June 2007

June 29, 2007

A型肝炎の予防接種

6月28日(木)晴れ
A子のA型肝炎の予防接種二回目の予約日が今日でした。
I子はどうやら以前の経験から、「注射のあとはアイスクリームを買ってもらえる」という条件付けができているらしく、今回は自分が射たれるわけでもないのでルンルン。
日本ならA型肝炎など予防接種しないですし、A型肝炎になるようなものは食べさせないつもりなので、出来れば受けさせたくないと思っていたのですが、もしもA子がこちらでkindergartenへ進むことになれば、問題になるかもしれません。ということで、やっぱり受けることに。

かかりつけの小児科医師を受診したことがあるのなら、予防接種は看護婦さんだけに会ってやってもらえるようです。ついでに足りない予防接種も確認してくれますが、今回のA子はA型肝炎だけでした。
注射は有無を言わせぬ素早さで終了。A子は泣くタイミングを逃したかのように、針が抜かれてからか細い声で「痛い…痛い…」と。しばらくして眠ってしまいましたが、たまにうわ言のように「ここ、痛い…」とつぶやいていました。

Mochi Ice Cream帰りにMenlo ParkのTrader Joe’s でMochi Ice Creamの抹茶味とマンゴー味を購入。以前、みかりんさんのブログで抹茶味は星三つ(満点は五つ)の評価だったのですが、I子の強い希望で買うことに。食べてみたところ、抹茶の味は全くせず。でも、何らかの(何だろう?)のいい香りはして、抹茶だと期待せずに食べれば文句はありませんでした。
Trader Joe’s ではステッカー(シール)ももらえて、二人ともご機嫌。A子は裸の体のあちこちに貼り付けて「Sticker Woman!」と言って大はしゃぎでした。

これで予防接種はかなり済んだかな。A型肝炎と言えば、大学生のときに同級生の男の子がお寿司を食べて(と本人が言っていました)感染し、「疲れた」という言葉が増えるとともにどんどん黄色くなってきたと思ったら、入院してしまいました。かなり長期間、ヘロヘロだったようで、劇症化、慢性化することは少ない(A型肝炎はほとんどが急性肝炎)といっても大変な病気だと思ったものです。
A型肝炎のワクチンは2回摂取で20年有効(本当に!?)と言われているので、A子の場合、これで成人になるまでは安心かな。


Dishの丘の火事、その後

6月28日(木)晴れ
Dishの丘のその後。(前回の記事はこちら。)
Dishの火事1当時、原因は送水ポンプの発電機の故障と言われていましたが、それは間違いだったようで、火元と思われる付近にマッチが発見されたとのこと(Palo Alto Dailyより)。人為的な原因が有力だそうです。ただ、故意なのかどうかは調査中、と。

それにしても、Dishの丘はかなり悲惨な状態。門も堅く閉じられ、いつもは守衛さんのいない門にまで、車で人が待機していてちょっと物々しい。Junipero Serraは道が半分塞がれ、現場検証が行われているようでした。その辺りからみると、いつもなら大勢の人が散策やジョギングを楽しんでいるDishの丘は、今は人っ子一人いません。丘には”Makin’ Hay”と題された、藁で作った人形("hay people" sculptures)が点在しているのですが、彼らは辛うじて難を逃れた様子。誰もいない丘でいつものようにたたずんでいました。

ちなみに、”Dish”と言ってしまうと丘の頂上に立っている巨大アンテナのことを指すようで、新聞には”Stanford Dish付近の茂み”とか、”Dish hiking trail”という表現をしてあります。日頃はDishのある丘を指して”Dish”と呼んでいるのですが、今回の場合、「アンテナが燃えたわけではない」ということを強調したいのでしょう。元の意味に忠実に表現されているようです。


June 28, 2007

Aちゃんと一緒にプール

6月27日(水)晴れ
アパートの花-1(写真はうちのアパートに咲く珍しい花。本文とは関係ありません。)

