いち絵 にっき

果てしなく人の顔を描き続ける「はるか」と畑の野菜作りに元気な「ち絵さん」のありふれた日常の一コマを切り取った一期一‟絵‟日記

突如悲鳴が!

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「ウギャーッ!!!」
獣の叫び声のような悲鳴が聞こえて、そのあと静寂が訪れた。

朝食の準備に忙しかった私は見に行かなかった。
──また何かやらかしたんだな
やがてち絵さんがタオルで顔を拭きながら現れた。
髪が濡れている。
庭でひと仕事終え、帰ってきて汚れた手と足を洗っていて、水を止めようとしたら、突然頭からシャワーを浴びたとのこと。
カラムの“蛇口”の水を止める操作が力余って、“シャワー”までいってしまったようだ。
良くあることです。

衣服を替え、やっと気持ちが落ち着いて食卓に着いたち絵さんがひとこと。
「モグラが走り回るから根が浮いちゃって、大丈夫かしら」
そこで私の口から出た言葉はちょっとうかつだった。
「最近モグラが出てこないように見えるけど」

それは私が如何に庭の草木に無関心でいたかを如実に示すものだったようで、ち絵さんはキッとなった。
「モグラが走り回って、ヒメリュウノヒゲが浮いちゃってるのを、毎朝わたしが踏みつけてんですよ。長靴を履いて」
踏みつけただけではダメだから、水を遣り、土を整える。
そのために手足が汚れたのだった。
──それはそれは、大変ご苦労様でした

食事が済んで、
外出の用があって庭に出てみると、確かにヒメリュウノヒゲが踏みつけられ、水を遣った形跡があった。

それはまあ、それとして、
種がこぼれて自然発生したアサガオを集めて、ツルを伸ばすために、紐を地面から二階まで張ったのはいいけど、ちょっと体裁が悪いんだなぁ。
──言ってくれれば、カッコよく作ってあげたんだけど

でも、自分から率先してやったのだから、黙っていますけど。

ベランダに青空

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ベランダにすだれを張って一安心していたら、ち絵さんは満足していなかった。
「上からの直射日光が、やーね」

雨除けの庇が昨冬の雪の重みで壊れてしまったため除去したのだが、その代り空の見晴らしはとてもよくなった。
すだれを掛けても上から照り付ける強烈な日差しは防げない。

庇に使った横木は取ってあったので、再生することにして、それに寒冷紗を張ろうと考えた。
横木4本に塗料を塗り、寒冷紗の代わりに防風ネットを使った。
なぜそこに防風ネットがあったのか。
何かやらかそうとして買ってあったのだが、計画倒れに終わって、そのうち忘れてしまったようだ。
青色の防風ネットは案外いいかも知れない。

作業はトントン拍子に進んだ・・・
かに見えたが、やはりトラブルは付きまとう。
防風ネットの張りかたが勝手違いで張り直し。
今日は雲の多い空だったが、それでも作業中は汗がダラダラ。
喉が渇いて口の中がネトネト(表現が汚い)。
それでも何とか作業を終えた。

ち絵さんがやってきて
「あ~、青空ですか」

すっかり終わった後に飲む冷たい水は、とてもおいしい!

たかがカブトムシ、されど

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太さが5センチほどもある丸太。中間にくりぬいた穴がある。
袋には「のぼり木」と書いてあった。
それよりも更に太い木を輪切りにした皿状のものが2枚。
甘いゼリーの入った袋。
そして中型の昆虫飼育箱が一つ。

言わずと知れたカブトムシを飼育するためのグッズだ。
ち絵さんは買ってきたそれらをテーブルに並べてから、天を仰いでつぶやいた。
「手間暇かけて、お金をかけて、わたしは何やってんだろうね。バカみたいだね」

私は何てあいづちをうったらいいか分からず、黙っていた。
「そうだね」と言えば、ち絵さんの努力を否定することになるし、「そんなことは無いよ」と言うのもち絵さんの気持ちを判っていないように思える。
ち絵さんが“のめり込み”を嘆くようにつぶやくに至ったわけは・・・

