その他

2025年04月03日

刑事司法における「科学的知見の欠如」について ーー 一般社団法人関東交通犯罪遺族の会 代表顧問 高橋正人弁護士の見解


一般社団法人関東交通犯罪遺族の会 代表顧問 高橋正人弁護士より、
刑事司法における「科学的知見の欠如」が引き起こす問題点についてご意見をいただきましたので、原文のままご紹介いたします。



本当の問題点は、衆議院法務委員会の参考人招致のときに、
議員の質問に私が答える形で指摘させて頂いた点にあると思います(事前に提出した意見陳述書には詳しく書いていません)。

民事の裁判所には知的財産部や医療集中部・医療専門部があり、警察には科捜研があります。
ところが、最終的な起訴独占者である検察庁には科学捜査部がなく、なんと刑事裁判には科学部ゼロです。

確かに民事のお金も大切ですが、人の生き死に関する刑事関係に科学部がないことが、
本来なら有罪になる事件なのに不起訴にしたり、起訴すべき事件を不起訴にしたり、検察の立証が甘いため無罪になったり、
裁判官の科学の知識が不充分なため無罪や有罪(冤罪)になったりしているのです。

つまり、いくら再審の要件を緩和したり、検察官の不服申し立て権を禁止したりしてみたところで、
起訴権限者や裁判官の科学の知識が高くなかったり、認知の歪みがあったりすれば(とりわけ性犯罪における高裁の男性裁判官)、
それを高めていかない限り、今までと同じことが単に繰り返されるだけです。

要件の緩和と、検察・裁判官の能力不足がコラボすると、逆冤罪や本来なら当罰性の高い犯罪が見逃される件数がかなり増えると思います。

ですから、今、一番司法関係者が反省しなければならないことは、要件の緩和ではなく、
理系に特化した部を刑事裁判、検察庁に設けて能力を高めることではないでしょうか?




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2025年03月31日

目撃者になった場合の三審制の意義について考える

事件の“目撃者”になることは、誰にでも起こり得ることです。
ふと通りがかった道、電車のホーム、日常のどこかで──。
「もし自分が、事件の目撃者になったら...」と想像しながら、読んでいただけたらと思います。

三審制とは、地方裁判所・高等裁判所・最高裁判所という三段階で審理を行い、慎重に事実を確認し、最終的な法的判断を下す仕組みです。

この制度には、以下のような意義があります。
1.法的安定性の確保
判決を最終的に確定させることで、被害者や関係者が事件に一定の区切りをつけられるようにする。
2.慎重な審理による冤罪防止
二度の上訴機会を通じて、誤判の可能性を減らし、より正当な判断に近づける。
3.社会的決着をつける役割
無限に裁判を繰り返すことなく、一定の段階で法的判断を確定させ、社会全体としての安定を図る。

再審が無制限に繰り返される場合、被害者だけでなく、目撃者や関係者にも大きな負担がかかります。
・目撃者への影響
何年も前の出来事を、何度も思い出し、同じことを話さなければならない。
何度も同様の供述を求められることで精神的な負担が増し、日常生活にも支障が生じる可能性があります。
たとえ事件を「たまたま目撃しただけ」の人であっても、再審が繰り返されれば、長期にわたり裁判に関与せざるを得ません。
・暴力団など関係者に関する恐怖
事件に暴力的な人物や組織が関わっていた場合、目撃者や被害者は報復や脅迫といった危険にさらされる可能性があります。
再審が続くことで、こうした恐怖や不安が終わりなく続いてしまうおそれがあります。

三審制は、このような被害者や目撃者の負担を軽減し、法的な終結を図るために存在しています。
再審法の見直しにあたっては、被害者だけでなく、目撃者や関係者の視点も十分に考慮することが重要です。

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2025年03月29日

三審制の意義を守ることが被害者救済につながる理由

犯罪被害者にとって、裁判は自分の被害を認めてもらい、区切りをつけるための重要なプロセスです。
しかし、今、日本弁護士連合会が提案する再審法改正案は、その大切な区切りを奪いかねないものです。

日本弁護士連合会は、最高裁で有罪判決が確定した事件について「事実誤認と疑うに足りる証拠」が見つかった場合には再審を開始できるように、再審開始の要件を緩和することを求めています。
しかし、この改正案には重大な問題があります。

三審制の意義とは何か?
現在の日本の刑事裁判制度は、地裁、高裁、最高裁という「三審制」によって構成されています。
• 三審制の目的は、慎重な審理を通じて誤判を防ぐことです。
• 検察官は「罪を犯したことについて合理的な疑いの余地がない程度」にまで立証しなければ有罪とは認められません。
このように慎重に審理を重ねることによって、法的な安定性と公正さを確保しているのです。

再審法改正案の問題点
日本弁護士連合会は、「事実誤認と疑うに足りる証拠」が出てきた場合に再審を認めるべきだと主張しています。
しかし、これを認めてしまうと次のような問題が発生します。

