました。

自分や他の遺族を助けられる可能性のある知識は、
これからも吸収していきたいと思っています。

栞の会紹介ページ
https://www.izoku-net.com/shiori/

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2024年04月25日

京都の公開講演会「交通犯罪「被害者遺族たちの声」参加報告(2024.4.23)

松永拓也が4月23日、京都において、
「交通犯罪「被害者遺族たちの声」」
と題するシンポジウムへ参加しました。

♧前回告知ブログ
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/61420010.html

過去にも何度か触れていますが、
亀岡暴走事故と言われる事件の遺族の方と、
あいの会は以前より交流を持っています。
今回もその縁での参加となりました。

その時の様子は、地元の京都新聞で、
記事になったので詳細はそちらに譲ります。

2024あいの会0423京都新聞
京都新聞2024.4.23夕刊

2024あいの会0424京都新聞
京都新聞2024.4.24朝刊

今回、松永はシンポジウムで基調講演と
パネルディスカッションに登壇しました。

その前には京都新聞記事にもあるように、
事故現場での法要にも参列してきました。

亀岡暴走事故ご遺族とあいの会の交流は長く、
ずっとお互い信頼しあえる協力関係にあります。

交通犯罪の事故や被害の様態はさまざまで、
抱える問題意識、目指す方向もさまざまです。
だから時に相互理解が難しくなる例もあります。

しかし、松永も話しているように、
「愛する人を失った悲しみは普遍的なもの」
で、亀岡暴走事故ご遺族と共鳴できているのも、
その点で理解しあえているからだと考えます。
そんなつながりの輪も広げたいと思っています。

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2024年04月12日

京都での松永拓也講演の告知(2024.4.23開催)

松永拓也が京都で講演を行います。

事前申込不要で、どなたでも来聴可能です。
ここでもお知らせさせていただきます。

日 時:2024年4月23日(火)14:20~17:00
場 所:京都先端科学大学 京都太秦キャンパス北館 みらいホール
    (京都府京都市右京区山ノ内五反田町18)
題 目:交通事件遺族の現実
その他:事前申込不要、入場無料

2024あいの会0423松永京都講演チラシ

今回はかねてあいの会が親しく交流している
亀岡暴走事故のご遺族との縁で実現しました。

第2部のパネルディスカッションでは、
この事件のご遺族も登壇される予定です。

平日午後の開催とはなりますが、
ご都合のつく方がいらっしゃいましたら、
ぜひ足を運んで耳を傾けてほしいと思います。

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2023年11月19日

スマイリーキクチさんを招いての講演会開催(2023.11.18)

あいの会では11月18日(土)、
お笑いタレントのスマイリーキクチさんをお招きし、
講演会・勉強会を開催しました。

講演テーマは、松永拓也を始めあいの会メンバーも、
何人もそれそれ被害を受けているネット中傷問題です。

講演会開始に先立って、あいの会から派生した
「命の里プロジェクト」メンバーの関村拓海さんも駆けつけ、
ご自身が勤務されるプルデンシャル生命保険に関連して、
あいの会への助成金申請が通った旨を報告されました。

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今回お話いただいたスマイリーキクチさんは、
女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人だと中傷され、
(もちろん事実無根です)
殺人予告までされ、信頼できる刑事さんに出会うまで、
9年間もずっと危険にさらされ、苦しみ続けてきました。

その体験を元に、ネット中傷について、
被害にあったら取るべき行動、ネットとの付き合い方、
などについて、とてもためになる話をしてくれました。

細かいについては、あいの会代表理事の小沢も
ブログで書いているのでそのリンクを載せておきます。

♦小沢樹里のブログ記事
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12829583459.html

講演会のテーマは深刻なものではありましたが、
スマイリーキクチさんのあたたかい人柄がにじみ出る
聞いていて最後は心があたたかくなる話でもありました。

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2023年09月25日

京都亀岡暴走事故遺族・小谷真樹氏講演会(2023.9.23)

