いち絵 にっき

果てしなく人の顔を描き続ける「はるか」と畑の野菜作りに元気な「ち絵さん」のありふれた日常の一コマを切り取った一期一‟絵‟日記

2020年01月

正確な情報が欲しい

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新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が報じられている。
中国湖北省の武漢では都市が閉鎖され、住民は全く孤立した状態に置かれているとのこと。
感染が世界中に広がっているなかで、どうも良く判らないことがある。
中国での状況はもっと深刻なのではないか、ということ。

ネットで見ると、そう思わせる事例が幾つかアップされている。
フェイクニュースに惑わされてはいけないが、日本でのマスメディアの報道とに大きな隔たりがあるように思う。
実際の患者と死者の数はもっと多いのではないのだろうか。
正確な情報が欲しいと思う。

中国の春節に日本への観光客が急増した。
空港では発熱のある人をチェックしているが、感染していても発症までの潜伏期間が2週間あると聞く。
今の対応でいいのだろうか。
人から人への感染が明らかになったのだから、それを防ぐ万全の対策をしなければならないと思うのだが、国の対応が後手後手に回っているようで歯がゆい。

ブロッコリーがあと1個

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ち絵さんがブロッコリーを高く掲げて言った。
「これともう一つだけ」
畑の緑色野菜はサンチュとレタスが終わって、今はブロッコリーだけになった。
形が良く、柔らかくて味もいいからベリーグッドなのだが、残り1個だけになったとのこと。

一方ダイコンは収穫が始まっていて、こちらも出来栄えはいい。
ち絵さんもわたしもダイコンは良く食べる方だが、調理の仕方は煮るのが主体でレシピはあまり多くないから1本収穫すれば結構長持ちする。
いっぱい穫れすぎてもこまるが、自給自足できるのはありがたいこと。

やがて暖かくなれば野菜の植え付けが始まる。
よくご夫婦で畑仕事に精を出しているAさん。
「だんだん身体がきつくなって、前のようには作れなくなったよ」
と言っておられた。
ち絵さんも
「(野菜作りが)いつまで続くかしらね」
とつぶやいたことがある。

身体が健康であればこそできるわけだが、力仕事だからいつかは見切りを付けなきゃならない時が来るだろう。
まあ、今年は大丈夫と思うけど。

おでんは寒い時のメニュー

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とても寒かった日。
雪が降るとの予報もあって、今は真冬であることを実感していた。
幸いこの地では雪はうっすらと畑を覆っただけだった。
その日は一日中雨で雪もすっかり消えてしまったが、翌日は急に天候が回復して3月下旬並みの温かさになるとの予報。

今日はほんとに暖かい。
異常気象だ。
でも寒くて身を固くしているよりはいい。

ち絵さんが言った。
「今年の冬はおでんをあまり食べなかったね」
確かにおでんを作ったのは1回か2回しか無い。
「暖かかったんだね」

おでんはやはり寒い時期のメニューだ。
それに具を揃えなければならないので、結構準備が要る。
「おでんにするぞ」となると、たいていは買い出しに行かねばならない。
その辺の事情もあったと思う。

ところでこんな暖かい日は何を食べたくなるのだろう。
それはまあ、それそれの家庭で違うでしょうが、概して洋食の類ではないでしょうか。
──今夜はコロッケにするか  

LED電球の明るさの単位

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ホームセンターでLEDハンディライトを買った。
いわゆる懐中電灯である。
ペンライトクラスの安いものもあったが、ちょっと高いものを選んだ。
と言っても、強力なサーチライトクラスではない。
単3電池を2本使う。
手に持った感じは重量感があって気に入った。
明るさは2段l切り替えとなっていて、集光時は150ルーメン、散光時は300ルーメンと仕様書に書いてあった。

白熱灯がLEDに切り替わってから、明るさの単位に「ルーメン」が使われるようになった。
しかしこの「ルーメン」なるもの、どうも良く判らない。
この際しっかりと覚えてみようかと思い、調べてみた。