1. 無制限な再審の申し立てによる混乱
• 「四審」「五審」「六審」…と際限なく再審が繰り返される可能性があります。
• 法的安定性が失われ、社会全体に混乱を招く恐れがあります。

2. 被害者の苦しみの永続化
• 裁判が終わらなければ、被害者は永遠に事件と向き合い続けなければなりません。
• 再審請求が続くことで、被害者の心の平穏を取り戻す機会が失われます。

被害者救済のために三審制を守ることが重要
私たちは、再審制度が誤判を防ぐために必要であることを理解しています。
しかし、それ以上に重要なのは、確定した判決が持つ法的安定性を尊重し、被害者が前を向いて生きられるようにすることです。

日本の憲法第76条1項では、司法権は最高裁判所と下級裁判所に属すると定められています。
三審制は、この憲法の趣旨を受けて慎重に構築された制度です。再審の乱発を招く改正案は、この大切な仕組みを揺るがしかねません。

社会に問いたいこと
もし、あなたの大切な人が犯罪被害に遭い、加害者に有罪判決が出たあとも「再審」「再審」「再審」…と永遠に裁判が続くとしたら、どう思いますか?
事件には必ず区切りが必要です。被害者が安心して生きるために、そして社会全体の法的安定性を守るために、三審制の意義を大切にしなければなりません。
この問題について、ぜひ皆さんも考えてください。


髙橋弁護士のブログもご確認ください
https://ameblo.jp/masato-t2023/entry-12891711182.html

あいの会 代表顧問の高橋正人弁護士の陳述書(2025.3.26)
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2025年03月13日

NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)の自動車実験を見学(2025.3.13)

NASVAの自動車実験を見学して
先日、NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)の自動車実験を見学してきました。
詳細な社名は控えますが、今年度から新たに 「運転席同士が衝突する」という形の衝突試験(ショット試験) が採用され、その実験の様子を目の当たりにしました。
実験に使用される車両は、販売台数の多いモデルを中心に選ばれており、ユーザーに対して安全な車を選ぶ指標を提供するとともに、メーカーに対してもより安全な車を開発するための指針となることを目的としています。
YouTubeなどでも、さまざまな車両の衝突試験の映像が公開されているので、関心のある方はぜひご覧になってみてください。(以下に参考リンクを記載します。)
NASVA公式YouTubeチャンネル

自動運転と安全意識について
近年、自動運転技術が進化し、多くの車両に搭載されるようになってきました。
しかし、それに伴い、自動運転中の事故も増加しています。特に、人間の油断や怠慢が引き起こす事故が目立つように感じます。
「自動アシスト運転だから安全」という誤解を持つのは非常に危険です。
システムはあくまで運転を補助するものであり、完全に任せられるものではありません。
それにもかかわらず、某自動車メーカーのCMでは、自動運転を過信させるような表現が使われており、ドライバーの警戒心を緩めてしまう可能性があることを懸念しています。
自動運転技術の発展は歓迎すべきことですが、ドライバー自身の安全意識が伴わなければ、かえって事故を増やすことにもつながりかねません。
運転する以上、「自分の命、そして他者の命を預かっている」 という自覚を持ち続けることが何よりも大切だと感じました。

50km/h同士の衝突試験を見て
本日の実験では、時速50kmで走行する2台の車両が正面衝突する というシナリオが再現されました。
その衝撃の大きさは想像以上で、現実にこのような事故が発生した場合の危険性を強く実感しました。
しかし、それでもドライバーや同乗者を守るための安全技術は確実に進化しています。
今後も、より安全な車両が開発され、事故が発生しても命が守られる日本であってほしいと願っています。
私は、一般社団法人関東交通犯罪遺族の会 として、引き続き交通安全の重要性を発信し、事故を減らすための取り組みを考えていきたいと思います。

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2025年02月10日

『SDD~STOP! DRUNK DRIVING PROJECT 飲酒運転撲滅プロジェクト』参加報告(2025.2.8)

2月8日(土)に大阪城ホールで開催された「SDD飲酒運転撲滅プロジェクト」に参加してきました。
様々なアーティストの方が飲酒運転撲滅に向けたメッセージを伝えてくださり、とても心に響きました。

当たり前のことですが、その当たり前のことをアーティストの方が言葉にしてくださることで、私たち遺族にとっては心の叫びを多くの方に届けてもらえたような気がして、嬉しく感じました。
スターダスト☆レビューさんやTRFさんは毎年参加してくださり、本当にいつも「飲酒運転をさせない」というメッセージを届けてくださいます。
今年は若いアーティストの方も多く、若い参加者の方にも「飲酒運転をしない」という当たり前のことが、より深く響いたのではないかと感じています。

このライブでいただいた言葉を胸に、またこの1年間、あいの会の活動に励んでいきたいと思います。

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2024年12月28日

年末の挨拶


年末のご挨拶

今年も残りわずかとなりました。一年間、一般社団法人関東交通犯罪遺族の会の活動を支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

2024年も、犯罪被害者支援や交通事故防止の啓発活動に取り組んでまいりました。その中で特に強く感じたのは、犯罪被害者にとって「理解ある接し方」や「早期の支援」がどれほど重要であるかということです。

