いち絵 にっき

果てしなく人の顔を描き続ける「はるか」と畑の野菜作りに元気な「ち絵さん」のありふれた日常の一コマを切り取った一期一‟絵‟日記

テリトリーをわきまえよう

IMAG2643

先日Tさんから自家栽培したスイカを戴いた。
大きくてずっしり重い。
甘さも十分だった。
Tさんのご主人が植えたものだ。
スイカはともかく、カボチャやサツマイモが自分の畑で採れたら嬉しいとわたしは思うので、
──カボチャやサツマイモは大好きなのさ
ち絵さんに提案してみるのだが、
「ひろーい地面がなきゃだめなのよ」
とのこと。
猫の額のようなわが家の畑にはふさわしくないとのこと、
なかなかウンと言わない。
──そんなに好きじゃないんだな
キュウリやナスは熱心に育てていて、余分に採れるとK家におすそ分けしている。
まあ、育てる人と調理する人がいて、調理する人は育てる人にあまり注文をつけてはいけない。
領分をわきまえよう。

Sさんちの野良猫

02

ガレージの入り口に防犯灯を付けている。
夜間車が出入りするたびに点灯する。
数年前、設置するとき、LEDと白熱灯のどちらにするか迷ったが、白熱灯にした。
100W。
点灯して1分ほどで消えるから、電力の消費量はそんなに気にすることはないだろうと考えた。
夜間だけだし。
ところが最近、やたらに点灯するようになった。
原因は容易に推察できる。
ほぼ間違いない。
Sさんちの野良猫だ。
(向かいのS家の奥さんが『うちの野良猫』といっている。つまり、Sさんが餌を与えているということ)
しょっちゅう点灯するんじゃあ電力消費もバカにならなくなる。
何せ室内の照明はLEDに転換しているのだから(経済的に可能な範囲で)、無駄は排除しなければならない。
あの野良猫、ガレージで小便をするから実に気にいらない。
ち絵さんが畑で育てたジャガイモに被害が及んで、温情派のち絵さんも堪忍袋の緒が切れている。
どうしたらいいか。
以前、同じ猫による被害があって、ガレージの1/3奥にネットを張って、出入りできないようにした。
しかし、その状態を常に維持するのは難しい。
隙間が空き、猫はまたぞろ自由に出入りするようになった。
そして、いままた100Wを点灯させているのだ。
昨日の夜、犯人逮捕、いや確認のためガレージに行ってみたところ、煌々と照る防犯灯の下にSさんちの野良猫が鎮座していた。
仕方がない。
不便だが防犯灯の機能停止を決断した。
ち絵さんに電源プラグを引っこ抜いてもらった。

おなかのどこに入ったの

tyobeia

長兵衛さんがうどんを茹でました。
もちろん天ぷらも揚げました。
うどんには天ぷらが合いますからね。
天ぷらは例によってカボチャとかき揚げです。
「んめちゃ んめちゃ」
長兵衛さんが美味しそうに食べています。
茶子はうどんも天ぷらも食べられますが、熱いのは苦手です。
長兵衛さんがうどんをすすっているのを見ながら、茶子はブスっとした顔でうどんが少し冷めるのを待っています。
忍耐です。
「こんだんめもの、外ではかんねじぇ」
もう少し、もう少し。
やっと食べられるようになって、茶子も美味しく戴きました。
デザートに豆大福を食べて
「豆大福だけ食べて、腹いっぱいなたみたいだの」
おやおや、それじゃあうどんや天ぷらはおなかのどこに入ったの?
茶子は不思議に思いました。

Chako,Udon

子どもの遊び

IMAG1719

うっとうしい雨が続いている。
今日の明け方は寒かった。
少し前の暑さがうそのよう。

昨日、わが家で一日を過ごした孫ふたり。
思いっきり遊んでいたが、子どもの遊びは面白い。
カブトムシを飼育箱からつまみ出して、ち絵さんが空の牛乳パックで作った積み木で土手を築き、その中に放したり、
ヤカンの中に魚に見立てた洗濯バサミを入れて釣りをしたり、
焼き立てのパンを、階段下の狭苦しい押し入れを「秘密基地」だと称してもぐり込み、懐中電灯の下で食べたり、
最初から最後まで付き合ったち絵さん、今朝になって、
「朝、寒いと目が覚めるんだけど、今日は目が覚めなかったのよ」
よほど疲れたようだった。

