2006年05月08日

思いやり(奄美愛)

 父は、当時、かなり痩せていて50Kに満たない体重でした。いかにも神経質そうな顔をしていたと、思います。食べ物の好き嫌いが激しく緑の野菜は大丈夫なのですが、人参など、癖のある野菜は食べなかったようです。私達、兄妹は、その事に全然、気がつきませんでした。たぶん、母があらかじめ、嫌いな物は父の皿には、もらなかったのだと、思います。教員をしていたのですから、当然、給食に嫌いな物も出る筈なので、「嫌いな物は残していたの?」と、私が成人してから、尋ねたとき、父は照れくさそうに、「教える立場の人間が。残す訳にはいかないから、生徒に気づかれないように、かあちゃんが用意してくれた、容器に最初から取り分け、家に持ち帰っていたんだよ」と言っていたのを、思い出します。母の父への気遣い、父の生徒に対する思いやりを感じたときでした。そんな両親も順風満帆とはいかなかったのです。その事は後日、書きたいと思います。                          スーパーバイオ21

ibcsatou at 07:50コメント(0)トラックバック(0) |  

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