いち絵 にっき

果てしなく人の顔を描き続ける「はるか」と畑の野菜作りに元気な「ち絵さん」のありふれた日常の一コマを切り取った一期一‟絵‟日記

季節外れの野菜がある不思議

IMAG7258

野菜がまた高騰している。
わが家では朝食に青物野菜がよく出るけれども、高くても食べるという訳ではない。
高い時は代わりのもので済ませている。
その時期に手に入るものを食べるという考え方は大切だと思う。

しかし、今ではスーパーにトマト、レタス、ナスなどの野菜が季節外れであっても、1年中出ている。
「不思議だねぇ」
わたしもち絵さんもそう思う。
空調の効いたグリーンハウスで育てているのだろうと思う。
「お金が掛かっているんだね」
とすると、寒い時期、南半球で穫れる野菜を空輸したほうが安いということになっているのかもしれない。

それが正しいかどうかは分からないが、そんな風にして世界中に食物が供給されていることによって食の文化が盛んになるのだろうな。

「おいしくなあれ」日記

IMAG2849

八つ頭の料理を2度ほど作った。
他の根菜と合わせて煮物にしたのだが、意外に難しいことを実感した。

最初は煮崩れを心配して、煮る時間を短くした。
それでも味が浸みるように気を遣ったのだが、時間が足りなかったようで、ち絵さんから
「中が固くて食べられない。ちゃんと煮たの?」
と酷評された。
ち絵さん、自分の分を小さい鍋で煮直していた。

2度目は煮る時間を充分に取った。
煮崩れまではいかなかったが、ち絵さんは
「私はこんな風なのが好き」
ニッコニッコしながら食べた。
ホクホクした歯ごたえだった。
──わたしだってホクホクしたのが好きですよ

天ぷらを揚げた。
食材はち絵さんに頼んで仕入れてもらった。
カボチャやサツマイモなどの野菜が主体だから精進揚げとも言うのだろう。
いつもより多めの材料で、しかも張り切って量も多くしたから、息切れしてしまい、最後の材料はパスすることにした。

まだ現在進行形のときに、ち絵さんが傍にきて
「これ食べていい?」
と2切れ3切れ持って行った。
──夕ご飯のおかずだからね
遅めの昼食でおかずが足りなかったようだ。

食べ終わって顔を出して言うことにゃ
「サツマイモがとっても美味しかった」
それだばいがったいがった。

代が変われば

IMAG5695

ある寒い冬の朝。
「見て見て! 屋根が凍ってる」
ベランダに洗濯物を出そうとして、窓を開けたち絵さんが驚いて言った。
──屋根が凍ってる?
大きいつららでも下がっているのかと思ったが、違っていた。
お隣の家の屋根が朝日を受けてキラキラと輝いている。
「霜が降りたのかな」
「昨日雨が降ったでしょう。だから凍ったんだね」
昨夜は関東地方の平野部も雪になるかもしれないとの予報だったが、当地は少し雨が降っただけだった。
濡れた屋根が霜が降りたように凍っていた。
その後日差しが強くなって、凍った屋根はすぐに乾いた状態になった。

数日後の寒さが和らいだある朝。
「見てごらん」
ち絵さんが勝手口のドアを開けてわたしを呼んだ。
畑の向こうに見える大きな家の前にトラックが2台停まっている。
その1台がバックしながら屋敷に入ろうとしていた。
ヤットコを大きくしたような手を持つ重機も出てきた。
その家、奥さんが茶道教室を開いていて、庭には大きな車庫と別棟の立派な茶室があり、その前には石灯籠も据えられていた。
ところが・・・

茶道教室の先生が痴呆症を患い、施設に入る身となった。
息子さんは庭の植栽を別の形にしようと考えたのだろう。
庭木が取り払われ、今回のトラックと重機となったようだ。
重機が石灯籠を撤去していた。
いよいよ工事が始まった。