夏はやはり暑過ぎるぐらいがいい。

テルテル坊主の力及ばず

IMAG1568

昨日は一人、今日は二人の孫を預かることになって、まず準備したのはプール。
一昨日にプールを膨らましておいた。
立秋が過ぎたとはいえ、子どもらがプール遊びを楽しみにしているから、やめるわけにはいなかない。
今夏最後のチャンスとなるだろう。
ところが昨日は雨だった。
昼過ぎにはあがって気温も上昇したが、プールに水を張るのはあきらめた。
昨夜はYui が
「おばあちゃん、テルテル坊主作ってね」
とち絵さんに頼んでいた。
ち絵さんは急ごしらえのテルテル坊主を軒下につるしたのだが、
今日、やはり雨。
テルテル坊主の力及ばずとなった。
しかも昨日より雨足が激しい。
となれば、プールはあきらめ、室内での持久戦となる。
まずはわたしの発案でパン作り。
先日覚えた「1時間でできるパン」。
パン生地はかなり柔らかく、とても小さな子どもたちが成形するのは無理だったが、打ち粉用の薄力粉をどっさり使うように説明して、何とか「パン作り」を楽しませることができた。
二人が成形したのはブドウパン、ウインナパン、それにレーズンサンドパン。
焼きあがったパンを押し入れの秘密基地でランチ。
「森のヘナソール」なんだと。
さて、昼寝を挟んで次の闘いは天ぷら作りだ。
発案と食材の準備はち絵さん。
わたしが作る人。
手作りパンは失敗に近かったが、天ぷらは「ノープロブレム」。
そんなこんなで、何とか2日間。
持久戦を闘い抜きました。

地味だが面白い人生

IMAG2555

「おみおくりの作法」というTV映画をビデオに撮って、何度か見ている。
とても面白い。
面白いという意味は、滑稽というのではなく、深く考えさせられるということ。
いわゆる孤独死をした人の身元を洗い、親族や友人を捜して連絡し、葬儀の手配をする。
イギリスの片田舎で役所の民生係をしている40代の独身男性。
死んだ人の過去を辿る仕事を続けて20数年。
映画の冒頭、教会で執り行われる葬儀のシーンが3例出てくる。
どの場合も棺と牧師、参列者は当の民生係一人だけ。
死者の身元調査が済むまで遺体は公営の霊安室に保管されているが、調査終了となると火葬に付され、遺灰は共同墓地に撒かれる。
地味な仕事をしている民生係だが、仕事ぶりが実に真面目で、私生活も几帳面と清廉潔白を絵に描いたよう。
それがまた何ともユーモラスなのだ。
あまりにも丁寧に仕事をする彼が上司ににらまれ、解雇されるのだが、最後の仕事となったある男性の調査を始めたときから、意外な展開が始まる。
それをきっかけに、地味だが誠実に生きる独身男性の人生が、バラ色に輝こうとしていた・・・
生真面目な一人の男性の生き方を記録した映画と言えば、まるで退屈そうだが、あちこちにさりげなくユーモアが取り込まれていて、クスッと笑ってしまう。
私が何度も観たくなる所以なのだ。
国内でも「おくりびと」という映画があったが、視点がちょっと違っている。
こんな映画を作る人がいるんだと思うと嬉しくなる。
そんな映画だ。

お盆に想う

IMAG1979a

お盆が近づくと祖父は金紙や銀紙で蓮の花を作った。
金や銀色の紙をどこから仕入れてくるのか、わたしには分からなかったが、子ども心にも上手にできた造花を感心して見ていた。
真鍮製の仏具を磨くのは孫である僕ら兄弟だった。
仏壇の前の文机に、丁度わが家にむかしからあった裁縫台を重ねるとちょうどよい広さになって、お供え物などを並べることができた。
ナスに割り箸を差して足を付けた馬を2体作った。
霊をお迎えするのだろう。
その他お盆でしか見られない飾りなどいろいろあったが、名前が判らない。

13日にはお昼の少し前、一家でお墓参りをする。
花と線香を持ち、菩提寺まで歩く。
母はいつも留守番役だった。
あとで一人で行くからと言っていたが、いつ出かけたかは分からない。
帰ってきて、夕食はそうめん。
それが定番だった。

お盆の記憶を彩るものはたくさんある。
燈明と線香の匂い。
仏壇にお供えした果物の匂い。
仏壇を整理する日に祖母が焼いてくれた田楽餅。
祖母の御詠歌。
それらはわたしの忘れがたい原風景とも言える。
実家を継いだ兄は、お盆の飾りつけをどんな具合にしているだろう。
懐かしくもあり、この時期に実家の墓参りをしなくなって久しく、兄貴に済まない気もしている。