11年前に起きた京都亀岡暴走事故遺族の
小谷真樹(おだにまさき)さんをお呼びし、
9月23日に内々ながら講演会を開催しました。

小谷さんとあいの会設立メンバーは、
かれこれ10年越しの交流をさせてもらっています。

小谷さんには、以前も2014年に講演していただき、
今回は9年ぶり2回目のあいの会での講演となりました。

■事件に関する記事の一部
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1013202
https://www.asahi.com/articles/ASR4S76C9R4RPLZB001.html
https://www.sankei.com/article/20230423-HGC2BBI4CFPRZAIJPHA7O6WDYI/
https://www.sanyonews.jp/article/1322031
https://www.nhk.or.jp/osaka-blog/fukabori/470017.html

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小谷さんの話は事件当日からその後に至るまで、
多岐にわたってお話してくれましたが、
話を通して遺族への理解と気遣いの必要性を感じました。

周囲の人としては、相手を理解しないまま、
何の解決にもならない意見を言うようなふるまいは、
その気がなくても本人を深く傷つけると知ってほしい。

また小谷さんは、娘さんの真緒ちゃんが
搬送先からドクターヘリで別の病院に移される際、
ヘリへの同乗を認めてもらえず、
そんな精神状態で自らハンドルを握って飛ばし、
真緒ちゃんを追わなければなりませんでした。
その後のディスカッションで、被害者家族の
搬送同乗の制度化が必要という話になりました。

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これは以前の小谷さんの講演先の
山陽学園大学の学生が作成した絵本です。

「まおちゃんの新しい靴」

小谷さんは事件の少し前に真緒ちゃんに
新しい靴を買ってあげていました。
その靴のエピソードを盛り込んだ話だそうです。

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2022年11月28日

県民のつどいでの手記朗読(2022.11.26)

犯罪被害者週間期間中の週末の11月26日、
各自治体では様々な催しが開催されますが、
埼玉県でも「県民のつどい」が開催され、
あいの会メンバーもそこに参加しました。

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まず、あいの会顧問の佐々木成三さんが
サイバー犯罪を中心にしたトークをされました。

そして、中村正文と松永拓也が書いた手記が
声優の浪川大輔の朗読で読む催しもありました。

会場周辺には出店が並んでいたり、
前後にダンスパフォーマンスやミニライブもあり、
真面目な語り合い一辺倒だけの催しというよりは、
むしろイベントという雰囲気が濃い場でした。

来場者の中にも、「声優さん目当てかな?」
と思われる方々が散見されたことも事実です。

しかし手記朗読に聞き入っている様子をみると、
(そして開催後のTwitter等での反応をみても)
入り口がゆるく柔らかく、敷居が低いからこそ、
普段なら接することなく、素通りされただろう
遺族の声に触れる機会にできたと思っています。

だから遺族の声を聞いてもらう機会提供として、
こうした催しのあり方も有効だと感じました。

手記朗読は、抜粋や要約などではなく、
全文をじっくり丁寧に読んでもらえました。
来場者の方々の心にも何かを刻めたと感じました。

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2022年10月05日

東京新聞・中日新聞での新聞記者向け講演活動(2022.10.3)

当会代表の小沢樹里が新聞記者の方向けに、
10月3日、オンラインで講演を行いました。

東京新聞=中日新聞からお声がけいただき、
「被害者、遺族は事件事故直後に
 どんな状況に陥るのか」
というテーマで話をしました。

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それが注目される事件事故であればなおさら、
被害者・遺族は、時に取材攻勢にさらされ、
負担を強いられたり傷つけられたりします。

しかしマスメディアは敵ではありません。
報道する側には報道する側の使命もあり、
被害者・遺族の現状を理解してもらうことで、
味方になることもある人たちです。

被害者・遺族とマスメディアの出会いが、
不幸なものにならず、理解につながるように、
被害者・遺族の置かれた現状について、
話ができたことはとてもよかったと思います。

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2022年09月12日

次回命の里プロジェクトのお知らせ(2022.9.24開催予定)

来週末、命の里プロジェクトを行います。
今年2回目の開催となります。

2022あいの会0924命の里告知


【日時】9月24日(土)20:00~22:00
【講演者】小沢樹里・松永拓也・中村正文
【方法】Zoom(オンライン)
【定員】80名

上記画像にもQRコードを載せていますが、
参加申込フォームは下記になります。


また報道向け取材申込フォームは下記になります。

取材申込フォーム(報道各社向け)