・日本照明工業会(JLMA)はLED電球の明るさの指標として「ルーメン(lm)」を表示するよう新ルールを設定した
・ルーメン(lm)とは、LED照明の明るさの単位
・白熱電球のワット(W)とは、消費電力を示す単位で明るさの単位ではない
・W相当とは、例えば100W相当とは100Wの消費電力を使わずに100Wと同等の明るさを実現できること
・30ワット相当は325ルーメン以上
 60ワット相当は810ルーメン以上
 100ワット相当は1520ルーメン以上
(www.denkyuya.jpを参照した)

なるほど、これでだいたい理解できた(ような気がする)。
わたしが購入したハンディライトは散光時30ワット相当(未満)ということになる。
この明るさをルーメンで覚えておけばいい。
でも慣れ親しんだワットとの相関は、そうかん単には身に付かないな。

まな板の再生

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大事にしていたものが紛失して、数日喉に何かが引っ掛かって落ちて行かないような気持になって、何をするにも気持ちが固まらず、ぼんやり過ごしてしまった。
見つかれば見つかったで、ほっと安心して、予定したことが多少遅れたって大勢に大きな影響はありませんよ、てな気持ちになって、これまたのんびりしてしまう。
どっちにしてもやらねばならぬことがさっぱり進まない。
もう、救いようが無い。
ああ、このままじゃだめだと気を引き締めて、ずいぶん前から頼まれていた仕事をやることにした。
まな板の再生。

長い間使って黒ずんでしまった木(多分杉材)のまな板に鉋を掛けてきれいにする。
まな板は昨年の秋にK子から預かった。
ずいぶんほっぽらかしにしたものだ。
きれいになった。
身体を動かしたお蔭で、暑くなった。

ついでに花器の台座にも鉋を掛けた。
こちらは固い木の根っこを輪切りにしてニスを塗ったものだ。
ち絵さんが友人の手作り品を頂いたもの。
ニスが浮いて白くなり見栄えが悪い。
一旦鉋を掛けてニスを落としてから塗り直す。
今日は鉋掛でやめといた。

ニスを塗るのは良く晴れた日にしよう。
これから明日にかけて雪が降るって言うし。
大雪だって。
ほんとかな。

久しぶりのショッピング

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かなり冷え込んだ。
ストーブを点けていても空気がなかなか温まらない感じ。
底冷えする。
こんな時は早く温かいご飯を食べて、熱いお風呂に入って寝るに限る。
なんて、もうすっかりお年寄りのイメージだ。
寒風吹きすさぶ中で仕事をせざるを得ない人たちのことを思うと、何て呑気なことを言っているのだろうと恥ずかしくなる。

ち絵さんとホームセンターに出かけた。
ショッピングは久しぶりだ。
同じ屋根の下で長く暮らしていれば、必要なものがだいたい判ってくる。
テーブルクロス、スリッパなどはどちらも買い替えようと考えていた。
その他にあれこれ小間物をカートに入れたが、ち絵さんからボールペンとノリを頼まれた。
文房具はいつもわたしが持っているものを提供することが多い。

テーブルクロスを新しいものにしてみると、がらりと雰囲気が変わった。
「あら、良かったじゃない」
ち絵さんも気に入ったようだった。

メールがバンバン入って

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ち絵さんのスマホに不審なメールが入った。
「これどうしたらいい」
わたしに見せてくれた画面には送信者のアドレスが出ていたが、思い当たる人のものではない。
「分かんないのは消しちゃったほうがいいよ」
そうアドバイスすると、ち絵さんは躊躇せずに画面を閉じた。

それから数日後に小学2年生のYui が
「おばあちゃんにメールしてるけど、何にも返事がない」
と嘆いているという話を、ち絵さんはYui の母親であるK子から聞いた。
ち絵さんはスマホをK子に預けて、調べてもらうと、
「ちゃんと届いているじゃない」
おやおや、受信したメールやら画像がズラズラズラッとでてきた。
画像にはYui の顔もあった。
「なんだ。Yui ちゃんだったの」

Yui はタブレットに、多分父親から自分のアドレスとアプリを設定してもらい、メールのやりとりができるようにしてもらったのだろう。
そこで大好きなおばちゃんにバンバン送信したのだということが判明した。
わたしが「消しちゃえ」と言ったアドレスを良く見ると、確かにYui のものだということが判った。

