一つ前のブログからの続きです。
今回、支えてくださった皆様がいてこそ、カルメンがなんとか成立したと思っています。

ここから少し、出演者・スタッフ側の個別の裏話に入ります。「よくわからんぞ、なんじゃらほい」という方は、恐縮ですが、◆◆マークまでジャンプください。
(以下、写真は全てGP、家田記行さん撮影)

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私が師事し、今回の公演で指揮・演出・台本、そして合唱指導としてご指導いただいた小林勉先生。稽古では、私の頑なさ、出来の悪さに、悩ませてしまったことがたくさんあったかと思いますが、当日の、本当に本番直前まで、師匠としてのケアと、指揮演出としてのご指導を尽くしてくださいました。当日開場直前にも発声練習をしてくださったり、本番中も指揮の中で様々な合図をくださったり、歌っている私以上に神経を使ってくださったことと思います。
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ピアニストの小森美穂さん。小森さんには前回カルメンでも、その一年前のCantori旗揚げ公演(『フィガロの結婚』ハイライトで、らびちゃんがスザンナ、私がケルビーノ)からCantoriをずっと見守り、支えてくださっています。今回も、GP(リハーサル)で2小節すっ飛ばした私に「もし本番こうなっても合わせるからね」と声をかけてくださり、「そうだ、これまでもいつも助けてもらっていた」と改めて心強く思うことができました。

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ホセのCantoさん。6年半ぶりにこの組み合わせのホセ・カルメンとなりましたが、深みの加わった美声に加え、私との場面の演技や動きについてもアドバイスとチャレンジを重ねてくださり、かなり私のために時間を使ってくださいました。毎回の稽古の動画撮影や裏方なども含め、ずっと頼りにしていました。お互いに「興奮や感情に飲み込まれないようにしよう」と言い合っていましたが、私が助けてもらうばかりでした。

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エスカミーリョの富永響さん。富永さんがCantoriに関わってくださるようになったのは、ちょうど前回のまちゃこカルメンが終わってまもなくの頃。それからかなりの回数,ゲストとして乗ってくださり、時には応援のためにお客様として見守ってくださったのですが、今回恋仲としてご一緒する中でも、豊富なご経験からたくさんのアドバイスをくださいました。終演後「今日は板の上でずっとカルメンだったね」と言ってくださり、本当に嬉しかったです。

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団体の代表であり、合唱指導とミカエラのショコラちゃん。大役でありながら、出ていない場面の稽古では、不在の人のカバーをして代わりに歌ったり、動いたり、セリフを言ってくれたり。その上、演出助手的な立場で、ダンスの振りも全面的に考えてくれました。ミカエラは出番は多くないですが、一つ一つが大曲で、ある意味出ずっぱりよりも大変な役です。それをこともなげにこなし、かなり大変な裏方もこなし、私の懸案の場面がうまく行った時は、楽屋で喜んでくれていたとも聞きました。

フラスキータのらびちゃん。らびちゃんとは、何度もここで語っていますように、Cantori創設メンバー×アマチュア組という硬い絆があり、フラスキータは音も高いし、目立つし、演技の見せ場も多い中、早くからかなりの完成度で稽古に臨んでいました。私の足りないところを助けてくれたり、さりげなくアドバイスをくれたり、一番同じ立場を分かち合ってくれた戦友です。裏方もギリギリにしかできないことを、たくさんしてくれました。
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メルセデスのひろりん。直前のサロン公演『カルメン』でフラスキータを歌っていたひろりん。並行してメルセデスを勉強し、音大を出てからのブランクを埋めてさらに発展させていく作業に、人一倍の苦労があったと思います。それでも稽古場では明るく、フラスキータ、メルセデス、カルメンという密輸団女子s(らびさん命名)として、ディスカッションを重ねながら場面を作ってくれた仲間です。大道具の運搬も担ってくださいました。

ダンカイロの横田圭亮さん。横田くんも、Cantoriの古株、かつ美声のバスとして、さまざまな公演で存在感を示していますが、今回はフルでのダンカイロは初。演出された「ダークな密輸団」の親分として、お芝居とわかっていても銃口を向ける目が怖かったです。音楽面(特に五重唱)でリードしてくださいました。