日本人Aちゃん3歳のお母さんとは、以前から顔は知っていたけれど、あまり親しくお話したことはありませんでした。この夏、A子のpreschoolのお隣のクラスに入られたので、お話しする機会が増え、今日はAちゃんのアパートのプールで遊ばせてもらいました。
Aちゃん一家は我が家と同じ愛知県出身。ご主人は私達と同じ大学の出身で私の一学年下、しかもご夫婦が働いていらしたのは、私が働いていた病院の隣町の病院。
今日はご主人もご一緒してくださり、お話していると共通の知人がどんどん出て来て、驚くやら嬉しいやら。久しぶりに懐かしい人たちのことを思い出しました。

アパートの花-2プールはと言うと、平日なのも手伝って、人は少なく、子供達は浮き輪などを使って大はしゃぎ。Aちゃんが飛び込んだのを見て、うちの子達も、Aちゃんの1歳の妹Nちゃんまでもが我も我もと飛び込みました。ジャグジーの温度が結構高くて、温泉に漬かりながら話をしているような雰囲気でした。

アパートの花の実(写真は、上の写真の花が実になったところ。)
言うまでもなく、子供達は帰りの車の中で熟睡。AちゃんとNちゃん、それからAちゃんのお父さんお母さん、どうもありがとう。とっても楽しかったよ!


June 27, 2007

Dishの丘の火事「Gerona Incident」

6月26日(火)晴れ
昨日、夫がお客さんを連れて帰ってきた6時半頃、Dishの辺りからもうもうと煙が上がっていたそうです。上空にはヘリコプター。でもサイレンは聞こえないし、何だろう? と思っていたそうです。

今日、子供を学校へ連れて行く道すがらDishの丘を見ると、広範囲が丸こげ! そして、I子のクラスメートIの家のすぐ傍に消防車が停まっていました。
ただ事ではないと思い、Palo Alto Dailyを手に取ってみると、昨夕Dishの丘で火事があったとのこと。「Gerona Incident(ゲロナ事件)」と呼ばれています。Geronaは私たちが引っ越し前に住んでいた住所。原因は、送水ポンプの発電機の故障で発火したのだろうとのこと。Dishの丘128エーカーが焼け焦げた大火事だったようです。幸い、怪我人もなく、住宅への被害もなかったそうですが、自宅のすぐ近くが燃えるのを見たIは、さぞ怖い思いをしたことでしょう。

今は乾季。水の無いDishの丘の草はカラカラに乾いて茶色くなっています(こちらの人は「金色になっている」と言って欲しいそうですが)。風も吹けば、火は容易に広がります。現在、Lake Tahoeでも山火事が起こり、200棟以上の家が焼け落ちたと言っています。
以前一緒に住んでいたGも、数年前にDishの丘のボヤを見つけて通報したことがある、と言っていました。
火の元にはくれぐれも注意しなければ、と思いました。


日本からのお客様B先生たち

6月25日(月)晴れ
日本から、夫の知人B先生が尋ねてきてくださいました。San Joseで学会があったとのこと。夫よりも2年後輩、私の1年先輩。彼とともに3人のお客様も。そのうちのお一人は私たちが大学時代に講義してくださっていたI先生。現在はお偉い教授です。切れ者、しかもハンサム!ということで、学生時代からひそかに「かっこいいなあ」と思っていた先生なだけに、うちに来てくださったのはとても嬉しかったです。

夫とともに、研究室およびStanford大学を観光(あいにく、Cantor美術館は月曜のため、Hoover Towerは夏休み中のため、入れなかったそうです)をされてから、ちょこっとうちに寄ってくださり、そのあと、子供も含めて夕食を食べに出かけました。場所はPalo Alto Sol。外食の少ない我が家は他に知らないので、よくここを使います。それぞれ違ったブリトーを注文しました。子供は豆の煮込みを美味しそうに食べていました。