そのあと、
ち絵さん、気乗りしないままYui に返信したところ・・・
「見て! これぇ」
Yui からのメール攻勢だ。
真夜中でも朝の通学班が集まる前でも、バンバン入る。
ち絵さんとしてはこの先メールのやりとりに悩まされるのは避けたいのだ。
「どうしたらいいかしら」

そこでわたしは提案した。
「大人相手と思って、漢字をたくさん使って返信したら」
まだ学校で習っていない漢字が出てきたら、きっと何と読むか母親か父親に尋ねるだろう。
そうすれば、難しい漢字でも読めるようになるだろう。
書けなくたっていい。
いつかは学校で教わるのだから。
もし読めない字がたくさん出てきて、興味が薄れたら、メールの頻度も下がるかもしれない。
「そうしてみる」
ち絵さんは納得した。

果たしてその後の展開は如何に。

大事なものが見つからない

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スケッチブックを紛失した。
A5版の2冊。
A4のコピー紙を半分に切り2穴パンチで穴を開け、気に入った絵のカバーをかけた表紙を付けて綴じ紐で綴じてある。
2冊とも手作りしたものとは言え、スケッチがビッシリ詰まっていて、わたしにとっては貴重なものだ。
どこに行ってしまったのか影も形も無い。
いつもはパソコンのデスクか作業台の上にあって、そこからあまり動かすことは無いのだが。
うんざりするほど何度も探したのだが・・・
不思議だ。

存在を最後に確認したのはいつだったろう。
記憶を呼び戻そうとするのだが、全く思い出せない。
気になって気になって、
──ああ、もう何も手に付かない
悶々としながら、1週間ほど過ぎた。
早く見つけて、この悲惨な精神状態から抜け出したい一心だ。

そして今日、ふと眺めた本立ての後ろに見覚えのあるものを見つけたのだ。
あった!
思わず声を挙げた。

同じような何冊かの手作りのスケッチブックを立てかけた奥に落ちていたのだ。
そこは何度も見たのだが、どうして気づかなかったろう。
ほっと胸をなでおろした。
昔の人なら
「これで枕を高くして眠れる」
と言ったことだろう(決して大げさではないのです)。

ほっとしたところで、後ろ側に落ちてしまう本立ては何とかしなくてはと考えた。
再発防止のために。

話に花が咲けば

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散髪に行った。
空いていたのですぐにやってもらえた。
いつものようにあれやこれや話に花が咲いたのだが、ふと気が付いた。

以前別の床屋に行っていたときのこと。
そこでは店の主人とほとんど会話をしなかった。
ヘアースタイルについて注文を言えば、あとはだんまり。
何もしゃべらないのは気楽で、わたしはむしろそのほうがいいのだが、いかんせん眠くなる。
眠るまいと必死にこらえるのだが、つい眠ってしまう。
多分うとうとっとするだけなのだろうが、やっぱりかっこう悪い。
だから眠さをこらえるのに必死になって疲れてしまうのだった。

いまの床屋では眠くなることは一切無い。
むしろもう少し黙っていてくれないかなと思うほど。
まあ、いろいろ話が聞けるから、眠くならないだけでもいいんじゃないのとは思うが、訊かれれば答えなきゃならないし、店の主人は早口でよく聞き取れないことがあって、変な答え方をしてはいけないと思うから、気が張ってしまう。

一方、ち絵さんの話も似たようなものだ。
テレビで見た
「ガッテン」だの
「サラメシ」だの
「ぽつんと一軒家」だの
おもしろ可笑しく話してくれるのだが、肝心のところが抜けていたりして、あまり参考にならない。
わたしが興味のある話になれば、わたしも盛んにしゃべったりするけど、そういうことは滅多に無い。

でも、つまらない話のようでも、真剣に聞くようにしている。
その方があとで何かいいことがあるような気がする。
一人テレビを見ながら黙って食事することを続けていたりするのは、しゃべることを忘れてしまうからいいことじゃないし。

古い大豆の食べ方

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ち絵さんが友人から里芋をドッサリいただいた。
鶏のモモ肉があったので筑前煮を作った。
例によって2家族分。
ほぼ半分を容器に詰めKファミリーへ。
ところが煮汁を添えるのを忘れてしまった。
煮汁があったら食べやすかったのに。
大失敗。

