まちのお便り~茨木市社協ブログ~

茨木市社会福祉協議会の職員ブログです!地域のホットな福祉活動の様子をお届けします♪

カテゴリ: 福祉教育

こんにちは! 実習生の高橋良太です。

 

今日は大池小学校の福祉体験学習に行き

小学3年生の子どもたちを対象に

障がいのある当事者の方のお話や車いすの使い方を聞いてもらいました。

 

実際に車いすに乗りながらドッチボールをしてもらい

障がいのある人もそうでない人も
みんなで一緒に遊ぶにはどうすれば良いのかを

みんなで考えてもらいました。

 

当事者の方には「2人の毎日」として

運転や釣り、スポーツなど
2人にとって当たり前の日常生活について

いろいろと教えていただきました。

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障がいのある人ができることは私の想像以上にたくさんあり

小さい頃より抱いてきたイメージも覆る思いでした。

 

車いすの使い方を約80人の子どもたちに説明したのは

実は実習生である私自身で
車いすを使う際に「相手の気持ちを考えることを大切に」と伝えると

子どもたちも無茶な動きをすることもありませんでした。


グループワークでは

「ボールを投げていない子にも渡してあげよう」

といった意見も子どもたちが出してくれて

車いす利用者だけでなくその他の子どもたちにも配慮する行動が見え

みんながみんなを思いやっていて「良いなぁ」と感じました。

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今回の福祉体験学習では
車いすの方と一緒にドッチボールを楽しみ

障がいのある人への理解を深めるという形でしたが

福祉体験学習に決まった進め方はなく

「福祉教育をしたいけどどの様な形が良いのか?」と

考えている方がいらっしゃいましたら

ぜひ茨木市社会福祉協議会までご連絡してください。



 11月28日(月)、天王小学校へ福祉教育の出張授業に伺いました。
 本日のプログラムは、車いす・アイマスク・高齢者体験です。


 事前に、保護者に対してのハンディキャップ研修会を行い、多くのお母さん方が強力な助っ人としてご参加下さいました。




 授業の始まりは、各種体験について説明。
 街中でも、普段見掛けることが多いためか、車いすの説明には子ども達は興味津々。


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 一通り、介助の方法や注意事項を伝えた後は、実際に体験してもらいます。


【車いす体験】

普段よく使っている校内を、車いすで移動してみます。
段差や坂道など、子どもだけでは難しいところは、お母さんや先生方のフォローが入ります。
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【高齢者疑似体験】

80歳の高齢者と仮定し、体験をします。
「これだとサッカーできるかな?」「誰かが支えてくれないと怖いな~」など、
いつもと違う体の感覚に驚きの声が。
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【アイマスク体験】

体育館内で階段の上り降りや、悪路の上の歩行を体験。
視覚での情報がなくなったことから、普段あまり使わない神経を使うため「いつもの道が長く感じた」「疲れた」などの声が多く聞こえました。
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 この福祉体験は、“体験をすること”が目的ではなく、“身の回りの不便を感じている方々に、私たちには何が出来るのか?”と考えることがねらいです。


 自分の生活が中心だと、つい自分の立場で考えてしまいがちです。
 しかし、見方を変えると、我々の周りには高齢者や体の不自由な方、妊婦さんなど様々な人が生活をしています。
 自分には当たり前にできることであっても、他の人にとっては難しかったり不便なこともあります。


 振り返りで、「楽しかった」という意見も子ども達から出されました。一度のハンディキャップ体験で、子どもたちに本質を伝えることは、福祉体験の難しいところでもあります。


「今日は、少しの時間でのハンディキャップ体験でしたが、この状態が、寝るときもご飯を食べるときも友達と遊ぶときも、24時間365日、そして一生のものだとしたらどんな事が考えられるかな?」 


 この問いかけにハッとした子も多いよう。


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 人の生活は24時間365日の連続。自分で出来ることもあれば、自分の力だけでは上手くいかないことも起こります。それは、障がいや高齢であってもなくても、誰にも起こること。
 自分で出来ることは自分でできるように、自分だけでは解決できない部分はみんなで解決する。そういう見方に子どもたちも、初めの一歩を踏み出せたのでは・・と感じます。


 そして、これからの生活でも、自分の立場だけが全てと捉えず、相手のことを思い、踏み出せる人になってほしいと願います。相手の立場に立ってみることで、新たな自分が見えてきます。そして自分を発見することは、成長につながります。
 “世の中や社会を良くする”のは、一部の人がするものではなく、みんなが意思を持って社会を考えること、そして実行に移すことこそが大事だと思います。


 一人一人が、少しでも相手のことを気にかけて生活するようになれば、社会や暮らしはもっと明るく輝きに満ちたものになるでしょう。




 今日は、お母さん方も先生になって下さいました。みんなへのおみやげに社協の子ども新聞をお渡ししました。


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 ぜひこの機会に、家族で社会の在り方を考えていただければ幸いです。


 ( 職員 U )




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 茨木市社会福祉協議会では、福祉の出張講座や体験学習のお手伝い、体験セットの貸出を行っています。
 これからも、様々なところに出向き、地域と繋がり、“住みよい町づくり”について考えていきたいと考えています。ぜひ、お気軽にお問合せ下さい。

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