I先生が夫のことを、こうおっしゃっていました。
「僕が最初に大学で授業をしたのが彼の学年でね、よく出来る子やなあと思ったよ。回答なんか完璧やからね。」
(何故か関西弁。) で、私のことは
「君の学年も、僕、授業に行った?」
…全く覚えがない様子。でも、クラスメートの名前を数人挙げてみても全くピンと来なかったようなので、忘れられているのは私だけではない、と、自分を慰めました。こっちはI先生にとっても憧れていたのに…。
夫は印象的な学生だったらしく、多くの教授が彼の学生時代のことを覚えていて、会うと私に話してくださいます。教授ばかりでなく、当時在籍していた殆どの学生は彼を知っていたほど。同学年にも彼を尊敬(信奉?)している男の子がいました。そもそも大学入学時点で週刊誌が彼を取材に来たと言いますから。

そんな彼と3日付き合っただけで結婚を決めてしまった私。当時はおっかなびっくりでした。みんなが彼のことを良くできるし性格もいいと言います。もしかして、彼って天才? でも天才は困ります。きっと私には付き合いきれない…。

でも、一緒に生活を始めて分かりました。彼はフツーの人でした。そしてそれに気が付いてほっとしました。
彼が優秀なのは努力の賜物でした。彼の謙虚さ、探究心、そして集中力は、並大抵のものではありません。そして優秀さから来る気持ちの余裕も手伝って、他人にとても親切です。ある有名大学の研究室では、競争相手の実験道具を隠したり、サンプルを損なったり、といった嫌がらせは日常茶飯事だと聞いたことがありますが、彼にはそんなことは考えられず、返って自分の時間を割いて他人を手伝ってあげるくらいです。

普通の人、というのは大事なこと。何が普通か、という問題もありますが、それはさて置き、努力を知っている人というのは強い。見習うべき人がこんなに身近にいるというのは恵まれているなあ、と、我が夫を見て思っています。

夫自慢のようになりましたが、要は、大事なのは元々優秀であることではなく、努力することを知っていること、ということ。
それにしても、妻って誰でも少なからず、夫のことをこんな風に思っているのでしょうね。でないと、特に私のように仕事も辞めて彼の行く先に黙ってついて行くのは辛いかもしれません…。


June 26, 2007

Hのお誕生会(A子のお友達)

6月24日(日)晴れ
いつもは家族全員で教会へ行きますが、今日は夫とI子は教会へ、私とA子はお誕生会へ、という別行動でした。
先日までpreschoolでA子のクラスメートだったHのお誕生会が、ご自宅で開かれました。場所はRedwood City。遠いと思っていたら意外と近く。パーティーのテーマは”princess”。
招待状には「プリンセスのドレスを着て来てください」とありましたが、うちにあるドレスはA子には大きすぎ。これだけのためにドレスを買う私ではないので、今回は、I子がkindergartenで作ってきた蝶の羽と触覚を身に付けることにしました。A子は気に入っているので満足。しかも、主役のHもなぜかドレスの上に蝶の羽をつけていたので、お揃いということで好評でした。

今回のパーティーは完全に手作り。そのため、手伝う大人が数人、招待されてドレスも着ているけれど、子供達を手伝う10歳代くらいの女の子が二人、参加していました。
Princess Party - story time招待されたのは3〜4歳児の女の子5人。まず、到着したら、ドレス姿で写真を撮ってもらいます。しばらくすると、「Snow White(白雪姫)」登場。20歳代の知人女性が変身していたのだそうですが、主役のHは気付かなかったようです。子供達は白雪姫に、シンデレラの絵本を読み聞かせてもらい、その間に他の大人たちが、クラフトの準備をします。
読み聞かせのあと、庭のテーブルで、冠作り、そして、写真立て作り。3歳児にもできるような、シールを貼るだけの簡単なものです。
そのあと、白雪姫が失くしてしまったというものを探しに庭へ。子供達は失くしたものの写真を一枚ずつもらい、それを探しに行きます。無事、見つけられたら、お土産としてもらいました。
次にシンデレラの靴ゲーム。椅子取りゲームと似ていますが、輪になって座って順にガラスの靴を次の子に渡して行き、ストップと言ったときに持っていた子が汚い靴に持ち替えて外へ出ます。最後に主役のHとA子が残り、Hが勝つはずのゲームだったのではないかと思うのですが、喜んだHは自分が靴を持ったときに大声で「Stop!」と言ってしまったので、そのままA子が勝ちになってしまい、賞品をもらいました。よかったのかしら?
Princess Party - cakeお城の形をしたケーキを食べ、プレゼントのお披露目をしてお開き。Goody Bagともに、自分で作った写真立てに、最初に撮った写真を入れてもらったものも用意されていました。なにせ、3歳児の集団ですから、途中、「私、ゲームしたくない!」という子もいましたが、大きなトラブルもなく、楽しく過ごせました。

