噛む健康法=フレッチャーイズム
私達のオススメする健康生活のヒント
現代人は過食によって血中に老廃物を増やして血液を汚し、万病のもとを作っています。過食気味の人の食事を見ていると、あまり噛まずに飲み下している場合が多いので、満腹中枢が働く前に大量に食べてしまうわけです。それが癖になっているのでついつい過食になってしまいます。
■「メタボ」な美食家が健康を取り戻した食事法
「食」に対する考え方の原点とも言えるフレッチャーイズム
今から約100年前のアメリカに実在した裕福な時計商人のホーレス・フレッチャーさんが自ら体験し、学び、考え、努力して考え出した食事法のことで、一般的には「噛む健康法」と言われています。
彼は40歳のときの身長は171cmで、体重はなんと100kg。運動もせず彼は専属のコックを5人も雇い、日々美食三昧の生活を送りました。その結果、今で言うところの「メタボ」になってしまったのです。
将来を案じた彼の食に対する考え方を一変させたのは、散歩途中に偶然目に飛び込んだ、とある家庭の食事風景でした。
その家庭は決して裕福ではなく、食事は非常に質素なものでした。
しかし、家族同士で楽しく語り合いながら時間をかけて食事をするその食事風景は、豪華で美味しいものをお腹一杯詰め込む事ばかり考えていた彼の目には、非常に新鮮なものとして映ったのです。
その結果、5ヶ月後には体重が30kg近く落ち、健康も取り戻しました。その後、外で運動する意欲もわいてきて、さまざまな競技に挑戦するほどになりました。
この健康法は、「フレッチャーイズム」と名付けられ、世界的に有名になりました。
「 よく噛んで食べる 」
それだけで、この人の総てが変わったんです。
これをきっかけに、彼は自ら編み出した食事法によって健康を取り戻し、当時としては長寿の79歳でその生涯を閉じました。
その食事法とは、
- ゆっくりと味わいながら、よく噛んで食べる
- 本当にお腹が空いた時だけ食べる
- 無理に食材を選ぶ必要は無い
- 食事という行為を心から楽しむ
- 腹八分目
というものです。 今では当たり前と言われるかもしれません。
■今日からでも、誰にでもできる健康法
現在では、よく噛んで食べる事が肥満の改善に有効である事は、医学界では常識となっています。
また、よく噛むことは、メタボ予防、認知症予防、健康寿命の延長、記憶力の向上、ストレス抑制等さまざまな効果があると報告されています。
よく噛む事は、今日から誰でもできる、最も安上がりなダイエット法です。
皆さんも、この「噛む健康法」を実践して、生涯にわたって健康を保ち、自分本来の生活を楽しんでいただきたいと思います。
このようによく噛むことはとても大切です。
よく噛むためには、健康な歯とかみ合わせが必要であることはいうまでもありません。
そのためには、歯科治療を通じて、きちんとかめる状態を作っていく事。そして、ゆっくりと食事そのものを楽しむこと。
きっと人生の質を向上させてくれるのではないでしょうか。
しかしながら、どうしても入れ歯ではうまく咬めない人が沢山いらっしゃいます。
そんなとき、インプラント治療を利用して、しっかりと咬める様になることはフレッチャーイズムを実践するためにも大切な事と思います。