息子さんの時代になって、すっかり模様替えした庭になるだろう。
すっかり様変わりした庭を眺めて、母親は何を想うだろうと、ふと考えた。

ブリ大根

IMAG5873


ブリのアラを大根と一緒に煮る。
ブリ大根。
醤油と砂糖の甘辛い味付けがまた何とも言えず美味しい。
良くマッチングする食材だ。
ただスーパーでブリのアラが必ず手に入るとは限らない。
「遅い時間に行ったら絶対にダメね」
ち絵さんは手に入る時間帯を知っているようだ。
「カマはあるけど1個じゃ足りないしね」
ブリの頭は身が少ないのであまり好ましくない。

もう一つ大根の美味しい料理がある。
豚バラ大根。
たまたま新聞に載っていたレシピを見つけて、ち絵さんが早速豚のバラ肉を買ってきた。
ドーンとしたブロックである。
わたしがチャレンジすることにした。
脂がたっぷりだから、食べ過ぎてはいけないが、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、美味しいものを作って食べることに関心が移っているし、美味しいものを作るのは大いに結構だ。

となって、
ち絵さんが畑から出来のいい大根を抜いてきてくれた。
「冷めるときに味が浸みるんだって」
そうアドバイスされて、早めにスタート。
結果は上々。
冬の夜のあったか料理の出来上がりとなった。

コーヒーにあんこを入れると

IMAG5359
〈SUKKIRI !〉

インスタントコーヒーに「あんこ」を入れるとどうなるか。
これがまたおいしいのだ!

糖分の入った缶コーヒーやスティックのカフェオレは好きなので飲む機会はあるのだが、飲んだあとに"残る"。
重苦しい感じが消えず「飲みたいけど飲みたくない」といった気分。
スティックコーヒーにインスタントを混ぜて、甘さを抑えようとしたがダメ。

ち絵さんが御汁粉用に買ってきた粒あんを入れてみた。
何と!!
口に含んだ瞬間、さっぱり味になってビックリ。
マグカップ一杯を美味しく飲めた。
飲んだあとも重苦しさが無い。
たいへんよろしいものを見つけました。

しかし、粒あんスプーン大盛1杯を毎日摂るのは、甘いものを控えているわたしにとっては、?が点くので、まあ1日おきぐらいにしようかと思っている。
粒あんに入っているのも同じ砂糖なのに、不思議なものだ。

むか~しの冬の遊び

IMAG3699
〈よくわかんない〉

先週だったか、わが故郷でも大雪になったとの情報で、ち絵さんと子どもの頃に雪で遊んだ思い出話になった。
──そんな古い話に花を咲かせる歳になりましたねぇ

わたしが訊いた。
「『たけじょんば』って知ってる?」
知っていると言う。
太い孟宗竹をスリッパほどの長さに切り二つに割る。
片側の先端の角を丸く削り、下駄のように3つの穴を開け緒を付ける。
2つ揃えて、竹の下駄だ。

これを履いて雪道を滑るのだが、固められた雪道でないとうまくゆかない。
「あれは靴を履いてちゃできないわね」
足袋を履く。
パカパカ言わせて助走を付け、スーッと滑る。
足袋だから足先がすぐに冷たくなったと思う。

もう一つ訊いた。
「『竹スキー』って知ってる」
これもち絵さんは知っていた。
やはり幅5センチほどに割った孟宗竹を40センチほどに切る。
節のある方の先端を火であぶってほぼUの字にクニャッと曲げる。
これで出来上がり。
七輪に火をおこし、良く作った。
焦がして失敗することもあった。
雑貨屋では焦げが無いきれいなのを売っていた。

この竹スキー、使う時は1本。
竹の皮の方を下にして、その上に長靴を履いた足を置いて滑る。
多少雪が柔らかくても大丈夫。
学校への行き帰りにこれでスイスイやりながら登校する子もいたっけ。

わたしはその竹スキー2本で小さな橇を作り、学校が終わってから良く遊んだ。
腰を乗せるだけの大きさしかない橇でも、抜群の滑りで、近くの弁天さんの裏の山に行き、坂道を滑って遊んだ。
日暮れ近くまで、独りで遊んだ。
大木に激突し、腰をしたたか痛めて、間違いなく関節が外れたと思ったが、母には黙っていた。