ちらっとみるとHのお母さんは、手書きで細かく書いたスケジュールを持っておられました。聞くと、お母さんは元、学校の先生、おばあさん(手伝っておられました)は、元、preschoolの園長先生。さすが!とは思いましたが、扱いなれている子供とは分けが違います。よく頑張られたなあと尊敬しました。

3歳児らしい、温かくて可愛らしいお誕生会でした。


ia94305 at 06:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!preschool 

T.H.さん宅のBBQ

6月23日(土)晴れ
突然でしたが、10時頃、T.H.さんからBBQのお誘いの電話を頂いたので、午後からその方のお宅へ伺いました。
誘ってくださったのは、先日のFoothill ParkのBBQで夫と連絡先を交換した男性。物腰の柔らかな方で、こちらに長く住んでおられるうえに他趣味なのも手伝って、交友関係が非常に広い!
行ってみると化学系の方が多いようでしたが、知人も何人か来ていました。

夫は学問的にかなり突っ込んだ話も聞けたようで、きっと楽しかったのだろうな、と思います。子供は全部で5人(赤ちゃん含めて)。少なかったのですが、仲良く遊んでもらえ、いい時間を過ごせました。

同じ分野の人たちとばかりいると、話しやすくて気楽ですが、世間との常識がズレてきたり、思いもよらない意見が少なかったりします。分野の違う人たちとお話する機会が増えた(というか、日本では殆どなかったので)ことは、こちらに来てよかったと思うことの一つです。


June 25, 2007

Wacky Wednesday - Gary Lapow

6月20日(水)晴れ
I子は先週の木曜日にKindergartenが終わり、来週の月曜日から公立学校のsummer schoolに参加します。つまり今週はお休み。妹はpreschoolのsummer programに参加しているので、自分だけ家にいなければならず、寂しそう。

今日は、Palo Alto Libraryがやっている夏休みイベントに参加しました。図書館では、夏休みに子供達に本を読んでもらおうと、いろんな企画を準備しています。その中の一つに、毎週水曜日、どこかの図書館(Palo Altoには現在、4つの図書館があります)で、子供向けのイベントを行う「Wacky Wednesday」というものがあります。今日はその初日でした。
場所はMitchell Park Library。会場に行くとI子のクラスメートTとそのnannyさんに会いました。彼らがいい席を陣取っていたので、私たちもそのそばに座らせてもらいました。
演者はGary Lapowという男性シンガーソングライター。ギターを使い、柔らかい声で、面白トーク、なぞなぞ、観客との掛け合いの歌などを披露してくれました。上品なものばかりではありませんが、テーマはちゃんと、図書館・読書になっています。A子はともかく、I子は爆笑して楽しんでいました。

図書館では、子供達が自分で夏休み中に読む本の冊数を決め、そのゴールに到達したらご褒美をもらえる、という企画もあります。I子もA子も登録してみたところ、I子は俄然読む気になり、帰宅してからも一人で音読していました。内容を理解しているかは分からないので、後でもう一度読み聞かせをしなければなりませんが、思った以上の動機付けにはなったようです。A子もそれを見て、これまであまり読んでいなかった本も私のところへ持って来て「これ、読みたい」と言うようになりました。