その前に、わが家のカブトムシ事情は次のよう。

子ども用の小さい飼育箱が一つ。
これには向かいの奥さんからいただいたオスとメスのカブトムシが1匹ずつ入れてある。
体は小さいが、なかなか元気が良い。

もう一つは中型の飼育箱。
ち絵さんが買ってきてテーブルに並べた上述のもの。
のぼり木などの飼育グッズなどが付属する。

そして旧来からあって、いま成虫になろうとしているサナギが入った大型の飼育箱。
数日前にメスが出てきて、今朝ついにオスが姿を現した。
連日の暑さで、サナギが溶けてしまったこともあり、
ち絵さんが大、中、小の飼育箱を冷房の利いたリビングに置いたり、夜には外に出したりして、よく世話をしている。

ち絵さんがこんなにもカブトムシを好きだったのかと思うほど、親身に世話をしているようすを見れば、
たかがカブトムシにこれほど熱中するのに自分ながら嫌気がさして、
「わたしってバカみたいだね」
とつぶやいたとしても、私が「ほんとだね」なんて言えるわけがない。

たとえ昆虫好きな孫に見せたい一心からだとしても、これほどのことをする人は滅多にいないのではないかと思うし、
とまあ、そんな状況なのだが、

大きな飼育箱のメスはすぐに土の中にもぐりこみ、以来スイカを置いても出てこない。
多分ダメだろう。
オスもすぐ土の中にもぐりたがる。
ゼリーは食べているようだが・・・
心配は尽きない。

「カブトムシの写真を撮って」
ち絵さんに頼まれた。
Reiji に見せたいとのこと。

お安い御用と引き受け、土の中からオスを引っ張り出し、割り箸で尻をつついて、ポーズを付け、写真に撮った。
LINEで送信終了。

今日も暑い一日だった。

固いパンを焼く

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 〈 パンが焼きあがるのを待つ茶子〉

久しぶりにパンを焼いた。
フランスパンのような固いパンを作ってみたかった。

パン生地を捏ねるのは力がいる。
しかしここで楽をしたら美味しく出来ないことは判っていたので、汗だくになりながらこねた。
手順に多少のズレがあったりしたが、ほぼ上手くいった。
固さは思ったとおりで、そのまま食らいつくのは歯を傷める。
コーヒーやスープに浸して食べるのがいい。

歯に自信の無いち絵さんの評価は如何に。
別にどうってことありませんでした。

お疲れさまでした。

カブトムシ残酷物語

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ち絵さんが飼育中のカブトムシに異変が起きた。

飼育箱の中にはカブトムシがサナギになって眠っているはず。
そのはずだったから、しばらく覗いていなかった。
近所の奥さんに
『サナギになったからって、カブトムシになるとは限らないのよ』
と言われて、ち絵さんあわてて調べてみた。

「死んじゃってる!」

サナギがいたはずの空間(蛹室)はそのままだが、中に小さなゴミのようなものがあるだけ。
「溶けちゃってる」と私。
連日の暑さが致命傷になったのかもしれない。
でも良く見ると、確かにサナギらしきものが残っている蛹室もある。
何匹かはまだ生きているようだ。

飼育箱を今まで置いてあった玄関の隅からリビングに移すことにした。
リビングは時々エアコンをいれるから、少しは暑さをしのげるだろう。

そんなことがあった日、向かいの家の庭木に今年もたくさんのカブトムシがいるという。
何という木か分からないが、カブトムシが良く集まるのだとのこと。
「欲しかったらあげるわよ」
奥さんにそう言われて、ち絵さんはオスとメスを1匹ずつもらうことにしたのだが・・・

その時、近くの畑に黒いものが転がっているのを見つけた。
二人が近づいてみると、それは意外にもカブトムシのオスだった。
「足を上にして転がっていたから、死んでいたんだよね」

10匹近くのカブトの死骸だった。
奥さんの推測は
「畑に卵を産んで孵ったけど、暑さのせいで死んじゃったのかしら」
そうかもしれない。
そうとしか考えられない。

ち絵さんはもらってきたカブトムシのオスとメスを、小さな飼育箱に入れた。
「なぜかオスがいつもメスの上に乗っかってんのよ。捕まえたときからずうーっとよ」
──??