いまだに、被害者自身が努力をしなければ、裁判や支援を受けることが難しいという現状があります。私たちは、誰もが無理なく適切な支援を受けられる社会、被害者が「自分は犯罪被害者だ」と迷わず一歩を踏み出せる社会を目指し、今後も活動を続けてまいります。

また、今年は誹謗中傷の問題にも積極的に取り組みました。犯罪被害者が、身近な人やインターネット上での誹謗中傷によって新たな苦しみに直面することがあります。このような問題を少しでも減らし、インターネットが優しさと尊重を持って使われる場となるよう、啓発活動を進めてまいります。

さらに、交通事故の遺族として、加害者と向き合う経験を続けてきました。時には加害者が罪を償う前に亡くなったり、出所後に一切連絡が取れなくなることもあります。それぞれのケースに異なる悲しみがあり、遺族にとって選択肢のない苦しみがあるという現実を改めて痛感しました。この現状を変えるための社会的な働きかけも、私たちが取り組むべき重要な課題だと感じています。

また、2024年は、犯罪被害者の兄弟姉妹についての社会的理解を推進する必要性を強く感じた一年でもありました。そのための取り組みの一環として、「ぼくのおかあさんはおつきさまにいる」という絵本を作成し、豊島区の図書館や図書室へ寄贈しました。この絵本を通じて、犯罪被害者の家族、特に兄弟姉妹の心情に寄り添い、社会全体が理解を深めるきっかけになればと願っています。

また、2003年12月に始まった法務省矯正局の「心情伝達制度」にも触れたいと思います。この制度はまだ始まったばかりであり、被害者が加害者と向き合おうとしても、必ずしも納得できる結果が得られるわけではありません。それでも、心情伝達の過程で、被害者が最も求めているのは「自身と家族の安全」であることを改めて感じています。

私たちは、この制度を通じて少しでも被害者の安全が確保されること、そしてその方法が存在することを知っていただけるよう努めてまいります。これまでの経験をもとに、多くの方にこの制度を伝え、活用を促していきたいと考えています。

2025年も、犯罪被害者に寄り添い、一日でも早く支援が届くよう活動を続けてまいります。また、社会全体が被害者に対する理解を深め、互いに尊重し合える環境を築けるよう、皆さまのお力添えをいただきながら努力を重ねていきます。

どうぞ良いお年をお迎えください。そして、来年もよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人関東交通犯罪遺族の会

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2024年12月24日

【活動報告】支えるナスバ

独立行政法人自動車事故対策機構、通称をナスバといいます。

ここでは、自動車事故、被害者を支える自動車事故を防ぐ、自動車事故から守るこの3つを大原則として活動を行っている法人です。

成せばより活動の中で使ってくださいとそばちゃんのお人形をいただきました。
私たちは、交通事故犯罪被害者支援として電話での相談支援業務をナスバより委託されて行っております。

今後の活動を充実させてまいりたいと思います。


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2024年08月19日

栄養⾯と保存性と使いやすさから考えた災害対策⾷品

地震が話題にのぼることが増えました。

昨今立て続く地震、
そして来るべき南海トラフ地震への注目のためです。

あいの会の会員の遺族のなかに、
栄養学の勉強をしている方がいます。

栄養⾯と保存性と使いやすさから考えた災害対策⾷品

上記はその人が、少しでも役立てたいと思い、
あいの会の仲間に最近書いてくれたものですが、
あいの会代表の小沢樹里より、ぜひこれは会の中だけでなく、
多くの人の目に触れさせてほしいと希望があったので、
直接の交通犯罪の話題ではありませんがアップします。

突然襲われること。
そして時に命が奪われること。
そうした意味で震災と交通犯罪には共通項があります。

南海トラフ地震は必ず起きると言われています。

突然日常が奪われ、家族を奪われる人も出るでしょう。
そんな状況でも、遺族かそうでないかとかは関係なく、
困った時にお互いに思い合える優しさを伝えたい。
小沢はそんな思いを強く抱いたので、このブログを出しました。


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2019年08月06日

東池袋高齢者暴走事故署名の有志スタッフ参加(2019.8.3)

今年4月に東池袋で起きた高齢者暴走死傷事故。
その署名活動会場に有志でスタッフ参加してきました。

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2019あいの会0803南池袋公園署名002

途切れることのない行列。

途切れないどころか時間が経つにつれ、
テレビ報道やSNS拡散の影響もあったらしく、
行列が伸びて公園入口から溢れそうな時もありました。

後から知りましたが、この日だけで、
2万人分近い署名が集まったとのことでした。
(それ以前に郵送で5万署名。合わせれば7万)

南池袋公園の木立にはミンミンゼミがずっと鳴き続け、
まさに真夏の猛暑の公園の風景そのものでしたが、
そんな猛暑など関係なしに、単身だったり、
幼い子連れの家族だったり、カップルだったり、
運動部の学生と思われる50人以上の大集団だったり、
3世代揃った大家族だったり、友人グループだったり、
そんな男女や年齢など無関係な本当にたくさんの人が、
次々に現れる姿は、とても胸を打つものがありました。