本当のことを言うと、勉強と家の手伝いに対してご褒美をあげるのは、私はとても嫌なのです。というのは、勉強は自分のためにやるもの、家族は助け合うもの。だから、やって当たり前のことと思って欲しいからです。
でも、アメリカでは何かをやり遂げたときにご褒美をもらうのは一般的。今回はそのテが功を奏した形になりました。少し悔しいですが、いい方向へ向かっているので目をつぶることにしょう。


June 24, 2007

Yosemite National Park 2回目-2

6月16日(土)、17日(日)、18日(月)晴れ
Yosemite旅行-2
  (写真をクリックすると大きくなります。)

<観光名所>
Happy Isle
私の希望で、バスに乗ってMirror Lakeへ行こうとしたのですが、間違えて一つ手前のバス停(16番)で下車。折角なので、Happy Isleを散策しました。橋から岩の多い川を眺めたり、倒れた木に登ったり、と、子供達も楽しめました。
時間があれば、川で遊ぶことも出来そうでした。

Mirror Lake
Mirror Lake想像していたよりも小さな湖でした。17番でバスを降りてから山道を歩いていくのですが、同じ道を乗馬で行く人もいて、細い道には馬の糞がいくつも。A子を抱きながらそれらを避けて歩くのは結構大変でした。
Mirror Lake に着いても、あまりに小さいのでこれだとは認識できず、更に山奥へと歩いていきましたが、草原があるばかり。戻って来て、Lakeの反対側の立て看板を見て、これがMirror Lakeだと確認できました。
子供達は水着に着替えて冷たい水で遊びました。Mirror Lake の方は岩が多く、少し下にあるLower Pondは砂地で遊べました。小さいけれど、壮大な岩山に囲まれた景色はとても素晴らしかったです。

Olmsted Point、Tenaya Lake
Olmsted Pointこちらは夫の希望で、Tioga Roadを使ってOlmsted Pointへ。道も曲がりくねっているし、対向車線の人は大きくはみ出してきて怖いし、という風に、運転は結構ストレスだったよう。交通量も少なく、訪れる人は少ない印象でした。パンフレットにもあまり記載がないのでどんなところか少し不安でしたが、到着してびっくり! 道路沿いから見るだけではあまり分かりませんが、階段を下りて更に奥へと進んで行くと、氷河期に削り取られたという花崗岩の平野とも言うべき広い地面が足元に広がります。これは壮大な、印象的な、珍しい景色を見ることが出来ました。
Olmstedの花それまで「抱っこ!抱っこ!」と言っていたA子までが喜び、走り回って大はしゃぎでした。岩の隙間から顔を出す可憐な花も綺麗でした。





Tenaya Lakeここから少し先のTenaya Lakeへ。岩山を背景にした、広くて澄んだ湖です。小さな砂浜で冷たい水に足を付けて、子供達は飽きもせずに遊んでいました。

Yosemite Falls
Yosemite Falls最終日、ホテルのプールで泳いだ後、お昼から6番のバス停で降りてYosemite Fallsへ。短距離のtrailの先に、三段階になった滝が見えます。北アメリカで最も高さのある滝だとか。
三段階の滝は、それぞれ上からUpper Falls、cascades、Lower Fallsと呼ばれていて、Lower Fallsには、岩山を登って行くと近付くことができます。I子はやる気満々で父とともにずんずん登り、滝の落ちるすぐそばまで行った模様。私は、最初は自分も登ると言ってきかなかったA子が途中で「抱っこ!」と言い出したので、彼女を抱えて水しぶきのかかる辺りまで登ったのですが、それ以上は無理してもしものことがあっても、と思い、諦めました。A子はご満悦で、その岩場でスナックを食べて上機嫌でした。

Ahwahneechee(アワニチー:Yosemite Valleyに住んでいたNative Americanの一族)の伝説では、Yosemite Fallsには精霊が宿っているのだそうです。要は危険なので近付くな(精霊の棲家に侵入するな)、ということだと思います。美しいけれど、吸い込まれる人もいる危険な滝でもあります。