さて、これからわが家のカブトムシをどうしようか、という話になって、
「Rei ちゃんが遊んだら、もういいよね」
となった。

夏の終わりに放してあげることになりました。

最近のスナップ写真事情を考える

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先週Rei ちゃんの通う保育所の夏祭りがあった。
保育所を卒園したYui ちゃんも招待されたから、二人で楽しんできただろう。

これまでは「おばあちゃん」であるち絵さんも見に行っていたのだが、今回はパスすることになった。
二人の両親が付き添っているから、“お役御免”としてもらった。

私も子ども(Yui、Reijiの母親)の保育所時代には、運動会などがあると、望遠レンズ付きのカメラを携えて出かけたものだった。
古いアルバムにうんざりするほど“どうでもいい写真”が残っている。

今回のRei ちゃんの夏祭りは、いずれ両親が撮った写真がLINEなんかで送信されてくるだろう。
案の定、翌日になって送信されてきた。
解説は無しだが、Reiji は楽しそうな顔でスイカをほおばっていた。
早速プリントしてち絵さんに見せた。

最近のスナップ写真事情を考えてみた。
撮った写真はすぐにプリントするのだろうか。
プリンターが無ければ、カメラ屋やコンビニに行けばすぐにプリントは出来るけれども、
デジカメでパシャパシャ撮って、カメラで再生して、それで終わりじゃなかろうか。
テレビにつないで、大きくして観たりしても、プリントまではしないかもしれない。

画像を記録媒体に保存しておけば、もうそれで充分記録できたと思えるし。
だから、パソコンなどに画像を移したりしたら、メモリーがどんどん増えて、不要なものを消去するのも面倒だから、外付けメモリーを増やしたりして・・・

とめどなくメモリーが増えてゆく、といった図式なのかな。

細々した仕事は続くよ

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ち絵さんの友人が書いた水墨画を額装して客間に飾った。
台所の勝手口に下がっていた細身のすだれを、付替えて、日差し遮断効果を向上させた。
これはち絵さんからの注文。

Yui が小麦粘土でリボンを作り、アクリル塗料で色付けしたが、3つに分離してしまった。
(普通の粘土のようにくっつかないのよ)
中に竹ひごを差し込んでから接着剤で固着した。
これはYui の注文。

壊れたプリンターのカバー(蓋)を修理しようと試みたが、結局どうにもならずあきらめた。
(虚しい)
これは自分の仕事。

先日ベランダに4枚のすだれをセットした。
軒に4っつの横木を固定し、それに超ロングなバーを渡し、それにをすだれを下げた。
軒に横木を固定するのが至難の業だったし、ともかくも高いところに手を伸ばしてする作業は過酷なことこの上なし。
暑さもあって、水をがぶ飲みしたら、お腹を壊してしまった。
これはち絵さんの注文と言うか、やらねばならぬ仕事だったが・・・

今日はその補足とも言うべき作業を終えた。

できることとできないことがある。
やり終えれば満足感があるが、失敗するとがっかりする。

「あれをやらなければ」と思い、ポンチ絵を描いて次の作業に備える。

いつまで続きますか。

帆布を知らないカバン屋さん

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ち絵さんが茶道のボランティア活動で熊谷へ出かけることになった。
車で最寄りの駅まで送った。

午後になり、連絡を受けて迎えに行った。
ついでに事前の打ち合わせどおり、駅前のデパートに寄る。
私はバッグの店で小型のショルダーバッグを物色した。
紳士物でデザインとサイズが気に入ったものが見つからなかったので、女性店員に尋ねた。
「帆布でできたものはないですか」