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レメンダードの石川雄蔵さん。雄蔵さんも、Cantoriへのゲスト出演を何度もしてくださっていて、今回演出の「危ない」方面のストッパーが外れてしまったレメンダードとして、音楽、演技両面で「動き」をつけてくださいました。五重唱や2幕フィナーレでのナイフ使いが素晴らしく(怖く)、歌では言わずもがなのホールに響き渡る美声で、場面を華やかにしてくださいました。会見に裏打ちされた対応力の高さに、助けていただきました。

スニガの和田央さん。色気のある美声と演技で、「カルメン」としては興味がないですが、まちゃことしては受け入れてしまいたくなる瞬間があるくらい(笑)、本当に素敵なスニガ様でした。要所要所をバシッと締めてくださり、今回のダークな世界観をブラックダイヤのような輝きで彩ってくださいました。

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モラレスの田中哲史さん。堂々たる演技とお声で、ミカエラの登場シーンで合唱メンバーを引っ張ってくださいました。ハバネラでは、言い寄ってくださっていたのに振ってばかりでごめんなさい。合唱と絡む部分が多いので、合唱稽古にもたくさんきてくださり、つまりは私のハバネラにもたくさんお付き合いいただきました。

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そして、本当は一括りにしたくないんですが、合唱の皆様!半年にわたる稽古で音とりから始め、私の拙いカルメンを支えてくださいました!それぞれが多忙でなかなか全員が揃わないパートの団結と美声、1人で1パートで頑張ってくださった方、本番前で稽古が増えても学校との両立をしながら公演を迎えてくれた方々、オペラ初挑戦ながら、自主練を重ねてかなり早くから暗譜ができていた方々、経験を重ね、気づくと良い立ち位置で涼やかに歌って演技してくださった方々、公演中に使い終わった道具類を黙々と片付けてくださった方々、私の出来を心配しながら、そっと支えてくださった方々、多忙なのに熱心に稽古に参加し、舞台で輝いていた方々!キリがないのですが、本当に色々な形で助けていただきました。

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そして、スタッフとして入ってくださったソプラノ宍戸美法さん、ソプラノ米田佐和子さん、黒木裕水さん、ソプラノりりこちゃん、とんでもなく贅沢で安泰な布陣でした。かななさんは、合唱ピアニストとして、代表として、チラシや当日パンフレットの制作として、様々な形で後方支援をしてくださいました。写真の家田記行さんも、団体設立当初からお世話になっています。いつも素敵な写真で、本人たちも「あれ、我々こんなすごかった?」と勘違いしてしまいます(笑)

ホールのスタッフの皆様、大道具を貸してくださったjikka de dining様、道具の入手にお力添えいただいた珈琲や東小金井工房様、チラシを置いたり貼ったりするのにご協力くださった、小金井市や多摩地区を中心としたエリアのお店の皆様、そして、改めまして会場にお越しくださった皆様、応援してくださった皆様。後援くださった小金井市様、小金井市教育委員会様。


本当に本当にありがとうございました!!!!

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改めまして、多くの方のお支えで、私の6年半ぶりのカルメンは幕を閉じることができました。

カルメンが終わってまだ1週間も経ちませんが、Cantoriはもう、次に向けて動き始めています。

●2/12のボイトレ無料体験イベント
カルメンで指揮・演出・台本を担当したバリトンの小林勉先生による無料のボイストレーニング体験イベントです。声や発声にご興味のある方、ぜひご検討ください。(要事前予約)
詳細はこちらをご覧ください。
https://icantori.jp/20230212event/129/

●9月の次回本公演の合唱メンバー募集
次回第17回本公演は『カヴァレリア・ルスティカーナ』です。こちらにご一緒くださる合唱メンバーを大募集しております。

歌って演技するのは、はっきり言って難しいですが、皆で舞台を作っていく楽しさはハマる方続出です。
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この美しさ、迫力。一人一人が考えて動くCantoriだからこそ、ソリストも合唱も関係なく、「一枚の絵」が完成します。この中にぜひ、ジョインしてくださいませんか。
詳細はこちらです!
https://icantori.jp/2023boshuu/138/

●次回の公演は4/15のオペラガラコンサート
私も含め、多数のメンバーが出演して作るコンサートです。有名なオペラの名場面を、演技付きでお聞きいただけるお得なコンサートです。
詳細はこちらです(演奏曲目など随時追加いたします)
https://icantori.jp/20230415concert/211/

今後とも、オペラ集団I CANTORIをどうぞよろしくお願い申し上げます。

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