またご遺族の松永さんに言葉をかけたいという人の列も、
署名場所の横にできて、その列もどんどん伸び、
どれだけ多くの人がこの事件を胸に抱き締めているか、
一目見ただけで誰もが強く感じる光景でした。

今回の署名目的は、加害者への厳罰を
検察と裁判所に求めるという内容のものです。

松永真菜さんと松永莉子ちゃんの命を奪った加害者には、
絶対に執行猶予を付けてはならないと考えています。
実刑は最低限ですし、その収監期間も短くてはなりません。
そのためにもまずは検察がこの事件の悲劇を重く受け止め、
実刑が最低限となる求刑をしてもらわなければなりません。

署名は8月後半まで郵送で受け付けているとのことです。
自分一人分だけでも、家族分だけでも構いませんので、
署名を郵送できる方はぜひご協力をお願いいたします。

詳細は下記をご確認ください。

東池袋自動車暴走死傷事故 遺族のブログ
https://ameblo.jp/ma-nariko/


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2018年10月26日

犯罪被害者支援週間キャンペーン参加(2018.10.26)

10月26日(金)、東武東上線の東松山駅前で行われた
犯罪被害者支援週間キャンペーンに、
当会代表の小沢樹里が参加してきました。

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16時から30分だけの活動でしたが、啓発物の配布を通じて、
被害者支援啓発に少しでも役立てればと思っての参加でした。

今回キャンペーンは、埼玉県、埼玉県警察本部、
埼玉犯罪被害者援助センター、東松山市、東松山警察署が
主宰するものでしたが、
今回小沢は、以前よりあいの会をサポートいただいている
埼玉県議の横川雅也議員ともつながりで、
今回参加する機会をいただきました。

地道な活動かもしれませんが、こうした活動も通じて、
被害者支援への理解が少しでも広がることを願っています。


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2017年09月30日

埼玉弁護士会シンポジウムへのパネリスト参加(2017.9.27)

9月27日(水)、埼玉弁護士会が主催するシンポジウムに
パネリストの一人として小沢樹里が参加をしてきました。

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上のパンフレットにあるように、
開催テーマは「あなたの街の犯罪被害者支援」でした。

「被害者の声」を伝えるため、最初に基調報告に立たれたのは、
強盗に遭い、大怪我をさせられた被害者の方でした。

その方は会社を経営されている方だったのですが、
心身に痛手を受けたため、経営を続けていくことができず、
結局会社を手放さざるをえなくなり、経済的な困難に直面。
家庭内でも子供の成長にも関わる困難を経験されたそうです。

そんな思いをして、現在も残る体の痛みと闘いながらも、
これ以上同じつらさを味わう人が一人でもなくなるようにと思い、
この場に立ったという話を聞き、その切実な心に強く打たれました。

また以前より小沢が関心を持っていた兵庫県明石市の
泉房穂市長の基調講演を聞くこともできました。
明石市は、泉市長も率先し、被害者支援に力を入れている市です。

泉市長のとても熱のこもった話を聞き、心を打たれると同時に、
小沢の住む埼玉県でも、やはり早く犯罪被害者条例を作っていきたいと
あらためて強く胸に刻むことができました。

そして、基調報告をされた被害者の方、犯罪被害者学の諸澤英道先生、
さらに明石市犯罪被害者支援窓口の担当職員の方、
また今回のコーディネーターである横山佳純弁護士とともに、
小沢も登壇し、パネルディスカッションに参加しました。

ちなみに横山弁護士は、埼玉弁護士会犯罪被害者支援委員会で
委員長を務められていて、被害者支援のために心を砕いている方です。
小沢は横山弁護士から声をかけていただき、今回の参加となりました。

小沢がパネリストとして話した内容としては、
事件が起きた後、どのように犯罪被害者窓口にたどり着いたか、
市役所の窓口での煩雑な書類手続きがどれだけ大変だったか、
被害者・遺族となってあちこちを動いてみて初めて、
窓口によって対応や支援の内容に大きな違いがあるとわかったこと、
そして精神面の支援ばかりが取り上げられがちですが、
それ以前の生活の支援が何より急務だと感じていること、
事件の生活への影響は家族だけでは抱えきれないほど大きく、
被害者支援条例で解決できることもあると思う、といったことでした。

また同時に、小沢が2年ほどかけて地道に調べてきた
埼玉県内の各自治体の被害者支援窓口の現状についても話しました。

自治体の総合窓口に問い合わせ、被害者支援窓口がどこにあるか質問し、
答えが返ってくるまで、最短で2分9秒、最長で5分かかっていました。
平均でも2~3分かかり、自治体内で周知されていないことがわかりました。

また多くの窓口の対応が、問い合わせても県や警察の窓口を伝えるだけで、
支援の意味を理解して独自に動いているところはほぼありませんでした。
被害者支援窓口に在籍しているはずの担当者本人が、
ご自分の担当がそうした窓口だと知らないところも多くありました。

