このところ本格的な冬の寒さが続いている。
数日前、今冬はしもやけにならずに済んでいるとここに書いたのだが、
「やっぱり、とうとうなっちゃったよ」
私は手をち絵さんに見せた。
でも症状は軽いから、例年よりはましと言える。
ち絵さんが畑からダイコンを収穫してきた。
「初めての1本よ」
小振りだが形は良いし、上々の出来だ。
「ダイコンを見ると”日本昔ばなし”の『あと隠しの雪』を思い出すね」
煮ただけの熱々のダイコンは結構お腹が膨れるし、体もあったまるから、田舎ではご馳走だった。
今年は雪が降るだろうか。
「そろそろ車のタイヤをスタッドレスに替えなければならないね」
例年K君がやってきて、ジャッキを使ってやってくれる。
年末にはKファミリーは秋田に帰省することが決まっているから、もうそろそろ交換しないと。。
「今年は雪が積もるかねぇ」
スタッドレスにしたとしても、雪道の走行は注意が必要だ。
先日郷里の兄貴宅に電話したら義姉さんが出て、いろいろ近況を聞かせてくれた。
しばらく音沙汰が無かった弟の行状を聞いたが、どうも心配なことができたようだ。
「電話したほうがいいいいんじゃないの」
ち絵さんにそう言われたが、なんとなく気が重い。
「ああ、そうだ。兄貴から送られてきた”笹かまぼこ”があったっけ。食べてみようか」
義兄からは正月用の丸餅を頂いている。
「いつも1箱なのに、今年は2箱届いたのよ、お兄さんぼけちゃったのかしら」
いやいやたくさん食べなさいとの思いやりだろうと思うけど。
冬の夜は早めの夕食を摂りながら、二人の話はあちこちに飛ぶ。