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ち絵さんが和装で茶会に出かける朝。
いつもより慌ただしく朝食を済ませ、着付けに入る。
それが終わると、わたしに見てもらってチェックするのが習慣になっている。
いちばんの関門は帯。
まるで修正のしようがなく、最初からやり直すこともある。
今朝は
「ベリーグッドです」
で一発でパス。

それからち絵さん、来ている着物の説明を始めた。
なんと、ち絵さんの七五三のお祝いの時に、母親が買ってくれたものだとのこと。
青地に黄色の模様が入った古風なもの。
ウン十年前のものだから、一見して古いものであることがわかる。
それでもデザインに斬新さがあるからか、ちっともおかしくはない。
着物は不思議なほど長持ちする。
七五三で着たものがおばあさんになっても着られるなんて。

わたしも紺の着物を1着持っている。
わたしの母が作ってくれた。
何度か袖を通したことはあるが、所詮家の中では着物でくつろぐという習慣はないから、当然タンスに仕舞いっぱなしになった。
いずれ処分してもらおうと思っている。

蛇足だが、
独身時代、兄の背広を譲り受けたことがある。
しかし体形が違うから、やはり馴染まずに仕舞いっぱなしになった。
母が訪ねてきてそれを見つけ
「宝物見つけた!」
と喜んでいたという話をち絵さんから聞いた。
きっとわたしがいない時だったのだろう。
いくら宝物でも着る気持ちが無かったから、その後どうなったか。
覚えていない。