簡単な質問にも答えられなった市は、全15自治体のうち10にのぼりました。

こうした調査結果を踏まえて、あらためて感じたことは、
被害者支援窓口の担当になる方には、向き不向きがあることでした。

被害者支援窓口が何をすべきかわからず、警察が関わるという理由からか、
警察の方が出向している対応している自治体が多いように思われました。
そうした窓口では、被害者への寄り添いは期待できないように感じました。

そうしたことをパネルディスカッションの議論の中で伝えてきました。

明石市のとても先進的な取り組みについて、明石市の泉市長は、
「決して先進的なことではなく、当然のことを行っているにすぎない」
と話されていたのを聞き、日本では当然のこともできず、
最低限の体制もまだまだ完備されていない国なのだと、重く感じました。

諸澤先生も話していましたが、日本は被害者支援窓口が非常に少ない国です。

国がやるべきことも多いのですが、各自治体の中で、
被害者の生活圏に分け入って、支援できるネットワークがやはり大切です。

被害者になると、どんなに悲しく、打ちのめされても、
地域の役割を抜けられず、ゴミ出し当番や子供の学校の役員が回ってきます。
せめてこれらのことから被害者の負担を少なくすることは、
いますぐ今日からでも、少しのやさしさで誰もができることだと思います。

被害者支援条例ができることをきっかけに、自分が何ができるかを、
多くの人があらためて考える機会となってくれたらいいなと思いました。

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2014年11月28日

7月からの振り返り

この半年近く、ずっと会のブログ更新ができずにきてしまいました。
しかしあいの会としての活動は、少しづつですが、継続しています。

それぞれのイベントや活動の記事も、遅ればせながら掲載しますが、
それに先立って、この7月からの動きをざっと振り返らせていただきます。

まず7月20日、あいの会設立2周年記念式典を執り行いました。
昨年を上回る75名もの来場者にお越しいただき、
私たちが続けている活動に大きな励ましをいただきました。

8月は公式には活動はお休み・・・

9月は定例会を行いました。
実はこれに前後して内閣府から意見聴取会のお声がけをいただいており、
会としてどのような意見を出していくかについての協議を行いました。

その協議結果を受けて、2つの意見聴取会に出席してきました。
9月24日は「交通事故被害者等団体からの第10次交通安全基本計画に係る意見聴取会」
9月30日は「第2次犯罪被害者等基本計画の見直しに関する要望・意見聴取会」
それぞれ交通と犯罪被害者等基本計画に関しての意見聴取会でしたが、
私たちの考えている想いをはっきりと伝えてきました。

10月は公式にはワンクッションおいて、11月には再度定例会を行いました。
今年はお互いのメンバーもそれぞれ抱えている事情もあり、
無理はしないペースで活動していこうというスタンスで進んできました。

またこの間、講演活動も、できる範囲になりますが、続けてきました。
やはり伝え続けることが一番大切なことだと考えています。

そして気がつけば、今年もあと1ヶ月を残すのみ・・・
そして明日はハートバンド(犯罪被害者週間全国大会)が迫っています。
1年に1回しか会えない方、新しく出会う方・・・今回も忙しい週末になると思います。
被害者遺族は支え合うことで、世の中を変える力を生み出していけると考えます。
今年のハートバンドもそうした大切な機会にしていきたいと思っています。



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2014年03月16日

LIVE SDD 2014(2014.2.15)

月をまたいでの後日報告となってしまいましたが、
2月15日(土)、小沢家一同は大阪に行ってきました。

LIVE SDD 2104に参加するためです。

LIVE SDD 2104
http://fmosaka.net/sdd/live_sdd_2014/index.html

飲酒運転撲滅に賛同するアーティストたちが集まって、
ライブイベントを行う催しです。
毎年1回、2月中旬のこの時期に開催されています。

TRF、ゆず、AAA、May.J、森高千里などが今回出演しました。
(実際はもっとたくさんの方々が出演していました)

「STOP!DRUNK DRIVING(飲酒運転をなくそう!)」
これがSDDに込められたシンプルかつ力強いメッセージです。

この参加については、小沢も既にブログで報告しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/kbpnx111/38175693.html

飲酒運転は、20年前だったらごく当たり前のことでした。
しかし今は、それがどれだけ非常識で、どれだけ愚かで、
どれだけ罪深い犯罪か、ほとんどの人はわかっています。

「飲酒運転は許されない犯罪だ」と言い続ける人がいて、
それを呼応して、法律の厳罰化や取り締まり強化が進み、
そして今は、飲酒運転なんてまず聞かない話になりました。

しかし飲酒運転は、まだ決してゼロではありません。
非常識で、愚かで、罪深い犯罪だと明確であるにも関わらず、
いまだに手を染める人はゼロにはなっていません。
だから悲惨な事件(事故ではない)は起こり続けています。