先日味噌作りをしたときに古なった大豆が出てきた。
ち絵さんが何かの料理にでも使おうと考えて茹でたのだが、意外に量が多すぎた。
ち絵さん、頭を抱えている。
とりあえず大半を冷凍保存することにして、少量をサラダのトッピングにして食べたりした。

わたしは野菜の煮物を作った時に入れてみたら、美味しい仕上がりになった。
気を良くして「今度は甘くしてみる」と宣言。
黒砂糖で黒蜜を作りその中に大豆を入れた。
きな粉を振って食べてみると、意外に美味しい。
しかし、
「豆が固い!」
ち絵さんは「ほんとうでない(美味しいとは言えない)」由。

豆が固くなったのはなぜか。
ち絵さんの説明によると、黒豆の煮物をつくるときもそうだが、砂糖をいっぺんにドサッと入れると豆が固くなるのだそうだ。
これも失敗か。
何かもっといいレシピが無いかと思案している。

キャッシュレス化はどこまで浸透するだろう

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キャッシュレス決済が叫ばれて、何かしら新しい時代が来るかのような印象を受けたが、そうでもないことが判った。
わたしはスマホのウォレット機能は使ったことがないけれど、クレジットカードは良く使っている。
むしろ現金よりもカードの方が多いくらい。
ただポイント還元制度ができるということだから、ああ、ここが重要なことなんだと思った。
──どんな風にポイントが還元されるのか、良く分からないんだけど

その一方で、店側でキャッシュレスに非協力的なところもある。
ち絵さんが良く利用している生鮮食品店は従来から低価格を目玉としているところで、キャッシュレス化するとなると、レジの電子化を高度化するために相当な設備投資を強いられることになるだろう。
キャッシュレスにして商品が値上がりしたのでは、店のアイデンティが失われ、サバイバルできなくなる。
お客のほうも多少の不便は承知でも価格が安いほうがいいと思うだろう。
多分あの店は当分キャッシュレスにはならないと思う。

最近の傾向として、係員がレジ打ちと袋詰めの2名体制というところも無くなりつつある。
レジは一人にして、商品の袋詰めや梱包はお客側でやる。
そのために紐やハサミなどが別のテーブルに置いてある。

過剰なお客様サービスを考え直そうという気運は、スーパーマーケットの世界だけでなく、コンビニや外食店にも広がっている。
24時間営業をモットーとしていたところが、休日を設けたり営業時間の見直しを始めた。
昨夜TVで「外食でも脱24時間営業」のニュースを見た。
わたしは深夜にレストランに行くことは無いけれども、皆が寝ている時間に店も休むということは、ごく普通の考え方じゃないのかなと思う。
働き方改革はその辺から始めなきゃ。

暖かな大寒

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今朝のこと。
「今日は大寒だね。でも暖かくなるんだって」
わたしの言葉が終わるのを待たぬようにち絵さんがスマホを手にして、
「○○(この地)は1度(℃)だって。お昼は11度」
地域の気象情報を知らせるアプリを見て教えてくれた。
スマホの電源を入れれば、その情報はすぐに出てくるようになっている。
昨日のTV予報は今日のお昼頃には気温がどんどん上昇して3月中旬ごろの陽気になるとのことだった。

会話が続く。
「『小寒の雪が解ける(※)』って言うのよ。今日のようなことを」
「雪が降らないし、異常気象なんだね」
「大雨だの台風だの、すごかったもの」
「それよりオーストラリアの森林火災がすごいことになってる」
「人間は逃げればいいけど、動物たちがかわいそうね」
「それにしても、オーストラリアは広いんだね。日本の半分ほどの面積が焼失したって言うんだから」

それからち絵さんが言った言葉はちょっと飛躍したようだったが、
「世界は終末に近づいているのかもよ」
しかし、それは起こり得ない空想だとわたしは思っていない。
歴史を調べてみれば判るように、高度な文明を持ちながら何らかの原因で滅んでしまった国がいくつもある。
いまそれが地球規模で進行しているのだという見方は、決して間違っていないはずだ。
極論だということであれば、その可能性は否定できないと言おうか。

危惧されるのは人口の増加による食糧危機や温暖化による気象変動と海面の上昇といった問題だけではない。
世界が一瞬にして滅びてしまう可能性のある大量破壊兵器を保有する国が幾つかあり、いざとなればそれを使えるのだと戦略的な駆け引きに利用している。
実際それを使う寸前のところまでいったことが何度かあるし、
この先その過ちを犯さないという保証はどこにもないのだから。

わたしとち絵さんの会話は「世界の終末」という言葉が出てきただけで、深入りすることはなかった。
そのあと、いつもどおりに朝食を摂った。

※ことわざ
「小寒の氷大寒に解く」
小寒よりも大寒のほうがかえって暖かいこと。物事が順序どおりにいかないことのたとえ(goo辞書から)

「雪山讃歌」と「いとしのクレメンタイン」

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今朝、声も無く歌っていた「雪山讃歌」。
ふと気が付いた。
──おや! この曲は「いとしのクレメンタイン」に似ている

そこでわたしは二つの歌のメロディを互い違いに反芻しながら比べてみて、全く同じだと気が付いた。
なぜ今まで気づかなかったのだろう!
きちんと確認しようと検索サイトで調べてみると、「雪山讃歌」の原曲は間違いなく「いとしのクレメンタイン」だった。

【雪山讃歌】
原曲は「Oh My Darling,Clementine (いとしのクレメンタイン)」で、19世紀アメリカで西部開拓時代、ゴールドラッシュに沸いたころに、一獲千金を夢見る父親とその娘クレメンタインを歌ったもの。
このメロディに「雪山讃歌」として歌詞を作ったのは日本の第1次南極観測隊(1958年)の副隊長(兼越冬隊長)を務めた西堀栄三郎氏。京都帝国大学山岳部員だった頃(1927年)、群馬県吾妻郡嬬恋村の唐沢温泉で、他の山岳部員とともに山岳部の歌を作ることになり、当時山岳部で良く歌われていた「Oh My Darling,Clementine」をもとに即興的に歌詞を作ったと言われる。
http://www.worldforksong.comから要約抜粋)

原曲は悲しいエンディングとなっているが、「雪山讃歌」は山を愛する人の心にとても良くフィットする歌詞となっている。

それにしても・・・
二つの歌が大好きで、それぞれ歌詞を暗唱するほど歌ったのに、全く同じ曲だと気づかなかったなんて!
Alas for me!

思い出す人たち

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病院には病を患ったいろんな人がいる。
それは当然のことだし、その人たちを面白おかしく書いたりしては不遜なことだ。
ただ去年の暮れから2週間わたしが入院した病院で出会った人たちの中に、今でもふと思い出す人たちがいる。
その人たちのことをここに書いてみたい。

・前回紹介したDさん
94歳の男性。
庭木剪定中に枝が折れて地面に落ち、内臓を傷めて1年近く療養している。
認知症は無くしっかりと会話できる。ただ、片方の耳に入れた補聴器の傍で大きな声で話しかけなければならないが。
食堂で食事をしながら良く話し合ったので、わたしとDさんのことは看護師や職員たちの間でも知られるようになった。
Dさんは自分の家に帰りたがっていた。
残り少ない人生に未練はなく、家に帰って好きなものを食べたいと何度も話していた。
わたしは義母が施設に入ってもらうことになった時、義母が「(自分が)何か悪いことをしたからここに入れられるの」と訊いたという話を思い出した。
思うに任せない生き方を強いられているDさんを慰めてあげたかったのだが、言葉が見つからなかった。
退院するとき、ベッドに寝ているDさんの足に触れて起きてもらおうとしたが、Dさんはぼんやりしていてきちんとお別れができなかった。
Dさんと話し合いができたきっかけが何だったか、思い出せない。

・わたしとほぼ同時期に入院し同室となったSさん
男性。多分わたしより年長。
肺炎と糖尿だった。
いつも看護師の処置が長く、Sさんと看護師の打ち解けた会話が聞こえてきた。
食事はベッドで摂り、カーテンを引いていたから全くと言っていいほど顔を会わせる機会がなかった。
2週間ほどしてSさんが病室の窓の近くに立ち外を眺めていたので、わたしは「お早うございます」と挨拶した。
わたしが退院する日の前日、わたしと職員との打ち合わせが耳に入ったのだろう、Sさんから「明日は退院ですね」と声を掛けられ、わたしは「はい」と答えた。
わたしとSさんとの会話はそれだけだった。
もっと早い時期に会話する機会があれば良かったと思った。
部屋を退出するとき、Sさんの姿が見えなかった。

・病棟の掃除を担当していたMさん
女性。多分わたしより若い。
わたしの病状が悪く個室にいて、Mさんが部屋の掃除にきてくれたときのこと。
わたしはベッドで窓の外をぼんやり見ながら「今日は曇っているねぇ。雨が降るのだろうか」とつぶやいた。
するとMさん、「午後から降りますよ」と言った後で、
「病院の食事はまずいから美味しいものを差し入れしてもらったほうがいい」とか、
「旦那が病気で入院すると奥さんは家事から解放される」とか、逆の場合は
「この際旦那に家事を担当してもらうのがいい」とか、
傍の椅子に腰を下して話し始めたのには驚いた。
そして最後に、わたしにいろいろ話しかけたのは、
「あなたがとてもやさしい人に見えたから」と言った。
わたしは「小心者で言いたいことも言えない性格なだけですよ」と言おうとしてやめた。
Mさんは部屋を出るとき、
「明日から私が掃除を担当する病棟の階が変わるので、もう会うことは無いでしょう」とのことだった。
その日以来、ひょっとしてMさんの姿が見えたら、声を掛けようと思っていたが、Mさんを見かけることは無かった。

インターネット・バンキング

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わたしが口座を持っているいくつかの銀行には全てインターネット・バンキングの手続きを済ませてある。
だから自分名義の口座間はもちろん、他人名義の口座との間でもパソコンからお金の移動(振込・振替)ができる。

もうずいぶん前にできるようにしたのだが、これまでネット・バンキングを利用したのは自分名義の口座間のみだった。
どんな時に利用したかと言えば、メインの銀行口座の残高が不足していて、諸経費の自動引き落としが危ぶまれる状態だと判ると、他銀行口座からお金を振り込んだのである。
もちろんそれを可能にするには金銭的に”余裕”が無ければならないのだが。
いままでネットバンキングが自分の口座間だけだったのは、その余裕が無かったからだった。

しかし、今回他人名義の口座に振り込むことにチャレンジしてみた。
ちょっとした工事をせざるを得なくなって、請求された費用を指定銀行口座に振り込まなければならなくなったのである。
銀行に足を運んでATMで払込むことはもちろん可能なのだけれども、パソコンでやればできることをやらないでいるのも発展性が無いと思った次第。
特に余裕ができたわけではない。

それが意外に簡単にできた。
もちろん手数料はかかったが、ATMで振り込むのと変わらない。
もう銀行に足を運ぶことは必要なくなるかもしれないが、今のところちょっと試してみただけで、これからネット・バンキングを専門にするつもりはない。

失敗してとんでもないことにならないよう、少しずつ新しいことを試してみようと思っている。

自家製味噌の仕込み

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自家製味噌の仕込みにかかった。
年2回の作業で、わが家とK家族の分を賄っている。

今回は材料を購入してから3週間ほど経過してしまった。
仕込みが遅くなって心配だったのは糀なのだが、冷蔵庫に入れておけば1ケ月は大丈夫とのことだった。
ただし多少味は落ちるらしい。
ち絵さんが圧力鍋で大豆を煮る役で、わたしは煮た豆をミンサーで挽き、塩きりした(塩を混ぜた)糀と合わせて練る役。

豆は煮すぎてはいけない。
ミンサーへの食い込みが悪くなるからだ。
むしろ固いほうが仕事が楽。、

ところが柔らかくなってしまい、ミンサーに入れる前に既に潰れている状態。
だからまるで食い込みが悪い。
「あまり柔らかくしないで」
そうお願いするのだが
「(圧力鍋の)調子が悪いのよ」
とのこと。

