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ち絵さんのスマホに不審なメールが入った。
「これどうしたらいい」
わたしに見せてくれた画面には送信者のアドレスが出ていたが、思い当たる人のものではない。
「分かんないのは消しちゃったほうがいいよ」
そうアドバイスすると、ち絵さんは躊躇せずに画面を閉じた。

それから数日後に小学2年生のYui が
「おばあちゃんにメールしてるけど、何にも返事がない」
と嘆いているという話を、ち絵さんはYui の母親であるK子から聞いた。
ち絵さんはスマホをK子に預けて、調べてもらうと、
「ちゃんと届いているじゃない」
おやおや、受信したメールやら画像がズラズラズラッとでてきた。
画像にはYui の顔もあった。
「なんだ。Yui ちゃんだったの」

Yui はタブレットに、多分父親から自分のアドレスとアプリを設定してもらい、メールのやりとりができるようにしてもらったのだろう。
そこで大好きなおばちゃんにバンバン送信したのだということが判明した。
わたしが「消しちゃえ」と言ったアドレスを良く見ると、確かにYui のものだということが判った。

そのあと、
ち絵さん、気乗りしないままYui に返信したところ・・・
「見て! これぇ」
Yui からのメール攻勢だ。
真夜中でも朝の通学班が集まる前でも、バンバン入る。
ち絵さんとしてはこの先メールのやりとりに悩まされるのは避けたいのだ。
「どうしたらいいかしら」

そこでわたしは提案した。
「大人相手と思って、漢字をたくさん使って返信したら」
まだ学校で習っていない漢字が出てきたら、きっと何と読むか母親か父親に尋ねるだろう。
そうすれば、難しい漢字でも読めるようになるだろう。
書けなくたっていい。
いつかは学校で教わるのだから。
もし読めない字がたくさん出てきて、興味が薄れたら、メールの頻度も下がるかもしれない。
「そうしてみる」
ち絵さんは納得した。

果たしてその後の展開は如何に。