
インフルエンザの予防接種を受けた。
「健康手帳」の記録を見ると、去年は12月にやっていた。
今年は少し早い。
受けなかったことが1回あった。
その年の5月、急性肺炎で入院している。
あの時は個展の準備で、それこそ死に物狂いだった。
発熱と咳に苦しみながら、「負けてなるものぞ」と制作を続けていたことが病状を悪化させてしまった。
遂にダウンし、診察を受けたその日に入院。
個展は2週間ほど延期し、会期を半分に縮める結果となってしまった。
それでその年のインフルエンザの予防接種を見送ったのだと思う。
これはもう過去の話。
今日は実につまらぬヘマをしてしまった。
インフルエンザの予防接種を受ける時だった。
事前に一枚の紙を渡された。
幾つか質問が用意してあった。
常用している薬がありますか?
ありません、にチェックした。
ほんとうは飲んでいる薬はあるが、名前を訊かれたら答えられないし、面倒なことを回避したかった。
その場はそれで事なきを得たのだが・・・
午後に再びクリニックに向かった。
毎日服用している薬が切れたからである。
待合室のイスに座っていた。
看護師が来て、「朝インフルの注射にきてまた来たのはなぜ?」と訊かれ、「常用していた薬が切れたのでもらいに来た」と、正直に答えた。
図らずもインフルの事前調査でうそをついたことがばれてしまった。
少しして別の看護師が来て、また同じことを尋ねられた。
ダブルパンチ!
「済みません。めんどくさかったからウソをつきました」
診察を受け、薬をもらって帰ってきたが・・・
日を替えてゆけば良かったな。
看護師同士で「この人いったいなんなのよ」などと言い合っていたんだろうな。
あぁ、惨めな気持ち。