だから、まだまだもっと言い続ける必要があります。
「STOP!DRUNK DRIVING(飲酒運転をなくそう!)」と。

このライブの前後にも、小沢家はマスメディアの取材を受け、
その内容は、いくつかのテレビ番組でも放映されました。

こうした機会を通じて、あきらめずにメッセージを発し続け、
許されない飲酒運転を少しでもゼロに近づけたいと思います。

20140215SDDLIVE



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2014年01月26日

内閣府ホームページに紹介ページを作っていただきました

内閣府のホームページ内に、
私達あいの会の紹介ページを作っていただくことになりました。

【犯罪被害者団体等紹介サイト】
http://www8.cao.go.jp/hanzai/soudan/dantai/dantai.html

上記の各団体紹介ページの中に、まぜていただいています。

【あいの会の詳細情報ページ】
http://www8.cao.go.jp/hanzai/dantai/shosai1/j-29.html

私達の目標はまだまだ先にありますが、
その過程で、こうして国からも存在を公式に認めていただき、
応援していただける格好になりました。

これは良い流れとして素直に喜び、がんばっていく励みにして、
さらに力と思いを尽くし、活動を続けていきたいと思っています。



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2013年12月14日

埼玉県東松山市議会の傍聴報告~横川雅也市議による被害者等支援条例の一般質問~(2013.12.13)

12月13日(金)、開催中の埼玉県東松山市議会において、
横川雅也市議が一般質問の場に立ち、
被害者支援条例についての質問を行っていただきました。
(東松山市は、あいの会の小沢家の地元になります)

あいの会からも、小沢家と中村家が応援に駆け付けました。
そして議会傍聴席からやり取りを見守らせていただきました。

まず質問冒頭で、横川市議から発言要旨の修正がありました。
「被害者支援条例」から「被害者等支援条例」への変更。
一部よく知られることですが、条例や法案の議論において、
この「等」をつけるかつけないかで、大きな差が生まれます。
今回はこの一文字でカバーできる範囲が大きく広がりました。

横川市議は、東松山市に対して、市としての責務として、
被害者支援体制の実績について質問し、
市内に窓口設置をするように求めていただきました。
そして、条例か要綱を制するように提案してくれました。

その後の質疑の展開は、型通りの流れにはなりませんでした。

受け答えされた市の担当者の方が、
ご自身も交通犯罪の被害者であることを告白。
(こうしたことは普通の議会ではまずないことだそうです)

そして横川市議についてその必要性を公に認めていただき、
調査をしてすぐにも対応したいというお話をしていました。
そして、先駆者である東京都中野区にも話を聞きに行く、
マニュアルを作成して、有効に運用できるようにする、
といった具体的な話まで聞くことができました。

また実は、あいの会では「虹色ファンド」という基金に、
本当に微細な額ですが、寄付をさせてもらっています。
(子供たちの安全と安心を守る基金です。詳細は下記で。
 http://www.city.higashimatsuyama.lg.jp/oshirase/1355902994927.html

議会では(もちろん私たちも全く予想していなかったことですが)
これを取り上げて、「あいの会」という名前まで出していただき、
生命のメッセージ展の学校展示について議論してもらえました。
これは市の教育長経由で、具体的な検討に入るとのことです。

さらに森田光一・東松山市長からも「前に進めていく」との話があり、
横川市議に呼応して、市も市長も前向きに動く流れになりました。

わかってくれる人がいて、理解してくれる動きができて、
人と人と線でつながり、議会という場でもそれが具体化していく。
そうした感動的な場面に立ち会うことができたのは嬉しい体験でした。

ちなみにこの日12月13日は、横川雅也市議の誕生日でした。
また交通犯罪で亡くなった小沢家のお父上の誕生日でもありました。

小沢家の両親の生命と、後遺障害と闘うきょうだいの苦しみが、
誰かのための回復に繋がっていることを実感できた一日になりました。

参考までに横川雅也・東松山市議会のホームページはこちら
http://www.yokokawa.me/

写真は横川市議を囲んでの記念撮影です。

20131213東松山市議会



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2013年10月23日

【延期のお知らせ】あいの会「グリーフケアの集い」(10/26土)

10月26日(土)にあいの会で「グリーフケアの集い」を行う予定でした。


しかしその当日に、台風27号の直撃がほぼ確実な状況になっています。
交通網の大規模な麻痺も予想されます。


そのため今回は大変残念ですが、開催を延期することといたしました。


今回関心をお持ちになり、ご参加を考えていただいていた方々には、
大変申し訳ございませんが、ご理解いただけますようお願いいたします。


なお今回予定していました「グリーフケアの集い」は、
また日をあらためまして開催したいと考えています。


また11月16日予定の意見交換会は、予定通り行わせていただきます。
こちらにつきましても、多くの方々のご参加をお待ちしております。


今後ともあいの会をよろしくお願いいたします。


   関東交通犯罪遺族の会(あいの会)
                 小沢、中村、東


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2013年09月01日

【お知らせ】9月14日(土)あいの会講演会

9月のあいの会の講演会のお知らせです。

日時:9月14日(土)10:30~12:30
       (前半講演・後半質疑応答)
場所:アットビジネスセンター池袋駅前・別館406号室
    http://abc-kaigishitsu.com/ikebukuro/access.html
    池袋駅東口から徒歩1分