開催にあたっての思いや話す内容は、
小沢と松永のブログをご覧ください。

小沢樹里のブログ告知記事
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12763679961.html

松永拓也のブログ告知記事
https://ameblo.jp/ma-nariko/entry-12763811392.html

定員に達し次第、応募を締め切ります。
夜の時間帯になりますが、
関心のある方はお気軽にご参加ください。

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2022年03月13日

あいの会講演会兼3月度定例会(2022.3.12)

3月12日にオンライン講演会兼定例会を行いました。

講師には、長年保護司を務められ、
各種更生に尽力されている荒木龍彦さんを招いて、
保護観察や被害者対応のあり方を話してもらいました。

保護司には加害者に寄り添うイメージがあります。
しかし保護は加害者担当と被害者担当があり、
被害者に寄り添う職掌の方もいることを知りました。

被害者・遺族のがんばる必要のないことが、
本来あるべき社会のあり方ではあるけれども、
残念ながら今はそんな不完全な社会だからこそ、
被害者の声には変える力があるという話もあり、
私たちも背負っている責務の重さを感じました。

被害弁償の話への反響も多く出ました。
判決無視の加害者には代わって国が取り立てる。
欧米では当たり前の制度ですが、日本にはなく、
逃げ得が余裕でまかり通っている現実があります。
だから制度を作ることが急務との話もありました。

加害者更生は国のミッションではあるけれども、
被害者が担うミッションではありません。
総じて、その点を深く思いを馳せる内容の話でした。

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2022年01月22日

あいの会講演会兼1月度定例会(20221.1.22)

今回も毎度のオンラインになってしまいましたが、
1月22日(土)は講演会兼定例会を行いました。

この日の講演会では、機械工学がご専門で、
東京都市大学教授の槇徹雄さんを招いて、
事故防止の観点で話をしていただきました。

槇さんとの縁は国土交通省の検討会です。

当会代表の小沢樹里が同省主催の
「今後の自動車事故対策勘定のあり方に関する検討会」
の委員で、槇さんも委員なのでお話の機会があり、
事故防止について話してもらうことになりました。

衝突実験の計測から人体がどのような影響を受けるか、
今後どのように車作りが求められるかなど、
車社会と人との関わりについての話がありました。

動画も使ってイメージを掴みやすい内容も多く、
例えばエアバッグは確かに体を守ってくれるが、
その反動で脳がダメージを受けることも知りました。

また近年死亡事故は減っているものの、
後遺症発生件数は横ばい傾向にあること。
それを問題視して少しでもそうならないように、
車のシステムも変更がされている話もありました。

機械工学の視点での事故防止の話は聞く機会がなく、
受講側も、新しい視点で考える機会となりました。


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2021年11月20日

あいの会講演会兼11月度定例会(2021.11.20)

11月20日(土)にあいの会の定例会を行いました。

と同時に、前月に命の里で講演をしていただいた
日本頸髄損傷LifeNetの徳政宏一様に再度お願いして
オンライン講演をしていただきました。

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加害者に家族を奪われるという立場ではありませんが、
突然事故に遭遇し、自由や可能性を奪われた当事者として、
深く考えさせられるお話をたくさんしていただきました。


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2021年09月20日

あいの会講演会兼9月度定例会(2021.9.18)

9月18日(土)、あいの会の月例定例会と併せ、
これまでも何度か講師として招いている方ですが、
精神看護学の高橋聡美さんの講演会を行いました。
(時勢を考慮して、今回もオンラインでの開催)

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グリーフのあり方について、色々な実例を元にお話しされ、
私たちにとっても学ぶことの多い機会となりました。

当会代表の小沢樹里が自身のブログで、
細かい内容を報告していますので、ここで紹介しておきます。

小沢樹里のブログ記事
https://ameblo.jp/kozaru5/entry-12698760426.html

知識がなく気持ちだけ寄り添おうとしても空回りしたり、
時に有害になってしまうのがグリーフの難しいところです。
こうした知識の必要性をあらためて実感した講演でした。