クッキーパンができた

IMAG2540

パン作りのレシピを調べてみると、いろいろあって面白い。
わたしが捜しているのは捏ねる手間がなく、短時間でできるもの。
それがあったのだ。
1時間でできる。
まるっきり捏ねないからグルテンはできないのだろう。
それでも美味しいパンができるのなら、試してみる価値はある。
というわけで、早速チャレンジ。
いやはや、最初はうまくゆかぬものだ。
捏ねないから楽は楽だったが、水が多すぎたようでべとべと。
手にへばりついてどうしようもなかったので、手近にあった打ち粉用の薄力粉を大目に使って、ともかくべとべとを抑えた。
しかしやはり軟らか過ぎたのだろう、その後の成形がまた大変。
とにもかくにもなんとか発酵させて焼いてみた。
黒糖をまぶして甘い味付けにした。
4個完成。
試食したち絵さん、
「一口のつもりが半分になって、1個になっちゃった」
薄力粉が多めに入ってしまって、クッキーのような味になったようだ。
「美味しかったです」
それは良かった。

パン作りを何度かやってみて、ようやくコツが飲み込めるようになってきた。
そのコツとは、
・捏ねる作業を省略してもそれなりにふっくらしたものはできる。
・短時間でも1次発酵、2次発酵は必須。
・柔らかさ、固さは水加減が大事。薄力粉は固くするときに使う。
パン作りの専門家から見れば、「やっとそこまで分かりましたか」といったところだろう。
しかし問題はこれからだ。
自分なりの「こだわりパン」ができるまで、思いつくことをいろいろやってみよう。
ちょっと高価だったが、食パンを焼くための型は買ってあるし、スケッパーは自作のものを揃えたし。

キャプテン・クックかナポレオンか

IMAG1529

「キャプテン・クックみたいでしょ」
ち絵さんが農作業用の帽子のつばを跳ね上げて、私に訊いた。
婦人用のその帽子は両耳と襟足をすっぽりカバーする”被い”が付いていて、一見防災ズキンようにも見えるし、侍の兜のようにも見える。
長いつばを跳ね上げれば、確かにむかし海の向こうで活躍したヒーローのように見えなくも無い。
でも私の印象は
「ナポレオンじゃないの」
だった。
それはまあ、どちらでもいいのだが、ち絵さんの額が大きく膨らんでいる。
蚊に刺されたようだ。
畑で作業するときはち絵さんは蚊に刺されないように腕や足に防虫スプレイを吹き付けてから出る。
しかし顔には吹き付けられないので、帽子のつばの裏側に吹き付けるのだそうだ。
つばが長く視界が狭くなるので、そのつばを跳ね上げて作業していた由。
「蚊って賢いのよね」
そう、そのとおり。全く同感だ。
皮膚の薄い肘などを狙ってくる。
パチンと潰されないところを知っているかのよう。
ち絵さんに、額を刺されないように
「目をつぶって顔にスプレイしたら」
と提案したのだが、それはとんでもないとのことだった。
──わたしは平気だけど

好きなのはいつもひとつ

IMAG2120

新聞の死亡広告欄に知った名前を見つけた。
グレン・キャンベルさん。
81歳。アルツハイマー型認知症を患っていたとのこと。
「Gentle on my mind」でグラミー賞をもらったことがあるとも書いてあった。
私は今でもよく聴く彼の曲がある。
「Amazing Grace」
ライブの録音盤だから、聴衆の拍手や口笛も混じっているが、ウェスタン調にアレンジしたこの歌がとても心に響く。
(聖歌としてのアメージング・グレースとはまるで別の曲かと思うほど)

蛇足になるが、私の音楽へのかかわり方を分かり易く説明すると、
「美味しいところだけをつまみ食いする」だろうか。
好きな曲に出会うと、その曲だけを何度も聴き、シンガーや演奏グループの別のナンバーにどんな曲があるだろうかと探したりはあまりしない。
いや、本当は探すことは探すのだけれども、それ以上に好きな曲が無くて深追いするのをすぐにやめる、と言った方が正確なのだが。

YouTubeで「Gentle on my mind」を聴いてみた。
どこかで聴いたことがあった。
やっぱり「Amazing Grace」がいい、と思った。
ギャラリー
  • テリトリーをわきまえよう
  • Sさんちの野良猫
  • おなかのどこに入ったの
  • おなかのどこに入ったの
  • 子どもの遊び
  • テルテル坊主の力及ばず
  • 地味だが面白い人生
  • お盆に想う
  • クッキーパンができた
  • キャプテン・クックかナポレオンか
  • 好きなのはいつもひとつ
  • わたしには判らない
  • レシピに捕らわれるな
  • あわただしい世の中
  • 失敗パン
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: