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穏やかな日差し。
今日は節分。
もう一般家庭で節分に豆まきをするところはほとんど無くなった。
子どもたちが集まる施設や神社などで催されるぐらいじゃないだろうか。

わたしが子どもの頃のことを思い出す。
祖母が炒った豆の入った一升マスを手に、祖父は孫である僕ら兄弟に催促する。
「ほれ、としおとこ(年男)、豆まけや」
しかしだれも動こうとしない。

いつの年も年男がいるわけはないのだが、それは祖父の口癖だった。
孫たちが動こうとしないのでしびれを切らした祖父は自分でまき始めた。
「おにゃーそと おにゃーそと」
「ふくはぁーうち」が無く、「おにゃーそと」ばかり。
窓を開けて外にまくこともしなかった。
部屋のあちこちにパラパラとまく。
まいた豆はそのままにして、一升マスに残った豆を僕らがポリポリ食べた。

わたしが結婚して団地住まいから一軒家に移って間もなく、豆まきをしたことがある。
二階の窓を開けて「おにはーそと」と声を出してまいた。
あたりは静かで、なんか場違いな感じがした。

今の時代にもどって、
Reiji の保育所では年長組が新聞紙を小さく切って丸めて豆を作り、
年少組がお面を着けて鬼になり、
新聞紙の豆を鬼に投げるのだそうだ。
「痛くないように、そっと投げるのよ」
と保育士が注意しても、小さい鬼は怖がって隠れてしまった子もいたんだって。

ち絵さんが保育所での豆まきのリハーサルを見てきてわたしに報告してくれた。
優しい世界になった。