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2021年07月22日

あいの会7月度定例会兼京井和子さん講演会(2021.7.17)

法人化後最初の定例会を7月17日(土)に行い、
山口県のグリーフサポートやまぐちの代表で、
防府市市民活動支援センター長の京井和子さんに、
オンライン講演を行ってもらいました。

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京井さんも飲酒運転の加害者に娘様を奪われた遺族です。
その経験から講演や支援活動を続け、今に至っています。

今回はグリーフケアがテーマの講演でしたが、
特に私たち遺族が自分自身を理解する大切さ、
そして自分を通し相手も大切にすることに気づく内容でした。

また話せる場所を探すことの大切さ、
他地域の活動と繋がる大切さも再認識する機会となりました。


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2021年06月14日

あいの会6月度定例会兼井上保孝・郁美ご夫妻講演会(2021.6.12)

同じく6月12日の夜は、月1回の定例会とあわせ、
井上保孝・郁美ご夫妻の講演会を開催しました。

井上夫妻は1999年11月に東名高速道路上において、
飲酒トラック運転手に娘様2人を奪われたご遺族です。

あいの会での井上夫妻の講演会は今回2回目でした。

■前回講演会の報告ブログ

飲酒運転によって引き起こされる悲劇。
それが許されないことであることは当然ですが、
その撲滅に取り組み続けるお話を聞いていて、
「なぜお酒を飲んで運転してしまう人がいるのか」
という広い視野での話だったことも印象的でした。

2021あいの会0612井上夫妻講演会_001

2021あいの会0612井上夫妻講演会_002

あいの会のメンバーとしても、その設立前から、
お二人の活動は手本であり続けてきました。

いまだに感染症の収まる気配はなく、
今回も会員のみのオンライン開催となりましたが、
公開で井上さんにまたお話いただける機会があれば、
告知して多くの人に聞いてもらいたいと思います。

i_nokai0708 at 23:30|PermalinkComments(0)

2021年03月01日

あいの会2月度定例会&勉強会(2021.2.27)

年7月に学生向け対談イベントを行いましたが、
(詳細は下記ブログ参照)
その時に参加された東京外国語大学の水谷早希さんが、
卒論で交通事故罪報道のあり方を取り扱う経緯があり、
今回その卒論の報告を行ってもらうことになりました。

学生向け対談イベントの去年ブログ記事
http://blog.livedoor.jp/i_nokai0708/archives/57010484.html

水谷さんは言語学のゼミ所属で、卒論題名は下記になります。

交通事故は本当に「事故」なのか
ー交通事故・交通犯罪報道のマルチモーダル批判的談話研究ー

2021あいの会0228定例会_001

誤読もあるかもしれませんが、あえて概要を書けば、
談話分析という言語学の手法を使ったメディア論です。
サンプリングした報道数社が、交通事故・交通犯罪について、
Twitter上でどのような言及をしているかを分析した内容です。

日本国内ではほとんど先行研究がないテーマだそうですが、
その言葉の取り上げ方には、偏向性とパターン化が目立ち、
その結果、そうした報道機関の言説に接した人に対して、
「そうはいっても自分は大丈夫だろう」
という「楽観主義バイアス」を助長する恐れがあるとの結論です。

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また言葉とずれた映像をかぶせて流すケースも多いため、
それが共感性を薄れさせているという指摘もありました。

水谷さんは今春大学卒業後は企業に就職されるそうですが、
この卒論の成果をここで終わらせるのはもったいないので、
報道各社を招いた意見交換の場を作りたいという話になりました。
これはまた具体化したら、追い追い報告したいと思います。

2021あいの会0228定例会_004

水谷さんの報告のあとは、参加メンバーの近況や思いなども、
順番に話す自助活動の場を設けました。

なおこのブログを書いている翌々日になりますが、
池袋高齢者暴走死亡事故第6回公判が3月3日にあります。
13時開廷です。
今回は自動車メーカのトヨタが証言台に立つ予定です。
直前になりましたので、再度告知します。


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