あの頃、竹じょんばや竹スキーは冬の風物詩でもあった。

何かが違っていないか

IMAG5483
〈見送る〉

コロナのことだけど、
2度目の緊急事態宣言が発令されたけど、
感染者の拡大に歯止めがかからず、感染症の専門家から「感染爆発に近い状況だ」との見方も出ている。

そんななかで、今の状況をどう捉えているか道行く人にインタビューしたTV報道があった。
最近若者の感染者が増えていることについて訊かれたある若い女性が
「私は持病が無いから大丈夫」
と答えていた。

確かに持病のある人や高齢者が感染した場合には重症化し易いことは明確になっている。
しかし今叫ばれているのは「持病がある人や高齢者は気をつけなさい」といったことではない。
この新型コロナウイルスに感染した場合、発症するまでの潜伏期間は2週間ほどあると言われている。
また感染しても無症状の場合もある。
元気でいる人が実際は感染していて、周りの人に移していることもありうるのだ。
だから、
マスクの着用と 手の消毒、3蜜を避けることが強く要望されているし、
イベントのことごとくが中止や人数制限となっている。
また人の動きを抑えるためにテレワークが推奨されているのではないのか。

ち絵さんが言う。
「私は大丈夫と思っている人がいるから(感染者が)減らないのよね」
コロナ禍の収束が見通せない状況になっていることは何に起因しているのだろう。
根本的に何かが間違ってはいないだろうか。
中国が行ったような強権的措置が良いと言うのではない。
罰則を規定すべきだと言うのではない。
「やっぱり『自粛しましょう』だけじゃだめなんじゃないの」
とわたし。
言えるのはそのこと。

為政者に「自分は大丈夫」という考え方をしてはいけないのだと、ひとり一人にしっかりと理解させる説得力、行動力が求められているのではなかろうか。

バターチキン

IMAG4252
〈ひなた〉

「バターチキン」なるものを作ってみた。
鶏のモモ肉とタマネギを炒め、煮込んでからルーを入れる。
使う材料から言えば、カレーライスよりまだ簡単。
最後に牛乳を入れるところがちょっと違うけど。

ルーが入っていたケースにレシピの例が載っていた。
それを見ると、例えば一つのお皿に野菜と一緒に盛り付けてサラダ風にしたり、コロッケやフライの傍に置いたりするのが良いとのこと。
キャッチ コピーが One Plate とあった。

わたしがチャレンジした初めての料理。
あまりに簡単だから、チャレンジなんて言うのもおこがましいが、味は
「美味しかったです」。
外出から戻ったち絵さんも戴いて、
「美味しかったです」

これ、簡単でいいです。

鏡餅の食べ方

IMAG8451
〈もういちど〉

鏡開きの日だったときのこと。
今の時代、三方に乗った鏡餅はブロー成型したプラスチックの型の中に個包装した切り餅が幾つか入っているタイプになっている。
このスタイルならずいぶん日持ちがするし、何より取り扱いやすい。
もちろんわが家で購入した鏡餅はこのスタイル。
切り餅を取り出し、粒あんを使ったお汁粉を作った。
食べながら、ち絵さんと子どものころの鏡開きの話になった。

わたしの生家では年の暮れにお祖父さんが餅を搗き、丸め、床の間に飾った。
鏡開きの日になると、乾燥してところどころヒビが入った餅をトンカチでぶち割る。
大きめの消しゴムサイズにしたら、新聞紙に広げ、数日乾燥させる。
それを油で揚げ、塩を振ってわたしら孫たちに
「ほれ、まず食べれ」
となるのだった。

お汁粉にしたことはない。
もち米をふかすのはお祖母さんだったが、それ以外の全ての工程はお祖父さんがやってくれた。
「お祖父さんはお菓子作りをしていたからね」

祖父母は生前法事用のお菓子の製造を生業としていたから、大きな竈や鍋、それに餅を丸める1畳ほどの足の低いテーブルなどがあった。
臼と杵も大きなものだった。
菓子作りの苦労話はときどき聞かされたことがある。