なんだかんだで始めたのが午前8時半で、終了は11時ごろだった。
すっかり片付けが済んでちょうどお昼。
予定していた仕事が終わり、軽い疲れがあるが、ほっとした。
おや、ち絵さんもストーブの傍で背中を丸めている。

本日は曇天なり

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暗い日だ。
曇天。
曇天で思い出したことがある。

運動会や盆踊りなどが開催される広場から大きな声が聞こえてくる。
『ただいまマイクの試験中、本日は晴天なり』
音響効果を確認するときの決まり文句みたいなもので、当日の空が晴れ渡っていない時には
「本日は曇天なり」となった。
今は晴天も曇天もない。
「あー」と言ったりマイクを指先でコツコツ叩いたりする。
情緒が無いと言うほどの事でもないが。

さて、話変わって、ち絵さんのお茶の教室。
いつもなら和装で身を整えほぼ一日がかりのレッスンだったが、前日に急に予定が変更となり、半日で終わるとの連絡が入った。
お弁当は無し。
一応それなりに準備はしていたのだが、すっかりキャンセルとなった。
それでもシャケのおにぎりを作るのは造作もないことだから、作って朝食にすればと提案したが、それには及ばないとのこと。
だから今日はのんびりすることとなった。

明日は自家製味噌の仕込みがある。
わたしの入院で1ケ月延期したのだが、もう延ばせない。
何やかやと仕事は出てくるものです。

外はきれいになったが

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イヤな夢で目が覚めた。
何度も見たことのあるシーンだった。
夢の内容を書いても仕方がないから書かないけれど、なぜいつもこんな夢を見るのかと思う。
まだ早かったが起きることにした。
眠ったらまたイヤな夢の続きを見るような気がして。

昨日今日と温かい日が続いた。
日中は暖房が要らないくらい。
ち絵さんが年末にきれいにできなかったマット類を洗濯してくれた。
昨年末の大掃除はわたしの入院があって全てパスした。
年が明けて、それじゃあやりましょうかとはなかなかならず、このまま一年を過ごすことになるだろう。
だから目に付く汚れのひどいところだけでもきれいにしてもらえるとありがたい。

屋根と外壁の塗装が終わって、外から見たわが家はとてもきれいになったが、中はさっぱりといったところ。
まあしかし、できない時はできないのだから、それも仕方あるまい。
からだが元に戻ったのだから何よりだ。
「もう無理しないでね」
ち絵さんに言われ、ありがたくそうすることにしよう。

成人の日に思う

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わたしは成人式をすっぽかした。
当時学生で郷里を離れていたから、帰省して成人式に出席するつもりはなかったし、おふくろもそれで良しとしていた。

昨日成人式のTVニュースを見て思ったことがある。
女性の振り袖姿は画一的で「やっぱりこうなっちゃうのかな」という気持ちだったが、特に異を唱えるつもりは無い。
わたしとて娘をひとり成人させた経験があるし、振り袖を着せてあげることもできた。
振り袖の費用はすっかり母親に任せたから、どのぐらいだったのかは全く知らない。
だから「成人させた」なんていう言い方はおこがましいのだが。

振り袖を着るのは一生に一度のことだし、それはそれでいいのではないかと思う。
TVでは成人となるのを記念して「ヘアドネイション」をしようとしている女性が増えていると報道していた。
長く伸ばした髪をカットして、その髪を「かつら」用に寄付しようということ。
病気治療などで髪を失った人たちにかつらを提供しようとすることは素晴らしいことだと思う。

成人式でそのような「何かしらやり遂げよう」としている人たちの報道は嬉しい。
もっともっとそんな人たちを発掘して報道して欲しいと思う。

トンカツをお腹いっぱい食べる

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トンカツを作った。
豚のロースが2枚入っているパックが2個あった。
手順は覚えているから、作業はテキパキと進んだのだが、調理台の上が粉だらけになった。
揚げ終わってから即座に片付けにかかった。
油はまだ熱いからそのままにしておいたが、それ以外は一応きれいにした。
キャベツの千切りを添えて、どでかいトンカツをお腹いっぱい食べた。
揚げたてはおいしい。
──体重の回復が一気に進むかな

