
前の病院で食堂の自販機にわたしの好きなカフェオレがあったので、買って飲んでいた。
350gほどのボトル入りで、温かい。
毎日昼食後にそれを買ってきて飲むのを楽しみにしていた。
転院した病院には自販機がない。
いや、目につきにくいところにあるのを発見したので、さっそく調べに行った。
もしかしたらと思ったが、やはり欲しいものは無かった。
全てが冷たいものだった。
そこでち絵さんにどこかでボトル入りの温かいカフェオレを買ってきてもらいたいと頼んだ。
ち絵さんが届けてくれたのは同じボトル入りではあったが500gと大きいカフェラテで、冷たいものだった。
冷たいのは苦手だったので、室温に戻してから飲んでみたが、あまり美味しくない。
ちょっと水っぽく感じた。
その後同じボトル入りやコップ入りの冷たいカフェラテが届いた。
「またカフェラテ?」
わたしが不満を顕にすると、
「オレとラテでどこが違うの?」
とおっしゃる。
わたしは答えた。
「カフェオレはコーヒーに牛乳を入れたもので、カフェラテは牛乳にコーヒーを入れたんじゃないの」
わたしとて本当のことは知らないのである。
そこでgoogleで調べてみた。
まあ、常識的に考えたことにほぼ間違いは無かったのだが、違いをきちんと知っておいても悪くはない。
●カフェオレはドリップコーヒーにミルクを加えたもので、苦味が少ない
ドリップコーヒーとミルクの比率は1:1
●カフェラテはエスプレッソにミルクを加えたもので、エスプレッソは深煎コーヒー豆を使うため苦味が多い
エスプレッソとミルクの比率は1:4
●どちらもミルク入りコーヒーだが、カフェラテの方がカフェオレよりミルクが多い
●カフェオレの語源はフランス語で、カフェラテの語源はイタリア語
蛇足だが、
子どもの頃美味しく飲んだコーヒー牛乳は牛乳にコーヒーを入れたものだが、牛乳の比率が定まっていない
以上、このくらい知っていれば、この次
「カフェオレもカフェラテもどっちもコーヒー牛乳でしょ」
と味の分からない人(ち絵さんではありませんよ。念のため)に言われても、何とか説明できるんじゃないかしら。
温かくして飲むのと、冷たくして飲むのでは、美味しくする原材料の配合が違うのだということを理解できるように。
ところでその後ち絵さんから届いた物の中に、缶入りの温かいカフェオレがあった。
スーパーでは売っていなかったが、近くの自販機で温かいのを見つけたとのこと。
冷めないようにしっかりとタオルで包んであった。
それがまあなんと!
わたしが探し求めていた味だったのよ。
ボトルではなく缶入りだったが、❲あったか仕様❳だったのが嬉しかったね。
ち絵さんの心遣いに感謝しながら飲みました。
美味しかったです。
「ご馳走さまでした」ですね。