ち絵さんの生家でも鏡開きはほぼ同じだったようだ。
それにしても、あのころ手で丸めた餅は大きかったね。
今の切り餅の2個分はあったと思う。
搗きたての餅に大根おろしを付けて食べたり、きな粉餅にして食べた。
だけど臼で搗く寸前のふかしたもち米を、少しばかり茶碗にとって、大根おろしを付けて食べるのが、

「最高に美味じゃったのぉ」

ダイコンを食べて思い出すこと

2013-07-08 05.42.03
〈見つめる〉

ち絵さんがゴミ捨てに行き大根を抱えて帰ってきた。
それがまた
「見てよこれ!」
とんでもなく大きいのだ。
長さはスーパーで売っているものの2倍近くあり、太さは直径で1.5倍はあろうというどでかさ。
葉っぱもまた大きくて青々としている。

ち絵さんを呼び留めて大根を渡してくれたのは、ゴミ集積所の近くに住んでいて、回収車が去った後を自主的に掃除してくれているご婦人だ。
ち絵さんと時々顔を会わせることがあって、話し込むこともあるようだ。
そんなわけで、ち絵さんがそのご婦人から聞いた情報。

畑を作っているのはご主人。
コロナの影響かどうか、会社が倒産し、今は自宅にいる。
息子さんは敷地内にログハウスを建てて住んでいる。
その息子さん、朝、熊谷ナンバーの車が迎えに来て出かけてゆくから、どっかの会社の社長をしているらしい。

まあ、そんなこんなで自分の家で消費できなくなった野菜を分けてくれたのだが、
それにしても、立派なダイコンには驚くばかり。
とは言え、
「こんなに大きくなったんじゃあ、売りに出せないね」
確かに、売り物にはならない。

さっそく茹でてみることにした。
ち絵さんがゆず味噌を作った。
熱々のダイコンにゆず味噌をたっぷりつけて食べた。
す(巣)が無く美味しかった。
ち絵さんが言った。
「『あとかくしの雪』を思い出すねぇ」

火山灰が降って凶作となった村を通りかかった一人の旅人。
空腹のあまり倒れたところを、あるお婆さんに助けられた。
しかしお婆さんの家には食べる物が無い。
お婆さんは意地悪な庄屋の畑から大根を盗んできて旅人にご馳走する。
夜になって、火山灰の上に残された足跡から、ダイコンが盗まれたことを知った庄屋は、代官所に届けようとする。
ところがその日の明け方、季節外れの雪が降り、足跡が消えてしまったのです。

♪ぼうや良い子だねんねしな
の「にっぽん昔話」に出てくるお話です。
読者登録
LINE読者登録QRコード
ギャラリー
  • 季節外れの野菜がある不思議
  • 「おいしくなあれ」日記
  • 代が変われば
  • ブリ大根
  • コーヒーにあんこを入れると
  • むか~しの冬の遊び
  • 何かが違っていないか
  • バターチキン
  • 鏡餅の食べ方
  • ダイコンを食べて思い出すこと
  • うらぶれて
  • 春遠からじ
  • お湯が出ない
  • 緊急事態にすべきこと
  • 常備薬をもらいに
  • 心配なことが解消した
  • 1月7日は何を食べる?
  • 熱い鍋がでんぐり返し!
  • 人気のTV番組を"聞く"
  • お正月三が日が過ぎて
  • Let it be.
  • かまぼこなるもの
  • 新年の計
  • 忙しい一日
  • ひと言足りない
  • コロナ禍で迎える正月
  • 小掃除をクリア
最新コメント
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

ブログランキング(よろしかったらクリックをお願いします)
人気ブログランキング
メッセージはこちらへ

名前
メール
本文
プロフィール

はるか

人の顔ばかり描いていて、何かいいことがあるかと言いますと、そういうことは全くありません。スクラップブックがやたらと増えるだけで、やめたいのですが、やめられません。文章も毎日つまらないことばかりですし、絵とはつながりがないので何か変ですが、これでいいんでしょうか。

  • ライブドアブログ