犯罪被害者支援活動に関わっている方にお話いただき、
情報交換も兼ねて、質疑応答を行う予定になっています。

詳細は追って後日、お知らせさせていただきますが、
日時と場所だけ、取り急ぎ報告させていただきます。

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池袋駅前「LAVI1日本総本店」左隣

(12階「ZARA」の店舗が目印)



i_nokai0708 at 22:24|PermalinkComments(0)

2013年07月08日

あいの会設立1周年記念式典

2013年7月7日(日)はあいの会の設立1周年記念式典でした。

無事つつがなく執り行うことができました。

たくさんの方に来ていただき、感謝の言葉しかない状況です。
ご来場いただいた皆さま、猛暑の日曜日にも関わらず、
お集まりいただき、本当にありがとうございます。

フェイスブックでアップした内容とかぶると思いますが、
足跡を残す意味で、このブログにもアップさせていただきます。

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昼には集まって、メンバー総出で準備作業から始めました。
あいの会は、お互いが協力しあっての、どこまでも手作りの会です。
ちなみに下記1枚目の右端はJD共済の佐々木さん。
お手伝いいただきました。感謝感謝です。

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小沢家が出した本も、廉価で購入できるように準備しました。
少しでも多くの人に手に取ってもらい、遺族の道しるべにしてほしい想いからです。
(『交通犯罪ー悲しみの先に見えた「家族の光」』 小沢克則&樹里著、リベルタ出版)

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今回は、ミニ生命のメッセージ展も同時開催しました。
私達あいの会メンバーの奪われた家族たち(メッセンジャーたち)も、
並んで一緒にしてもらって、展示となりました。
ちなみに左から、小沢家父&母、東家母、中村家妻です。

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もちろん、私達メンバーのメッセンジャーだけでなく、
他のメッセンジャーも数十体、来ていただきました。
下の写真は1999年12月26日、島根県において、飲酒暴走車により、
女子大生数名が犠牲となった事件のメッセンジャーたちです。
左端の江角真理子さんのお母様は、あいの会メンバーとも有縁の方です。

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15時。開場です。
開場と同時に、受付に列ができました。
本当にありがたいことです。

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15時半になり、開会です。
まず冒頭に、あいの会代表の小沢樹里より挨拶をさせていただきました。

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続いて、来賓としてお招きしたJD共済理事長の丹澤忠義様のご挨拶。
「飲酒運転を根絶させたい」という強いメッセージを語っていただけました。

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そして、ミニ生命のメッセージ展の開催。
「いのちのミュージアム」代表の鈴木共子様に講演をお願いしました。
「生命に差別があってはいけない」というお話もありました。
これは奪われたいのちが軽んじられがちな交通犯罪遺族の共通の想いです。
9・11では数千人が殺されたことで世界が騒然としましたが、
交通犯罪でも「減った減った」と言われながら、
日本国内だけで毎年数千人が殺されているのです。
そしてそれ以前に、残された遺族にとっては、決して人数や統計ではない、
唯一の大切な家族が奪われたという取り返しのつかない悲劇なのです。

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以上で第1部のミニ生命のメッセージ展は無事終了しました。

第2部に移る前に、ご来場いただいた方も交えて集合写真を撮りました。
(※写りたくない方もいらっしゃるので全員ではありません)

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これだけの方に足を運んでまで応援してもらっていると思うと、
うれしいのはもちろんです。でもそれ以上に感じたことは、
もっともっと期待に応えるべくがんばらなければ・・・という気持ちです。


続いて第2部。
立食パーティー形式による祝賀会です。
あいの会顧問の高橋正人弁護士による乾杯の挨拶。
「早くビールを飲みたいから手短に話す」
などと言いながらも、ジョークを交えた楽しいお話をしてくれました。

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ただ、立食パーティーと言っても、「ではごゆっくりご歓談ください」
でご来場いただいた方を放置することはしたくありませんでした。
なのでメンバー一同は段取りで追われっぱなしになってしまいました。
写真は知らないうちに激写されていた緊急打ち合わせの様子。

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祝賀会では、途中であいの会メンバーでリレースピーチを行いました。

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中村正文は、信号無視でも、飲酒でもないタンクローリーに、
突然、無残に愛する妻を奪われた理不尽な体験を振り返り、
平凡な幸せを突然破壊する交通犯罪があまりにも軽視されている、
それを伝え続けることで変えていきたいという想いを語りました。