<動物達との出会い>
Steller’s Jay
Steller's JayYosemite Lodgeの二階に泊まったのですが、そのベランダ近くまで来ているカエデの枝には、しょっちゅうSteller’s Jayが遊びに来ていました。同じblue jayでもPalo Alto周辺で見かけるWestern Scrub-Jayとは違い、頭にトサカがあるのが特徴です。警戒心が強く、これまで一度も写真を撮れた試しがないScrub-Jayに比べて、Steller’s Jayは人のすぐ近くまでやって来て、食べ物を狙います。パン屑を沢山あげると、グヮー、グヮーという声で鳴き始めました。食べ物があることを仲間に知らせているのだそうです。鳴き声はしわがれていて、あまり綺麗ではありません。また、多すぎたのか、一部のパン屑を、木の枝に埋め込んで保存していました。
リスとカケスSteller’s Jayは勇敢でもあるらしく、リスが持っている食べ物を、二羽のSteller’s Jayが両側から狙っている光景も見ました。


Golden Eagle
ずっと上空を、大きな翼を広げて悠々と飛ぶ鳥。Golden Eagle(イヌワシ)ではないかと思います。近くで見ることは出来ないので、単なる想像ですが。

Western gray squirrel
Palo Alto周辺で見られるのと同じ種類のリスも数多くいますが、Western gray squirrelという、フサフサしたしっぽを持つリスにも会えます。所謂日本で想像する、木の上で生活するリスのようなフサフサしっぽではなく、もっと疎な毛並みの、どちらかと言うと、ブラシのようなしっぽです。すばしこいのでいい写真は撮れませんでした。

American black bear
Tioga Road沿いの森で人だかりが出来ていたので、何が見えるか尋ねてみると、熊の親子だと。緊急停車してビデオ撮影に成功。森の奥ですが、茶色い母熊と、黒い小さな子熊が見えました。距離はありましたが、好奇心旺盛な人たちはカメラやビデオを構えてどんどん近付いて行きます。子連れなので危険かもしれませんし、熊の足で走ってくれば、こんな距離はあっという間でしょう。すぐにパトロールの人がやって来て、見物人に、早く去るように指示しました。私たちも早々に引き上げましたが、野生の熊が見られたのは幸運でした。

lizard
lizardこれは何処でも見られるトカゲですが、I子が以前見つけたトカゲ(名前は「Big」)と同じ種類で、Bigのお友達だから写真を撮って!と言われたので、ついでに載せておきます。Yosemite Fallsの岩場で遭遇。

<rock climbingについての講演>
一日目に夕食を終えた帰り道に、屋外で、rock climbingについてのスライドを用いた講演を見ました。講演者は、以前rock climbingをしていた、現在は、主にYosemiteの風景を撮る写真家である初老の男性でした。登るのはEl Capitan。El Capitanの部分部分の名前、どんないでたちで登るか、どんな道具を使うか、どうやって眠るか、骨折などの事故の場合はどうやって救出されるか、など、興味深い話が聞けました。
El Capitan6〜11日くらいかけて絶壁のEl Capitanを登るのですが、帰りは山道を3時間で降りて来る、と聞いたときには、「やっぱり私には理解できない世界だ…」と思いました。
三日目、帰宅途中にEl Capitanを振り返り、目を凝らして見たところ、いました、いました、登っている人が!(写真の白い矢印部分に荷物が見えます) 夫は思わず写真を撮っていました。


二泊三日のYosemite旅行。子連れ旅としては頑張って観光できた方だと思います。こういった国立公園への旅行は、子供の好みとの兼ね合いが問題。デンバーに留学中の知人は、アメリカに来た当初はいろいろと旅行したけれど、最近は子供が嫌がるので国立公園には行かないことにした、と話していました。彼の気持ち、よく分かります。子供にとっては遠くの珍しい景色より、近所の公園で泥だんごを作るほうがよっぽど面白い場合もありますから。
Yosemite Hydrant今回は子供達も頑張って付き合ってくれました。I子に何が印象的だったか尋ねたところ、Steller’s Jayと熊の子供が木に登ったことだそうです。ついでに、消火栓マニアの彼女は可愛い消火栓(旗を揚げている)を見つけたことも嬉しかったそうです。



