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少し古い話になる。

8年ほど前まで 私は某証券会社で派遣社員として働いていた。

でも前年のリーマン・ショックのあおりを受け、

派遣社員は期間満了となった人から一部を除き、順次契約終了になった。

つまりは ”クビ!” ってことね。

毎月のように同僚の誰かが職場を去っていく。

なかなかシュールな一年だった。



去っていく人には部署ごとにお花を渡してねぎらうのが慣例で

私のいた部署はアレンジメントフラワーを贈っていた。



何人かを見送り、いよいよ私の番になったときのこと。



勤務最終日、私に用意されたアレンジメントフラワーを見て、目がテンになってしまった。

(゚∇゚ ;)エッ!?

(; ̄Д ̄)


そのお花を手配したのは同僚のA男(当時40代前半)

A男はとってもいい人だ。

優しくて温和で常に周りに気を配って控えめな人。

バリバリ仕事する出世タイプではないけれど、ほんわかした癒し系の男性。

恋愛感情抜きで私はA男が好きだったので、A男が用意してくれたお花はとても嬉しかった。

だけど・・・



なんでババァ色やねん!

Σ( ̄ロ ̄|||)



くすんだ渋めの色味の花々を集めて作られたアレンジ。
(今となっては写真を撮っておかなかったことが悔やまれる)

イメージは『お爺さんの13回忌』 (えっ、想像できない?)

どこをどう見ても 仏壇向きのアレンジだった。



実は、少し前に私もお花調達係になった。

利用したお花屋さんは用途の他にあげる相手の「性別」「おおよその年齢」「その人の雰囲気」を聞いてデザインを考えるようだった。

私はアラフォーの同僚にピンクを基調とした可愛くてエレガントなアレンジを作ってもらった。


私に渡されたお花も同じお店の物。

A男よ!私のことを何と伝えたのか?

性別は間違えないとして(多分)

「50がらみの」(当時まだ40半ばだ!!)

「こてこてのおばちゃん or 可愛いものが似合わない人」(←想像だが)

とでも言ったのだろうか?


あるいは

A男「お別れ用です」

花屋「あぁ~仏事関係ね」

という勘違いだろうか?



何をどう伝えたらあのアレンジになるのか?
(今となってはむしろそれを知りたい・・・)



私は70歳を過ぎた母に贈る花でもピンクやレモンイエローといったビタミンカラーを選ぶ。

他の人たちへの花が ”メイドカフェのメイドエプロン” とすれば

私への花は ”昭和初期の白い割烹着”。

A男とは5歳くらいしか違わないはずなのに、


よくもババァ認定してくれたな!





お花を貰って感動の別れ・・・になるはずが

「なんでこの色?」「なんでこの渋過ぎるアレンジ?」

という思いが頭の中グルグル駆け巡る。

あまりのショックでボーゼンとなる私。



A男がお花を出した瞬間、私と同世代の社員さん(女性)は、

えっ?って顔をして、明らかに困惑の表情になった。

女性だったら(悪気がない限り)絶対に選ばない色であり、デザインだ。


やっちまったな~!A男!!


私はなるべく他の部署の人に見られないよう、急いで紙袋にそれをしまった。

私のイメージで作られたアレンジだと思われるのが恥ずかしかった。



余談ながら、

このお店のアレンジはお花が長持ちするので私も時々自宅用に買っていた。

イメージや好みを伝えれば とてもおしゃれに作ってくれる。

この時貰ったアレンジも、皮肉なことに半月以上きれいなままだった。



A男に全く悪気がないのは百も承知。

ブラックジョークを言うような人でもない。

純粋に、私のために依頼したんだろう。

でも、だからこそ余計ショックだったのだ。

8年経った今でも忘れられない。

お花を貰って深く傷ついたのは後にも先にもあの一度限り。



今になって思うのは、あの時のお花はむしろA男のイメージに近い。

”A男のイメージ” アレンジだと思えば十分にありなんだけど

それまで他の人たちに贈った可愛い感じや華やかな感じと比べると

いや、比べられないほど別物の枯れたイメージだった。



年配者(誰がやねん!)にピンクの花では恥ずかしいだろう。

そんなA男なりの気配りだったような気もする。(仇となる気遣い)



結局

A男は女心がまるでわからない人だった・・・。

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