特に帆布製が欲しかったわけではなかったが、念のため訊いたのだった。
が、女性店員は私の言葉を理解できない。
「ぬの? ほね?」
私は何度も
「ほぬの」
と繰り返し、店員は
「ほね? ぬの?」
を繰り返すばかり。

傍にいたち絵さんが見かねて
「船の帆に使う布ですよ」
と説明してくれて、店員はやっとそれが何なのかを知ったのだった。
結局、帆布製は無く、通常のサラッとした布製で、サイズもデザインも気に入ったものが見つかって、それを購入したのだったが。

帰宅してち絵さんが私に諭す。
「理解してもらえなかったときは、何かヒントになることを言えばいいのよ」
続いて苦言。
「いつもわたしが聞き取れないでいるときに、別の言い方をしてくれればいいのに、なかなかそうしないのよね」

確かに、確かに、そのとおりでした。
私はかたくなに同じ言葉を何度も繰り返した。
すぐに「船の帆に使う布だよ」と言えばよかった。

それにしても、
バッグを専門にする店で、帆布を知らないとはねぇ。
(婦人用の帆布を使った製品も置いてあったのに)

私もち絵さんも、感慨を同じくしたのでした。

出足が不吉なコンビニ

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わが家から車で数分のところにある交差点の近くに、何やら店舗らしい新築工事が始まった。
何が建つのだろうと興味津々だったが、どうもよく分からない。
駐車場は広く、建物は平屋で大きなガラス張り。
コンビニのようだ。

コンビニが建つとなると、ずいぶん前から周辺に広告ができたり、新聞に折り込み広告が入ってきたりするのだが、その気配は全くなかった。
いよいよ工事が終了して、それはまさにコンビニだと思われたのだが、店舗名も無いまま沈黙を守り続けた。
電気が灯ることもなく、ガラスは透明なビニールシートで覆われ、やがて駐車場のとんがりコーンが倒れたりし始めた。

「何かトラブルが発生したんだね」
私とち絵さんはそんな話をしていたのだが、最近になって、やっと沈黙が破れた。
「スタッフが決まりましたので、〇月〇日に開店します」
との表示がガラスに貼りだされているのを見た。

どうやら、人よりも建物先行で動いた結果、従業員の確保ができず暗礁に乗り上げてしまったようだ。
でも開店までまだ1ヶ月もある。
工事終了から2ヶ月もほったらかしなんて、上手くゆくのかしら。

場所は違うけど、今朝あるコンビニが閉店して建物の解体作業が始まっているところを見た。
そうならなければいいと、他人事ながら思う。

すだれの設置終了

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晴れてはいるが空には雲。
強い日差しは無い。
こういう時にやらねばならないことがある。
ベランダのすだれの取り付けだ。

既にすだれを吊るすバーとそれを支える横木は完成している。
日差しは弱いとは言え、室温32℃では、仕事にかかるとすぐに汗だくになった。
冷たい水を用意した水筒も、すぐにすっからかん。

ほぼ一日かけて4枚のすだれ設置工事完了!
疲れて、体を動かすのがスローモーションになってしまう。
でも、気になっていた仕事を一つクリヤーしたので、気分は上々。

べレンダにあったいろんな花の鉢。
脚立やすだれがぶつかって、折れてしまったのがある。
ち絵さんに報告しなきゃあなるまい、と思い
「ネジバナ、ポキッと折れちゃったよ」
すると
「菊も折れちゃってるよ」
ありゃ、まずかったな。
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はるか

人の顔ばかり描いていて、何かいいことがあるかと言いますと、そういうことは全くありません。スクラップブックがやたらと増えるだけで、やめたいのですが、やめられません。文章も毎日つまらないことばかりですし、絵とはつながりがないので何か変ですが、これでいいんでしょうか。

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