またリレーの最後には、小沢家4人が揃って壇上に立ち、
挨拶と本の出版の報告を行いました。

まずは小沢克則。
そしてその下の双子のきょうだいの小沢恵司と小沢恵生が話しました。

遺族であり、自身も後遺症に苦しむ被害者である恵司と恵生。

小沢家の事件は、恵司が運転している自動車が、
対向車線を乗り越えてきた飲酒暴走車に正面衝突されて起きました。


今も重い後遺症と闘っている二人は、遺族であり、被害者本人でもあります。

そして二人が闘ってきたのは、加害者、後遺症だけでなく、
その後遺症に対する一部の無理解でもありました。

「理解を広げる」ということも、あいの会の重要なミッションです。

ちなみに後ろのタイトルボードの文字は小沢恵生が書きました。

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リレースピーチに続き、あいの会の1年間の歩みを映像で流しました。

その上映後、代表の小沢樹里よりコメントを行いました。

原稿もなしで、ざっくばらんに率直な想いを語るはずが、
感極まっての話になりましたが、その分、小沢の想いは、
ご来場いただいた皆さんにしっかり伝わったと思います。

それだけあいの会は、小沢家にとっても、中村、東ら他のメンバーにとっても、
とても大きく、そしてかけがえのない存在になっているのです。

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17時半。副代表の東光宏より閉会の挨拶をしてお開きになりました。

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しかしご来場いただいた皆さん、語り合うことはなかなか尽きず、
いつまでも話し込んでいる姿があちこちで見られました。

ちなみにこの7月7日は、中村正文、小沢恵司、小沢恵生、
この3人の誕生日でもありました。
3人にとっては生涯忘れられない誕生日にも
なると思います。

もちろん、あいの会メンバー全員にとって、
生涯忘れられない日になることは疑いがありません。

「7月で設立1年だし、記念式典をやろう」

そう決めた時には、あくまでごく少人数の集まりを想定していて、
「ささやかでも良い記念式典にしたいね」と話し合っていました。

しかし蓋を開けてみたら、こんなにもたくさんの方に来ていただいて、
本当に感謝の気持ちしかありません。

そもそも私達は、家族を殺されるという辛い経験をしなければ、
こうして知り合うこともなければ、式典を開くこともありませんでした。
きっと間違いなく、そのほうが幸せな人生だったと思います。

しかし、交通犯罪遺族になってしまった事実は変えられません。
奪われてしまったいのちは、もう二度と帰ってこないのです。

しかし私達は、家族を突然奪われて、悲しみ、苦しんだ末に、
おそらく得られたものもあると思っています。

その一つが、間違いなく、この記念式典の光景だと思います。
これだけの応援をしてもらっているという感動だと思っています。

多くの方の励ましと助けがあって、私達も初めて前に進めます。

引き続き、いのちの大切さが理解される社会と司法を目指していきます。



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2013年07月06日

出版報告 『交通犯罪ー悲しみの先に見えた「家族の光」』

いよいよ私達あいの会の設立1周年記念式典が明日に迫ってきました。

ただいま準備に追われています。

そして、その式当日の明日は、奇しくも、会メンバーの中村さんと、
そして小沢恵司、小沢恵生の双子姉妹の3人の誕生日でもあります。
3人とも、生まれ星座のかに座が象徴するような優しい心の人です。

このタイミングで、会の小沢夫婦が本を出版しましたので報告します。
小沢家の今に至る歩みが書かれています。ぜひ読んでください。

『交通犯罪ー悲しみの先に見えた「家族の光」』
  (小沢克則・小沢樹里著、リベルタ出版)
  http://www.liberta-s.com/648.html
  amazonリンク先

突然の悲劇から、残された小沢家4人で、どう闘ってきたか。
何を失って何を得たか。
いま何を目指しているのか。
少なくとも小沢家のメンバー4人は、協力して見事なチームプレーで、
自分(東)の、そして多くの遺族のできなかったことを成し遂げました。

ですので宣伝ではなく、遺族として悔しい思いはしてほしくない気持ちとして、
ぜひ多くの人に手に取って読んでもらいたいと思っています。

(文責・東)


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i_nokai0708 at 06:06|PermalinkComments(0)

2013年06月22日

あいの会1周年記念式典のお知らせ

来月で私達あいの会は設立1周年を迎えます。

ついては7月7日(日)、記念行事を開催します。

ここでも告知させていただきます。


<日時>
日時:平成25 年7月7日(日)

15:30~17:30(15:00開場)
会場:浦和ワシントンホテル

http://washington-hotels.jp/urawa/access/

(JR浦和駅から徒歩3分)

所在地 〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-1-19

電話 048-825-4001


<プログラム>

第1部:ミニ・生命のメッセージ展の開催

(「生命のメッセージ展」代表・鈴木共子さんご講演)
第2部:当会1周年記念祝賀会(17:30閉会予定)



当日は、ミニ・生命のメッセージ展の開催を同時に行います。

30数名のメッセンジャーに来ていただくのと同時に、

生命のメッセージ展代表の鈴木共子さんにも講演をお願いしています。



お越しいただける方がいらっしゃれば、当日参加可能ですが、

会場の関係もありますので、事前にご連絡をいただけますと幸いです。



ご不明な点があれば、下記までお問い合わせください。

i.nokai0708@gmail.com

(文責・東)


あいの会1周年記念式典のご案内



i_nokai0708 at 11:46|PermalinkComments(0)