…追記…
残念なことですが、私たちがYosemiteに着いた6月16日(土)、日本人男性がHalf Domeより滑落し、亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。
また、夫のボスの知人は、岩登りの途中で吊り下げたテントの中で仮眠を取っている最中に、雨が降り、テントを吊る綱を岩の隙間で支える留め金が滑り、転落して亡くなったそうです。
大自然の恵みを味わえる一方、自然の恐ろしさとも隣り合わせです。心して遊びに行きたいと思いました。


Yosemite National Park 2回目-1

6月16日(土)、17日(日)、18日(月)晴れ
Yosemite旅行-1
  (写真をクリックすると大きくなります。)

二回目のYosemite National Parkに行きました。前回行った(前回の記事その1その2その3はこちら)のは昨年の9月。宿泊施設も公園内は予約できなかったので、公園外のLodge、また、秋なので滝の水量が少なく迫力がないということで、水にあまり関係のない、Graicer PointやMariposa Groveを中心に観光しました。
でもやっぱり北アメリカ一高いと言うYosemiteの滝は見てみたい!ということで、前回の旅行を予約したのと同時に、つまり昨年の6月、ちょうど1年前に、今回の旅行を計画。宿泊も公園内にし、気合を入れて挑みました。

Yosemite pool土曜の朝から出かけ、途中、昼食休憩をとって目的地へ。この日は子供の希望で、ホテルのプールに入っておしまいでした。
二日目はHappy Isle、Mirror Lakeと、Tioga Roadを通ってOlmsted Pointへ。
三日目は、これまた子供の希望でホテルのプールで遊んだ後、Yosemite Fallsへ。

<経路>
行きは120号線を、帰りは140号線を利用。(運転したのはずっと夫。)
120号線の方が距離としては短いらしいのですが、道が曲がりくねっていたり窪んでいたりと悪く、決して運転しやすいものではありません。140号の方が明らかに運転しやすいので、ストレスなく、結局時間的にもあまり変わらないのではないでしょうか。

<宿泊 – Yosemite Lodge>
Yosemite Fallsのすぐ近くにあるYosemite Lodgeに泊まりました。公園内なので交通の便がよく、山の中なので鳥なども近くで見られていいのですが…。
宿泊施設としては、部屋もあまり綺麗でない、ベランダへ出るガラスのドアが外れた、冷蔵庫がない、湯沸しまたはコーヒーメーカーがない、など、今一つ。しかも宿泊料はかなり高い! 正直、泊まることだけを考えると、昨年泊まったCedar Lodgeの方がよかったです。
ただ、やっぱり立地条件は大事。短時間で出来るだけ沢山、公園内を見て回りたいと思うと、Yosemite Lodgeはいい場所にあります。
帰宅してから、他の人たちがYosemite Lodgeをどう評価しているか気になって、Tripadvisor(宿泊施設の評価が見られるサイト)を覗いてみると、賛否両論。ですが、要は、「立地条件には変えられないから高評価」か「部屋の汚さ、管理の悪さは耐えられないから低評価」か、ということのようです。

MapleI子は、大人とは違った視点から、このLodgeが気に入ったようでした。私たちが泊まったのは「Maple(カエデ)」という名の建物でしたが、ベランダにカエデの枝が垂れて来ていてヘリコプター状の種が沢山ついていました。更に、外へ出てみると、周辺のカエデには二種類あって、その違いも見ることが出来ました。彼女はこれだけで大満足だったようです。

<食事>
Yosemiteにいる間は、いつもYosemite Lodge内のFood Courtを利用しました。いいレストランもあるのですが、5歳と3歳にはとても無理、と判断。他と比べれば値段も安かったので、我が家には好都合でした。サンドウィッチなどを買って外で食べることも出来ました。