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ち絵さんは忙しい。
付き合いが広く外出が多い。
よく電話が掛かってくるのだが、そのたびに私は答える。
「出かけていまして、帰宅は夜になります」
そんな忙しいち絵さんが休日になって畑に向かった。
間もなく勝手口に顔を出し、どでかくなったブロッコリーを差し出した。
困った顔で言うには
「こんなに大きくなったのが幾つもあるのよ。どうしよう」
私は冷静に答えた。
「花が咲いちゃったら美味しくなくなるよ。食べるしかないね」

そこで今夜の夕食の一品はたっぷりのブロッコリーとなった。
茹でてから薄切りしたキュウリといっしょに、塩昆布と塩こうじを使って味を付けた。
サラダ風味で、まあまあの味になったと思ったのだが、ち絵さんは塩味に敏感。
「しょっぱいね」
でも器は「ピッカピカ(※注記参照)」になったから良かった。

※孫のYui やReiji たちがご馳走をきれいに平らげた時、親は『お皿がピッカピカだね』と言ってほめる習わしになってます。