食べたいものを食べたいだけ食べられるということは、幸せなことだ。
歯が弱かったり、胃の具合が悪かったりして食べられないのはつらい。
わたしは歯はいまのところ全部自前だが、あいにく逆流性食道炎という”持病”があり、お腹いっぱい食べることは控えねばならなかった。
ケーキや甘いお菓子、せんべいなどは完璧に遠ざけていた。

しかし病院を退院してから、胃の調子がいい。
トンカツは満足できるほど食べても大丈夫という自信があった。
多分、入院していたときの病院食の影響だと思う。
塩分が薄く、すべてが軟らかで量は少なめ。
お腹いっぱいになるということは全くなかった。
それが結果としてわたしの胃に良い結果をもたらしたようだ。

これからは無理をせずに”ごく当たり前の食事”にしていこうと思っている。
胃の調子が良いと気持ちが晴れ晴れする。

わが家は寒い

2013-12-01 04.30.29

退院してからドタバタが続いた。
入院したのは外壁塗装工事がほぼ終わった状態ではあったが、わたしが突然姿を消してしまったわけだから、業者との連絡が一旦棚上げ状態になった。
しかし、そういった状況でもいろんな問題が出てくるわけで、自宅に戻ってからの対応(金策なども)が目まぐるしかったという次第。
今日は一段落といったところで、のんびりすることができた。

わが家での生活に戻って感じるのは「寒い」ということ。
空調の効いた病院で寒いと感じたことは無かった。
やはり今は冬なのだと実感した。

ち絵さんがお汁粉を作ってくれた。
遅まきながらお正月の雰囲気を味わった。

自分の人生だもの

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昨日退院した。
胸部レントゲンと血液検査の結果は全く問題なしではなかったが、わたしの肺には少々ダメージがあり、それは以前からあったものだろうからこれ以上良くはならないだろうと判断されたのだった。

入院中はベッドに寝てばかりいて、ほとんど運動はしなかったから体力の低下が甚だしく、自宅に戻ってからはからだの動きが思うにまかせない。
しかしそれも今日になってだいぶ良くなった。

入院中に一人の高齢の男性と言葉を交わす機会があった。
Dさんとしよう。
94歳、話す言葉は最初30%ほどしか理解できなかったが、やがて80%は分かるようになった。
意識ははっきりしていたし、何より謙虚な人だった。
突如大声を上げたり、一切無言と言った老人が多かった中で、Dさんとお話できたのは多分そんなことが関係していたと思う。

Dさんについて知り得たことは、
農業を営んでいて、米や野菜を作っていた。
庭木の剪定中に枝が折れて地面に落ち、骨折はしなかったが内臓を傷めてしまった。
以来あちこちの病院を転々とし、現在の病院で1年近くになる。
息子さんがよく見舞いに訪れている。

そのDさん、食堂でわたしと会うたびに自宅に帰りたいと言っていた。
自宅に帰ったら、もう病院には戻りたくないとのこと。
「自分の人生だもの」
もう思い残すことは何もないし、苦痛に耐えて人生の幕引きをしたくないと。
確かにリハビリをするでもなく、ベッドと食堂を往復し、処方された薬を飲むだけの毎日は苦痛に違いない。
なぜ医師はDさんの希望を受け入れないのだろうか(息子さんも自宅に戻ることに反対していない)。
きっとそれなりの理由があるのだろうけれども、わたしには知る由も無かった。

わたしの退院が決まったときはとても喜んでくれた。
最後にDさんに挨拶しようと病室を訪れたが、Dさんは眠っていて叶わなかった。
もうDさんと再び会うことは無いだろう。
わずか2週間ほどの入院期間ではあったが、親しくお話しできたDさんのことを忘れないでいたいと思う。

人は誰もが自分の好きなように生きたいと願うが、必ずしもその通りになるとは限らない。
いや、むしろ思いどおりにならないのが常と言っていい。
だからDさんの「自分の人生だもの」という言葉が重く心に残っている。

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はるか

人の顔ばかり描いていて、何かいいことがあるかと言いますと、そういうことは全くありません。スクラップブックがやたらと増えるだけで、やめたいのですが、やめられません。文章も毎日つまらないことばかりですし、絵とはつながりがないので何か変ですが、これでいいんでしょうか。

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